猛攻! セカンドステージ・チルドレン‼︎
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神童からスピードに惑わされないように言われたものの、またもやザ・ラグーンのスピードに霧野たちは翻弄されっぱなしだ。
「なんて速さなんだ……!」
「みんな……!」
「なんか打つ手はないのかよ!?」
「っ……」
「…………」
葵や水鳥は声を上げ、瑞貴は目を見開いているが、円堂守は先ほどから表情を変えずただ真っ直ぐフィールドを見ていた。
「止める! ――なっ!?」
「へっ!」
「うわあっ!」
ドリブルするピグにフェイがボールを奪おうとするが、アッサリ突破された上にそのときのスピードによる衝撃波で吹き飛ばされてしまった。
「フェイ!」
「大丈夫! っ…クソォ……!」
「フェイ……。俺たちで、フェイとザナークをサポートしないといけないのに……――クッ!」
駆け寄って来た天馬にそう答えたフェイは立ち上がるもすぐに膝をついた。体のダメージを抑えながらも再び走り出したフェイの姿に、天馬は自分たちの無力さに悔む。
「SARU!」
「行かせない! ――わあっ!」
ピグのパスを受け取ったSARUの背後に回り込む神童だが、SARUの圧倒的なスピードに突破を許してしまった。
ドリブルするSARUがふと前を見ると、肩で息をしつつも立ち塞がるフェイがいた。SARUは走るのを止めてボールを足で押さえる。
「ハァ……ハァ……ハァ……――っつ!」
「後悔してないみたいだね」
「SARU、僕たちは必ず勝つ! そして君たちを救ってみせる!」
「救う? 何を言っているのかな?」
フェイの言葉に顔に影を落としたSARUは狂気の笑みを浮かべると、アンプルを作用したときと同じオーラを全身に放つ。しかしそれはどこか違っていた。
「君たちの運命を握っているのは僕らのほうだ」
「な、なんだ!?」
「?」
天馬と神童はオーラを放つSARUの様子がおかしいことに気づいた。伸び縮みできる使用になっているのか服は破れることはなかったが、体の筋肉が膨れ上がっただけでなく全体が少し大きくなっており、顔もまるでゴリラのようにいかつくなった。
「ふんぬあぁぁあああ!」
《なななな、なんとなんと! SARUが凶暴な野獣になってしまった――っ!!》
「あっ……――うわあっ!」
「フェイ!」
「「わあああっ!」」
SARUは見た目同様のパワーと、また見た目とは正反対のスピードで、フェイを弾き飛ばすように突破した。天馬が声を上げる中でもSARUは霧野と黄名子も抜いて動きを止める。
「こんなものじゃないよ! ――超魔神エヴァース! アームド!」
SARUのオーラが模ったのは重厚な純白の毛を持つ超次元パワーを手にした魔神の化身。それをアームドしたSARUの姿は天下無双のパワーを装備された最強の存在にも見える。
「シェルビットバースト!」
「大国謳歌改!」
信助が必殺技を進化させたのも甲斐なく、SARUのシュートはゴールに突き刺さってしまった。
「3点差……!」
「っ……!」
せっかく得点を1点でも奪い返したのに、SARUは圧倒的なパワーを再び見せつけた上に点差を振り出しに戻した。フェイや天馬たちはまた窮地に追い込まれる。
《ここで前半終了で――すっ!!》
「ハッハッハッハッ!」
「フワァ~」
「つぅ……!」
「フェイ……!」
愉快そうに笑うハムスや退屈そうに欠伸をするシープを始め、余裕のザ・ラグーン。対してクロノストームは体力を奪われて特にボロボロのフェイが片膝を着いたので天馬は声をかけると、元の姿に戻ったSARUがフェイの前に出た。
「もうわかったかな? 僕たちの力……セカンドステージ・チルドレンしか持ち得ない、この特別な力を! この特別な力によって繋がっている僕らに、旧い人間がどんなにがんばったって敵うはずがない! それはこの会場にいるみんなもわかったよね?」
