最後のタイムジャンプ!
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セカンドステージ・チルドレンの最強チーム、ザ・ラグーンの試合の最中、仲間と声を掛け合い楽しむという自分たちがやるべき本当のサッカーを思い出したクロノストームは一つになり、円堂守から教えてもらった必殺タクティクス、グランドラスターを完成させた。そしてさらに松風天馬とフェイ=ルーンが続けざまゴールを決め、ついに4対3と点差を縮めることができた。
点を取られ続け、ザ・ラグーンと渡り合えているクロノストームに、動揺を隠せないサリュー=エヴァン。自分たちを繋ぐのは円堂瑞貴によって目覚めた力だと主張すると、天馬とフェイは人を深く繋ぐのは血や力ではなく友達になることだ伝えるが、SARUは自分たちが特別な存在だと信じて疑わなかった。そう告げたとき、ザ・ラグーンの他のメンバーがどんな顔をしていたのかも知らずに。
《さあ残り時間もあとわずか! 勝利を治めるのはザ・ラグーンか!? クロノストームかー!?》
ドリブルするSARUに走り出した天馬が前に立ち塞がりボールを奪おうとするも、SARUがボールをキープし続ける。
「ラグーンは特別な力を持つ者同士、深く繋がっているんだ! 母さんの血で目覚めた力によって結ばれた固い絆だ!」
天馬とSARUはそれぞれ出した足がボールを挟み合い、お互いが弾き飛ばされないように力押しをする。
「ぐううっ!」
「お前たちなどに、負けるはずがない!」
力押しは互角となり、二人は一旦ボールから離れる形になった。そして天馬はSARUに訴える。
「瑞貴さんの血や力だけで繋がってるなんて、そんなのホントの絆じゃない!」
「お前如きに何がわかる……僕たちは、特別なんだ!」
「ええいっ!」
天馬がスライディングしたことで、ボールをラインの外に出すことができた。
感情に任せるようになってきてからか、SARUは肩で大きく息をしている。そんな彼にギリスとメイアが駆け付けると、二人に気づいたSARUは振り向いて告げる。
「こうなったら力を出し切る。僕たちが持つすべての力を……いいな?」
「危険過ぎないか?」
「私たちの体が保(モ)つかしら……?」
「やるんだ」
大きな力と引き換えに起こるリスクをギリスとメイアはためらうが、SARUは拒否を許さないというように顔をしかめた。
ザ・ラグーンのスローイングで試合再開。ボールを受け取ったSARUはそれを合図とする。
「いくぞ!」
「「オウッ/ええ!」」
SARUとギリスとメイアは、まるでクロノストームの必殺タクティクス、グランドラスターのように、三角形を作るように目にも止まらない素早いパス回しで加速させる。
《なんだ!? 何が起こった!? 速い! ザ・ラグーン、なんという速さ!!》
「ふんっ!」
「止める!」
「止めるやんね!」
「止めっぞ!」
「「「わあああっ!」」」
SARUの勢いづいたシュートを霧野蘭丸と菜花黄名子とトーブが止めようと入るが、必殺技のような威力に弾き飛ばされてしまった。しかも三人がかりで止めようとしたのに威力は落ちることなく、西園信助のいるゴールに向かっているので、雨宮太陽や神童拓人や剣城京介は焦りを覚える。
「マズい!」
「これで入れられたら!」
「逆転の可能性は絶たれる!」
「絶対に入れさせない! 真大国謳歌!」
しかし信助が必殺技を止めようとするのも甲斐なく、シュートはこのままゴールに入ろうとすると……。
「「まだだ!」」
「あきらめるもんか!」
いつの間にか一気に下がっていた天馬と剣城が、二人がかりで足でシュートを止める。そして信助の必殺技と二人のがんばりにより、ボールはゴールに入ることはなく追加点を阻止した。
