壮絶開幕! 最終決戦ラグナノク!!
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「「「瑞貴さーん!」」」
「えっ? ――みぎゃあ!」
うしろを振り向くと天馬と信助と葵が抱きついて来た。さすがに三人も受け止められる力はなく、瑞貴はそのまま下敷きになってしまった。
フェーダと瑞貴の関係を知りエルドラドに敵意を持っているので、もしかしたら瑞貴から行ってしまうのかと思ったが、雷門(ココ)に残ってくれたことがとても嬉しかったのだ。
「ありがとうございます! 俺たちと一緒にいてくれて!」
「僕、試合に絶対勝ちます!」
「私たちもサポートがんばります!」
「わ、わかった……わかったから退いて……」
☆☆☆☆☆
翌日、ついにラグナロク第一試合が始まった。ラグナロクスタジアムの観客席は超満員で大半がエルドラドを応援している。その圧巻に関係者用の席にいる葵や天馬たちは驚いた。
「ほとんどがエルドラドの応援なのね……!」
「フェーダめ……! これだけの観客を集め、その前で自らの力を知らしめようというのか……!」
代表という意味もあるのか、トウドウはVIPルームという絶好の位置に座ってスタジアムを見回す。
反対側にはフェーダ用となっており、今日の試合に参加しないセカンドステージ・チルドレンは、このアウェイな状況でも逆に面白そうに見ていた。
シュンッ――!
「ここは、どこだ!?」
ポウッ……。
《さあ、満員のスタジアム! 今回もこの矢嶋陽介が実況をお届けするぞ――っ!!》
フェーダ側も公認となっているのか、またしても海の家からタイムジャンプした矢嶋陽介がマイクのマインドコントロールよって実況を行うことになった。
「あっ、よかった……! フェイは元気そうだ……!」
エルドラドチーム01は雷門の別カラーのユニフォームを纏って整列している。その中にフェイを見つけた天馬は笑みを浮かべた。
対してフェーダのチームは全員顔がわからないようにローブをまとっている。昨日何人かのセカンドステージ・チルドレンと顔を合わせたが、その中の誰なのかわからないようにしているのだろう。
《さあ、いよいよ世界の覇権を賭けたサッカー大会・ラグナロクの開始だ――っ!!》
「面白いことになりそうだ」
スタジアムのテラスにいるSARUは、右手を掲げるとスタジアムが謎の空間に包まれた。そしてフィールドの上空には、屈強な大きな剣士、小柄な小さな剣士、そして中心には聖杯を持った姫という、これからの激しい戦いを象徴するホログラム映像が展開される。
剣士同士が激しく剣を交え、それに勝ったのは――小さな騎士だ。姫をその手に抱いて剣を掲げる姿に、観客はブーイングを上げていく。
「これって……!」
「セカンドステージ・チルドレンは小さな剣士で、大きな剣士・エルドラドを倒すっていう挑発なんじゃないかな」
「挑発……」
「じゃあ、あのお姫様は?」
「会場にいる人は『世界の覇権』だって思っているだろうけど、きっと聖杯が世界の覇権で姫は瑞貴さんだ」
「やっぱりあきらめていないんだ……」
このホログラム映像が何を意味するか雨宮が推測すると、天馬と葵と信助は大勢の前でフェーダが勝利すると宣言したのだと理解した。そして世界も瑞貴も手中に治めることも。
「ハハハハッ! 盛り上がっちゃって。ノンキな人たちだね」
最後にSARUが指をパチンと鳴らすと花火が空間の周りで花火が上がり、セレモニー終了の合図を出した。
「始まったね、ラグナロクが。でもこんなことしてどうなるっていうのかな?」
「全くだ。あんな奴ら構わず滅ぼしてしまうべきだろ。SARUは何をしてるんだ? ――ん? おい見ろよ、相手のベンチにいる女」
「ん?」
トウドウのような別のVIP席で退屈そうにヴァンフェニー=ヴァンプとガルシャア=ウルフェインがそれぞれ言っていると、ガルシャアが瑞貴に気づいた。
「あれがセカンドステージ・チルドレンの母上かい? ずいぶんとまあちっちゃくなっちゃって」
「ガルルルッ。てか、実物を見ても俺らにはなんにも感じねぇな。なんだってSARUたちはあんなに慕ってんだか」
シュンッ……!
「「!」」
するとワープパネルからSARUが現れた。
「久しぶりだね。ガルシャア、ヴァンフェニー。たまにしか顔を出さない君たちに、フェーダのやり方にも、母さんのことにも口出ししてほしくはないな」
「まあそうなんだけどさ。ほら、僕らって君たちとある意味同類なんだけど、ある意味違うじゃない? そのせいか君たちと同じようにあの人を『母』と慕えないんだよ。だから少し気が引けちゃってね」
「まあそうだ。それに俺たちも忙しい。こっちにはこっちの都合や感情があるってもんでね、ガルルルッ」
「気が向いたら試合を見せてもらうから。じゃ、せいぜいがんばって」
「へっへへ~」
シュンッ……!
