壮絶開幕! 最終決戦ラグナノク!!
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――ローブを脱ぎ捨てるセカンドステージ・チルドレンのチーム。その中でキャプテンを務める者に剣城たちは目を見開いた。
「ザナーク!」
幕末の戦いからザナーク=アバロニクは行方不明になっていた。エルドラドにもいなかったので、尚更錦龍馬は驚いて指をさす。
「おまん、どうしてここに!?」
「そう言うと思ったぜ。俺はもともとエルドラドの人間じゃねぇ。今はフェーダの……チーム・ザンのキャプテンってわけだ」
(ザナークのこれまでの力の暴走は、セカンドステージ・チルドレンとして目覚める兆しだったのか!)
ザナークがフェーダのチームにいると言うことはセカンドステージ・チルドレンということ、そのための力が目覚めたのが自分たちと戦っている間なのだとフェイは悟った。
(フフフフッ……雷門を倒す! それだけのために俺はここにいる! 中でも錦、お前には大きな借りがある。お前をぶっ倒し、勝利をもぎとってやる!)
「ザナーク、またおまんとやれるとは燃えてきたぜよ!」
「フッ」
確かにまた敵同士だが、錦もザナークもお互い試合をやれることに純粋に喜びを感じていた。
《エルドラド、フェーダ、双方の命運を賭けた運命の三番勝負・ラグナロク!! いよいよ第一試合の開始だ――っ!!》
ホイッスルが鳴って試合開始。まずはエルドラドチーム01からで、錦は剣城にボールを渡して共に走る。
「ミキシトランス・坂本龍馬!」
「ミキシトランス・沖田!」
さっそくミキシマックスをした錦と剣城。だがそれは瑞貴と瀬戸水鳥とクラーク=ワンダバット共にベンチにいる、このチームの監督である鬼道の作戦だ。
『剣城、錦は試合開始からミキシマックスをしろ。フェイ、菜花はフェーダの出方を見て必要なときに使え』
その作戦を実行した二人。うしろで控えるフェイと黄名子はタイミングをしっかり見極めようと構える。
「わかってるな、ザナーク」
「ああ。初めはお前らに付き合ってやる」
「錦先輩!」
「いくぜよ、ザナーク! うおおぉぉおおお!」
「…………」
「「!?」」
ガロに確認を取られたザナークは、剣城からパスを受けてドリブルをする錦を相手に何もせずただ突破を許した。らしくないザナークの行動に錦や剣城だけでなく、客席にいる他の雷門メンバーも驚いた。
(なんじゃあいつ!? 突っ立ったまま!)
疑問に思いながらもそのままドリブルする錦に対し、ジプスも何もせずただ立っているだけで突破させた。
「また!? こいつらやる気あんのか!?」
「錦先輩!」
「っ、ああ!」
呼ばれて錦は剣城にボールを回す。それを受け取った剣城はそのままゴールへと向かう。
(恐らくフェーダはこれまでのどのチームよりも強い……簡単には点が取れないだろう。だからこそ、この試合鍵となるのはお前だ、剣城!)
(俺がキャプテンに選ばれた理由……。考えられるのは、攻撃重視の戦術、点を取るための布陣――俺に点を取れと言うことか)
鬼道が何故自分をキャプテンにしたのか今までわからなかったが、こうして敵を目の当たりにしてやるべきことに気づいた。
「ならば決めてみせる!」
さっそく剣城がノーマルシュートを放つが、ファダムは軽々と片手でわしづかみするように取った。
「ミキシマックス状態のシュートを片手で!?」
「だから他の選手は手を出さなかったのか! いや、なんて奴らだ!」
信助も神童も驚いたが、それならばザナークを含めた他の選手が動かなかった理由も説明がつく。
「ふんっ!」
「ふっ!」
「フェイ!」
ファダムが大きくボールを投げると、フェイがジプスに渡る前にボールを取った。そして剣城が声を上げるとフェイは剣城にパスを出す。
「今度こそ決める!」
「フンッ」
「菊一文字!」
しかし剣城の必殺シュートもファダムは簡単に両手で取った。そのショックか力の節約のためなのか、剣城は思わずミキシマックスを解いてしまった。
次にダーナがファブルが投げたボールをガロに渡る前に取った。そのままドリブルする彼女に、剣城が指示を出す。
「ウォードにパスだ!」
「キャプテンだからって指図するんじゃないよ!」
「っ!」
「青山!」
ダーナは剣城の指示には従わず、反対側にいる青山にパスを出した。
「青山先輩!」
「!」
めげずに自分にパスを回すよう指示を出す剣城に青山は驚いた。それは客席にいる天馬も同じである。
「剣城があんなに積極的に……!」
「確かに。剣城くんがシュートを決めれば、チームに勢いがつく」
「だが何故奴らは、剣城にここまで自由なプレーをさせるんだ?」
雨宮の推測は確かだが、神童はますますチーム・ザンの行動に疑問に思った。剣城は雷門のエースストライカーで、性格も相まって相手が強いと立ち向かう心の強さもある。もしかしたら剣城が決めるのは時間の問題かもしれないというのに。
「ザナーク!」
幕末の戦いからザナーク=アバロニクは行方不明になっていた。エルドラドにもいなかったので、尚更錦龍馬は驚いて指をさす。
「おまん、どうしてここに!?」
「そう言うと思ったぜ。俺はもともとエルドラドの人間じゃねぇ。今はフェーダの……チーム・ザンのキャプテンってわけだ」
(ザナークのこれまでの力の暴走は、セカンドステージ・チルドレンとして目覚める兆しだったのか!)
