立ち込める暗雲! 世界大会開幕‼︎
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「野咲さくらです! 新体操の選手です!」
「!」
「新体操?」
「なんだって?」
続くさくらの紹介に神童と天馬と剣城は驚いた。彼女もサッカーとは関係のない種目の選手なのに、代表に選ばれたからだろう。
「俺は鉄角真。……ボクシングやってた」
「ええっ!?」
鉄角真も過去形とはいえ、サッカーをやっていたわけではない。そう告げられた天馬たちはまた驚く。
「九坂隆二。特に何もしてないっス」
「何もしてない?」
「スポーツも何も!?」
「そうっス」
さらに九坂隆二はサッカーどころかスポーツすらも何もしていないと言う。神童と天馬がもう一度問いかけるも肯定しているのだ。
「俺は井吹宗正。バスケットをやっている」
「うん、GKだね」
拳を手の平に当てて自己紹介する井吹宗正。唯一色の違うユニフォームを着ている彼こそが、このチームの守護神になるのだと天馬は頷いた。
「真名部陣一郎。サッカーは初めてだけど、問題ありません。すぐにうまくなりますから」
「アハハハ……」
真名部陣一郎は『はじめてのサッカー』という教本を手に持って自信満々に答えたが、確実にサッカーを甘く見ているので、天馬が苦笑する中で神童は無言で拳を震わせていた。
「僕は皆帆和人。見た所、このチームの頭脳担当は僕になるようだね」
「!」
そう言った皆帆和人に、日本計算超人コンテスト優勝者である真名部は反応した。彼もまたチームの頭脳担当は自分だと思っていたからだろう。
「っ……サッカーの経歴は?」
「初めてだね。いわゆる初心者って奴かな」
「じゃあ僕と変わらな――」
「最後の一人は!?」
「ヒイッ!」
次から次へとサッカーの経験がない選手が出ているので、神童はどんどん怒りのボルテージが上がっているので声を荒げ、最後の一人である森村好葉は恐怖で体を震わせながら自己紹介をする。
「も、森村好葉…です……」
「で、サッカーは!?」
「ウウウッ……」
首を横に振る好葉は、エキシビジョンマッチで言った通りサッカーの経験がないと答えた。
「瑞貴さん! このメンバーの選定基準は!?」
「黒岩監督が選出した、ただそれだけよ。理由はどうあれ、この十一人がイナズマジャパンだ!」
瑞貴は神童の問いに淡々と答えると、改めてこのメンバーが日本代表・イナズマジャパンだと告げる。すると扉からこのチームの監督であり選手を選定した超本人である黒岩流星が現れた。
「紹介しよう。このチームのマネージャーだ」
「水川みのりです」
「マネージャー……」
「へぇ」
「どこの学校だろう?」
黒岩に続いて現れた少女・水川みのり。剣城と違い、真名部と皆帆は興味津々のようだ。
「そしてもう一人。入りたまえ」
「はーい!」
「あっ!」
黒岩の合図で元気よく駆け出して飛び出て来た人物に、天馬は嬉しそうに声を上げる。
「雷門中サッカー部マネージャー、空野葵です! 新生イナズマジャパンのマネージャーをさせていただくことになりました!」
「葵!」
馴染みがありマネージャーの腕が確かな空野葵が来て、剣城も神童も少しだけ緊張が和らぐと、天馬が葵の前へと駆け出した。
「いつ決まったの? 全然知らなかったよ!」
「今日突然連絡が来たの。私もびっくりしてるんだから」
「そっか。よーし、がんばろうな!」
「うん! 世界一になってね!」
「ああ! ――ん?」
天馬と葵が顔を見合わせて意気込んでいると、黒岩とみのりが数歩前に出た。
「私は勝利以外、イナズマジャパンには何も要求しない。お前たちもそのつもりで」
「「「「「!」」」」」
「松風」
「あっ、はい!」
呼ばれた天馬が黒岩から告げられたのは、チームの練習指導だ。それを聞いた天馬はコーチである瑞貴もいるのに驚く。
「えっ? 瑞貴さんがするんじゃないんですか?」
「今はこのチームのデータ収集をしておきたいの。今後トレーニングメニューが組めるようにね。だから頼めるかな?」
「わ、わかりました!」
