円堂監督と##NAME2##コーチ登場!!
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「どうする、天馬?」
天馬はカゴに入ったボールを一つ両手で取り、それを見つめると決意したように信助を見る。
「行こうよ信助! 俺は円堂さんと井上さんにサッカーを教わりたい……もっとうまくなりたいんだ!」
「うん! 僕もうまくなりたい!」
「よーし! やるぞー!」
「オー!」
天馬からボールを渡された信助もノリノリだ。フィフスセクターのことを知ってもやる気満々の二人を見て春奈もマネージャー組も微笑んだ。
☆☆☆☆☆
大半の選手がいなくなったため朝練は終わり、片付けをすると春奈はさっそくサッカー棟へと向かった。入口の前には円堂と瑞貴がおり、二人も春奈気づくと微笑んだ。
春奈が鍵を開けて中に入り、二人は中の設備に感嘆の声を上げた。そして春奈は一つ一つの部屋の説明をする。
「ここがサロンです。向こうにファーストとセカンドに分かれて控え室があります。シャワールームにトイレ、それとミーティングルームです」
「へぇ。設備も最新式になって充実しているな」
「それに棟丸ごとがサッカー部専用なんて贅沢だね。当時は思いもよらないよ」
もちろん旧部室に不満があったわけではない。当時一度は廃部の危機すらあったのに現在はサッカーを中心に発展している。
「こっちは屋内グラウンドです。備品の中には私たちが使っていた特訓マシンも残っていますし、観客席もあります」
「雨の日でも練習できるのか」
「ここまで設備がそろっていると合宿もできるね」
「はい。そして最後に――ここが監督の部屋です。私と久遠監督で会議に使っていました」
春奈が最後に案内した部屋は理事長室ほどではないが広く、窓際にはテーブルがあり、棚には久遠を始めとした歴代監督が使用したデータやファイルが置いてある。
「十年間の試合記録も置いているんだな……」
「私たちのもある。懐かしいね」
「それにしても、よくフィフスセクターがお二人の就任を許してくださいましたね」
「久遠監督や目金が根回ししてくれたんだ。理事長たちの様子を見る限り最初は俺たちじゃなかったようだが」
「でも、フィフスセクターが許せば理事長も校長も私たちのことを認めざるを得ないでしょ」
「ですね。それに、私もお二人とまた一緒に活動できて嬉しいです。特に……」
頬を赤らめて目をキラキラしながら瑞貴に振り返る春奈に、本人の瑞貴はもちろん円堂も嫌な予感がした。
「瑞貴せんぱーい!」
「みぎゃ!」
「おい、春奈!」
春奈は飛びかかるように瑞貴に抱きついた。毎度のこととはいえ久しぶりなので瑞貴も倒れかけ、円堂は目を見開いた。
「瑞貴先輩と一緒なのが尚嬉しいです! これで部活により気合いが入ります!」
「そ、そんなに喜んでもらえて私も嬉しいよ」
「瑞貴先輩! いっそのこと考え直して兄さんのお嫁さんに――」
「ハイハイ、そこまで」
ベリッという効果音が付く勢いで円堂は瑞貴と春奈を引き剥がし、瑞貴をうしろからギュッと抱きしめた。
「瑞貴は俺の嫁さんだ! ぜーったい誰にもやんねぇ!」
「私だってあきらめませんよ! 瑞貴先輩が私のお義姉(ネエ)ちゃんになるのは、昔からの夢なんですから!」
「二人共そこまで!」
瑞貴は円堂の腕から脱出して二人に向けて仁王立ちで睨む。過去にもあったので円堂と春奈はビクッとした。
「守、私たちはここに遊びに来たんじゃない。仕事とプライベートはキッチリ分ける約束だったでしょ! 抱きつくのも甘えるのも禁止!」
「ええっ!?」
「春奈ちゃん、守との結婚は私の意思だから有人と結婚することはない!」
「そんな~!」
円堂は少しショックを受けて春奈は涙目になった。だが円堂は次いで瑞貴が自分と離れるつもりはないとハッキリ言ってくれて、内心ガッツポーズしていたとか。
気を取り直して春奈は朝練に言ったことを二人に尋ねる。
「そういえば、どうして練習場所が河川敷なんですか? 学校のグラウンドでは見えないモノって……?」
「それは放課後のお楽しみだな」
「春奈ちゃんも来てくれる?」
「もちろんです! 顧問としてもありますが、瑞貴先輩がいるのならどこへだって行きます!」
