グレートマックスなオレ!
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一勝一敗となったラグナロクはこの第三戦で決着がつく。松風天馬が率いるエルドラドチーム03の相手は、なんとかつての仲間だったフェイ=ルーンが率いるチーム・ガルだ。セカンドステージ・チルドレンとして全てを思い出したフェイは、容赦なく天馬たちに襲いかかる。
前半が2対0で終わってしまい疲労が激しい中、スタジアムに現れたのはザナーク=アバロニクだった。壁の装飾の一部に乗っていたザナークはベンチに移動すると、天馬たちを見渡して再び笑う。
「フフフフッ……久しぶりだな! 懐かしいぜ」
「えっ?」
「何言ってるんですか?」
「ちゅーか、昨日会ったばっかりじゃんか」
昨日ザナークはエルドラドチーム02として試合に出たので、久しぶりも何もないと言う天馬と速水鶴正と浜野海士。
「フッ、そう言うと思ったぜ。だがな、お前たちにとっては昨日でも俺様には何ヶ月も前のことだ」
「ん~? 意味がよくわからないのですが……」
「タイムジャンプしてきたからだよね」
「「「「「えっ?」」」」」
「昨日、ザナークは私たちと別れるときタイムジャンプをしたの。だから行き先で何ヶ月経っても、今日という日に合わせればザナークにとっては『久しぶり』、私たちにとっては『昨日ぶり』ってわけ。いわゆる浦島太郎みたいなものだよ」
「あっ、なるほど。そういえば私たちもタイムジャンプして何日も滞在していましたが、元の時代に戻ったときは出発と同じ日でしたね」
それでもわからないという速水に円堂瑞貴が説明すると、理解したのか空野葵は手の平にポンッと拳を乗せて納得する声を上げた。
しかし何故そこまで長い時間もタイムジャンプしたのかわからない西園信助や天馬たちに、ザナークはそうなった理由を説明する。
「何を隠そう俺様は、長い長い特訓を終えてきたところだ」
「特訓?」
「どういうことだ、ザナーク?」
「ザナークだと?」
「「!」」
「一つ言っておく。俺様の新しい名は……――いや、あとにしよう。切り札はとっておくものだ」
「切り札って……」
「もったいぶらないで言えばいいじゃん」
名前くらいいいじゃないかと思う速水と浜野。しかしザナークは二人の態度に気にすることなく、再び笑って瑞貴の隣に浮かぶ円堂大介に目をやる。
「フッフフフッ……。石のジジイ、お前との約束守ってやったぜ!」
「約束?」
「フッ」
天馬も大介に目をやると、ザナークはこちらの時間で言えば昨日のチーム・ギル戦のあとのことを思い出す。
――自分こそ最後の時空最強イレブンにふさわしいと思ったザナークだが、大介には力の暴走のことを見破られていた。
『暴れ馬を乗りこなすだと?』
〈力はコントロールできてこそ、本当の力なのだからな。宝の持ち腐れとはまったくこのことだ!〉
『クッ…! そう言うと思ったぜ。いいぜ、やってやる! いいか、石のジジイ。俺は…俺という暴れ馬を乗りこなして見せる! それまで時空最強イレブンは空けておけ!』
――そう大介に言い残して、ザナークはどこかの時代へタイムジャンプして行った。
〈ではお前は、時空最強イレブンにふさわしい力を手にして戻ったと言うのだな?〉
「フフフフッ、その通り! 聞きたいか? 聞きたいよな、俺様の特訓の話。ならば教えてやろう! ――並の人間では俺様をパワーアップさせることなんてできない、そうだろう? だから俺様は様々な時代を回った。俺様に真の力を与えてくれる『何か』を探してな!」
天馬や瑞貴たちは何も言っていないのに、ザナークは尋ねておきながら勝手に話し始めた。
「あるときは凶暴な獣と戦い、あるときは溶岩の熱さに耐え、あるときは大渦巻きに挑み、ミキシマックスの相手を探すのと同時に俺も過酷な状況に置いて鍛えるために。俺の中の何かが、俺を駆り立てていたような気がする……――そして、とうとう『あいつ』に出会った! 見つけたんだ…俺様にふさわしい相手をな!」
