SARUの力!
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「どこなの? ここ」
「ワームホールの中だ……!」
「ワームホール……!?」
「SARUはアンプルガンでワームホールを作って、その中に僕たちをスタジアムごと引きずり込んだんだ!」
「そんなことができるのか……!」
揺れは治まったものの異空間の中にいるので信助たちの混乱は続く。しかしワンダバは予想通りのように言ったので葵が訊くと、フェイが代わりに説明した。セカンドステージ・チルドレンの未知なる能力に剣城たちは驚きを隠せない。
「残念だったね、おじさんたち」
「「っ……!」」
「おじさんたち、この試合で負けたら僕たちをガスで眠らせてワクチンを投与しようとしてたでしょ?」
「「「「「!」」」」」
ワクチンのことは知っていたが、その作戦を知らなかった天馬たちはトウドウとサカマキのいるVIPルームに顔を向ける。
「だから最後は、誰にも邪魔されない場所でやることにしたよ」
「あいつら、そんなこと考えちょったんか!」
「……これで人類を救うには、この試合で勝つしかなくなったのか」
世界の実権をラグナロクで決めることはトウドウたちも了承したはずだ。しかし負けたときの潔さの欠片もないと錦が声を上げる。トウドウは作戦を見抜かれて苛つきもあるのか肘掛けを指でトントンと叩くと、あきらめるように呟いた。
「……フェイくんに関してのことをいろいろ言っておきながら、同じことをやっている自覚あんのか?」
「み、瑞貴?」
「円堂、ちなみに瑞貴はエルドラド相手にキレたぞ」
「お前や天馬たちのこともそうだが、その上フェーダの子供たちに迫害をしたと知ったら、それについても怒鳴っていた」
「……マジか」
コメカミに青筋を立てた瑞貴に円堂は驚くと、さらに豪炎寺と鬼道の証言によって軽く口の端を引きつらせた。フェーダが尚更瑞貴を母と慕う理由が、ルーツ以前の問題だった。
《なななな、な――んとっ!! ラグナロク最終戦は、ワームホールの中で行われるようだ――っ!!》
「フッ、最終戦にはうってつけの舞台ってわけだ」
ザナークはこの場所に愉快そうに笑っていた。街だろうがワームホールだろうがサッカーをするには関係はないので、天馬は声を上げる。
「いくよ、みんな! ミキシマックスだ! ミキシトランス・アーサー!」
「「「「「ミキシトランス!」」」」」
「ミキシトランス・スーパーザナーク!」
「ミキシトランス・ビッグ!」
全力で戦うため、クロノストームは全員に最初からミキシマックスで迎え撃つようだ。
「これが時空最強イレブン……クロノストーム!」
「時を渡り、サッカーを守るために手に入れた力……」
鬼道と瑞貴と豪炎寺と円堂は、全員がミキシマックスした光景を見て壮観だと思った。
「フッフフッ、そうこなくちゃね。面白い……遊んであげるよ」
「そう言うと思ったぜ。そっちこそ捻り潰してやるから覚悟するんだな!」
「フッ……さあ、試合開始だね。人類の未来をかけた最終戦争の幕開けだ!」
ザナークがニヤリと笑って挑発を返したが、SARUは平然として笑っていた。SARUが宣言するとスタジアム全体の一人一人に緊張が走る。
ホイッスルが鳴ってザ・ラグーンのボールで試合開始。SARUからボールを受け取ったイムスが上がる。
「もらったぜぇ! うおおおっ!」
「…………」
さっそくボールを奪おうとするザナークだが、イムスはその猛攻を軽くかわして抜いた。
「オム!」
「ピグ!」
イムスは空中にジャンプしたオムにパスを出し、オムは受け取ってそのままピグにボールを回す。ピグは追って来る同じセカンドステージ・チルドレンのフェイもスピードを上げて引き離す。
「速い!」
「これが、ザ・ラグーンのスピードなのか!」
フェーダ最強チームと言われるだけあって、他のチームともケタ違いだと狩屋マサキと三国太一は目を見開いた。
そのままゴールに向かって上がるピグの前に、霧野が立ちはだかる。
「行かせるか!」
