11人目の時空最強!!
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――結局ザナークは99の背番号を背に、倉間と交代でスターティングメンバーに入ることになった。そして両チームがセンターラインを中心に向かい合うと、矢嶋城介がタイムジャンプして実況に入る。
《さあラグナロク二回戦! 一回戦はフェーダの勝利、エルドラドはこの試合で引き分け以上の結果を出さなければ、ラグナロク敗退! もうあとがな――いっ!!》
「な、なんじゃあ!? ザナークがこっちのチーム!? どうなってるぜよ!?」
「どうやら、何かあったらしいな」
フィールドにいるザナークの姿を見て、錦龍馬が瀬戸水鳥とクラーク=ワンダバットと共に頭を抱えていると、剣城京介は入場前に何かが起こったと察した。
「フェイ……」
その中で菜花黄名子はエルドラドエリアやフェーダエリアなど辺りをキョロキョロ見回してみるが、フェイの姿が見つからなかった。
「フェイ、来てないのか……?」
同じように当たりを見回してフェイの姿を探す天馬だが、やはりフェイはどこにもいなかった。
《さあラグナロク二回戦、エルドラドチーム02対チーム・ギル! いよいよキックオフでーす!》
(絶対に負けられない試合……主導権を握って先制する!)
両チームがポジションに着くと、神童はまずやるべきことを確認した。実況にもあったが引き分けか勝利しないと次につなげられない。
「みんな、俺の指示通りに動いてくれ!」
神童が全員に向かってそう言うが、返ってくる言葉はなかった。雷門メンバーは元よりそのつもりだろうが、エルドラドメンバーは……。
エルドラドチーム02のボールで試合開始。アルファからボールを受け取ったガンマを始めオフェンス陣が走り出す。
「いくぞ! 神のタクト!」
神童がさっそく神のタクトを発動させるが、ドリブルするガンマは指示を無視して全然違う方向へ走っていく。
「何っ!? そっちは指示した方向じゃないぞ!?」
「何故この僕が、君の命令を聞かなきゃいけないのかな?」
「何?」
「この前はザナークに不意を突かれたが、あれは僕の実力ではない! この試合で証明してみせよう!」
「まあ、ガンマったら粋がっちゃって! ――だがこの試合、点を決めるのは俺だ! ガンマ、ボールを寄越せ!」
「ふっ!」
「っ、あいつ!」
神童どころか豹変したベータの呼びかけにも答えず、ガンマはスピードを上げてドリブルする。
《どうしたエルドラドチーム02! 選手同士の連携が全く取れていないようだぞ!?》
「キャハッ、所詮ただの人間なんてこ~んなものよね~!」
「なっ!?」
メイアはあっという間にガンマからボールを奪った。あまりの速さにガンマは驚きの声を上げる。
「私たちがお手本を見せてあげるわ。いくわよ、ギリス!」
「OK、メイア!」
メイアとギリスが絶妙なパス回しで、ベータとアルファとオルガと神童を続けてあっという間に抜いた。
「スゴいパスだ……!」
「寸分の狂いもなく、相手の足元に返しているぜよ……!」
「ええ……。お互いの動きを正確に把握していなければできない、完璧なコンビネーションプレーです……!」
二人のコンビネーションに、客席から天馬も錦も剣城も敵ながら思わず感心してしまう。
ディフェンスラインではいつの間にか上がっていた、チェルとザットが、ガリングと狩屋をそれぞれマークしていた。
「こいつら……!」
「ウッザ……!」
「ギリス!」
「メイア!」
「「デッドフューチャー!」」
メイアが広げた散りゆく花が残した最後の力がボールに注がれると、それをギリスが受けてシュートを放った。それを見た神童がノーマークの天城に向かって叫ぶ。
「天城さん!」
「うおおおっ! アトランティスウォー――ぐわっ!」
「キーパーコマンド07!」
【ジャイロセービング】
天城が必殺技を出す前に突破され、さらにルジクが必殺技で止めようとしたそれも破られてシュートはゴールに入った。
《入った――っ!! メイアとギリスのペアが、先制点を決めました――っ!!》
「神さま……!」
「なんてスゴいプレーなの……!」
「やっぱりプロトコル・オメガのメンバーは、うまく連携できてないな……」
「いや、そうでもないかもしれんぞ。まあ見てるがいい……」
先制点を取られて茜と瑞貴は目を見開いた。プロトコル・オメガのメンバーが連携できていない言う倉間に、サカマキはフィールドから目を離さず不敵に笑っていた。
「アルファ!」
「遅いんだよ!」
「何っ!?」
「もらった!」
神童が前線にいるアルファへロングパスを出したが、それを神童のうしろから走って来たベータがジャンプして取ろうとした。しかしベータがボールに足を触れると軌道が変わり、ガンマへと渡ってしまったので舌打ちする。
《さあラグナロク二回戦! 一回戦はフェーダの勝利、エルドラドはこの試合で引き分け以上の結果を出さなければ、ラグナロク敗退! もうあとがな――いっ!!》
「な、なんじゃあ!? ザナークがこっちのチーム!? どうなってるぜよ!?」
「どうやら、何かあったらしいな」
フィールドにいるザナークの姿を見て、錦龍馬が瀬戸水鳥とクラーク=ワンダバットと共に頭を抱えていると、剣城京介は入場前に何かが起こったと察した。
「フェイ……」
その中で菜花黄名子はエルドラドエリアやフェーダエリアなど辺りをキョロキョロ見回してみるが、フェイの姿が見つからなかった。
「フェイ、来てないのか……?」
同じように当たりを見回してフェイの姿を探す天馬だが、やはりフェイはどこにもいなかった。
《さあラグナロク二回戦、エルドラドチーム02対チーム・ギル! いよいよキックオフでーす!》
(絶対に負けられない試合……主導権を握って先制する!)