どんな猛獣でも食い足りず、過酷な自然を相手でも物足りず、どんな相手でも満足しなかったザナークが、ついにある時代で自分が望む力を持つミキシマックスの相手を見つけた。
前半が2対0で終わってしまい疲労が激しい中、スタジアムに現れたのはザナーク=アバロニクだった。壁の装飾の一部に乗っていたザナークはベンチに移動すると、天馬たちを見渡して再び笑う。
「フフフフッ……久しぶりだな! 懐かしいぜ」
「えっ?」
「何言ってるんですか?」
「ちゅーか、昨日会ったばっかりじゃんか」
昨日ザナークはエルドラドチーム02として試合に出たので、久しぶりも何もないと言う天馬と速水鶴正と浜野海士。
「フッ、そう言うと思ったぜ。だがな、お前たちにとっては昨日でも俺様には何ヶ月も前のことだ」
「ん~? 意味がよくわからないのですが……」
「タイムジャンプしてきたからだよね」
「「「「「えっ?」」」」」
「昨日、ザナークは私たちと別れるときタイムジャンプをしたの。だから行き先で何ヶ月経っても、今日という日に合わせればザナークにとっては『久しぶり』、私たちにとっては『昨日ぶり』ってわけ。いわゆる浦島太郎みたいなものだよ」
「あっ、なるほど。そういえば私たちもタイムジャンプして何日も滞在していましたが、元の時代に戻ったときは出発と同じ日でしたね」
それでもわからないという速水に円堂瑞貴が説明すると、理解したのか空野葵は手の平にポンッと拳を乗せて納得する声を上げた。
しかし何故そこまで長い時間もタイムジャンプしたのかわからない西園信助や天馬たちに、ザナークはそうなった理由を説明する。
「何を隠そう俺様は、長い長い特訓を終えてきたところだ」
「特訓?」
「どういうことだ、ザナーク?」
「ザナークだと?」
「「!」」
「一つ言っておく。俺様の新しい名は……――いや、あとにしよう。切り札はとっておくものだ」
「切り札って……」
「もったいぶらないで言えばいいじゃん」
名前くらいいいじゃないかと思う速水と浜野。しかしザナークは二人の態度に気にすることなく、再び笑って瑞貴の隣に浮かぶ円堂大介に目をやる。
「フッフフフッ……。石のジジイ、お前との約束守ってやったぜ!」
「約束?」
「フッ」
天馬も大介に目をやると、ザナークはこちらの時間で言えば昨日のチーム・ギル戦のあとのことを思い出す。
――自分こそ最後の時空最強イレブンにふさわしいと思ったザナークだが、大介には力の暴走のことを見破られていた。
『暴れ馬を乗りこなすだと?』
〈力はコントロールできてこそ、本当の力なのだからな。宝の持ち腐れとはまったくこのことだ!〉
『クッ…! そう言うと思ったぜ。いいぜ、やってやる! いいか、石のジジイ。俺は…俺という暴れ馬を乗りこなして見せる! それまで時空最強イレブンは空けておけ!』
――そう大介に言い残して、ザナークはどこかの時代へタイムジャンプして行った。
〈ではお前は、時空最強イレブンにふさわしい力を手にして戻ったと言うのだな?〉
「フフフフッ、その通り! 聞きたいか? 聞きたいよな、俺様の特訓の話。ならば教えてやろう! ――並の人間では俺様をパワーアップさせることなんてできない、そうだろう? だから俺様は様々な時代を回った。俺様に真の力を与えてくれる『何か』を探してな!」
天馬や瑞貴たちは何も言っていないのに、ザナークは尋ねておきながら勝手に話し始めた。
「あるときは凶暴な獣と戦い、あるときは溶岩の熱さに耐え、あるときは大渦巻きに挑み、ミキシマックスの相手を探すのと同時に俺も過酷な状況に置いて鍛えるために。俺の中の何かが、俺を駆り立てていたような気がする……――そして、とうとう『あいつ』に出会った! 見つけたんだ…俺様にふさわしい相手をな!」
どんな猛獣でも食い足りず、過酷な自然を相手でも物足りず、どんな相手でも満足しなかったザナークが、ついにある時代で自分が望む力を持つミキシマックスの相手を見つけた。