11人目の時空最強!!
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「チッ!」
「これで同点! 僕の得点!」
「ふっ!」
「あっ!」
シュートするため足を思い切り上げるガンマだが、ゼイクが素早い動きでボールをクリアした。それを見てベータは愉快そうに元の人格に戻って笑う。
「あ~らら。せっかくパスしてあげましたのに」
「何故邪魔をした?」
「はい?」
「私がパスを受けていれば、決まっていた可能性は高かったはず」
「あなたが私にダメ出ししちゃうんですか~?」
「ケンカなら手ぇ貸すよ!」
「オルガ! 余計なことはするな!」
試合中だというのにアルファとベータがいがみ合い始めたので、さらにオルガとエイナムまで参戦する。それに神童は慌てて両者の間には言って両手を伸ばした。
「やめるんだ! そのエネルギーは相手のゴールに向けろ!」
「まあご立派! さすがキャプテン」
とりあえず場は治めたが、両者ともに反省の色はない。
ギムスのスローイングで試合再開。ホイッスルが鳴る直前にエイナムのマークから外れたザットに、ギムスがボールを回すと……。
「ぐわっ!」
「ザナーク!」
ザットがボールを受け取った途端、ザナークが勢いよく奪ったので神童が声を上げる。
「いいか、よく聞け! このチームが勝つための方法を教えてやる!」
「方法?」
ボールを足で止めてそう宣言したザナークに、神童は秘策があるのかと言葉の続きを待つと……。
「それはな……――この俺様が一人で活躍することだ!」
「何っ!?」
「まあ……!」
「へぇ……!」
「…………」
まさかのワンマンプレー宣言だった。それに神童は歯を食いしばり、ベータとガンマは不敵に笑うが、アルファは無表情のままだが心境はどうなのかわからない。
「だから動くな! 俺一人いればいい!」
そう言うとザナークはさっそくドリブルして行く。それにギムスとゼイクが迎え撃つために走る。
「僕たち相手に一人で戦うってさ!」
「どこまでやれるか楽しみだね!」
二人が目の前に来るとザナークはボールを足で押さえて動きを止めた。近くには敵にマークされているものの、ガンマとアルファがいる。
「フッ。大口を叩いておいて――」
「「うわああっ!」」
「っ、チッ……!」
特にザナークに操られて敵視しているガンマは呆れる。しかしザナークは二人を強引に突破したので、ガンマは忌々しげに舌打ちをする。
「マグレが二度も続くか!」
ペナルティエリアでミスタとゾタンとモリーが並んで待ちかまえる。それをザナークは横に抜けて突破しようとしたが、三人がそれに追いついて前に出て、すぐ逆に出ても結果は同じですぐに付いて来る。
「ちょこまかと……鬱陶しいぜ!」
「強引過ぎる!」
「いくらザナークでも、あの体勢じゃムリぜよ!」
ボール蹴り上げるようにシュートしたザナークに、あれでは入らないと剣城と錦が声を上げる。当然ボールはゴールの頭上を大きく超えて行ったのだった。
《エルドラドチーム02、初めてのシュート! しかし枠を捉えられない!!》
「次は決めてやる……!」
「プレーには難有りだけど、あれは惜しかったな……」
〈ザナークの奴め……〉
「一人では不可能でも仲間がいれば可能性が広がるのに……」
ワンマンプレーは問題だが、せっかくゴール前まで持ち込んだのにシュートが決めるどころか大きく逸れたのは痛い。それゆえにいろいろ惜しいと瑞貴と大介は思った。
それからもフィールドを縦横無尽に襲いかかるザナークは、敵も味方もお構いナシに全てをぶっ飛ばす勢いでプレーしていく。
「うおおぉぉおおお!!」
「!」
ボールを持つギムスと対峙してのたはアルファだが、横からザナークが強引に奪い取ったのでギムスは歯を食いしばりながら追いかけた。逆にその場に残ったアルファにエイナムが駆け寄る。
「放っておいていいのですか!?」
「無視しろ。関わればムダに体力を消耗する」
「ふんっ!」
「「あっ!」」
「なんてな」
ザナークは前に現れたゼイクとミドに向けて思いっきり足を振り上げると、身構えたゼイクと頭を抱えてしゃがむミド。もともとフェイクのつもりだったのでザナークはミドの頭上にボールを軽く上げて追いかけた。
「ホントに一人でやる気みたいね」
「いつまで保(モ)つかしら?」