「相変わらずだなぁ。まあいいけど」
ワープパネルを乗って去って行った二人を、SARUは特に気にも留めなかった。今は目の前の試合のほうに興味があるからだ。
「それじゃあ始めようか、人類の命運をかけた最終戦争――ラグナロクを!」
「えっ? ――みぎゃあ!」
うしろを振り向くと天馬と信助と葵が抱きついて来た。さすがに三人も受け止められる力はなく、瑞貴はそのまま下敷きになってしまった。
フェーダと瑞貴の関係を知りエルドラドに敵意を持っているので、もしかしたら瑞貴から行ってしまうのかと思ったが、雷門(ココ)に残ってくれたことがとても嬉しかったのだ。
「ありがとうございます! 俺たちと一緒にいてくれて!」
「僕、試合に絶対勝ちます!」
「私たちもサポートがんばります!」
「わ、わかった……わかったから退いて……」
☆☆☆☆☆
翌日、ついにラグナロク第一試合が始まった。ラグナロクスタジアムの観客席は超満員で大半がエルドラドを応援している。その圧巻に関係者用の席にいる葵や天馬たちは驚いた。
「ほとんどがエルドラドの応援なのね……!」
「フェーダめ……! これだけの観客を集め、その前で自らの力を知らしめようというのか……!」
代表という意味もあるのか、トウドウはVIPルームという絶好の位置に座ってスタジアムを見回す。
反対側にはフェーダ用となっており、今日の試合に参加しないセカンドステージ・チルドレンは、このアウェイな状況でも逆に面白そうに見ていた。
シュンッ――!
「ここは、どこだ!?」
ポウッ……。
《さあ、満員のスタジアム! 今回もこの矢嶋陽介が実況をお届けするぞ――っ!!》
フェーダ側も公認となっているのか、またしても海の家からタイムジャンプした矢嶋陽介がマイクのマインドコントロールよって実況を行うことになった。
「あっ、よかった……! フェイは元気そうだ……!」
エルドラドチーム01は雷門の別カラーのユニフォームを纏って整列している。その中にフェイを見つけた天馬は笑みを浮かべた。
対してフェーダのチームは全員顔がわからないようにローブをまとっている。昨日何人かのセカンドステージ・チルドレンと顔を合わせたが、その中の誰なのかわからないようにしているのだろう。
《さあ、いよいよ世界の覇権を賭けたサッカー大会・ラグナロクの開始だ――っ!!》
「面白いことになりそうだ」
スタジアムのテラスにいるSARUは、右手を掲げるとスタジアムが謎の空間に包まれた。そしてフィールドの上空には、屈強な大きな剣士、小柄な小さな剣士、そして中心には聖杯を持った姫という、これからの激しい戦いを象徴するホログラム映像が展開される。
剣士同士が激しく剣を交え、それに勝ったのは――小さな騎士だ。姫をその手に抱いて剣を掲げる姿に、観客はブーイングを上げていく。
「これって……!」
「セカンドステージ・チルドレンは小さな剣士で、大きな剣士・エルドラドを倒すっていう挑発なんじゃないかな」
「挑発……」
「じゃあ、あのお姫様は?」
「会場にいる人は『世界の覇権』だって思っているだろうけど、きっと聖杯が世界の覇権で姫は瑞貴さんだ」
「やっぱりあきらめていないんだ……」
このホログラム映像が何を意味するか雨宮が推測すると、天馬と葵と信助は大勢の前でフェーダが勝利すると宣言したのだと理解した。そして世界も瑞貴も手中に治めることも。
「ハハハハッ! 盛り上がっちゃって。ノンキな人たちだね」
最後にSARUが指をパチンと鳴らすと花火が空間の周りで花火が上がり、セレモニー終了の合図を出した。
「始まったね、ラグナロクが。でもこんなことしてどうなるっていうのかな?」
「全くだ。あんな奴ら構わず滅ぼしてしまうべきだろ。SARUは何をしてるんだ? ――ん? おい見ろよ、相手のベンチにいる女」
「ん?」
トウドウのような別のVIP席で退屈そうにヴァンフェニー=ヴァンプとガルシャア=ウルフェインがそれぞれ言っていると、ガルシャアが瑞貴に気づいた。
「あれがセカンドステージ・チルドレンの母上かい? ずいぶんとまあちっちゃくなっちゃって」
「ガルルルッ。てか、実物を見ても俺らにはなんにも感じねぇな。なんだってSARUたちはあんなに慕ってんだか」
シュンッ……!
「「!」」
するとワープパネルからSARUが現れた。
「久しぶりだね。ガルシャア、ヴァンフェニー。たまにしか顔を出さない君たちに、フェーダのやり方にも、母さんのことにも口出ししてほしくはないな」
「まあそうなんだけどさ。ほら、僕らって君たちとある意味同類なんだけど、ある意味違うじゃない? そのせいか君たちと同じようにあの人を『母』と慕えないんだよ。だから少し気が引けちゃってね」
「まあそうだ。それに俺たちも忙しい。こっちにはこっちの都合や感情があるってもんでね、ガルルルッ」
「気が向いたら試合を見せてもらうから。じゃ、せいぜいがんばって」
「へっへへ~」
シュンッ……!
「相変わらずだなぁ。まあいいけど」
ワープパネルを乗って去って行った二人を、SARUは特に気にも留めなかった。今は目の前の試合のほうに興味があるからだ。
「それじゃあ始めようか、人類の命運をかけた最終戦争――ラグナロクを!」