しかし弾かれたボールは再びSARUの元に渡ってしまった。あきらめの悪い天馬たちにSARUは手の甲で顎まで流れる汗を拭う。
「いい加減理解してほしいな。君たち旧い人間は淘汰されるべきなんだ」
すると信助のオーラが不安定になっているのを天馬と剣城と神童が気づき、自分たちの体もまたオーラが不安定になっているのを確認した。
「力が弱まっている!?」
「ミキシマックスは……!」
「まもなく解ける……!」
試合開始からずっとミキシマックスしているのだ。特に一部は化身アームドも交互にしていたので消耗が激しくなっているのだろう。
「みんな! 最後の力を出し切って、SARUたちの力を受け止めよう!」
「「「「「うん!」」」」」
逆境の中でもあきらめない天馬たち。それを見た瑞貴は隣にいる円堂の袖をクイッと引く。
「守」
「ん?」
「みんなはよくやっている。そろそろ監督の出番じゃない?」
円堂が振り向けば瑞貴に同意するように豪炎寺修也と鬼道有人も深く頷いている。もちろん円堂だってわかっているので、親指を立てて笑い返した。
「ああ!」
フィールドに再び体を向けた円堂は、天馬たちクロノストームに向けて叫ぶ。
「みんなー! サッカーにとって、大切なモノってなんだ!? 思い出せ! お前たちの大好きなサッカーを!」
「あっ……! 俺たちのサッカー……!」
〈サッカーにおける強さとは、個人の能力ではない! チームの力は選手同士が生み出すハーモニーによって決まる!〉
『全員の力を合わせてぶつかれば、必ず勝てる!』
『絶対あきらめない思いがあるからこそ、生まれる力がある』
天馬の脳裏に浮かぶのは、円堂大介と円堂と瑞貴がこれまで教えてくれたこと。それだけじゃなく、いつだって三人は天馬たちに大切なことを教え、初心に戻らせてくれた。
(そうだ……俺たちはチーム! みんなで一緒にいろんなことを乗り越えて来たんだ!)
さらに脳裏に浮かんだのはこれまで仲間と過ごしてきたこと。練習もミーティングも兼ね備えて、チームで動き考えて来たからここまであきらめずに戦って来れた。そしてそれはとても大事なこと。
点を取られ続け、ザ・ラグーンと渡り合えているクロノストームに、動揺を隠せないサリュー=エヴァン。自分たちを繋ぐのは円堂瑞貴によって目覚めた力だと主張すると、天馬とフェイは人を深く繋ぐのは血や力ではなく友達になることだ伝えるが、SARUは自分たちが特別な存在だと信じて疑わなかった。そう告げたとき、ザ・ラグーンの他のメンバーがどんな顔をしていたのかも知らずに。
《さあ残り時間もあとわずか! 勝利を治めるのはザ・ラグーンか!? クロノストームかー!?》
ドリブルするSARUに走り出した天馬が前に立ち塞がりボールを奪おうとするも、SARUがボールをキープし続ける。
「ラグーンは特別な力を持つ者同士、深く繋がっているんだ! 母さんの血で目覚めた力によって結ばれた固い絆だ!」
天馬とSARUはそれぞれ出した足がボールを挟み合い、お互いが弾き飛ばされないように力押しをする。
「ぐううっ!」
「お前たちなどに、負けるはずがない!」
力押しは互角となり、二人は一旦ボールから離れる形になった。そして天馬はSARUに訴える。
「瑞貴さんの血や力だけで繋がってるなんて、そんなのホントの絆じゃない!」
「お前如きに何がわかる……僕たちは、特別なんだ!」
「ええいっ!」
天馬がスライディングしたことで、ボールをラインの外に出すことができた。
感情に任せるようになってきてからか、SARUは肩で大きく息をしている。そんな彼にギリスとメイアが駆け付けると、二人に気づいたSARUは振り向いて告げる。
「こうなったら力を出し切る。僕たちが持つすべての力を……いいな?」
