メカ円堂登場!
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ラグナロク第二試合に出場する神童拓人が率いるエルドラドチーム02。相手はラブラブカップルのメイアとギリスが中心の頭脳派チームであるチーム・ギルだ。
時空最強イレブンの最後の十一人目になるため、ザナーク=アバロニクもエルドラドチーム02に加わったが、自由さが増すばかりで連携が取れず、3点も取られてしまう上にGK・ルジクが負傷してしまう。ルジクに代わってGKになるのは――。
「この人……これは……!?」
《その名も、メカ円堂だー!》
「えっ……!?」
「メカ円堂?」
現れたのは円堂守の中学生時代を模したメカ円堂。衝撃を受けたのは神童だけでなく、客席にいる松風天馬も空野葵もだ。
「円堂監督のアンドロイド?」
「パーフェクト・カスケイドの研究チームに、円堂守のデータを渡し作らせておいたのだ」
「守の…アンドロイド……」
〈わー! 瑞貴ー!〉
「瑞貴さん! 気を確かに!」
山菜茜が呟くとサマキ=トグロウが円堂守をデータに作られたことを話す。しかし夫に模したアンドロイドの登場に、複雑な気持ちになった円堂瑞貴は倒れかけると、円堂大介が叫んで倉間典人が慌てて支えた。もしこれが本物と同等にそっくりだったら完全に失神していただろう。
「アッハハハハッ! 何あれ、最高じゃん! 母さんなんて失神しかけているし! おじさんたちも面白いことするんだから」
逆にサリュー=エヴァンにはウケたようで大笑いしている。そして同時に前半終了のホイッスルが鳴り響いた。
《ここで前半終了――っ!! フェーダのチーム・ギルは3点をリード! エルドラドのチーム02は、この逆境をどう跳ね返すのか――っ!?》
「3点差……」
「あとがない俺たちには、数字以上に重くのしかかってくるな……」
「なのにチームはバラバラやんね。大丈夫なのかな……?」
「どう戦う……? 神童……!」
前半の試合を見て葵と剣城京介と菜花黄名子と三国太一は、今の状況じゃ絶望しか見えていない。後半で一気に巻き返さねばならないと思った。
ハーフタイムに入りサカマキと瑞貴はメカ円堂のデータの確認と調整をしている。
「ほ、本当に守のデータが入ってる……。でも必殺技が一つだけなんですか?」
「急ごしらえだからな。しかし、試合には問題ない」
「よろしくな!」
「よ、よろしく……」
見た目やぎこちない動きでアンドロイドだとわかっていても、声や動作は円堂そのものなので、やはり瑞貴は複雑な気持ちを抱いていた。
その間、神童は後半に向けての作戦を練るため全員を集める。ザナークだけは一人ベンチに座っているが。
「いいか。俺たちが負けたら、ラグナロクはそこで終わりだ。全ての希望が失われることになる」
「言われなくてもわかってますわ」
「イエス。勝つことが私の任務だ」
「へ~。みんな自分勝手にやってて、任務が果たせるんスかねぇ?」
ベータとアルファは神童に言われる間でもないと言ったが、狩屋マサキは両手を後頭部に組んで尤もなことを言う。
「我々は最善を尽くしている。――しかし、味方に足を引っ張られてはな」
「何っ!?」
「俺たちが悪いってのかよ!?」
「仲間割れしてる場合じゃないド!」
遠回しに皮肉な言葉を放つエイナムにオルガとガリングが突っかかると、天城大地は慌てて止めた。それを見たガンマはやれやれというように笑う。
「フッ。やっぱり僕らは、わかり合えないってことだね」
「お前たちがお互いをどう思っていようと構わない。だがこの試合、絶対に負けることはできないんだ! 勝つためだ、俺の指示に従ってくれ!」
「「「「「…………!」」」」」
試合の途中もそうだったが、これまでの神童とは気迫が違う。それに『勝ちたい』という気持ちは全員一緒なので、ガンマとベータとアルファはお互い顔を見合わせる。
「まっ、そんなに言うなら」
「ザコはつるまなきゃ何もできないってことだな」
「!」
せっかくガンマが了承してくれたのに、ザナークが余計なひと言を放った。神童は振り向いて注意しようとしたが――。
「偉そうに。あなただって1点も取ってませんけど?」
「何?」
「まあ、やる気ですの?」
「クッ!」
ドクンッ!