ずっとフィールドを走り回っているので体力の限界は早いだろう。それがどのくらい続くのかとオルガとベータは笑っていた。
「これで同点! 僕の得点!」
「ふっ!」
「あっ!」
シュートするため足を思い切り上げるガンマだが、ゼイクが素早い動きでボールをクリアした。それを見てベータは愉快そうに元の人格に戻って笑う。
「あ~らら。せっかくパスしてあげましたのに」
「何故邪魔をした?」
「はい?」
「私がパスを受けていれば、決まっていた可能性は高かったはず」
「あなたが私にダメ出ししちゃうんですか~?」
「ケンカなら手ぇ貸すよ!」
「オルガ! 余計なことはするな!」
試合中だというのにアルファとベータがいがみ合い始めたので、さらにオルガとエイナムまで参戦する。それに神童は慌てて両者の間には言って両手を伸ばした。
「やめるんだ! そのエネルギーは相手のゴールに向けろ!」
「まあご立派! さすがキャプテン」
とりあえず場は治めたが、両者ともに反省の色はない。
ギムスのスローイングで試合再開。ホイッスルが鳴る直前にエイナムのマークから外れたザットに、ギムスがボールを回すと……。
「ぐわっ!」
「ザナーク!」
ザットがボールを受け取った途端、ザナークが勢いよく奪ったので神童が声を上げる。
「いいか、よく聞け! このチームが勝つための方法を教えてやる!」
「方法?」
ボールを足で止めてそう宣言したザナークに、神童は秘策があるのかと言葉の続きを待つと……。
「それはな……――この俺様が一人で活躍することだ!」
「何っ!?」
「まあ……!」
「へぇ……!」
「…………」
まさかのワンマンプレー宣言だった。それに神童は歯を食いしばり、ベータとガンマは不敵に笑うが、アルファは無表情のままだが心境はどうなのかわからない。
「だから動くな! 俺一人いればいい!」
そう言うとザナークはさっそくドリブルして行く。それにギムスとゼイクが迎え撃つために走る。
「僕たち相手に一人で戦うってさ!」
「どこまでやれるか楽しみだね!」
二人が目の前に来るとザナークはボールを足で押さえて動きを止めた。近くには敵にマークされているものの、ガンマとアルファがいる。
「フッ。大口を叩いておいて――」
「「うわああっ!」」
「っ、チッ……!」
特にザナークに操られて敵視しているガンマは呆れる。しかしザナークは二人を強引に突破したので、ガンマは忌々しげに舌打ちをする。
「マグレが二度も続くか!」
ペナルティエリアでミスタとゾタンとモリーが並んで待ちかまえる。それをザナークは横に抜けて突破しようとしたが、三人がそれに追いついて前に出て、すぐ逆に出ても結果は同じですぐに付いて来る。
「ちょこまかと……鬱陶しいぜ!」
「強引過ぎる!」
「いくらザナークでも、あの体勢じゃムリぜよ!」
ボール蹴り上げるようにシュートしたザナークに、あれでは入らないと剣城と錦が声を上げる。当然ボールはゴールの頭上を大きく超えて行ったのだった。
《エルドラドチーム02、初めてのシュート! しかし枠を捉えられない!!》
「次は決めてやる……!」
「プレーには難有りだけど、あれは惜しかったな……」
〈ザナークの奴め……〉
「一人では不可能でも仲間がいれば可能性が広がるのに……」
ワンマンプレーは問題だが、せっかくゴール前まで持ち込んだのにシュートが決めるどころか大きく逸れたのは痛い。それゆえにいろいろ惜しいと瑞貴と大介は思った。
それからもフィールドを縦横無尽に襲いかかるザナークは、敵も味方もお構いナシに全てをぶっ飛ばす勢いでプレーしていく。
「うおおぉぉおおお!!」
「!」
ボールを持つギムスと対峙してのたはアルファだが、横からザナークが強引に奪い取ったのでギムスは歯を食いしばりながら追いかけた。逆にその場に残ったアルファにエイナムが駆け寄る。
「放っておいていいのですか!?」
「無視しろ。関わればムダに体力を消耗する」
「ふんっ!」
「「あっ!」」
「なんてな」
ザナークは前に現れたゼイクとミドに向けて思いっきり足を振り上げると、身構えたゼイクと頭を抱えてしゃがむミド。もともとフェイクのつもりだったのでザナークはミドの頭上にボールを軽く上げて追いかけた。
「ホントに一人でやる気みたいね」
「いつまで保(モ)つかしら?」
ずっとフィールドを走り回っているので体力の限界は早いだろう。それがどのくらい続くのかとオルガとベータは笑っていた。