最悪! 新生イナズマジャパン‼︎
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「うおおおっ!」
追い上げてやろうと御門が駆け寄って来ると、井吹はボールを手から地へと何度もバウンドさせる。そう、これはサッカーで言うのと同じドリブルでも、バスケットボールのドリブルである。
井吹宗正――彼は全国クラスの実力を持つバスケットボール選手。
「来いよ、取ってみな!」
「なっ!? なんだと!?」
「「「「「…………」」」」」
確かにGKは手を使うことは許されているとはいえ、バスケの動きをする井吹に思わず御門は立ち止まり、天馬たちは目を見開いた。
ピィ――ッ‼
「っ⁉」
さらに御門が攻めて来ないとわかった井吹は、そのままバスケのドリブルで走って行くとペナルティエリアから出てしまい、ホイッスルが鳴ってしまう。GKが手を使うことが許される範囲はペナルティエリアの中のみなのだから。
「そんな……!」
「「…………!」」
天馬と剣城と神童以外のメンバーは、誰一人サッカーをしていない。いや、それどころかサッカーのテクニックすら持っていないのだ。
――観客席からは当然ブーイングが沸き起こる。連携もままならないどころかサッカーとして成り立たないイナズマジャパン、その間に帝国学園が次々とシュートを決めていき、0対3も引き離された。
《これは大波乱の展開です!! なんとイナズマジャパンが帝国学園に3点をリードされています!!》
「なんで……なんであれが日本代表なんだ!?」
「このままじゃ、日本のサッカーは世界の笑いモノだ!」
サッカーができない彼らが何故日本代表に選ばれたかわからない信助。霧野も日本の代表となる彼らが出てしまっては世界から低評価されるのが目に見えていた。
「どうするんですか? 監督」
「…………」
(本当に彼らが代表で大丈夫なの……!?)
笑みを浮かべて尋ねるみのりだが黒岩は何も答えない。瑞貴だってみのりのように選手たちの経歴は知っているが、ここまでとなるとこれから先が不安になってきた。
帝国学園の猛攻が続く中、イナズマジャパンは相変わらずサッカーと関係ないスポーツをしたり、簡単なトラップすらまともにできず、次々とシュートを決められてしまい、ついに0対10となってしまった。
だんだん大きくなる観客のブーイングと共に神童の苛立ちは募っていき、ついに爆発する。
「なんだ……いったいなんなんだこれは……!? これが……これがイナズマジャパンか!?」
「神童さん! 俺が中盤で敵を引きつけますから――」
「こんなメンバーじゃ、どう足掻いたって勝ち目がない! もう終わりだ……クソォ……!」
「…………」
神童をたしなめつつなんとかしようとする剣城だが、顔をうつむけて拳を強く握る神童の言う通りだ。マトモにサッカーができるのは自分たち雷門から来た三人だけ、他のメンバーへの期待はもうない。
「まだです!」
「っ、何……!?」
「まだ、終わってません! ――俺はあきらめません! あきらめない限り、終わりじゃないんです!」
「っ、天馬……!」
絶望しかない状況の中で天馬だけがあきらめておらず、神童は顔を上げて目を見開く。
「そう……天馬、君はそれでいい。結果の前に敗北するときはチーム全員あきらめたとき。でも、一人でもあきらめない限り可能性はある」
ベンチから見ていた瑞貴は天馬の言葉にホッとし、小さく微笑んで呟いた。
「あっ、すみません。生意気なこと言っちゃって……」
「いや……」
眉を下げる天馬だが、確かにその通りだと神童は告げる。そして剣城もまた元の表情に戻ったので天馬は頷いた。
「こうなったら、三人だけでも点を取るぞ!」
「「はい!」」
ホイッスルが鳴ってイナズマジャパンボールで試合再開。瞬木からポジションを変わってもらった天馬は、剣城からボールを受け取ってドリブルをする。ディフェンスに入るのは佐々鬼と逸見だ。
「風穴ドライブ!」
天馬は両手をクロスさせて構えると渦巻く突風を呼び起こし、その中心に飛び込んで二人を抜いて神童にパスを出す。
「俺たちはあきらめない!」
「!」
天馬からボールを受け取った神童の前に御門がやって来る。それを神童は持ち前のテクニックでかわして突破すると、御門は悔しそうに歯を食いしばった。
「クッ!」
「神のタクトFI(ファイアリュージョン)!」
神童が指示をしたのはベストポジションの位置。そこに駆け寄った天馬と剣城は同時に体を構える。
「「ファイアトルネードDD(ダブルドライブ)!」」
「パワースパイクV3!」
地区予選のときよりも進化した帝国学園GK・雅野麗一の必殺技。だがそれよりも天馬と剣城のシュートの威力が高く、ゴールに入るのだった。