「ぐっ!?」
挑発して来るベータに食いかかろうとベンチから立ち上がったザナークだが、例の発作が起こって動きが止まった。
時空最強イレブンの最後の十一人目になるため、ザナーク=アバロニクもエルドラドチーム02に加わったが、自由さが増すばかりで連携が取れず、3点も取られてしまう上にGK・ルジクが負傷してしまう。ルジクに代わってGKになるのは――。
「この人……これは……!?」
《その名も、メカ円堂だー!》
「えっ……!?」
「メカ円堂?」
現れたのは円堂守の中学生時代を模したメカ円堂。衝撃を受けたのは神童だけでなく、客席にいる松風天馬も空野葵もだ。
「円堂監督のアンドロイド?」
「パーフェクト・カスケイドの研究チームに、円堂守のデータを渡し作らせておいたのだ」
「守の…アンドロイド……」
〈わー! 瑞貴ー!〉
「瑞貴さん! 気を確かに!」
山菜茜が呟くとサマキ=トグロウが円堂守をデータに作られたことを話す。しかし夫に模したアンドロイドの登場に、複雑な気持ちになった円堂瑞貴は倒れかけると、円堂大介が叫んで倉間典人が慌てて支えた。もしこれが本物と同等にそっくりだったら完全に失神していただろう。
「アッハハハハッ! 何あれ、最高じゃん! 母さんなんて失神しかけているし! おじさんたちも面白いことするんだから」
逆にサリュー=エヴァンにはウケたようで大笑いしている。そして同時に前半終了のホイッスルが鳴り響いた。
《ここで前半終了――っ!! フェーダのチーム・ギルは3点をリード! エルドラドのチーム02は、この逆境をどう跳ね返すのか――っ!?》
「3点差……」
「あとがない俺たちには、数字以上に重くのしかかってくるな……」
「なのにチームはバラバラやんね。大丈夫なのかな……?」
「どう戦う……? 神童……!」
前半の試合を見て葵と剣城京介と菜花黄名子と三国太一は、今の状況じゃ絶望しか見えていない。後半で一気に巻き返さねばならないと思った。
ハーフタイムに入りサカマキと瑞貴はメカ円堂のデータの確認と調整をしている。
「ほ、本当に守のデータが入ってる……。でも必殺技が一つだけなんですか?」
「急ごしらえだからな。しかし、試合には問題ない」
「よろしくな!」
「よ、よろしく……」
見た目やぎこちない動きでアンドロイドだとわかっていても、声や動作は円堂そのものなので、やはり瑞貴は複雑な気持ちを抱いていた。
その間、神童は後半に向けての作戦を練るため全員を集める。ザナークだけは一人ベンチに座っているが。
「いいか。俺たちが負けたら、ラグナロクはそこで終わりだ。全ての希望が失われることになる」
「言われなくてもわかってますわ」
「イエス。勝つことが私の任務だ」
「へ~。みんな自分勝手にやってて、任務が果たせるんスかねぇ?」
ベータとアルファは神童に言われる間でもないと言ったが、狩屋マサキは両手を後頭部に組んで尤もなことを言う。
「我々は最善を尽くしている。――しかし、味方に足を引っ張られてはな」
「何っ!?」
「俺たちが悪いってのかよ!?」
「仲間割れしてる場合じゃないド!」
遠回しに皮肉な言葉を放つエイナムにオルガとガリングが突っかかると、天城大地は慌てて止めた。それを見たガンマはやれやれというように笑う。
「フッ。やっぱり僕らは、わかり合えないってことだね」
「お前たちがお互いをどう思っていようと構わない。だがこの試合、絶対に負けることはできないんだ! 勝つためだ、俺の指示に従ってくれ!」
「「「「「…………!」」」」」
試合の途中もそうだったが、これまでの神童とは気迫が違う。それに『勝ちたい』という気持ちは全員一緒なので、ガンマとベータとアルファはお互い顔を見合わせる。
「まっ、そんなに言うなら」
「ザコはつるまなきゃ何もできないってことだな」
「!」
せっかくガンマが了承してくれたのに、ザナークが余計なひと言を放った。神童は振り向いて注意しようとしたが――。
「偉そうに。あなただって1点も取ってませんけど?」
「何?」
「まあ、やる気ですの?」
「クッ!」
ドクンッ!
「ぐっ!?」
挑発して来るベータに食いかかろうとベンチから立ち上がったザナークだが、例の発作が起こって動きが止まった。