グレートマックスなオレ!
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しかし喜ぶエルドラドチーム03に対し、フェイたちチーム・ガルは初めて焦りを覚える。
「天馬たち、士気が上がってる……! ザナークのシュートで勢いがついたのか? それだけじゃない、天馬がみんなを支え力を与えてるんだ……!」
『フェイ、ホントにこんなこと望んでるの? 嘘だよね? 俺の知ってるフェイは、サッカーが大好きだったはずだ!』
常に仲間を支えて一緒に走り出す天馬の力を、こうした敵ではなく味方として潜入していたフェイはよく知っている。記憶がなかった頃は、天馬の隣がとても心地よく一緒に走り続けたいと心から望んでいた。
「天馬……僕は……」
「フェイ……辛そうやんね……」
少しずつだがフェイの心に揺らぎがあった。セカンドステージ・チルドレンの記憶が戻っても今までの記憶がなくなったわけじゃない。そして『前』と『今』の自分がやるサッカーの違いに迷いが生じ始めたのだ。
眉を下げて顔をうつむけるフェイに菜花黄名子は自分のことのように辛くなり、VIP席から支援者Xも何かを思うようにフェイから目を離さなかった。
「天馬!」
「よし!」
「天馬ー!」
信助のゴールキックでボールを天馬が受け取ると、その前にフェイが立ち塞がった。
「これが君と僕の、最後のサッカーだ!」
「俺たちに最後なんかない! この試合が終わっても、いつだってサッカーはできるよ!」
「バカな!」
「フェイ!」
「っ……!」
激しくも気持ちをぶつけるようにボールを競り合う天馬とフェイ。しかしだんだんと天馬の真っ直ぐな目に向き合うことができなくなったフェイは、目を逸らして呟く。
「……これが僕のサッカーさ」
「違う! こんなの、フェイのサッカーじゃない!」
尚も否定した天馬はボールを取ったフェイから奪い返し、レイザにパスを出した。
「レイザ!」
「ザナーク!」
「何度言わせるつもりだ!? 俺は名も無き小市民・スーパーザナークだ!」
ヨッカのスライディングをくらう前にレイザはザナークにパスを出すと、ザナークが激しく鋭いドリブルを斬り込んで行く。それにチーム・ガルのでフェンス陣・グウミとフミータとカズチが迎え撃つために走る。
「フフフフ……超巨大台風の脅威、身に沁みて味わってもらうぜ!」
「「「わあああっ!」」」
「うおおぉぉおおお!」
強烈な風と共にザナークは三人のディフェンスを突破し、ゴール前まで辿り着いた。
「今ここに再誕する、グレートマックスなオレ! スゥゥ――パァァ――ッ!!」
「白尾神タマズサ! シキガミラインズ!」
今度こそ止めようと化身技を放つチェットだが、再びザナークのパワーに勝てず自身ごとゴールに叩きつけられた。
《ゴォ――ルッ!! ザナーク、いやスーパーザナーク! 同点の2点目を決めた――っ!!》
「フェイ……」
「…………」
「たとえ敵味方に分かれても俺、嬉しいよ! フェイとサッカーができて!」
「っ! 天馬……」
雷門を去ったことでもうフェイとサッカーができないと思っていた天馬は、フェイとサッカーができることは純粋に嬉しいのだ。
フェイに再び迷いが広がろうとしていた。それに面白くない者がここに一人――うつむけていた顔を上げたSARUの瞳が淡い紫に光っていたのだ。
〈そうはさせない〉
「っ、SARU……」
テレパシーで感じたフェイがVIP席を見上げると、SARUは椅子から立ち上がってガラス壁の近くまで来た。
「フェイ……」
同じようにSARUを見つけた天馬は、次いでフェイに顔を向けた。天馬は逆転して勝利をつかむことができるのか、そしてフェイを取り戻すことができるのか――!?