《ゴォ――ルッ!! イナズマジャパン、1点返した――っ!! 松風、剣城、神童、雷門のコンビネーションだ――っ!!》
追い上げてやろうと御門が駆け寄って来ると、井吹はボールを手から地へと何度もバウンドさせる。そう、これはサッカーで言うのと同じドリブルでも、バスケットボールのドリブルである。
井吹宗正――彼は全国クラスの実力を持つバスケットボール選手。
「来いよ、取ってみな!」
「なっ!? なんだと!?」
「「「「「…………」」」」」
確かにGKは手を使うことは許されているとはいえ、バスケの動きをする井吹に思わず御門は立ち止まり、天馬たちは目を見開いた。
ピィ――ッ‼
「っ⁉」
さらに御門が攻めて来ないとわかった井吹は、そのままバスケのドリブルで走って行くとペナルティエリアから出てしまい、ホイッスルが鳴ってしまう。GKが手を使うことが許される範囲はペナルティエリアの中のみなのだから。
「そんな……!」
「「…………!」」
天馬と剣城と神童以外のメンバーは、誰一人サッカーをしていない。いや、それどころかサッカーのテクニックすら持っていないのだ。
――観客席からは当然ブーイングが沸き起こる。連携もままならないどころかサッカーとして成り立たないイナズマジャパン、その間に帝国学園が次々とシュートを決めていき、0対3も引き離された。
《これは大波乱の展開です!! なんとイナズマジャパンが帝国学園に3点をリードされています!!》
「なんで……なんであれが日本代表なんだ!?」
「このままじゃ、日本のサッカーは世界の笑いモノだ!」
サッカーができない彼らが何故日本代表に選ばれたかわからない信助。霧野も日本の代表となる彼らが出てしまっては世界から低評価されるのが目に見えていた。
「どうするんですか? 監督」
「…………」
(本当に彼らが代表で大丈夫なの……!?)
笑みを浮かべて尋ねるみのりだが黒岩は何も答えない。瑞貴だってみのりのように選手たちの経歴は知っているが、ここまでとなるとこれから先が不安になってきた。
帝国学園の猛攻が続く中、イナズマジャパンは相変わらずサッカーと関係ないスポーツをしたり、簡単なトラップすらまともにできず、次々とシュートを決められてしまい、ついに0対10となってしまった。
だんだん大きくなる観客のブーイングと共に神童の苛立ちは募っていき、ついに爆発する。
「なんだ……いったいなんなんだこれは……!? これが……これがイナズマジャパンか!?」
「神童さん! 俺が中盤で敵を引きつけますから――」
「こんなメンバーじゃ、どう足掻いたって勝ち目がない! もう終わりだ……クソォ……!」
「…………」
神童をたしなめつつなんとかしようとする剣城だが、顔をうつむけて拳を強く握る神童の言う通りだ。マトモにサッカーができるのは自分たち雷門から来た三人だけ、他のメンバーへの期待はもうない。
「まだです!」
「っ、何……!?」
「まだ、終わってません! ――俺はあきらめません! あきらめない限り、終わりじゃないんです!」
「っ、天馬……!」
絶望しかない状況の中で天馬だけがあきらめておらず、神童は顔を上げて目を見開く。
「そう……天馬、君はそれでいい。結果の前に敗北するときはチーム全員あきらめたとき。でも、一人でもあきらめない限り可能性はある」
ベンチから見ていた瑞貴は天馬の言葉にホッとし、小さく微笑んで呟いた。
「あっ、すみません。生意気なこと言っちゃって……」
「いや……」
眉を下げる天馬だが、確かにその通りだと神童は告げる。そして剣城もまた元の表情に戻ったので天馬は頷いた。
「こうなったら、三人だけでも点を取るぞ!」
「「はい!」」
ホイッスルが鳴ってイナズマジャパンボールで試合再開。瞬木からポジションを変わってもらった天馬は、剣城からボールを受け取ってドリブルをする。ディフェンスに入るのは佐々鬼と逸見だ。
「風穴ドライブ!」
天馬は両手をクロスさせて構えると渦巻く突風を呼び起こし、その中心に飛び込んで二人を抜いて神童にパスを出す。
「俺たちはあきらめない!」
「!」
天馬からボールを受け取った神童の前に御門がやって来る。それを神童は持ち前のテクニックでかわして突破すると、御門は悔しそうに歯を食いしばった。
「クッ!」
「神のタクトFI(ファイアリュージョン)!」
神童が指示をしたのはベストポジションの位置。そこに駆け寄った天馬と剣城は同時に体を構える。
「「ファイアトルネードDD(ダブルドライブ)!」」
「パワースパイクV3!」
地区予選のときよりも進化した帝国学園GK・雅野麗一の必殺技。だがそれよりも天馬と剣城のシュートの威力が高く、ゴールに入るのだった。
《ゴォ――ルッ!! イナズマジャパン、1点返した――っ!! 松風、剣城、神童、雷門のコンビネーションだ――っ!!》