猛攻! セカンドステージ・チルドレン‼︎
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「どけぇええ! 地球最強の小市民・スーパーザナーク様が通るぜー!」
「僕らの力は、こんなモンじゃない!」
「させるか!」
ザナークにSARUは激しいチャージを繰り出して食い止めるが、すかさず天馬がボールを二人の元からラインの外へと蹴った。
「どうしてだ……どうしてこいつらは僕たちと渡り合えるんだ!? セカンドステージ・チルドレンの僕たちと! クッ……!」
SARUはポジションに戻りつつ拳を握って震わせると、そのまま空に向かって上げて叫ぶ。
「僕たちは母さんの血で生まれて特別な力によって繋がった、最強のチームのはずだ!」
「みんなを繋ぐモノは『血』や『力』なんかじゃない。もっといろんな想いで、人は繋がれるんだ!」
「違う! 母さんの血筋で共鳴され生まれたセカンドステージ・チルドレンの力……この力が新しい未来を築くんだ! 旧い人間たちに決してできないことを実現できる力……――この素晴らしい血と力こそが、フェーダのみんなを支えている!」
「――SARU」
「!」
セカンドステージ・チルドレンの力と瑞貴の血は、これまで歩んできたフェーダの信念の象徴である。天馬の言葉も力いっぱい否定するSARUに声をかけたのは……――フェイだ。
「聞いてくれ、今ならわかるんだ。フェーダは、一人ぼっちで寂しい思いをした者たちの集まりだった……だからこそ、身を寄せ合って、支え合って生きてきたんだ。瑞貴さんの血や力で繋がってきたんじゃない」
「違う!」
「「「「「!」」」」」
ザ・ラグーンのメンバーが目を見開いたのはフェイの言葉じゃなく、SARUの否定した言葉だった。SARUは前にいる上に冷静じゃないので、うしろにいるみんなの表情に気づいていない。
「僕たちを繋ぐ者は血と力! 母さんの血があるからこそ出会い、力があるからこそ結束してるんだ! 母さんの血で共鳴された力を持った者同士、大人にも誰にも頼らず生きている……――だからフェーダにこそ価値があるんだ!」
これはフェーダのリーダーとしてだけじゃなくSARU自身のの心からの言葉なのだろう。世界から弾かれた子供たちが、身を潜め、同じ境遇の者と身を寄せ合い、生まれたのがフェーダという組織だ。
「サリュー……」
「…………」
最初から自分を母と慕ってくれているせいか、瑞貴自身も何故か痛んできた心に手を当てて眉を下げたので、円堂は瑞貴の背中に支えるように片手を当てた。
「……血と力だけで」
「!」
「血と力だけで繋がって、誰にも頼らず生きていくなんて……ホントにそれでいいの!?」
天馬は『できない』ではなく『いいの?』と問いかけて来たので、SARUは驚いて目を見開いた。
「うまく言えないけど、みんなを繋いでいるのはそんなんじゃないよ! 胸の中が熱くなって、涙が溢れてきて、一緒になって喜んだり悲しんだり……そうやって、強く繋がってゆくモノなんだよ!」
「繋がってゆくモノ……?」
「友達さ! 友達になるんだ、本当の仲間になるんだ! それが、誰にも断ち切ることのできない深い所で繋がっている『絆』なんだ!」
「そう……そうなんだよ。僕らは、時空最強イレブンを探して旅してきた。だけどその旅で手に入れたのは、時空最強イレブンよりも、もっと大きくて大切なモノだった! ――それが、みんなとの絆だったんだ!」
「絆……」
天馬に同意して今までの旅を思い返してきたフェイは、SARUに数歩歩いて近づく。
「僕は君たちと同じ、一人ぼっちだった……。だけど、天馬たちと出会って友達の大切さを知った。友達は、家族と同じくらい素晴らしいモノなんだよ」
「……違う。僕たちは特別なんだ。母さんの血で共鳴した特別な力を持っている者同士、繋がっているんだ! 友達なんかじゃない……僕たちは組織であり、同士なんだ!」
「瑞貴さんの血や力があったってなくたって、みんな同じ人間だろ!?」
「違う! 僕たちは特別なんだ!」
「SARU……」
フェイや天馬の言葉を否定してでも、SARUは自分たちセカンドステージ・チルドレンが『特別』だと信じて疑わない。実際その力を持ってこの世にいるのは世界人口に比べてほんのわずかだからだ。
「返せ! 僕らを繋ぎ、僕が想い続けて、追い求めてきた母さんを返せ!」
「サリュー……!」
SARUだって何度瑞貴と一緒にいたいと思ったのに、時間と時代がそれを許さない。それでもモニターに映る瑞貴が幸せそうに笑う姿を見るだけで充分だった。
なのにエルドラドが瑞貴の幸せを奪うだけでなく最悪排除しようとしたのに、瑞貴は雷門の――エルドラドの側にいる。フェーダのみんなにはああ言って宥め、同じセカンドステージ・チルドレンのフェイが瑞貴のいる雷門に戻るのを許したとはいえ、SARUの本心は腸が煮えくり変えそうなくらいの怒りを感じていたのだ。
《残り時間もあとわずか! 得点は4対3でザ・ラグーンがリード! 勝利を治めるのはザ・ラグーンか!? それともクロノストームかー!?》
ザ・ラグーンのスローイングで試合再開。ギリスがノーマークのSARUに向かってボールを投げると、それを受け取ったSARUが鬼気迫る表情でドリブルをする。
「お前らごときにー!」
時空を越えたこの戦いも大詰めとなり、そしてついに最終決戦が決着する。
☆コーチの 今日の格言☆
練習では得られないモノが、試合にはある
以上!!