ザナークがフェーダのチームにいると言うことはセカンドステージ・チルドレンということ、そのための力が目覚めたのが自分たちと戦っている間なのだとフェイは悟った。
(フフフフッ……雷門を倒す! それだけのために俺はここにいる! 中でも錦、お前には大きな借りがある。お前をぶっ倒し、勝利をもぎとってやる!)
「ザナーク、またおまんとやれるとは燃えてきたぜよ!」
「フッ」
確かにまた敵同士だが、錦もザナークもお互い試合をやれることに純粋に喜びを感じていた。
《エルドラド、フェーダ、双方の命運を賭けた運命の三番勝負・ラグナロク!! いよいよ第一試合の開始だ――っ!!》
ホイッスルが鳴って試合開始。まずはエルドラドチーム01からで、錦は剣城にボールを渡して共に走る。
「ミキシトランス・坂本龍馬!」
「ミキシトランス・沖田!」
さっそくミキシマックスをした錦と剣城。だがそれは瑞貴と瀬戸水鳥とクラーク=ワンダバット共にベンチにいる、このチームの監督である鬼道の作戦だ。
『剣城、錦は試合開始からミキシマックスをしろ。フェイ、菜花はフェーダの出方を見て必要なときに使え』
その作戦を実行した二人。うしろで控えるフェイと黄名子はタイミングをしっかり見極めようと構える。
「わかってるな、ザナーク」
「ああ。初めはお前らに付き合ってやる」
「錦先輩!」
「いくぜよ、ザナーク! うおおぉぉおおお!」
「…………」
「「!?」」
ガロに確認を取られたザナークは、剣城からパスを受けてドリブルをする錦を相手に何もせずただ突破を許した。らしくないザナークの行動に錦や剣城だけでなく、客席にいる他の雷門メンバーも驚いた。
(なんじゃあいつ!? 突っ立ったまま!)
疑問に思いながらもそのままドリブルする錦に対し、ジプスも何もせずただ立っているだけで突破させた。
「また!? こいつらやる気あんのか!?」
「錦先輩!」
「っ、ああ!」
呼ばれて錦は剣城にボールを回す。それを受け取った剣城はそのままゴールへと向かう。
(恐らくフェーダはこれまでのどのチームよりも強い……簡単には点が取れないだろう。だからこそ、この試合鍵となるのはお前だ、剣城!)
(俺がキャプテンに選ばれた理由……。考えられるのは、攻撃重視の戦術、点を取るための布陣――俺に点を取れと言うことか)
鬼道が何故自分をキャプテンにしたのか今までわからなかったが、こうして敵を目の当たりにしてやるべきことに気づいた。
「ならば決めてみせる!」
さっそく剣城がノーマルシュートを放つが、ファダムは軽々と片手でわしづかみするように取った。
「ミキシマックス状態のシュートを片手で!?」
「だから他の選手は手を出さなかったのか! いや、なんて奴らだ!」
信助も神童も驚いたが、それならばザナークを含めた他の選手が動かなかった理由も説明がつく。
「ふんっ!」
「ふっ!」
「フェイ!」
ファダムが大きくボールを投げると、フェイがジプスに渡る前にボールを取った。そして剣城が声を上げるとフェイは剣城にパスを出す。
「今度こそ決める!」
「フンッ」
「菊一文字!」
しかし剣城の必殺シュートもファダムは簡単に両手で取った。そのショックか力の節約のためなのか、剣城は思わずミキシマックスを解いてしまった。
次にダーナがファブルが投げたボールをガロに渡る前に取った。そのままドリブルする彼女に、剣城が指示を出す。
「ウォードにパスだ!」
「キャプテンだからって指図するんじゃないよ!」
「っ!」
「青山!」
ダーナは剣城の指示には従わず、反対側にいる青山にパスを出した。
「青山先輩!」
「!」
めげずに自分にパスを回すよう指示を出す剣城に青山は驚いた。それは客席にいる天馬も同じである。
「剣城があんなに積極的に……!」
「確かに。剣城くんがシュートを決めれば、チームに勢いがつく」
「だが何故奴らは、剣城にここまで自由なプレーをさせるんだ?」
雨宮の推測は確かだが、神童はますますチーム・ザンの行動に疑問に思った。剣城は雷門のエースストライカーで、性格も相まって相手が強いと立ち向かう心の強さもある。もしかしたら剣城が決めるのは時間の問題かもしれないというのに。