☆コーチの 今日の格言☆
共に過ごしてきた時間は、どんな思惑や純粋が入り交じっても決して嘘をつかない
以上!!
「天馬たち、士気が上がってる……! ザナークのシュートで勢いがついたのか? それだけじゃない、天馬がみんなを支え力を与えてるんだ……!」
『フェイ、ホントにこんなこと望んでるの? 嘘だよね? 俺の知ってるフェイは、サッカーが大好きだったはずだ!』
常に仲間を支えて一緒に走り出す天馬の力を、こうした敵ではなく味方として潜入していたフェイはよく知っている。記憶がなかった頃は、天馬の隣がとても心地よく一緒に走り続けたいと心から望んでいた。
「天馬……僕は……」
「フェイ……辛そうやんね……」
少しずつだがフェイの心に揺らぎがあった。セカンドステージ・チルドレンの記憶が戻っても今までの記憶がなくなったわけじゃない。そして『前』と『今』の自分がやるサッカーの違いに迷いが生じ始めたのだ。
眉を下げて顔をうつむけるフェイに菜花黄名子は自分のことのように辛くなり、VIP席から支援者Xも何かを思うようにフェイから目を離さなかった。
「天馬!」
「よし!」
「天馬ー!」
信助のゴールキックでボールを天馬が受け取ると、その前にフェイが立ち塞がった。
「これが君と僕の、最後のサッカーだ!」
「俺たちに最後なんかない! この試合が終わっても、いつだってサッカーはできるよ!」
「バカな!」
「フェイ!」
「っ……!」
激しくも気持ちをぶつけるようにボールを競り合う天馬とフェイ。しかしだんだんと天馬の真っ直ぐな目に向き合うことができなくなったフェイは、目を逸らして呟く。
「……これが僕のサッカーさ」
「違う! こんなの、フェイのサッカーじゃない!」
尚も否定した天馬はボールを取ったフェイから奪い返し、レイザにパスを出した。
「レイザ!」
「ザナーク!」
「何度言わせるつもりだ!? 俺は名も無き小市民・スーパーザナークだ!」
ヨッカのスライディングをくらう前にレイザはザナークにパスを出すと、ザナークが激しく鋭いドリブルを斬り込んで行く。それにチーム・ガルのでフェンス陣・グウミとフミータとカズチが迎え撃つために走る。
「フフフフ……超巨大台風の脅威、身に沁みて味わってもらうぜ!」
「「「わあああっ!」」」
「うおおぉぉおおお!」
強烈な風と共にザナークは三人のディフェンスを突破し、ゴール前まで辿り着いた。
「今ここに再誕する、グレートマックスなオレ! スゥゥ――パァァ――ッ!!」
「白尾神タマズサ! シキガミラインズ!」
今度こそ止めようと化身技を放つチェットだが、再びザナークのパワーに勝てず自身ごとゴールに叩きつけられた。
《ゴォ――ルッ!! ザナーク、いやスーパーザナーク! 同点の2点目を決めた――っ!!》
「フェイ……」
「…………」
「たとえ敵味方に分かれても俺、嬉しいよ! フェイとサッカーができて!」
「っ! 天馬……」
雷門を去ったことでもうフェイとサッカーができないと思っていた天馬は、フェイとサッカーができることは純粋に嬉しいのだ。
フェイに再び迷いが広がろうとしていた。それに面白くない者がここに一人――うつむけていた顔を上げたSARUの瞳が淡い紫に光っていたのだ。
〈そうはさせない〉
「っ、SARU……」
テレパシーで感じたフェイがVIP席を見上げると、SARUは椅子から立ち上がってガラス壁の近くまで来た。
「フェイ……」
同じようにSARUを見つけた天馬は、次いでフェイに顔を向けた。天馬は逆転して勝利をつかむことができるのか、そしてフェイを取り戻すことができるのか――!?
☆コーチの 今日の格言☆
共に過ごしてきた時間は、どんな思惑や純粋が入り交じっても決して嘘をつかない
以上!!