十年経っても春奈は瑞貴に対しての熱愛は変わらなかった。それを見た円堂は当時から厄介なライバルの一人でもあったため、監督になることとは別の意味で気合いを入れるのだった。
天馬はカゴに入ったボールを一つ両手で取り、それを見つめると決意したように信助を見る。
「行こうよ信助! 俺は円堂さんと井上さんにサッカーを教わりたい……もっとうまくなりたいんだ!」
「うん! 僕もうまくなりたい!」
「よーし! やるぞー!」
「オー!」
天馬からボールを渡された信助もノリノリだ。フィフスセクターのことを知ってもやる気満々の二人を見て春奈もマネージャー組も微笑んだ。
☆☆☆☆☆
大半の選手がいなくなったため朝練は終わり、片付けをすると春奈はさっそくサッカー棟へと向かった。入口の前には円堂と瑞貴がおり、二人も春奈気づくと微笑んだ。
春奈が鍵を開けて中に入り、二人は中の設備に感嘆の声を上げた。そして春奈は一つ一つの部屋の説明をする。
「ここがサロンです。向こうにファーストとセカンドに分かれて控え室があります。シャワールームにトイレ、それとミーティングルームです」
「へぇ。設備も最新式になって充実しているな」
「それに棟丸ごとがサッカー部専用なんて贅沢だね。当時は思いもよらないよ」
もちろん旧部室に不満があったわけではない。当時一度は廃部の危機すらあったのに現在はサッカーを中心に発展している。
「こっちは屋内グラウンドです。備品の中には私たちが使っていた特訓マシンも残っていますし、観客席もあります」
「雨の日でも練習できるのか」
「ここまで設備がそろっていると合宿もできるね」
「はい。そして最後に――ここが監督の部屋です。私と久遠監督で会議に使っていました」
春奈が最後に案内した部屋は理事長室ほどではないが広く、窓際にはテーブルがあり、棚には久遠を始めとした歴代監督が使用したデータやファイルが置いてある。
「十年間の試合記録も置いているんだな……」
「私たちのもある。懐かしいね」
「それにしても、よくフィフスセクターがお二人の就任を許してくださいましたね」
「久遠監督や目金が根回ししてくれたんだ。理事長たちの様子を見る限り最初は俺たちじゃなかったようだが」
「でも、フィフスセクターが許せば理事長も校長も私たちのことを認めざるを得ないでしょ」
「ですね。それに、私もお二人とまた一緒に活動できて嬉しいです。特に……」
頬を赤らめて目をキラキラしながら瑞貴に振り返る春奈に、本人の瑞貴はもちろん円堂も嫌な予感がした。
「瑞貴せんぱーい!」
「みぎゃ!」
「おい、春奈!」
春奈は飛びかかるように瑞貴に抱きついた。毎度のこととはいえ久しぶりなので瑞貴も倒れかけ、円堂は目を見開いた。
「瑞貴先輩と一緒なのが尚嬉しいです! これで部活により気合いが入ります!」
「そ、そんなに喜んでもらえて私も嬉しいよ」
「瑞貴先輩! いっそのこと考え直して兄さんのお嫁さんに――」
「ハイハイ、そこまで」
ベリッという効果音が付く勢いで円堂は瑞貴と春奈を引き剥がし、瑞貴をうしろからギュッと抱きしめた。
「瑞貴は俺の嫁さんだ! ぜーったい誰にもやんねぇ!」
「私だってあきらめませんよ! 瑞貴先輩が私のお義姉(ネエ)ちゃんになるのは、昔からの夢なんですから!」
「二人共そこまで!」
瑞貴は円堂の腕から脱出して二人に向けて仁王立ちで睨む。過去にもあったので円堂と春奈はビクッとした。
「守、私たちはここに遊びに来たんじゃない。仕事とプライベートはキッチリ分ける約束だったでしょ! 抱きつくのも甘えるのも禁止!」
「ええっ!?」
「春奈ちゃん、守との結婚は私の意思だから有人と結婚することはない!」
「そんな~!」
円堂は少しショックを受けて春奈は涙目になった。だが円堂は次いで瑞貴が自分と離れるつもりはないとハッキリ言ってくれて、内心ガッツポーズしていたとか。
気を取り直して春奈は朝練に言ったことを二人に尋ねる。
「そういえば、どうして練習場所が河川敷なんですか? 学校のグラウンドでは見えないモノって……?」
「それは放課後のお楽しみだな」
「春奈ちゃんも来てくれる?」
「もちろんです! 顧問としてもありますが、瑞貴先輩がいるのならどこへだって行きます!」
十年経っても春奈は瑞貴に対しての熱愛は変わらなかった。それを見た円堂は当時から厄介なライバルの一人でもあったため、監督になることとは別の意味で気合いを入れるのだった。