フェイが敵⁉︎
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「やっぱりあの人は、フェーダの仲間……!」
「あれは……支援者X!」
「えっ!?」
幕末時代で、寸前で取り戻せるはずだった円堂のクロノストーンを横取りした支援者Xに瑞貴は敵意を向けるが、豪炎寺が彼を見てそう呼んだことに驚いて顔を向けた。
「支援者Xって、フィフスセクターの支援をして、修也にタイムブレスレットを送った人だよね!?」
「ああ。支援者Xは、このタイムブレスレットを付けていることがサッカーを救うことになると言っていた」
「結果、修也は偽りの歴史の中でも、本来の歴史の記憶があった……。でも本当の目的は違う」
「支援者Xがフィフスセクターを支援していたのなら、我々を利用してセカンドステージ・チルドレンへ進化を繋ぐためだったのか」
「っ……!」
フィフスセクターのやり方は酷なこともあったが、実際フィフスセクターがいたからこそサッカーができない環境で生活していた子供たちの中から、化身も出せるほどの優秀な選手もいた。
しかしその全ては未来のため……セカンドステージ・チルドレン誕生の起源となるサッカーを失わせないためだったのだ。
「今は目の前の試合に集中する。それだけだ!」
「うん。相手が企んでいた経緯はどうであれ、正々堂々と勝利をつかもう!」
豪炎寺と瑞貴が顔を見合わせて力強く頷く中、天馬はフェイ探しの続きをしていた。しかしどこにもフェイの姿はない。
「いない……。観に来てないんだ、フェイ……」
「「「「「ワアアァァアアア!!」」」」」
「!」
《ここで、フェーダのチーム・ガルが入場です!》
歓声が最高潮に上がると同時に入場口の扉が開き、中から現れたのは今日戦うチーム・ガル。二列に並んだ彼らはグラウンドへ次々と入場し、横一列に並ぶが――。
「えっ!?」
「あっ!?」
「ま、まさか!?」
「「なっ!?」」
「そ、そんな!」
天馬や黄名子やワンダバが驚くのはムリもない。いや、少なくとも剣城京介や錦龍馬や神童たち雷門メンバーは全員驚いているだろう。
最後尾に現れて並んだのは、キャプテンマークを身に付ける少年――フェイだなのだから。
「フェイ!」
「…………」
天馬が名を呼んで駆け付けてくるが、フェイは特に強く反応することもなくただ顔を振り向けた。
「フェイが、決勝戦の相手なの!?」
「そうだよ。僕がこのチーム・ガルのキャプテンだ」
「っ……!」
「そんな……!」
やはり何かの間違いでも冗談でもなく、フェイはチーム・ガルとして天馬たちと戦うと告げた。空野葵も思わず声に出してしまうほどショックを受ける。
「こんな形でフェイと戦いたくないよ!」
「仕方ないんだよ。僕は思い出してしまったんだ」
「えっ……!?」
フェイは目を閉じて幼い頃を思い出した。ある雪の日にたった一人ぼっちの部屋で、自身の化身・光速闘士ロビンに似たぬいぐるみを抱きしめながら、父が迎えに来てくれると信じていた頃を。
『きっと、むかえにきてくれるよね……?』
母はこの世にはおらず、フェイにとって親は父ただ一人だ。しかし待てども待てども父は迎えに来なかった。
「あれは……支援者X!」
「えっ!?」
幕末時代で、寸前で取り戻せるはずだった円堂のクロノストーンを横取りした支援者Xに瑞貴は敵意を向けるが、豪炎寺が彼を見てそう呼んだことに驚いて顔を向けた。
「支援者Xって、フィフスセクターの支援をして、修也にタイムブレスレットを送った人だよね!?」
「ああ。支援者Xは、このタイムブレスレットを付けていることがサッカーを救うことになると言っていた」
「結果、修也は偽りの歴史の中でも、本来の歴史の記憶があった……。でも本当の目的は違う」
「支援者Xがフィフスセクターを支援していたのなら、我々を利用してセカンドステージ・チルドレンへ進化を繋ぐためだったのか」
「っ……!」
フィフスセクターのやり方は酷なこともあったが、実際フィフスセクターがいたからこそサッカーができない環境で生活していた子供たちの中から、化身も出せるほどの優秀な選手もいた。
しかしその全ては未来のため……セカンドステージ・チルドレン誕生の起源となるサッカーを失わせないためだったのだ。
「今は目の前の試合に集中する。それだけだ!」
「うん。相手が企んでいた経緯はどうであれ、正々堂々と勝利をつかもう!」
豪炎寺と瑞貴が顔を見合わせて力強く頷く中、天馬はフェイ探しの続きをしていた。しかしどこにもフェイの姿はない。
「いない……。観に来てないんだ、フェイ……」
「「「「「ワアアァァアアア!!」」」」」
「!」
《ここで、フェーダのチーム・ガルが入場です!》
歓声が最高潮に上がると同時に入場口の扉が開き、中から現れたのは今日戦うチーム・ガル。二列に並んだ彼らはグラウンドへ次々と入場し、横一列に並ぶが――。
「えっ!?」
「あっ!?」
「ま、まさか!?」
「「なっ!?」」
「そ、そんな!」
天馬や黄名子やワンダバが驚くのはムリもない。いや、少なくとも剣城京介や錦龍馬や神童たち雷門メンバーは全員驚いているだろう。
最後尾に現れて並んだのは、キャプテンマークを身に付ける少年――フェイだなのだから。
「フェイ!」
「…………」
天馬が名を呼んで駆け付けてくるが、フェイは特に強く反応することもなくただ顔を振り向けた。
「フェイが、決勝戦の相手なの!?」
「そうだよ。僕がこのチーム・ガルのキャプテンだ」
「っ……!」
「そんな……!」
やはり何かの間違いでも冗談でもなく、フェイはチーム・ガルとして天馬たちと戦うと告げた。空野葵も思わず声に出してしまうほどショックを受ける。
「こんな形でフェイと戦いたくないよ!」
「仕方ないんだよ。僕は思い出してしまったんだ」
「えっ……!?」
フェイは目を閉じて幼い頃を思い出した。ある雪の日にたった一人ぼっちの部屋で、自身の化身・光速闘士ロビンに似たぬいぐるみを抱きしめながら、父が迎えに来てくれると信じていた頃を。
『きっと、むかえにきてくれるよね……?』
母はこの世にはおらず、フェイにとって親は父ただ一人だ。しかし待てども待てども父は迎えに来なかった。