集結! 時空最強イレブン‼︎
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「みんな! 明日の試合はアルファたちのためにも、必ず勝つぞ! そして、円堂監督を助けるんだ」
「「「「「ああ/うん!!」」」」」」
アルファやベータやガンマたちだけじゃない、他のエルドラドのメンバーのためにも必ず勝つことを誓った。
――そんな中、フェイは円堂をすでに助けたことを言わなかった。
☆☆☆☆☆
同時刻。ラグナロクスタジアムの外で、アスレイはSARUと会っていた。改めてアスレイは自分とフェイの関係のことを告げる。
「変だとは思ってたけど、まさかこんなことだったとは……」
「身分を隠していたことは謝る。だが私がこのような活動をしていたのは、我々とセカンドステージ・チルドレンがこの社会で共に生きていく道はないか、模索していたからだ。もしそれができれば、一度は手放した息子を再び取り戻すことができる!」
「!」
「自ら手放しておきながらも息子のことをあきらめられない、親の身勝手な想いだが……」
「…………」
「だが君たちフェーダがエルドラドに宣戦布告したことで、その道は閉ざされた……。――しかし、私は信じている。君たちが普通の人間と共に生きていく道は必ずあると!」
「……フッ、何が言いたいの?」
「明日の最終戦は、中止してほしい」
「っ!」
アスレイから告げられた言葉に、SARUは彼を睨むように見上げた。それに一瞬驚いたアスレイだがあきらめず言葉を続ける。
「力の優劣を付けることになんの意味がある? 今ならまだ間に合う! 共に生きる道を、一緒に考えよう!」
アスレイは支援者Xとしてフェーダを過ごす内に、フェイだけでなくSARUたちも救いたいと思った。それが『親』としての役目でもあると。
「ハッハハッ! 意味はあるさ。どちらが世界を支配する人間であるかハッキリする……そのために、ここまでやって来たんだ。明日の最終戦で、世界はセカンドステージ・チルドレンの本当の力を知ることになる! そして、あんたの息子はフェーダを裏切ったことを後悔する」
背を向けたSARUは狂気に近い笑みを浮かべていた。彼の心はすっかり世界に向けて復讐することしか考えていない。
「どうしてもやるのか?」
「フッ」
「円堂瑞貴さんが、それを望んでいないとしても?」
「…………」
「たとえ勝って彼女を手に入れても、それこそ共に生きる道はない――」
「知っているさ!」
「!」
アスレイの言葉をさえぎるSARUが珍しく声を荒げた。よく見れば握った拳を始め体が震えている。まるで現実を認めたくないように。
瑞貴が子供になったあの日、SARUが内心どんな気持ちで残すことを決めたのか……SARU本人ですら、後悔したことも何度もあった。
「どちらにしろ母さんは僕らと……僕と共に同じ時代を生きられない。だからこそ僕らを否定した上に母さんを苦しませる、エルドラド(旧人類)が憎いんだ!」
最後はきっとSARUの本当の姿の片鱗なのかもしれない。おもちゃを取られた子供のような駄々っ子に近いが、その姿はアスレイも見たことがなかった。それと同時に思った……彼もこんな顔をするのだと。
「……残念だ」
どちらにしろSARUが戦いをやめることはないと気づき、アスレイはその場を去った。
その後、落ち着きを取り戻したSARUはアスレイと入れ替わりにやって来た二つの気配に気づいて振り向く。それはチーム・ギルのキャプテン・メイア、副キャプテン・ギリスだった。
「メイア、ギリス、なんの用だ?」
「SARU、もう一度だけチャンスをくれないかしら」
「このままじゃどうしても治まらないんだ……! あいつらにメイアと僕の力を思い知らせてやらないと!」
「それに、私たちだってお母様を取り戻したいの!」
「…………」
明日の試合に出たいというメイアとギリス。それにSARUが出した答えとは――?