ファイルやタブレットを取り出した瑞貴がそう頼むと、天馬はとりあえず了承した。確かに自分もチームのことは何も知らないのでコミュニケーションの一環にもなるだろうと思った。
「!」
「新体操?」
「なんだって?」
続くさくらの紹介に神童と天馬と剣城は驚いた。彼女もサッカーとは関係のない種目の選手なのに、代表に選ばれたからだろう。
「俺は鉄角真。……ボクシングやってた」
「ええっ!?」
鉄角真も過去形とはいえ、サッカーをやっていたわけではない。そう告げられた天馬たちはまた驚く。
「九坂隆二。特に何もしてないっス」
「何もしてない?」
「スポーツも何も!?」
「そうっス」
さらに九坂隆二はサッカーどころかスポーツすらも何もしていないと言う。神童と天馬がもう一度問いかけるも肯定しているのだ。
「俺は井吹宗正。バスケットをやっている」
「うん、GKだね」
拳を手の平に当てて自己紹介する井吹宗正。唯一色の違うユニフォームを着ている彼こそが、このチームの守護神になるのだと天馬は頷いた。
「真名部陣一郎。サッカーは初めてだけど、問題ありません。すぐにうまくなりますから」
「アハハハ……」
真名部陣一郎は『はじめてのサッカー』という教本を手に持って自信満々に答えたが、確実にサッカーを甘く見ているので、天馬が苦笑する中で神童は無言で拳を震わせていた。
「僕は皆帆和人。見た所、このチームの頭脳担当は僕になるようだね」
「!」
そう言った皆帆和人に、日本計算超人コンテスト優勝者である真名部は反応した。彼もまたチームの頭脳担当は自分だと思っていたからだろう。
「っ……サッカーの経歴は?」
「初めてだね。いわゆる初心者って奴かな」
「じゃあ僕と変わらな――」
「最後の一人は!?」
「ヒイッ!」
次から次へとサッカーの経験がない選手が出ているので、神童はどんどん怒りのボルテージが上がっているので声を荒げ、最後の一人である森村好葉は恐怖で体を震わせながら自己紹介をする。
「も、森村好葉…です……」
「で、サッカーは!?」
「ウウウッ……」
首を横に振る好葉は、エキシビジョンマッチで言った通りサッカーの経験がないと答えた。
「瑞貴さん! このメンバーの選定基準は!?」
「黒岩監督が選出した、ただそれだけよ。理由はどうあれ、この十一人がイナズマジャパンだ!」
瑞貴は神童の問いに淡々と答えると、改めてこのメンバーが日本代表・イナズマジャパンだと告げる。すると扉からこのチームの監督であり選手を選定した超本人である黒岩流星が現れた。
「紹介しよう。このチームのマネージャーだ」
「水川みのりです」
「マネージャー……」
「へぇ」
「どこの学校だろう?」
黒岩に続いて現れた少女・水川みのり。剣城と違い、真名部と皆帆は興味津々のようだ。
「そしてもう一人。入りたまえ」
「はーい!」
「あっ!」
黒岩の合図で元気よく駆け出して飛び出て来た人物に、天馬は嬉しそうに声を上げる。
「雷門中サッカー部マネージャー、空野葵です! 新生イナズマジャパンのマネージャーをさせていただくことになりました!」
「葵!」
馴染みがありマネージャーの腕が確かな空野葵が来て、剣城も神童も少しだけ緊張が和らぐと、天馬が葵の前へと駆け出した。
「いつ決まったの? 全然知らなかったよ!」
「今日突然連絡が来たの。私もびっくりしてるんだから」
「そっか。よーし、がんばろうな!」
「うん! 世界一になってね!」
「ああ! ――ん?」
天馬と葵が顔を見合わせて意気込んでいると、黒岩とみのりが数歩前に出た。
「私は勝利以外、イナズマジャパンには何も要求しない。お前たちもそのつもりで」
「「「「「!」」」」」
「松風」
「あっ、はい!」
呼ばれた天馬が黒岩から告げられたのは、チームの練習指導だ。それを聞いた天馬はコーチである瑞貴もいるのに驚く。
「えっ? 瑞貴さんがするんじゃないんですか?」
「今はこのチームのデータ収集をしておきたいの。今後トレーニングメニューが組めるようにね。だから頼めるかな?」
「わ、わかりました!」
ファイルやタブレットを取り出した瑞貴がそう頼むと、天馬はとりあえず了承した。確かに自分もチームのことは何も知らないのでコミュニケーションの一環にもなるだろうと思った。