11人目の時空最強!!
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「なんだ、あいつら……?」
「二回戦の相手は、ギルが出てきましたね」
「あの二人はメイアとギリス。フェーダの中でも1、2を争う頭脳の持ち主だ」
「厄介だな……」
「えっ?」
メイアとギリスを見て次の試合のチームがわかったエイナムとアルファ。同じように彼らを知るガンマが警戒の言葉を上げたので、天馬が聞き返す。
「奴らはフェーダが戦争に使うアイテムの開発者でもある。何を仕掛けて来るかわからない……。それに、戦術はフェーダの中でもトップクラス、一回戦のザンより戦術能力を上回っている」
「あら~? もしかして勝つ自信がなかったりしちゃいます?」
「ビビッたんじゃない?」
警戒するガンマに対して挑発気味に言うベータとオルガ。しかしガンマはそれをモノともしないように笑う。
「誰にモノを言っているのかな? 念のために言っておくけど、試合中僕の足を引っ張るような真似だけはしないでくれよ? 勝てる試合を落としたくはないから」
「同じこと、私もお願いしちゃおうかしら。アルファにもね」
「答える間でもない」
「仲良くやりましょ? ウフフッ」
口ではそう言うもギスギスした空気が漂っている。自分の信頼するチームメイトと一緒なら勝てる、他の手なんか必要ないとと思っているのが抜けていないので、倉間は不安そうに親指を彼らに指しながら神童に尋ねる。
「あいつらホントに大丈夫なのかよ?」
「せめて時空最強イレブンがそろっていればな~」
「でも、時空最強イレブンの完成まであと少しだったのに……フェイがいなくなったんじゃ……」
「大丈夫! フェイはきっと戻って来る! フェイは俺たちの仲間なんだ!」
狩屋が場の空気を少しでも変えるために言ったのかはわからないが、フェイが抜けた穴が大きいので顔をうつむける信助に、天馬が励ます。
「だとしても、最後の十一人目はまだ見つかってないぜ」
「十一の力――灼熱の熱風と激震する雷鳴の力で全てを貫く、オールラウンドプレーヤー……」
倉間に続いて山菜茜が十一人目の能力を復唱した。そして時空最強イレブンの話が出たせいか、瑞貴のポケットから現れた大介に葵は尋ねる。
「大介さん、十一人目は例えるなら誰のような……というのはないんですか?」
〈フーム……そうだな。敢えて言うならば、あの男だ。敵にいた――ザナーク〉
「「「「「えっ!?」」」」」」
「ザナークって……待ってください! 敵が十一人目だというんですか!?」
当然ながら知らされていない瑞貴以外で大介から告げられた十一人目の候補に、神童たちは驚きの声を上げた。
〈あいつからは熱風のような熱さと、雷鳴のように暴れとる激しさを感じた。奴がもし味方になるならば、条件を満たすやもしれん〉
「確かに、あいつからはすごいパワーを感じた……」
「――そう言うと思ったぜ」
「「「「「!」」」」」
突如第三者の声が聞こえた。声と台詞からしてもしやと思ったが、振り向くと、目を閉じたザナークがいつの間にかベンチに座りつつ片足も乗せてそこにいた。
「ザナーク! なんでお前がここに!?」
「あいつらのやり方、なんか気持ち悪いんだよなぁ。あれならエルドラドのジジィ共のほうが、まだ可愛く見えちまう。――そういうわけで、こっちに混ぜてもらうぜ」
「えっ、ええっ!? それって仲間になるってこと!?」
エルドラドの味方になったり敵になったりと、とにかく自由過ぎるザナークに天馬たちは驚いた。
「ふざけるな! そんなこと認められるか!」
「俺も反対だ。お前は信用できない」
「悪いが俺はもう決めた」
ガンマと神童が真っ先に反対の声を上げるが、関係ないと言うようにに無理矢理決定するザナークに、大介が目の前に移動する。
〈まあ待てザナークよ。確かにお前の力はスゴい。しかしわしに言わせれば……物足りん!〉
「そう言うと……――なっ!? この俺が、物足りんだと!?」
いつもの台詞を最後まで言わなかったのは、大介の言葉が予想外だったからだろう。
〈だがわしが求める時空最強イレブン……その十一人目となりうる可能性は持っとる。わしの指示に従って、修業を積むのだ!〉
「フンッ、断る」
〈何ぃ!?〉
「石のジジィ! どうやらお前は俺様の本当の力をわかってねぇようだな。すでに俺はその時空最強イレブンの力に達してるってことを! 次の試合で証明してやるぜ!」
「つ、次の試合に出る気なんだ……」
大介と言い合うザナークが自身の力を証明するために試合に出るとわかり、天馬は呆気に取られた。
「好きにしろ。どうせ言っても聞かのだろう」
「そう言うと思ったぜ!」
「また自由なのが入る……」
