最悪! 新生イナズマジャパン‼︎
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そんな選手たちの気持ちとは裏腹に、黒岩の隣に控えていた瑞貴がマイクを持ち、淡々と続いての行動を告げる。
〈呼ばれた者は、前に出て整列してください〉
瑞貴に言われた通り先ほど黒岩から呼ばれたメンバーは、センターラインを基準に横一列に並ぶ。
「見たことがないメンバーですね」
「ああ」
ユニフォームを見て所属する学校は知っている所が多いが、当時のホーリーロードには出ていなかったので天馬は神童に小声で声をかけた。
《ご覧ください!! これが日本が誇る、新生イナズマジャパンです!!》
「ほとんど見たことのない選手だぜ」
「ああ……」
ザワザワザワザワ――……。
《おっ? 公式試合のデータにない選手が多いようですね》
《ええ、確かに……。これをどう見ますか? 松居さん》
《海外で実績のある黒岩監督が見出した選手たちですからね。知られていないとはいえ、きっと素晴らしい力の持ち主なんでしょう!》
観客が知っているのは雷門中サッカー部の天馬と神童と剣城だけだろう。王将もまた戸惑いつつ、隣で選手データが映ったモニターを見ている、実況解説・松居安二郎に声をかけた。
〈お前たちはこれより世界を目指してもらうことになる。――わかっているな〉
「「「「「はい!」」」」」
〈では、その力……ここで見せてもらおう。――これより、エキシビジョンマッチを行う!〉
「ええっ!? これから!?」
(いきなりか……しかしこれで、このメンバーのことを知ることができる)
〈試合開始は10分後だ〉
黒岩からエキシビジョンマッチ天馬は思わず驚きの声を上げた。それは神童も同じだが、逆に他のメンバーのことを知るいい機会なのではと思った。
――男女に分かれて控え室に向かい、用意された日本代表のユニフォームとスパイクに着替える。天馬は広げた青と白をベースにし胸にイナズママークがあるユニフォームを見て感慨深く思う。
「日本の、代表か……!」
しかし天馬と違い、すでにユニフォームに着替えを終わった剣城と神童は、小声で話しながら他のメンバーを見やる。
「何故、彼らなんでしょう……?」
「ああ……」
選ばれた十一人はここにいない女子選手も含め、無名の選手ばかりだ。ホーリーロードで激闘を繰り広げたり、フィフスセクターからとはいえ剣城のようにサッカーエリートとして教育された選手ではないことに疑問を抱かずにいられない。
二人が会話をしている中で、ユニフォームに袖を通し終えた天馬に神童は声をかける。
「天馬」
「あっ、はい」
「彼らの力も特徴も、何一つわかっていない。そんな奴らを、うまく動かせるのか?」
「きっと、俺たちも知らなかったスゴい選手がいたってことですよ! 楽しみじゃないですか!」
「……っ」
確かに天馬の言うことも一理あるし、実力はあるが公式試合に出場していない選手は珍しくもない。しかし前向きな天馬に対して神童や剣城は不安が拭えない。
「みんな、聞いてくれ!」
「「「「「!」」」」」
神童が声を上げると、自分たちとは反対側のロッカーで着替えていた選手たちは振り向いた。
☆☆☆☆☆
「「「「「ワアアァァアアア!!」」」」」
歓声と共に入場口から天馬を先頭に一列になって新生イナズマジャパンが入場する。
「――がんばれよ! 天馬ー!」
「!」
立ち止まった天馬が顔を上げると、三国太一を始め雷門中メンバーや他の学校のメンバーたちが応援してくれる。神童は霧野蘭丸と、剣城は白竜と、天馬は信助と顔を見合わせて頷いた。
(信助……俺、がんばるよ! みんなの分まで!)
