SARUの力!
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
クロノストームのボールで試合再開。剣城からボールを受け取ったザナークが勢いよくドリブルで上がる。
「オラオラオラオラー!」
「ふっ!」
「っ!?」
その勢いすらもオムにアッサリとボールを取られると同時に止められた。
それどころかクロノストームはボールに触れることができず、ずっとザ・ラグーンのペースだ。戦ったことのあるメイアとギリスを相手にもボールを奪い返すことがない。
「守りに入るな、攻め続けろ!」
「向かっていけ!」
車田剛一と三国が客席から応援の声を上げる中、ドリブルするニケに雨宮が迎え撃つ。
「行かせない!」
「ふっ!」
ニケはボールを両足で挟むと、アクロバティックな動きで宙に浮いて雨宮の頭上を越えて抜いた。雨宮もまた追いかけるがなかなか距離を詰めれない。
(ミキシマックスの力が通じない!)
「こいつら、本当に人間なのか!?」
「――人間だよ!」
「!」
特殊能力を使ってもケタ違いな動きに剣城が目を見開く中、走りながら宣言したのは天馬だった。
「俺たちと同じ! だから絶対に勝てる! うおおおっ!」
天馬がうしろからスライディングをかけるが、それもニケはボールごとジャンプして軽々よける。しかもそれだけでなく、前線にいるメイアとギリスにパスを出した。
「メイア!」
「「デッドフューチャーG2!」」
「大国謳歌!」
今度こそ信助は必殺技を出せたので止めようとするが、進化したデッドフューチャーに勝てずゴールを許してしまった。
《決まった――っ!! ザ・ラグーンが追加点! さらに2点に広がった――っ!!》
「あっ……ああっ……」
「――これでハッキリしたね」
「!」
またしても強力なシュートにゴールを奪われ、天馬は驚きを隠せないでいると声がかけられる。振り向くとSARUがいた。
「力の差は歴然……フェーダこそが新しい人間の形だ。僕たちを怪物扱いした、エルドラドの大人たちは古い人間……古い人間は淘汰されるべきなのさ」
「あっ……!」
SARUの言葉に天馬は目を見開き、トウドウから協力を要請されたときのことを思い出す。
『彼らが世界を否定したからじゃない……先に世界が彼らを否定したんだ!』
『『…………!』』
『……沈黙は肯定と受け取るが、やはりフェーダは過去に迫害を受けていたのか』
あのとき瑞貴の言った言葉は推測も交えていたが、本当にSARUたちはエルドラドにより存在を否定され、迫害を受けていたことがわかった。
そんな天馬の心情に気づいているのかわからないが、SARUは決意を改めるように拳を握る。
「僕が世界に新しい秩序をもたらす……僕たちは僕たちの世界を作る! だからこの試合は容赦しないよ、僕たちの未来を勝ち取る
ために!」
「勝手なことを……!」
霧野も力で勝ち取るSARUたちに敵意を持つが、同情をしないわけでもない。事実エルドラドは自分たちではどうにもならないので雷門に協力を要請したくせに、負けた場合の作戦を隠していたのだから。
次いでSARUはフェイを見る。ザナークと違いフェイは昔からSARUたちフェーダと一緒に世界に復讐しようとしていたので、今回のエルドラドからサッカー排除を阻止したように活躍した実績もある。
「考え直すなら今だよ。もともと君はこっちの人間なんだ。ムリして劣った人間たちの味方をする必要なんかないんだよ」
「……SARU、戻らないよ。僕は天馬たちと戦うと決めたんだ」
「っ……!」
そう言って考えを変えずポジションに戻るフェイを、SARUは少し顔をしかめて見つめていた。
「オラオラオラオラー!」
「ふっ!」
「っ!?」
その勢いすらもオムにアッサリとボールを取られると同時に止められた。
それどころかクロノストームはボールに触れることができず、ずっとザ・ラグーンのペースだ。戦ったことのあるメイアとギリスを相手にもボールを奪い返すことがない。
「守りに入るな、攻め続けろ!」
「向かっていけ!」
車田剛一と三国が客席から応援の声を上げる中、ドリブルするニケに雨宮が迎え撃つ。
「行かせない!」
「ふっ!」
ニケはボールを両足で挟むと、アクロバティックな動きで宙に浮いて雨宮の頭上を越えて抜いた。雨宮もまた追いかけるがなかなか距離を詰めれない。
(ミキシマックスの力が通じない!)
「こいつら、本当に人間なのか!?」
「――人間だよ!」
「!」
特殊能力を使ってもケタ違いな動きに剣城が目を見開く中、走りながら宣言したのは天馬だった。
「俺たちと同じ! だから絶対に勝てる! うおおおっ!」
天馬がうしろからスライディングをかけるが、それもニケはボールごとジャンプして軽々よける。しかもそれだけでなく、前線にいるメイアとギリスにパスを出した。
「メイア!」
「「デッドフューチャーG2!」」
「大国謳歌!」
今度こそ信助は必殺技を出せたので止めようとするが、進化したデッドフューチャーに勝てずゴールを許してしまった。
《決まった――っ!! ザ・ラグーンが追加点! さらに2点に広がった――っ!!》
「あっ……ああっ……」
「――これでハッキリしたね」
「!」
またしても強力なシュートにゴールを奪われ、天馬は驚きを隠せないでいると声がかけられる。振り向くとSARUがいた。
「力の差は歴然……フェーダこそが新しい人間の形だ。僕たちを怪物扱いした、エルドラドの大人たちは古い人間……古い人間は淘汰されるべきなのさ」
「あっ……!」
SARUの言葉に天馬は目を見開き、トウドウから協力を要請されたときのことを思い出す。
『彼らが世界を否定したからじゃない……先に世界が彼らを否定したんだ!』
『『…………!』』
『……沈黙は肯定と受け取るが、やはりフェーダは過去に迫害を受けていたのか』
あのとき瑞貴の言った言葉は推測も交えていたが、本当にSARUたちはエルドラドにより存在を否定され、迫害を受けていたことがわかった。
そんな天馬の心情に気づいているのかわからないが、SARUは決意を改めるように拳を握る。
「僕が世界に新しい秩序をもたらす……僕たちは僕たちの世界を作る! だからこの試合は容赦しないよ、僕たちの未来を勝ち取る
ために!」
「勝手なことを……!」
霧野も力で勝ち取るSARUたちに敵意を持つが、同情をしないわけでもない。事実エルドラドは自分たちではどうにもならないので雷門に協力を要請したくせに、負けた場合の作戦を隠していたのだから。
次いでSARUはフェイを見る。ザナークと違いフェイは昔からSARUたちフェーダと一緒に世界に復讐しようとしていたので、今回のエルドラドからサッカー排除を阻止したように活躍した実績もある。
「考え直すなら今だよ。もともと君はこっちの人間なんだ。ムリして劣った人間たちの味方をする必要なんかないんだよ」
「……SARU、戻らないよ。僕は天馬たちと戦うと決めたんだ」
「っ……!」
そう言って考えを変えずポジションに戻るフェイを、SARUは少し顔をしかめて見つめていた。