SARUが両腕を上に広げて告げる言葉は、クロノストームだけじゃなく会場にいる全ての人々にも伝えている。クロノストームが手も足も出ないこの状況が現実なのでトウドウ=ヘイキチも歯を食いしばる。
「なんて速さなんだ……!」
「みんな……!」
「なんか打つ手はないのかよ!?」
「っ……」
「…………」
葵や水鳥は声を上げ、瑞貴は目を見開いているが、円堂守は先ほどから表情を変えずただ真っ直ぐフィールドを見ていた。
「止める! ――なっ!?」
「へっ!」
「うわあっ!」
ドリブルするピグにフェイがボールを奪おうとするが、アッサリ突破された上にそのときのスピードによる衝撃波で吹き飛ばされてしまった。
「フェイ!」
「大丈夫! っ…クソォ……!」
「フェイ……。俺たちで、フェイとザナークをサポートしないといけないのに……――クッ!」
駆け寄って来た天馬にそう答えたフェイは立ち上がるもすぐに膝をついた。体のダメージを抑えながらも再び走り出したフェイの姿に、天馬は自分たちの無力さに悔む。
「SARU!」
「行かせない! ――わあっ!」
ピグのパスを受け取ったSARUの背後に回り込む神童だが、SARUの圧倒的なスピードに突破を許してしまった。
ドリブルするSARUがふと前を見ると、肩で息をしつつも立ち塞がるフェイがいた。SARUは走るのを止めてボールを足で押さえる。
「ハァ……ハァ……ハァ……――っつ!」
「後悔してないみたいだね」
「SARU、僕たちは必ず勝つ! そして君たちを救ってみせる!」
「救う? 何を言っているのかな?」
フェイの言葉に顔に影を落としたSARUは狂気の笑みを浮かべると、アンプルを作用したときと同じオーラを全身に放つ。しかしそれはどこか違っていた。
「君たちの運命を握っているのは僕らのほうだ」
「な、なんだ!?」
「?」
天馬と神童はオーラを放つSARUの様子がおかしいことに気づいた。伸び縮みできる使用になっているのか服は破れることはなかったが、体の筋肉が膨れ上がっただけでなく全体が少し大きくなっており、顔もまるでゴリラのようにいかつくなった。
「ふんぬあぁぁあああ!」
《なななな、なんとなんと! SARUが凶暴な野獣になってしまった――っ!!》
「あっ……――うわあっ!」
「フェイ!」
「「わあああっ!」」
SARUは見た目同様のパワーと、また見た目とは正反対のスピードで、フェイを弾き飛ばすように突破した。天馬が声を上げる中でもSARUは霧野と黄名子も抜いて動きを止める。
「こんなものじゃないよ! ――超魔神エヴァース! アームド!」
SARUのオーラが模ったのは重厚な純白の毛を持つ超次元パワーを手にした魔神の化身。それをアームドしたSARUの姿は天下無双のパワーを装備された最強の存在にも見える。
「シェルビットバースト!」
「大国謳歌改!」
信助が必殺技を進化させたのも甲斐なく、SARUのシュートはゴールに突き刺さってしまった。
「3点差……!」
「っ……!」
せっかく得点を1点でも奪い返したのに、SARUは圧倒的なパワーを再び見せつけた上に点差を振り出しに戻した。フェイや天馬たちはまた窮地に追い込まれる。
《ここで前半終了で――すっ!!》
「ハッハッハッハッ!」
「フワァ~」
「つぅ……!」
「フェイ……!」
愉快そうに笑うハムスや退屈そうに欠伸をするシープを始め、余裕のザ・ラグーン。対してクロノストームは体力を奪われて特にボロボロのフェイが片膝を着いたので天馬は声をかけると、元の姿に戻ったSARUがフェイの前に出た。
「もうわかったかな? 僕たちの力……セカンドステージ・チルドレンしか持ち得ない、この特別な力を! この特別な力によって繋がっている僕らに、旧い人間がどんなにがんばったって敵うはずがない! それはこの会場にいるみんなもわかったよね?」
SARUが両腕を上に広げて告げる言葉は、クロノストームだけじゃなく会場にいる全ての人々にも伝えている。クロノストームが手も足も出ないこの状況が現実なのでトウドウ=ヘイキチも歯を食いしばる。