最後のタイムジャンプ!
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「みんなで力を合わせて困難を乗り越える……――それがサッカーの楽しさなんだ!」
天馬の答えに円堂や瑞貴たちは満足気に笑顔を浮かべている。ちゃんと自分たちが伝えたかったこと、サッカーにおける大切なことを、天馬たちは覚えてくれているのだから。
「甘い! 甘いんだよ!」
それを否定するSARUは鬼気迫る表情でドリブルしていると、前に出た天馬が両手を広げる。必殺技を出す構えでもないので、SARUはナメているのかと叫ぶ。
「それで止められるとでも!?」
「来い! ――ふっ!」
「なっ!?」
「ふっ!」
すると天馬が体を横によけたので驚いて目を見開いていると、その隙を付いて剣城がスライディングでボールを飛ばした。
「チッ!」
忌々しげにSARUが舌打ちすると、転がったボールを足で押さえた天馬が真っ直ぐな瞳をこちらに向けていた。天馬だけじゃない、他のみんなも同じ瞳を向けていた。
「君たち一人一人が最強だというのなら、俺たちは十一人で最強になればいいんだ! ――最強のイレブンに!」
「クゥッ……!」
特別な力を持っていない天馬たちの言っていることはSARUにとって理想論に過ぎないのに、この互角に戦える現状が『理想』ではなく『現実』に変えようとしている。
「よし! 勢いがついた!」
「いけそうだ……!」
「ああ!」
「いけますよ、絶対!」
最初と違ってとてもいい顔をする天馬たちに、車田剛一や一乃七助や青山俊介や影山輝は、この流れなら勝てると確信する。
「みんな! 俺たち、今ならなれるんじゃないかな?」
天馬が言わんとすることがわかり、神童や剣城たちは深く頷いた。
そして全員が目を閉じると意識を集中させるようにオーラを放つ。心から繋がっている十一のオーラはスタジアム上空で花火のように打ち上がると、尚もオーラはチーム全員を繋いでいた。
「感じる……みんなの想いが一つになっていくのを……!」
「ここにいる十一人だけじゃない。様々な時代で出会った仲間たち……これまで一緒に戦ってきた仲間たち……!」
「彼らの想いが、俺たちに集まってくる……強い心の力が!」
〈おおっ! 十一人のオーラがハーモニーを奏でておる!〉
大介は今まで自分が教えたことを、天馬や神童や剣城たちクロノストームが実現させているのを目の当たりにした。
「この試合必ず勝つ! 未来を守り、みんなを救うんだ! うおおぉぉおおお!」
ドリブルする天馬を始め、フェイも剣城も続けて前に出て走り出した。そして天馬を中心にみんなのオーラが再び現れて光の矢となって帯び舞い上がり、天馬の元へ集まる。
「最強イレブン波動!」
虹色に輝く究極のシュートが放たれ、その絶大なオーラにSARUは負けじと対抗しようとする。
「そんなモノ、止めてやる!」
しかし十一人が一つになった最強のシュートにSARUは弾き飛ばされる。さらにSARUだけじゃなく、止めようとしたザ・ラグーンも止めることができなかった。
「「「「「うわあぁぁあああ!」」」」」
「絶リバースワールド!」
ホスが最大に進化させた必殺技を放つがそれも破られる。このままゴールに入ろうとすると――。
「まだだ!」
体勢を立て直したSARUがゴールに下がり、足で止めようと踏ん張る。だが、今までにない勢いのクロノストームのシュートは凄まじくSARUを押しのけてゴールに入った。
《入った――っ!! ついに同点だ――っ!!》
「バカな……あんな奴らが、僕たちと互角だというのか? ――フッ、フフッ! 悪い冗談だ! ハッ、ハハハッ!」
とうとう4対4の同点となった。SARUはゴールに入ったボールを見て現実を受け止めたくないのか自嘲気味に肩を震わせて笑う。
「メイア! ギリス!」
「「!」」
「やり返すぞ」
「「うん!」」
「つぅ……――ふんっ!」
「「「!」」」
怒りも合わさり全力のオーラを放つSARUは獣人化し、天馬とフェイとザナーク=アバロニクは目を見開いた。
ザ・ラグーンのボールで試合再開。イムスがボールを蹴ると、それにSARUは勢いよく走り出す。もはやそれは姿だけじゃなく雰囲気も獣のようだ。
「うああぁぁあああ!」
「「うおおおっ! ――うわああっ!」」
「や、やるぜよ!」
「クッ!」
錦龍馬とザナークが二人がかりで止めようとするが、SARUはものともせずタックルで突破した。続いてフェイがSARUの前に出る。
「ふんっ!」
ヒョイ。
フェイが両足でスライディングをすると、SARUは両足でボールを挟んで受け止め、姿とは裏腹に身軽な動きでそのままボールごとフェイの頭上を飛び越えて一回転した。
「さすがだね、SARU……確かに君はスゴい。――だけど!」
「フェイ!」
SARUのパスを受け取ったギリスに、神童はすぐさまボールを奪いフェイにパスを出した。
「だけど僕たちは、一人じゃない!」
「っ!」
ミキシマックスのように体力の消耗も激しいのか、SARUの獣人化が解けた。いや、SARUだけじゃなく天馬も片膝を付くと、他のみんなも体力があとわずかになっていることに気づいた。
(みんなもう限界が来てる……! こうなったら、次のプレーで一気に決めるしかない!)