☆☆☆☆☆
瑞貴は部屋の机に向かってクロノストームの選手のデータ分析をしていた。絶対負けられない試合でもあるので監督はおろか自分が補佐として出られるのかもわからないので、引き継ぎはできるようにと準備している。
ちなみに大介は時空最強イレブンがそろった嬉しさのあまりが興奮がしばらく止まらなかったので、すでに寝ている。
コンコンッ。
「ん? どうぞ」
もう夜なのに誰なのかと思いつつ瑞貴は返事をすると、開いた扉には黄名子がいていつものポーズで挨拶する。
「ちぃーっす! お邪魔しますやんね!」
「黄名子ちゃん。どうぞ、中に入って」
椅子は自分が使っているので瑞貴はベッドに座るようにと黄名子を案内する。それに甘えて黄名子は少し勢いよくベッドに腰かけた。
「明日の試合のことかな?」
「ううん。ウチ、瑞貴さんにずっとお礼を言いたかったやんね。――ありがとう、瑞貴さん!」
「えっ?」
「ウチ、フェイのこと『自分の未来の子供』だって言われても、実際に雷門で会っても、実感湧かなかったんよ。アスレイさんはそばにいて見守るだけでいいと言われたけど、どう接したらいいかわからなかったやんね……」
「ムリもないよ。だって今の黄名子ちゃんはまだ子供だから」
「……それに、ウチも一人ぼっちだったやんね」
「!」
確かに黄名子は本来瑞貴たちの時代にはいない人間だ。了承したとはいえ自分の生きる時代から離れ、百年以上も過去に行って環境にも戸惑っていただろう。いつも明るい彼女とはいえ、それに悩まなかったことなんてない。
「「「「「ああ/うん!!」」」」」」
アルファやベータやガンマたちだけじゃない、他のエルドラドのメンバーのためにも必ず勝つことを誓った。
――そんな中、フェイは円堂をすでに助けたことを言わなかった。
☆☆☆☆☆
同時刻。ラグナロクスタジアムの外で、アスレイはSARUと会っていた。改めてアスレイは自分とフェイの関係のことを告げる。
「変だとは思ってたけど、まさかこんなことだったとは……」
「身分を隠していたことは謝る。だが私がこのような活動をしていたのは、我々とセカンドステージ・チルドレンがこの社会で共に生きていく道はないか、模索していたからだ。もしそれができれば、一度は手放した息子を再び取り戻すことができる!」
「!」
「自ら手放しておきながらも息子のことをあきらめられない、親の身勝手な想いだが……」
「…………」
「だが君たちフェーダがエルドラドに宣戦布告したことで、その道は閉ざされた……。――しかし、私は信じている。君たちが普通の人間と共に生きていく道は必ずあると!」
「……フッ、何が言いたいの?」
「明日の最終戦は、中止してほしい」
「っ!」
アスレイから告げられた言葉に、SARUは彼を睨むように見上げた。それに一瞬驚いたアスレイだがあきらめず言葉を続ける。
「力の優劣を付けることになんの意味がある? 今ならまだ間に合う! 共に生きる道を、一緒に考えよう!」
アスレイは支援者Xとしてフェーダを過ごす内に、フェイだけでなくSARUたちも救いたいと思った。それが『親』としての役目でもあると。
「ハッハハッ! 意味はあるさ。どちらが世界を支配する人間であるかハッキリする……そのために、ここまでやって来たんだ。明日の最終戦で、世界はセカンドステージ・チルドレンの本当の力を知ることになる! そして、あんたの息子はフェーダを裏切ったことを後悔する」
背を向けたSARUは狂気に近い笑みを浮かべていた。彼の心はすっかり世界に向けて復讐することしか考えていない。
「どうしてもやるのか?」
「フッ」
「円堂瑞貴さんが、それを望んでいないとしても?」
「…………」
「たとえ勝って彼女を手に入れても、それこそ共に生きる道はない――」
「知っているさ!」
「!」
アスレイの言葉をさえぎるSARUが珍しく声を荒げた。よく見れば握った拳を始め体が震えている。まるで現実を認めたくないように。
瑞貴が子供になったあの日、SARUが内心どんな気持ちで残すことを決めたのか……SARU本人ですら、後悔したことも何度もあった。
「どちらにしろ母さんは僕らと……僕と共に同じ時代を生きられない。だからこそ僕らを否定した上に母さんを苦しませる、エルドラド(旧人類)が憎いんだ!」
最後はきっとSARUの本当の姿の片鱗なのかもしれない。おもちゃを取られた子供のような駄々っ子に近いが、その姿はアスレイも見たことがなかった。それと同時に思った……彼もこんな顔をするのだと。
「……残念だ」
どちらにしろSARUが戦いをやめることはないと気づき、アスレイはその場を去った。
その後、落ち着きを取り戻したSARUはアスレイと入れ替わりにやって来た二つの気配に気づいて振り向く。それはチーム・ギルのキャプテン・メイア、副キャプテン・ギリスだった。
「メイア、ギリス、なんの用だ?」
「SARU、もう一度だけチャンスをくれないかしら」
「このままじゃどうしても治まらないんだ……! あいつらにメイアと僕の力を思い知らせてやらないと!」
「それに、私たちだってお母様を取り戻したいの!」
「…………」
明日の試合に出たいというメイアとギリス。それにSARUが出した答えとは――?
☆☆☆☆☆
瑞貴は部屋の机に向かってクロノストームの選手のデータ分析をしていた。絶対負けられない試合でもあるので監督はおろか自分が補佐として出られるのかもわからないので、引き継ぎはできるようにと準備している。
ちなみに大介は時空最強イレブンがそろった嬉しさのあまりが興奮がしばらく止まらなかったので、すでに寝ている。
コンコンッ。
「ん? どうぞ」
もう夜なのに誰なのかと思いつつ瑞貴は返事をすると、開いた扉には黄名子がいていつものポーズで挨拶する。
「ちぃーっす! お邪魔しますやんね!」
「黄名子ちゃん。どうぞ、中に入って」
椅子は自分が使っているので瑞貴はベッドに座るようにと黄名子を案内する。それに甘えて黄名子は少し勢いよくベッドに腰かけた。
「明日の試合のことかな?」
「ううん。ウチ、瑞貴さんにずっとお礼を言いたかったやんね。――ありがとう、瑞貴さん!」
「えっ?」
「ウチ、フェイのこと『自分の未来の子供』だって言われても、実際に雷門で会っても、実感湧かなかったんよ。アスレイさんはそばにいて見守るだけでいいと言われたけど、どう接したらいいかわからなかったやんね……」
「ムリもないよ。だって今の黄名子ちゃんはまだ子供だから」
「……それに、ウチも一人ぼっちだったやんね」
「!」
確かに黄名子は本来瑞貴たちの時代にはいない人間だ。了承したとはいえ自分の生きる時代から離れ、百年以上も過去に行って環境にも戸惑っていただろう。いつも明るい彼女とはいえ、それに悩まなかったことなんてない。