支援者Xの正体!
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「ウウッ……!」
「信助……! っ!」
目の前で苦しむ信助を見てフェイ自身も心苦しくなっていた頃、SARUからテレパシーが送られる。
〈フェイ、試合はそろそろ終わりだ〉
「!」
〈そいつらを破壊しろ〉
「…………!」
「フェイ……!」
さらに残酷な命令を出してきたSARU。目を閉じて歯を食いしばるフェイに、天馬は本当にこのまま終わらせるつもりなのかと声を上げる。
〈やれ〉
「グッ! ――破壊!」
シュバンッ!!
「うわあぁぁあああ!」
「「「「「うわあぁぁあああ!」」」」」
再びフィールド全体にフェイの念動派が広がる。大声を上げるほどの痛みに天馬たちが苦しむ。すると……。
「――フェイ!」
「!」
天馬でも瑞貴でもSARUでもない、新たな声が自分を呼ぶのでフェイは顔を向けると、観客席の最前列の端に支援者Xがいた。
「フェイ、指示を聞くな!」
「……支援者X?」
フェーダの協力者である彼が、どうして止めるのかと思ったフェイの意識が逸れたせいか念動派を解除した。
「あっ……」
「痛みがなくなった?」
「な、なんだったんだ、今のは?」
「おー! 痛いの消えたー! ウホウホー!」
「フェイ?」
念動派が消えたことにより、天馬や信助や霧野やトーブたちエルドラドチーム03もプレッシャーがなくなって動けるようになった。しかしどうして急にと黄名子はフェイを見る。
「お前……! 何を、言ってるの……!?」
SARUは支援者XがVIPルームから出て行ったことには気づいたが、まさかフェイを止めに行ったとは思わなかったので歯を食いしばる。
「これ以上、フェイに卑劣な真似をさせるわけにはいかない……。フェイ! もうこんなことはやめるんだ!」
「っ!?」
「あっ!」
再び大声を上げて止める支援者Xにフェイは混乱していると、黄名子はフェイを止めたのが支援者Xと気づいて声を上げた。
しかしそうはさせないと、SARUはテレパシーを送ってフェイに念動派を出すことを再開させようとする。
〈フェイ。君のやるべきことは、わかるよね?〉
「!」
「フェイ! 言うことを聞くな!」
「!」
〈フェイ!〉
「あっ……」
「――フェイ!」
SARUと支援者Xの言葉にフェイは顔を交互に向けながら混乱していると、念動派が解除されたことで正気に戻った天馬も声をかける。
天馬はフェイの様子がおかしいと思って心配しながら眉を下げていた。フェイは助けを求めるかのように名を呼ぼうとする。
「て――」
〈フェイ!〉
「ああっ……」
「フェイ!」
「僕は……僕は……ウウッ!」
それを拒むSARUの声、そしてもう一度叫ぶ天馬の声。フェイには二人の声に気持ちが板挟みになっていた。
「あっ……――フェイの力より、SARUの力のほうが強いのか!?」
支援者XはSARUが念押しすることは力が加わっているとわかった。それによりフェイは心動かされることがあっても、SARUが別方向に行かせないため言霊のように声をかけて元の道に連れ戻したのだということも。
「信助……! っ!」
目の前で苦しむ信助を見てフェイ自身も心苦しくなっていた頃、SARUからテレパシーが送られる。
〈フェイ、試合はそろそろ終わりだ〉
「!」
〈そいつらを破壊しろ〉
「…………!」
「フェイ……!」
さらに残酷な命令を出してきたSARU。目を閉じて歯を食いしばるフェイに、天馬は本当にこのまま終わらせるつもりなのかと声を上げる。
〈やれ〉
「グッ! ――破壊!」
シュバンッ!!
「うわあぁぁあああ!」
「「「「「うわあぁぁあああ!」」」」」
再びフィールド全体にフェイの念動派が広がる。大声を上げるほどの痛みに天馬たちが苦しむ。すると……。
「――フェイ!」
「!」
天馬でも瑞貴でもSARUでもない、新たな声が自分を呼ぶのでフェイは顔を向けると、観客席の最前列の端に支援者Xがいた。
「フェイ、指示を聞くな!」
「……支援者X?」
フェーダの協力者である彼が、どうして止めるのかと思ったフェイの意識が逸れたせいか念動派を解除した。
「あっ……」
「痛みがなくなった?」
「な、なんだったんだ、今のは?」
「おー! 痛いの消えたー! ウホウホー!」
「フェイ?」
念動派が消えたことにより、天馬や信助や霧野やトーブたちエルドラドチーム03もプレッシャーがなくなって動けるようになった。しかしどうして急にと黄名子はフェイを見る。
「お前……! 何を、言ってるの……!?」
SARUは支援者XがVIPルームから出て行ったことには気づいたが、まさかフェイを止めに行ったとは思わなかったので歯を食いしばる。
「これ以上、フェイに卑劣な真似をさせるわけにはいかない……。フェイ! もうこんなことはやめるんだ!」
「っ!?」
「あっ!」
再び大声を上げて止める支援者Xにフェイは混乱していると、黄名子はフェイを止めたのが支援者Xと気づいて声を上げた。
しかしそうはさせないと、SARUはテレパシーを送ってフェイに念動派を出すことを再開させようとする。
〈フェイ。君のやるべきことは、わかるよね?〉
「!」
「フェイ! 言うことを聞くな!」
「!」
〈フェイ!〉
「あっ……」
「――フェイ!」
SARUと支援者Xの言葉にフェイは顔を交互に向けながら混乱していると、念動派が解除されたことで正気に戻った天馬も声をかける。
天馬はフェイの様子がおかしいと思って心配しながら眉を下げていた。フェイは助けを求めるかのように名を呼ぼうとする。
「て――」
〈フェイ!〉
「ああっ……」
「フェイ!」
「僕は……僕は……ウウッ!」
それを拒むSARUの声、そしてもう一度叫ぶ天馬の声。フェイには二人の声に気持ちが板挟みになっていた。
「あっ……――フェイの力より、SARUの力のほうが強いのか!?」
支援者XはSARUが念押しすることは力が加わっているとわかった。それによりフェイは心動かされることがあっても、SARUが別方向に行かせないため言霊のように声をかけて元の道に連れ戻したのだということも。