肩で息をしたり、両膝に両手を当てたり、倒れそうになる仲間を支えていた。決定打をつけるために天馬は声を上げる。
天馬の答えに円堂や瑞貴たちは満足気に笑顔を浮かべている。ちゃんと自分たちが伝えたかったこと、サッカーにおける大切なことを、天馬たちは覚えてくれているのだから。
「甘い! 甘いんだよ!」
それを否定するSARUは鬼気迫る表情でドリブルしていると、前に出た天馬が両手を広げる。必殺技を出す構えでもないので、SARUはナメているのかと叫ぶ。
「それで止められるとでも!?」
「来い! ――ふっ!」
「なっ!?」
「ふっ!」
すると天馬が体を横によけたので驚いて目を見開いていると、その隙を付いて剣城がスライディングでボールを飛ばした。
「チッ!」
忌々しげにSARUが舌打ちすると、転がったボールを足で押さえた天馬が真っ直ぐな瞳をこちらに向けていた。天馬だけじゃない、他のみんなも同じ瞳を向けていた。
「君たち一人一人が最強だというのなら、俺たちは十一人で最強になればいいんだ! ――最強のイレブンに!」
「クゥッ……!」
特別な力を持っていない天馬たちの言っていることはSARUにとって理想論に過ぎないのに、この互角に戦える現状が『理想』ではなく『現実』に変えようとしている。
「よし! 勢いがついた!」
「いけそうだ……!」
「ああ!」
「いけますよ、絶対!」
最初と違ってとてもいい顔をする天馬たちに、車田剛一や一乃七助や青山俊介や影山輝は、この流れなら勝てると確信する。
「みんな! 俺たち、今ならなれるんじゃないかな?」
天馬が言わんとすることがわかり、神童や剣城たちは深く頷いた。
そして全員が目を閉じると意識を集中させるようにオーラを放つ。心から繋がっている十一のオーラはスタジアム上空で花火のように打ち上がると、尚もオーラはチーム全員を繋いでいた。
「感じる……みんなの想いが一つになっていくのを……!」
「ここにいる十一人だけじゃない。様々な時代で出会った仲間たち……これまで一緒に戦ってきた仲間たち……!」
「彼らの想いが、俺たちに集まってくる……強い心の力が!」
〈おおっ! 十一人のオーラがハーモニーを奏でておる!〉
大介は今まで自分が教えたことを、天馬や神童や剣城たちクロノストームが実現させているのを目の当たりにした。
「この試合必ず勝つ! 未来を守り、みんなを救うんだ! うおおぉぉおおお!」
ドリブルする天馬を始め、フェイも剣城も続けて前に出て走り出した。そして天馬を中心にみんなのオーラが再び現れて光の矢となって帯び舞い上がり、天馬の元へ集まる。
「最強イレブン波動!」
虹色に輝く究極のシュートが放たれ、その絶大なオーラにSARUは負けじと対抗しようとする。
「そんなモノ、止めてやる!」
しかし十一人が一つになった最強のシュートにSARUは弾き飛ばされる。さらにSARUだけじゃなく、止めようとしたザ・ラグーンも止めることができなかった。
「「「「「うわあぁぁあああ!」」」」」
「絶リバースワールド!」
ホスが最大に進化させた必殺技を放つがそれも破られる。このままゴールに入ろうとすると――。
「まだだ!」
体勢を立て直したSARUがゴールに下がり、足で止めようと踏ん張る。だが、今までにない勢いのクロノストームのシュートは凄まじくSARUを押しのけてゴールに入った。
《入った――っ!! ついに同点だ――っ!!》
「バカな……あんな奴らが、僕たちと互角だというのか? ――フッ、フフッ! 悪い冗談だ! ハッ、ハハハッ!」
とうとう4対4の同点となった。SARUはゴールに入ったボールを見て現実を受け止めたくないのか自嘲気味に肩を震わせて笑う。
「メイア! ギリス!」
「「!」」
「やり返すぞ」
「「うん!」」
「つぅ……――ふんっ!」
「「「!」」」
怒りも合わさり全力のオーラを放つSARUは獣人化し、天馬とフェイとザナーク=アバロニクは目を見開いた。
ザ・ラグーンのボールで試合再開。イムスがボールを蹴ると、それにSARUは勢いよく走り出す。もはやそれは姿だけじゃなく雰囲気も獣のようだ。
「うああぁぁあああ!」
「「うおおおっ! ――うわああっ!」」
「や、やるぜよ!」
「クッ!」
錦龍馬とザナークが二人がかりで止めようとするが、SARUはものともせずタックルで突破した。続いてフェイがSARUの前に出る。
「ふんっ!」
ヒョイ。
フェイが両足でスライディングをすると、SARUは両足でボールを挟んで受け止め、姿とは裏腹に身軽な動きでそのままボールごとフェイの頭上を飛び越えて一回転した。
「さすがだね、SARU……確かに君はスゴい。――だけど!」
「フェイ!」
SARUのパスを受け取ったギリスに、神童はすぐさまボールを奪いフェイにパスを出した。
「だけど僕たちは、一人じゃない!」
「っ!」
ミキシマックスのように体力の消耗も激しいのか、SARUの獣人化が解けた。いや、SARUだけじゃなく天馬も片膝を付くと、他のみんなも体力があとわずかになっていることに気づいた。
(みんなもう限界が来てる……! こうなったら、次のプレーで一気に決めるしかない!)
肩で息をしたり、両膝に両手を当てたり、倒れそうになる仲間を支えていた。決定打をつけるために天馬は声を上げる。