両チームがポジションに着くと、神童はまずやるべきことを確認した。実況にもあったが引き分けか勝利しないと次につなげられない。
「みんな、俺の指示通りに動いてくれ!」
神童が全員に向かってそう言うが、返ってくる言葉はなかった。雷門メンバーは元よりそのつもりだろうが、エルドラドメンバーは……。
エルドラドチーム02のボールで試合開始。アルファからボールを受け取ったガンマを始めオフェンス陣が走り出す。
「いくぞ! 神のタクト!」
神童がさっそく神のタクトを発動させるが、ドリブルするガンマは指示を無視して全然違う方向へ走っていく。
「何っ!? そっちは指示した方向じゃないぞ!?」
「何故この僕が、君の命令を聞かなきゃいけないのかな?」
「何?」
「この前はザナークに不意を突かれたが、あれは僕の実力ではない! この試合で証明してみせよう!」
「まあ、ガンマったら粋がっちゃって! ――だがこの試合、点を決めるのは俺だ! ガンマ、ボールを寄越せ!」
「ふっ!」
「っ、あいつ!」
神童どころか豹変したベータの呼びかけにも答えず、ガンマはスピードを上げてドリブルする。
《どうしたエルドラドチーム02! 選手同士の連携が全く取れていないようだぞ!?》
「キャハッ、所詮ただの人間なんてこ~んなものよね~!」
「なっ!?」
メイアはあっという間にガンマからボールを奪った。あまりの速さにガンマは驚きの声を上げる。
「私たちがお手本を見せてあげるわ。いくわよ、ギリス!」
「OK、メイア!」
メイアとギリスが絶妙なパス回しで、ベータとアルファとオルガと神童を続けてあっという間に抜いた。
「スゴいパスだ……!」
「寸分の狂いもなく、相手の足元に返しているぜよ……!」
「ええ……。お互いの動きを正確に把握していなければできない、完璧なコンビネーションプレーです……!」
二人のコンビネーションに、客席から天馬も錦も剣城も敵ながら思わず感心してしまう。
ディフェンスラインではいつの間にか上がっていた、チェルとザットが、ガリングと狩屋をそれぞれマークしていた。
「こいつら……!」
「ウッザ……!」
「ギリス!」
「メイア!」
「「デッドフューチャー!」」
メイアが広げた散りゆく花が残した最後の力がボールに注がれると、それをギリスが受けてシュートを放った。それを見た神童がノーマークの天城に向かって叫ぶ。
「天城さん!」
「うおおおっ! アトランティスウォー――ぐわっ!」
「キーパーコマンド07!」
【ジャイロセービング】
天城が必殺技を出す前に突破され、さらにルジクが必殺技で止めようとしたそれも破られてシュートはゴールに入った。
《入った――っ!! メイアとギリスのペアが、先制点を決めました――っ!!》
「神さま……!」
「なんてスゴいプレーなの……!」
「やっぱりプロトコル・オメガのメンバーは、うまく連携できてないな……」
「いや、そうでもないかもしれんぞ。まあ見てるがいい……」
先制点を取られて茜と瑞貴は目を見開いた。プロトコル・オメガのメンバーが連携できていない言う倉間に、サカマキはフィールドから目を離さず不敵に笑っていた。
「アルファ!」
「遅いんだよ!」
「何っ!?」
「もらった!」
神童が前線にいるアルファへロングパスを出したが、それを神童のうしろから走って来たベータがジャンプして取ろうとした。しかしベータがボールに足を触れると軌道が変わり、ガンマへと渡ってしまったので舌打ちする。