チーム結成の謎!
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FFIV2のアジア予選第一回戦、イナズマジャパンは韓国代表ファイアードラゴンに勝利した。しかし……。
《フットボールフロンティアインターナショナルV2・アジア地区予選一回戦! イナズマジャパン、かろうじて勝利! とはいえ、このような素人同然のメンバーで地区予選を突破できるのでしょうか!?》
試合が終わったあとの夕方のミーティングルームで、雷門中から来た松風天馬と神童拓人と剣城京介と空野葵が、今日の試合についてのニュースを確認していた。勝ったものの、やはり世間からはまだまだ低評価だ。
「黒岩監督は、なんで今のメンバーを選んだのかな? 瑞貴さんも何か意見とか出さなかったのかな……?」
「…………」
葵も天馬も監督・黒岩流星の思惑はわからないし、素人だらけのメンバーを許す雷門中の頃から知っている円堂瑞貴の真意がわからない。
「理由はどうあれ、今このチームに必要なことはただ一つだ」
「……うん!」
剣城の言う通り一回戦を突破した事実は変わらないし、これから勝ち進むためにもレベルアップするべきだと天馬は気を引き締めるのだった。
――その後、夜には他のメンバーもミーティングルームに集まって来た。剣城と神童と共に前に出た天馬は改めて今日の確認を含めて明日からの目標を立てる。
「確かに、俺たち三人以外のみんなはサッカーを初めたばかりだから戸惑うこともあるだろう。でも、基礎練習をしっかりやれば必ずうまくなる! 一緒にがんばろう! ―――……?」
「「「「「…………」」」」」
天馬がそう意気込んでみるものの、他のメンバーは乗り気な表情じゃない。それと同時に天馬は韓国戦前の真名部陣一郎から告げられた言葉を思い出す。
『我々全員サッカーをやりたかったわけじゃないんですよ。それぞれ条件を出されて、雇われてるだけなんですから』
(それでも、一回戦はみんな勝つために戦った。大丈夫だ……きっと大丈夫!)
サッカーの実力とは関係なく雇われたという雷門中出身以外のメンバー。それには驚いたものの今まで真面目に練習に来ていたし、試合ではちゃんと結果を出せていたのだから。
☆☆☆☆☆
翌日。今日の練習場であるヨットハーバースタジアムに神童と天馬が来てみると、グラウンドには剣城と葵の他には野咲さくらと瞬木隼人しかいなかった。
「他の連中は?」
「『入団契約』のせいだと思うなぁ」
「入団契約?」
神童の問いにさくらが体をほぐしながらそう答えると、剣城は隣にいる瞬木に訊いてみる。
「うん。一回戦を勝つまでは練習にも必ず出なくちゃいけなかったけど、そのあとは試合まで自由にしていいって」
「何?」
「そんな……!」
「そんなこと、誰が決めた!?」
「――私だ」
瞬木の口から出た入団契約の内容に剣城と葵が驚き、神童は憤慨していると、それを答えたのは黒岩だった。両隣には瑞貴と水川みのりがいるので、天馬は声を上げる。
「黒岩監督!」
「何故です!? 何故そんな契約を!」
「キャプテン、練習開始だ」
「えっ? ま、まだ全員集まってないんですが……」
「彼らを待つ必要はない」
神童がさらに問いただすも黒岩は無視し、天馬にメンバーが集まっていないまま練習するよう命じた。
「は、はい。瑞貴さん、練習メニューは……?」
「ないよ。私はデータ収集兼見学。あと、ときどき指導」
「えっ?」
「お前たちで決めろ」
いつものように瑞貴から練習メニューをもらおうとした天馬だが、瑞貴はないと告げる。それに驚くも黒岩は練習も自分たちでするように指示を出すと背を向けてみのりと共に去って行った。
《フットボールフロンティアインターナショナルV2・アジア地区予選一回戦! イナズマジャパン、かろうじて勝利! とはいえ、このような素人同然のメンバーで地区予選を突破できるのでしょうか!?》
試合が終わったあとの夕方のミーティングルームで、雷門中から来た松風天馬と神童拓人と剣城京介と空野葵が、今日の試合についてのニュースを確認していた。勝ったものの、やはり世間からはまだまだ低評価だ。
「黒岩監督は、なんで今のメンバーを選んだのかな? 瑞貴さんも何か意見とか出さなかったのかな……?」
「…………」
葵も天馬も監督・黒岩流星の思惑はわからないし、素人だらけのメンバーを許す雷門中の頃から知っている円堂瑞貴の真意がわからない。
「理由はどうあれ、今このチームに必要なことはただ一つだ」
「……うん!」
剣城の言う通り一回戦を突破した事実は変わらないし、これから勝ち進むためにもレベルアップするべきだと天馬は気を引き締めるのだった。
――その後、夜には他のメンバーもミーティングルームに集まって来た。剣城と神童と共に前に出た天馬は改めて今日の確認を含めて明日からの目標を立てる。
「確かに、俺たち三人以外のみんなはサッカーを初めたばかりだから戸惑うこともあるだろう。でも、基礎練習をしっかりやれば必ずうまくなる! 一緒にがんばろう! ―――……?」
「「「「「…………」」」」」
天馬がそう意気込んでみるものの、他のメンバーは乗り気な表情じゃない。それと同時に天馬は韓国戦前の真名部陣一郎から告げられた言葉を思い出す。
『我々全員サッカーをやりたかったわけじゃないんですよ。それぞれ条件を出されて、雇われてるだけなんですから』
(それでも、一回戦はみんな勝つために戦った。大丈夫だ……きっと大丈夫!)
サッカーの実力とは関係なく雇われたという雷門中出身以外のメンバー。それには驚いたものの今まで真面目に練習に来ていたし、試合ではちゃんと結果を出せていたのだから。
☆☆☆☆☆
翌日。今日の練習場であるヨットハーバースタジアムに神童と天馬が来てみると、グラウンドには剣城と葵の他には野咲さくらと瞬木隼人しかいなかった。
「他の連中は?」
「『入団契約』のせいだと思うなぁ」
「入団契約?」
神童の問いにさくらが体をほぐしながらそう答えると、剣城は隣にいる瞬木に訊いてみる。
「うん。一回戦を勝つまでは練習にも必ず出なくちゃいけなかったけど、そのあとは試合まで自由にしていいって」
「何?」
「そんな……!」
「そんなこと、誰が決めた!?」
「――私だ」
瞬木の口から出た入団契約の内容に剣城と葵が驚き、神童は憤慨していると、それを答えたのは黒岩だった。両隣には瑞貴と水川みのりがいるので、天馬は声を上げる。
「黒岩監督!」
「何故です!? 何故そんな契約を!」
「キャプテン、練習開始だ」
「えっ? ま、まだ全員集まってないんですが……」
「彼らを待つ必要はない」
神童がさらに問いただすも黒岩は無視し、天馬にメンバーが集まっていないまま練習するよう命じた。
「は、はい。瑞貴さん、練習メニューは……?」
「ないよ。私はデータ収集兼見学。あと、ときどき指導」
「えっ?」
「お前たちで決めろ」
いつものように瑞貴から練習メニューをもらおうとした天馬だが、瑞貴はないと告げる。それに驚くも黒岩は練習も自分たちでするように指示を出すと背を向けてみのりと共に去って行った。