ピグはフェイントを劣りにターンでかわそうとしたが、霧野はそれを見抜いてカットした。
「ワームホールの中だ……!」
「ワームホール……!?」
「SARUはアンプルガンでワームホールを作って、その中に僕たちをスタジアムごと引きずり込んだんだ!」
「そんなことができるのか……!」
揺れは治まったものの異空間の中にいるので信助たちの混乱は続く。しかしワンダバは予想通りのように言ったので葵が訊くと、フェイが代わりに説明した。セカンドステージ・チルドレンの未知なる能力に剣城たちは驚きを隠せない。
「残念だったね、おじさんたち」
「「っ……!」」
「おじさんたち、この試合で負けたら僕たちをガスで眠らせてワクチンを投与しようとしてたでしょ?」
「「「「「!」」」」」
ワクチンのことは知っていたが、その作戦を知らなかった天馬たちはトウドウとサカマキのいるVIPルームに顔を向ける。
「だから最後は、誰にも邪魔されない場所でやることにしたよ」
「あいつら、そんなこと考えちょったんか!」
「……これで人類を救うには、この試合で勝つしかなくなったのか」
世界の実権をラグナロクで決めることはトウドウたちも了承したはずだ。しかし負けたときの潔さの欠片もないと錦が声を上げる。トウドウは作戦を見抜かれて苛つきもあるのか肘掛けを指でトントンと叩くと、あきらめるように呟いた。
「……フェイくんに関してのことをいろいろ言っておきながら、同じことをやっている自覚あんのか?」
「み、瑞貴?」
「円堂、ちなみに瑞貴はエルドラド相手にキレたぞ」
「お前や天馬たちのこともそうだが、その上フェーダの子供たちに迫害をしたと知ったら、それについても怒鳴っていた」
「……マジか」
コメカミに青筋を立てた瑞貴に円堂は驚くと、さらに豪炎寺と鬼道の証言によって軽く口の端を引きつらせた。フェーダが尚更瑞貴を母と慕う理由が、ルーツ以前の問題だった。
《なななな、な――んとっ!! ラグナロク最終戦は、ワームホールの中で行われるようだ――っ!!》
「フッ、最終戦にはうってつけの舞台ってわけだ」
ザナークはこの場所に愉快そうに笑っていた。街だろうがワームホールだろうがサッカーをするには関係はないので、天馬は声を上げる。
「いくよ、みんな! ミキシマックスだ! ミキシトランス・アーサー!」
「「「「「ミキシトランス!」」」」」
「ミキシトランス・スーパーザナーク!」
「ミキシトランス・ビッグ!」
全力で戦うため、クロノストームは全員に最初からミキシマックスで迎え撃つようだ。
「これが時空最強イレブン……クロノストーム!」
「時を渡り、サッカーを守るために手に入れた力……」
鬼道と瑞貴と豪炎寺と円堂は、全員がミキシマックスした光景を見て壮観だと思った。
「フッフフッ、そうこなくちゃね。面白い……遊んであげるよ」
「そう言うと思ったぜ。そっちこそ捻り潰してやるから覚悟するんだな!」
「フッ……さあ、試合開始だね。人類の未来をかけた最終戦争の幕開けだ!」
ザナークがニヤリと笑って挑発を返したが、SARUは平然として笑っていた。SARUが宣言するとスタジアム全体の一人一人に緊張が走る。
ホイッスルが鳴ってザ・ラグーンのボールで試合開始。SARUからボールを受け取ったイムスが上がる。
「もらったぜぇ! うおおおっ!」
「…………」
さっそくボールを奪おうとするザナークだが、イムスはその猛攻を軽くかわして抜いた。
「オム!」
「ピグ!」
イムスは空中にジャンプしたオムにパスを出し、オムは受け取ってそのままピグにボールを回す。ピグは追って来る同じセカンドステージ・チルドレンのフェイもスピードを上げて引き離す。
「速い!」
「これが、ザ・ラグーンのスピードなのか!」
フェーダ最強チームと言われるだけあって、他のチームともケタ違いだと狩屋マサキと三国太一は目を見開いた。
そのままゴールに向かって上がるピグの前に、霧野が立ちはだかる。
「行かせるか!」
ピグはフェイントを劣りにターンでかわそうとしたが、霧野はそれを見抜いてカットした。