SARUの力!
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
それを見て嬉しそうに瑞貴が微笑んでいると、SARUが近寄ってきたことに気づいて顔を向ける。
「母さん。言っとくけど、僕らは手加減しないから。――全力で叩き潰す」
「わかってる……。だけどそれは天馬たちも同じだから。――全力には全力で応える」
SARUと瑞貴のその様子を不思議そうに見ていた円堂に、鬼道と豪炎寺が話しかける。
「セカンドステージ・チルドレンの誕生は、サッカーの遺伝子と瑞貴の血筋の共鳴らしい。故にあいつらは瑞貴を母と慕っているようだ」
「この試合は人類の未来だけでなく、瑞貴の行く末も。あいつらは試合に勝って瑞貴を自分たちの元へ連れて行こうとしているんだ」
「なるほどな、通りで……」
円堂はクロノストーンにされていた間フェーダにいたが、敵だというのにSARUを中心に瑞貴へ向ける感情が純粋な愛を感じていた。そして『母』と慕われる理由を聞いて納得する。
両チームがピッチに入ってポジションに着くと、ザ・ラグーンに見覚えのあるメンバーがいた。
「フッ。今日はまた一段と美しいね、メイア」
「まあ、ギリスったら。ウフッ、あなただってよく似合っててよ、そのユニフォーム!」
「「フフフフッ/ウッフフフ」」
「あの二人は確か、ギルにいたメイアとギリス!」
「この前のリベンジか。要注意だ……」
着いたポジションは両端だというのに、距離なんか関係なくラブラブっぷりを発揮するメイアとギリス。その二人に葵が気づいて声を上げると、ワンダバは二人が前回の敗北の悔しさをバネに来ているはずなので油断できないと思った。
《まもなくキックオフです!!》
「準備は整っているな?」
〈いつでも発射できます〉
トウドウ=ヘイキチと共にVIPルームにいるサカマキ=トグロウは、通信器を起動して確認した。万が一クロノストームが負けたときのために特殊部隊が待機している。
ラグナロクスタジアムよりも高く建てられた超高層ビルの屋上で、特別部隊が遠距離用の銃でグラウンドにいる選手一人一人に向けて狙いを定めている。
「奴らに世界を渡すわけにはいかぬからな……」
特別部隊の配置を完了したと頷いたサカマキの合図を受けて、トウドウはフィールドを見やる。
「始めろ」
「いくよ」
フィールドからのSARUの合図を受けて、待機していた他のチームのセカンドステージ・チルドレンは、ユウチを始め両手を前に突き出して力を放出する。
ゴゴゴゴゴ――!!
「えっ!?」
「揺れてる!?」
「何が起こっているんだ……!?」
突然起こった地震にフェーダを除いて天馬や信助や神童を始めスタジアム全体が混乱する中、スタジアムは半分が宙に浮かんでいた。
「浮いてる!?」
《大変だ――っ!! スタジアムがどんどん上に上がっているぞー!》
「何をする気だ!?」
それはどんどん空に浮かんでいるので、雨宮や矢嶋や天馬たちはさらに混乱する。
カチャ。
「アンプルガン!?」
SARUが懐から取り出した見覚えのある武器を見てフェイが叫ぶと、SARUは腕を伸ばして空に向かって撃った。すると空から異空間が現れて広がる。
「なんやんね、あれ!?」
「まさか……SARUの奴!」
黄名子たちは目を見開くが、ワンダバは何かに気づいたいようだ。
スタジアムはそのまま異空間の中に入ると、先ほどまでいた街への入口は消えてしまった。当然街にいた特殊部隊はスタジアムが異空間の中に完全に消えたように見えた。
「母さん。言っとくけど、僕らは手加減しないから。――全力で叩き潰す」
「わかってる……。だけどそれは天馬たちも同じだから。――全力には全力で応える」
SARUと瑞貴のその様子を不思議そうに見ていた円堂に、鬼道と豪炎寺が話しかける。
「セカンドステージ・チルドレンの誕生は、サッカーの遺伝子と瑞貴の血筋の共鳴らしい。故にあいつらは瑞貴を母と慕っているようだ」
「この試合は人類の未来だけでなく、瑞貴の行く末も。あいつらは試合に勝って瑞貴を自分たちの元へ連れて行こうとしているんだ」
「なるほどな、通りで……」
円堂はクロノストーンにされていた間フェーダにいたが、敵だというのにSARUを中心に瑞貴へ向ける感情が純粋な愛を感じていた。そして『母』と慕われる理由を聞いて納得する。
両チームがピッチに入ってポジションに着くと、ザ・ラグーンに見覚えのあるメンバーがいた。
「フッ。今日はまた一段と美しいね、メイア」
「まあ、ギリスったら。ウフッ、あなただってよく似合っててよ、そのユニフォーム!」
「「フフフフッ/ウッフフフ」」
「あの二人は確か、ギルにいたメイアとギリス!」
「この前のリベンジか。要注意だ……」
着いたポジションは両端だというのに、距離なんか関係なくラブラブっぷりを発揮するメイアとギリス。その二人に葵が気づいて声を上げると、ワンダバは二人が前回の敗北の悔しさをバネに来ているはずなので油断できないと思った。
《まもなくキックオフです!!》
「準備は整っているな?」
〈いつでも発射できます〉
トウドウ=ヘイキチと共にVIPルームにいるサカマキ=トグロウは、通信器を起動して確認した。万が一クロノストームが負けたときのために特殊部隊が待機している。
ラグナロクスタジアムよりも高く建てられた超高層ビルの屋上で、特別部隊が遠距離用の銃でグラウンドにいる選手一人一人に向けて狙いを定めている。
「奴らに世界を渡すわけにはいかぬからな……」
特別部隊の配置を完了したと頷いたサカマキの合図を受けて、トウドウはフィールドを見やる。
「始めろ」
「いくよ」
フィールドからのSARUの合図を受けて、待機していた他のチームのセカンドステージ・チルドレンは、ユウチを始め両手を前に突き出して力を放出する。
ゴゴゴゴゴ――!!
「えっ!?」
「揺れてる!?」
「何が起こっているんだ……!?」
突然起こった地震にフェーダを除いて天馬や信助や神童を始めスタジアム全体が混乱する中、スタジアムは半分が宙に浮かんでいた。
「浮いてる!?」
《大変だ――っ!! スタジアムがどんどん上に上がっているぞー!》
「何をする気だ!?」
それはどんどん空に浮かんでいるので、雨宮や矢嶋や天馬たちはさらに混乱する。
カチャ。
「アンプルガン!?」
SARUが懐から取り出した見覚えのある武器を見てフェイが叫ぶと、SARUは腕を伸ばして空に向かって撃った。すると空から異空間が現れて広がる。
「なんやんね、あれ!?」
「まさか……SARUの奴!」
黄名子たちは目を見開くが、ワンダバは何かに気づいたいようだ。
スタジアムはそのまま異空間の中に入ると、先ほどまでいた街への入口は消えてしまった。当然街にいた特殊部隊はスタジアムが異空間の中に完全に消えたように見えた。