監督のサカマキにも了承を得たのでザナークの加入が決定した。それに神童の苦労がさらに増すと思って瑞貴は同情するのだった。
「二回戦の相手は、ギルが出てきましたね」
「あの二人はメイアとギリス。フェーダの中でも1、2を争う頭脳の持ち主だ」
「厄介だな……」
「えっ?」
メイアとギリスを見て次の試合のチームがわかったエイナムとアルファ。同じように彼らを知るガンマが警戒の言葉を上げたので、天馬が聞き返す。
「奴らはフェーダが戦争に使うアイテムの開発者でもある。何を仕掛けて来るかわからない……。それに、戦術はフェーダの中でもトップクラス、一回戦のザンより戦術能力を上回っている」
「あら~? もしかして勝つ自信がなかったりしちゃいます?」
「ビビッたんじゃない?」
警戒するガンマに対して挑発気味に言うベータとオルガ。しかしガンマはそれをモノともしないように笑う。
「誰にモノを言っているのかな? 念のために言っておくけど、試合中僕の足を引っ張るような真似だけはしないでくれよ? 勝てる試合を落としたくはないから」
「同じこと、私もお願いしちゃおうかしら。アルファにもね」
「答える間でもない」
「仲良くやりましょ? ウフフッ」
口ではそう言うもギスギスした空気が漂っている。自分の信頼するチームメイトと一緒なら勝てる、他の手なんか必要ないとと思っているのが抜けていないので、倉間は不安そうに親指を彼らに指しながら神童に尋ねる。
「あいつらホントに大丈夫なのかよ?」
「せめて時空最強イレブンがそろっていればな~」
「でも、時空最強イレブンの完成まであと少しだったのに……フェイがいなくなったんじゃ……」
「大丈夫! フェイはきっと戻って来る! フェイは俺たちの仲間なんだ!」
狩屋が場の空気を少しでも変えるために言ったのかはわからないが、フェイが抜けた穴が大きいので顔をうつむける信助に、天馬が励ます。
「だとしても、最後の十一人目はまだ見つかってないぜ」
「十一の力――灼熱の熱風と激震する雷鳴の力で全てを貫く、オールラウンドプレーヤー……」
倉間に続いて山菜茜が十一人目の能力を復唱した。そして時空最強イレブンの話が出たせいか、瑞貴のポケットから現れた大介に葵は尋ねる。
「大介さん、十一人目は例えるなら誰のような……というのはないんですか?」
〈フーム……そうだな。敢えて言うならば、あの男だ。敵にいた――ザナーク〉
「「「「「えっ!?」」」」」」
「ザナークって……待ってください! 敵が十一人目だというんですか!?」
当然ながら知らされていない瑞貴以外で大介から告げられた十一人目の候補に、神童たちは驚きの声を上げた。
〈あいつからは熱風のような熱さと、雷鳴のように暴れとる激しさを感じた。奴がもし味方になるならば、条件を満たすやもしれん〉
「確かに、あいつからはすごいパワーを感じた……」
「――そう言うと思ったぜ」
「「「「「!」」」」」
突如第三者の声が聞こえた。声と台詞からしてもしやと思ったが、振り向くと、目を閉じたザナークがいつの間にかベンチに座りつつ片足も乗せてそこにいた。
「ザナーク! なんでお前がここに!?」
「あいつらのやり方、なんか気持ち悪いんだよなぁ。あれならエルドラドのジジィ共のほうが、まだ可愛く見えちまう。――そういうわけで、こっちに混ぜてもらうぜ」
「えっ、ええっ!? それって仲間になるってこと!?」
エルドラドの味方になったり敵になったりと、とにかく自由過ぎるザナークに天馬たちは驚いた。
「ふざけるな! そんなこと認められるか!」
「俺も反対だ。お前は信用できない」
「悪いが俺はもう決めた」
ガンマと神童が真っ先に反対の声を上げるが、関係ないと言うようにに無理矢理決定するザナークに、大介が目の前に移動する。
〈まあ待てザナークよ。確かにお前の力はスゴい。しかしわしに言わせれば……物足りん!〉
「そう言うと……――なっ!? この俺が、物足りんだと!?」
いつもの台詞を最後まで言わなかったのは、大介の言葉が予想外だったからだろう。
〈だがわしが求める時空最強イレブン……その十一人目となりうる可能性は持っとる。わしの指示に従って、修業を積むのだ!〉
「フンッ、断る」
〈何ぃ!?〉
「石のジジィ! どうやらお前は俺様の本当の力をわかってねぇようだな。すでに俺はその時空最強イレブンの力に達してるってことを! 次の試合で証明してやるぜ!」
「つ、次の試合に出る気なんだ……」
大介と言い合うザナークが自身の力を証明するために試合に出るとわかり、天馬は呆気に取られた。
「好きにしろ。どうせ言っても聞かのだろう」
「そう言うと思ったぜ!」
「また自由なのが入る……」
監督のサカマキにも了承を得たのでザナークの加入が決定した。それに神童の苦労がさらに増すと思って瑞貴は同情するのだった。