選ばれた選手は、選ばれなかった選手の想いも共に背負うことになる。天馬もそれを重々承知しているので、再度歩を進めてフィールドに向かう。
《さあこれより、新生イナズマジャパンの誕生を記念し、エキシビジョンマッチが行われます!! そのデビュー戦となる相手は――なんと、サッカー名門校・帝国学園です!!》
「「「「「ワアアァァアアア!!」」」」」
「帝国学園……!」
〈呼ばれた者は、前に出て整列してください〉
瑞貴に言われた通り先ほど黒岩から呼ばれたメンバーは、センターラインを基準に横一列に並ぶ。
「見たことがないメンバーですね」
「ああ」
ユニフォームを見て所属する学校は知っている所が多いが、当時のホーリーロードには出ていなかったので天馬は神童に小声で声をかけた。
《ご覧ください!! これが日本が誇る、新生イナズマジャパンです!!》
「ほとんど見たことのない選手だぜ」
「ああ……」
ザワザワザワザワ――……。
《おっ? 公式試合のデータにない選手が多いようですね》
《ええ、確かに……。これをどう見ますか? 松居さん》
《海外で実績のある黒岩監督が見出した選手たちですからね。知られていないとはいえ、きっと素晴らしい力の持ち主なんでしょう!》
観客が知っているのは雷門中サッカー部の天馬と神童と剣城だけだろう。王将もまた戸惑いつつ、隣で選手データが映ったモニターを見ている、実況解説・松居安二郎に声をかけた。
〈お前たちはこれより世界を目指してもらうことになる。――わかっているな〉
「「「「「はい!」」」」」
〈では、その力……ここで見せてもらおう。――これより、エキシビジョンマッチを行う!〉
「ええっ!? これから!?」
(いきなりか……しかしこれで、このメンバーのことを知ることができる)
〈試合開始は10分後だ〉
黒岩からエキシビジョンマッチ天馬は思わず驚きの声を上げた。それは神童も同じだが、逆に他のメンバーのことを知るいい機会なのではと思った。
――男女に分かれて控え室に向かい、用意された日本代表のユニフォームとスパイクに着替える。天馬は広げた青と白をベースにし胸にイナズママークがあるユニフォームを見て感慨深く思う。
「日本の、代表か……!」
しかし天馬と違い、すでにユニフォームに着替えを終わった剣城と神童は、小声で話しながら他のメンバーを見やる。
「何故、彼らなんでしょう……?」
「ああ……」
選ばれた十一人はここにいない女子選手も含め、無名の選手ばかりだ。ホーリーロードで激闘を繰り広げたり、フィフスセクターからとはいえ剣城のようにサッカーエリートとして教育された選手ではないことに疑問を抱かずにいられない。
二人が会話をしている中で、ユニフォームに袖を通し終えた天馬に神童は声をかける。
「天馬」
「あっ、はい」
「彼らの力も特徴も、何一つわかっていない。そんな奴らを、うまく動かせるのか?」
「きっと、俺たちも知らなかったスゴい選手がいたってことですよ! 楽しみじゃないですか!」
「……っ」
確かに天馬の言うことも一理あるし、実力はあるが公式試合に出場していない選手は珍しくもない。しかし前向きな天馬に対して神童や剣城は不安が拭えない。
「みんな、聞いてくれ!」
「「「「「!」」」」」
神童が声を上げると、自分たちとは反対側のロッカーで着替えていた選手たちは振り向いた。
☆☆☆☆☆
「「「「「ワアアァァアアア!!」」」」」
歓声と共に入場口から天馬を先頭に一列になって新生イナズマジャパンが入場する。
「――がんばれよ! 天馬ー!」
「!」
立ち止まった天馬が顔を上げると、三国太一を始め雷門中メンバーや他の学校のメンバーたちが応援してくれる。神童は霧野蘭丸と、剣城は白竜と、天馬は信助と顔を見合わせて頷いた。
(信助……俺、がんばるよ! みんなの分まで!)
選ばれた選手は、選ばれなかった選手の想いも共に背負うことになる。天馬もそれを重々承知しているので、再度歩を進めてフィールドに向かう。
《さあこれより、新生イナズマジャパンの誕生を記念し、エキシビジョンマッチが行われます!! そのデビュー戦となる相手は――なんと、サッカー名門校・帝国学園です!!》
「「「「「ワアアァァアアア!!」」」」」
「帝国学園……!」