集結! 時空最強イレブン‼︎
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シュ~ン……。
「「「?」」」
電撃が急に終息してしまったので、思わず瑞貴とフェイと天馬は少し覗き込む。元に戻すどころか兆しすら見えないと信助と葵は不思議に思う。
「何も起こらないですね?」
「ええ」
「お、おかしいのう。何故スタートしないんじゃ?」
何度もスイッチを押していたアルノも顎に手をかけて首を傾げた。どうやら彼にも原因がわからないようだ。
「ホントに大丈夫かよ、この装置! ――動け!」
ガンッ!
ビビビビッ!!
「「「「「!?」」」」」
水鳥が横の装置を蹴った途端、急に画面が赤くなってエラーが出ると、クロノストーンに先ほどとは比べモノにならない電撃が放たれた。挙げ句部屋の電気も吸収してしまっているのか、三国たちは混乱する。
「何が起こっているんだ!?」
「マズい! システムが暴走しておる!」
「「「「「ええっ/暴走!?」」」」」
「止まれー!」
バチバチバチ――!!
アルノが懸命に装置を止めようとしているが、逆に電撃の量が増えてクロノストーンが光っているのを車田たちは目撃する。
「どんどん、おかしくなっていくぞ!?」
「止まるんじゃー!」
ついにアームまで壊れ、クロノストーンが光を放ちながら宙に浮く。このままではマズいと思い、瑞貴と天馬が駆け出す。
「守!」
「監督!」
「瑞貴さん!」
「ダメよ、天馬!」
フェイと葵が制止の声を上げ、瑞貴と天馬がクロノストーンにあともう少しで手が届くというとき――!
パアアアッ……――バシュンッ!!
「「わあああっ!」」
強烈な光をクロノストーンが放つと同時に起きた爆発、それにより瑞貴と天馬は吹き飛ばされてしまった。
全員腰を落として身を守ったことでそれ以上被害は起きなかった。ミーティングルームの電気も回復すると、煙を吸わないように顔を腕で押さえていた瑞貴と天馬はハッと顔を上げる。
「っ、守!」
「円堂監督!」
卵型ポッドがあった場所を中心に広がる煙。しかしその中に天城と三国と車田は人影を見つけると、みんなもそれを見る。。
「「「?」」」
「誰かいるド?」
「「「「「!」」」」」
卵型ポッドは跡形もなくなくなり、煙がついに晴れて人影の全身が現れると……――円堂守がそこにいた。
「よっ! みんな!」
「……まも、る?」
「……円堂監督?」
懐かしの姿、笑顔、声……全てが本物かと一瞬思ってしまった瑞貴と天馬たちは全員その場から立ち上がった。
「フゥ~……成功じゃ」
ホッとしたアルノのひと言で、本当に円堂がそこにいるのだと全員実感してきて感動のあまり笑顔を浮かべる。
「「「監督ー!」」」
「監督ー! ――あっ」
マネージャーたちを始め天馬も嬉しさのあまり駆け寄ろうとするが、その前にと天馬が立ち止まるとマネージャーたちも立ち止まる。
「円堂監督、おか――」
「ちょっと待って、天馬!」
「えっ?」
円堂に帰還の言葉をかけようとした天馬だが、何故か葵に止められてしまった。
「その台詞を、一番に言いたい人がいるでしょ?」
「あっ」
「!」
葵に言われた天馬はハッとすると円堂の妻・瑞貴に顔を向ける。それに天馬が言うと思っていた瑞貴は驚いて目を見開くと、本当にいいのかと周りを見るが神童やフェイたちに了承の意味で頷かれ、最後に天馬を見ると彼も頷いていた。
教え子たちの嬉しい配慮に瑞貴は一度目を閉じて円堂の前に来ると、次いで目を開けたときは満面の笑みを浮かべた。
「おかえりなさい、守」
「ただいま、瑞貴。みんな、すまなかったな」
「監督……! グスッ……やった! 円堂監督が帰って来たぞ!」
瑞貴に挨拶をした円堂は次いで教え子たちを見渡しながらそう言った。それに天馬は溢れて来た涙を拭うと喜びの声を上げる。
それと同時に他のメンバーも円堂に帰還と喜びの言葉を上げるので、円堂は両膝に手を当てて身をかがめながらニカッと笑顔を浮かべる。一番うしろにいた鬼道と豪炎寺はいつもの光景が甦ったので顔を見合わせ、やや呆れるように言う。
「ようやく帰って来たか」
「ああ。あいつはいつも遅いんだ」
「守」
「ん? ――おっ」
瑞貴がクイッと腕の服をつかんで声をかけると、振り向いた円堂は瑞貴がある方向に顔を向けていたのでそれを追う。そこにいた鬼道と豪炎寺に気づき、彼らにも口の端を上げて笑みを浮かべた。
☆コーチの 今日の格言☆
想うこともまた一つの力
以上!!