「危険過ぎないか?」
「私たちの体が保(モ)つかしら……?」
「やるんだ」
大きな力と引き換えに起こるリスクをギリスとメイアはためらうが、SARUは拒否を許さないというように顔をしかめた。
ザ・ラグーンのスローイングで試合再開。ボールを受け取ったSARUはそれを合図とする。
「いくぞ!」
「「オウッ/ええ!」」
SARUとギリスとメイアは、まるでクロノストームの必殺タクティクス、グランドラスターのように、三角形を作るように目にも止まらない素早いパス回しで加速させる。
《なんだ!? 何が起こった!? 速い! ザ・ラグーン、なんという速さ!!》
「ふんっ!」
「止める!」
「止めるやんね!」
「止めっぞ!」
「「「わあああっ!」」」
SARUの勢いづいたシュートを霧野蘭丸と菜花黄名子とトーブが止めようと入るが、必殺技のような威力に弾き飛ばされてしまった。しかも三人がかりで止めようとしたのに威力は落ちることなく、西園信助のいるゴールに向かっているので、雨宮太陽や神童拓人や剣城京介は焦りを覚える。
「マズい!」
「これで入れられたら!」
「逆転の可能性は絶たれる!」
「絶対に入れさせない! 真大国謳歌!」
しかし信助が必殺技を止めようとするのも甲斐なく、シュートはこのままゴールに入ろうとすると……。
「「まだだ!」」
「あきらめるもんか!」
いつの間にか一気に下がっていた天馬と剣城が、二人がかりで足でシュートを止める。そして信助の必殺技と二人のがんばりにより、ボールはゴールに入ることはなく追加点を阻止した。
しかし弾かれたボールは再びSARUの元に渡ってしまった。あきらめの悪い天馬たちにSARUは手の甲で顎まで流れる汗を拭う。
「いい加減理解してほしいな。君たち旧い人間は淘汰されるべきなんだ」
すると信助のオーラが不安定になっているのを天馬と剣城と神童が気づき、自分たちの体もまたオーラが不安定になっているのを確認した。
「力が弱まっている!?」
「ミキシマックスは……!」
「まもなく解ける……!」
試合開始からずっとミキシマックスしているのだ。特に一部は化身アームドも交互にしていたので消耗が激しくなっているのだろう。
「みんな! 最後の力を出し切って、SARUたちの力を受け止めよう!」
「「「「「うん!」」」」」
逆境の中でもあきらめない天馬たち。それを見た瑞貴は隣にいる円堂の袖をクイッと引く。
「守」
「ん?」
「みんなはよくやっている。そろそろ監督の出番じゃない?」
円堂が振り向けば瑞貴に同意するように豪炎寺修也と鬼道有人も深く頷いている。もちろん円堂だってわかっているので、親指を立てて笑い返した。
「ああ!」
フィールドに再び体を向けた円堂は、天馬たちクロノストームに向けて叫ぶ。
「みんなー! サッカーにとって、大切なモノってなんだ!? 思い出せ! お前たちの大好きなサッカーを!」
「あっ……! 俺たちのサッカー……!」
〈サッカーにおける強さとは、個人の能力ではない! チームの力は選手同士が生み出すハーモニーによって決まる!〉
『全員の力を合わせてぶつかれば、必ず勝てる!』
『絶対あきらめない思いがあるからこそ、生まれる力がある』
天馬の脳裏に浮かぶのは、円堂大介と円堂と瑞貴がこれまで教えてくれたこと。それだけじゃなく、いつだって三人は天馬たちに大切なことを教え、初心に戻らせてくれた。
(そうだ……俺たちはチーム! みんなで一緒にいろんなことを乗り越えて来たんだ!)
さらに脳裏に浮かんだのはこれまで仲間と過ごしてきたこと。練習もミーティングも兼ね備えて、チームで動き考えて来たからここまであきらめずに戦って来れた。そしてそれはとても大事なこと。