「僕らの力は、こんなモンじゃない!」
「させるか!」
ザナークにSARUは激しいチャージを繰り出して食い止めるが、すかさず天馬がボールを二人の元からラインの外へと蹴った。
「どうしてだ……どうしてこいつらは僕たちと渡り合えるんだ!? セカンドステージ・チルドレンの僕たちと! クッ……!」
SARUはポジションに戻りつつ拳を握って震わせると、そのまま空に向かって上げて叫ぶ。
「僕たちは母さんの血で生まれて特別な力によって繋がった、最強のチームのはずだ!」
「みんなを繋ぐモノは『血』や『力』なんかじゃない。もっといろんな想いで、人は繋がれるんだ!」
「違う! 母さんの血筋で共鳴され生まれたセカンドステージ・チルドレンの力……この力が新しい未来を築くんだ! 旧い人間たちに決してできないことを実現できる力……――この素晴らしい血と力こそが、フェーダのみんなを支えている!」
「――SARU」
「!」
セカンドステージ・チルドレンの力と瑞貴の血は、これまで歩んできたフェーダの信念の象徴である。天馬の言葉も力いっぱい否定するSARUに声をかけたのは……――フェイだ。
「聞いてくれ、今ならわかるんだ。フェーダは、一人ぼっちで寂しい思いをした者たちの集まりだった……だからこそ、身を寄せ合って、支え合って生きてきたんだ。瑞貴さんの血や力で繋がってきたんじゃない」
「違う!」
「「「「「!」」」」」
ザ・ラグーンのメンバーが目を見開いたのはフェイの言葉じゃなく、SARUの否定した言葉だった。SARUは前にいる上に冷静じゃないので、うしろにいるみんなの表情に気づいていない。
「僕たちを繋ぐ者は血と力! 母さんの血があるからこそ出会い、力があるからこそ結束してるんだ! 母さんの血で共鳴された力を持った者同士、大人にも誰にも頼らず生きている……――だからフェーダにこそ価値があるんだ!」
これはフェーダのリーダーとしてだけじゃなくSARU自身のの心からの言葉なのだろう。世界から弾かれた子供たちが、身を潜め、同じ境遇の者と身を寄せ合い、生まれたのがフェーダという組織だ。
「サリュー……」
「…………」
最初から自分を母と慕ってくれているせいか、瑞貴自身も何故か痛んできた心に手を当てて眉を下げたので、円堂は瑞貴の背中に支えるように片手を当てた。
「……血と力だけで」
「!」
「血と力だけで繋がって、誰にも頼らず生きていくなんて……ホントにそれでいいの!?」
天馬は『できない』ではなく『いいの?』と問いかけて来たので、SARUは驚いて目を見開いた。
「うまく言えないけど、みんなを繋いでいるのはそんなんじゃないよ! 胸の中が熱くなって、涙が溢れてきて、一緒になって喜んだり悲しんだり……そうやって、強く繋がってゆくモノなんだよ!」
「繋がってゆくモノ……?」
「友達さ! 友達になるんだ、本当の仲間になるんだ! それが、誰にも断ち切ることのできない深い所で繋がっている『絆』なんだ!」
「そう……そうなんだよ。僕らは、時空最強イレブンを探して旅してきた。だけどその旅で手に入れたのは、時空最強イレブンよりも、もっと大きくて大切なモノだった! ――それが、みんなとの絆だったんだ!」
「絆……」
天馬に同意して今までの旅を思い返してきたフェイは、SARUに数歩歩いて近づく。
「僕は君たちと同じ、一人ぼっちだった……。だけど、天馬たちと出会って友達の大切さを知った。友達は、家族と同じくらい素晴らしいモノなんだよ」
「……違う。僕たちは特別なんだ。母さんの血で共鳴した特別な力を持っている者同士、繋がっているんだ! 友達なんかじゃない……僕たちは組織であり、同士なんだ!」
「瑞貴さんの血や力があったってなくたって、みんな同じ人間だろ!?」
「違う! 僕たちは特別なんだ!」
「SARU……」
フェイや天馬の言葉を否定してでも、SARUは自分たちセカンドステージ・チルドレンが『特別』だと信じて疑わない。実際その力を持ってこの世にいるのは世界人口に比べてほんのわずかだからだ。
「返せ! 僕らを繋ぎ、僕が想い続けて、追い求めてきた母さんを返せ!」
「サリュー……!」
SARUだって何度瑞貴と一緒にいたいと思ったのに、時間と時代がそれを許さない。それでもモニターに映る瑞貴が幸せそうに笑う姿を見るだけで充分だった。
なのにエルドラドが瑞貴の幸せを奪うだけでなく最悪排除しようとしたのに、瑞貴は雷門の――エルドラドの側にいる。フェーダのみんなにはああ言って宥め、同じセカンドステージ・チルドレンのフェイが瑞貴のいる雷門に戻るのを許したとはいえ、SARUの本心は腸が煮えくり変えそうなくらいの怒りを感じていたのだ。
《残り時間もあとわずか! 得点は4対3でザ・ラグーンがリード! 勝利を治めるのはザ・ラグーンか!? それともクロノストームかー!?》
ザ・ラグーンのスローイングで試合再開。ギリスがノーマークのSARUに向かってボールを投げると、それを受け取ったSARUが鬼気迫る表情でドリブルをする。
「お前らごときにー!」
時空を越えたこの戦いも大詰めとなり、そしてついに最終決戦が決着する。
☆コーチの 今日の格言☆
練習では得られないモノが、試合にはある
以上!!