壮絶開幕! 最終決戦ラグナノク!!
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「いずれにしても、戦いの決着方法としてサッカーを選んで来たからには、彼らは相当な実力と考えるのが妥当ですね」
「ウム。だがどんな相手だろうと、俺たちは俺たちのサッカーをやるだけだ!」
「はい! 俺たちは負けるわけにはいかないんです! サッカーと瑞貴さんを守るためにも、円堂監督を取り戻すためにも!」
天馬の気持ちは雷門メンバーも同じである。レイザとメダムとレイの心境はわからないが……。
――続くのはエルドラドチーム02のミーティングルーム。監督のサカマキ=トグロウは横に控えていると、神童がモニターの前に立つ。まず報告するのはもちろん豪炎寺と同じことだ。
「セカンドステージ・チルドレンのサッカーに関する実力は、ほとんどわからない」
「フワァ~」
「!」
「眠くなっちゃいました~」
わざとらしく欠伸をしながら椅子から立ち上がるベータを、倉間が鋭い瞳で睨みつける。
「おい、まだ途中だぞ」
「敵の情報がわからないんじゃ、ミーティングの意味ってあります?」
「何……!?」
「――おやおや、怖くなって逃げるのかい? ベータ」
ベータに挑発した態度でそう言ったのは、同じく椅子から立ち上がったガンマだ。しかしベータは声を荒げることもなく返す。
「ムゲン牢獄でレベルアップした私を、前と同じだと思っちゃったりしてます?」
「レベルアップしたのが君だけだと思うかい?」
「なっ!」
「ケッ。今度は仲間割れかよ」
「…………」
ベータとガンマが言い争いを始めた様子に、また始まったと思い倉間は吐き捨てるように言った。自由過ぎるのも問題だが同じエルドラドに所属しているメンバーまでも対峙すると、神童はキャプテンとしてまとめ上げることができるのかさらに不安になる。
するとまた誰かが椅子から立ち上がったのでガンマとベータも見ると……――それはアルファだった。
「なんだい、アルファ?」
「これ以上ここに留まる意味がない。道を開けてくれるか」
「悪いね、アルファ。僕が優先だ」
「ノー」
「ん?」
「反抗的~! 気に入らな~い!」
「やれやれ。アルファにまでナメられるようじゃ、世も末だね」
「ウッフフフ。今あなたたちと決着付けても構わないですけど?」
「クッ!」
三人の様子にヘタをすると乱闘になりかねないと思い、狩屋は隣にいる天城大地のジャージの腕を引っ張る。
「天城先輩、止めてくださいよ!」
「お、俺じゃなく監督に言うド!」
天城はさすがにこの場を止める勇気はないのかサカマキに押しつけようとすると、その代わりに神童が声を上げる。
「やめろ! 俺たちはチーム、一緒に戦う仲間だ!」
「仲間? アハハハッ! 笑っちゃいます!」
「同じエルドラドに所属していても、彼らとは競い合う敵――ライバル」
「まあ、誰が一番かは明らかだけど」
「「っ!」」
様子からしてアルファとエイナム、ベータとオルガ、ガンマとガリングという三つ巴となっているようだ。
「空気悪~い」
「どこ行く!? 戻るんだ、みんな!」
神童が止めるのも甲斐なく、プロトコル・オメガのメンバーはワープパネルに乗って去って行ってしまった。
(これじゃ、チームとして成り立たない……!)
「フンッ」
「!」
「さあどうする? チームのキャプテンは君だ」
「っ……」
そうサカマキが試すように言うと、神童も今はこの場で何も言えず歯を食いしばうだけだった。
――エルドラドチーム01は、フェイの様子がもう大丈夫ということでミーティングを進めていた。前に立つ鬼道有人はもうすでに戦略を立てており、それを発表している。
「相手のデータがない以上、この戦術で我々は勝利を目指す」
「「「「「はい!」」」」」
「では明日に備えて休んでくれ」
エルドラドの三人以外が返事をしたあと、解散を宣言した鬼道に伴うように次々と席を立つ。しかし剣城京介だけは行動しなかった。
(何故鬼道監督が、このチームに俺をキャプテンに選んだのか……)
「…………」
剣城が未だに不安な顔をしているのを鬼道は見たが、その場で何も言うことはなかった。
「ウム。だがどんな相手だろうと、俺たちは俺たちのサッカーをやるだけだ!」
「はい! 俺たちは負けるわけにはいかないんです! サッカーと瑞貴さんを守るためにも、円堂監督を取り戻すためにも!」
天馬の気持ちは雷門メンバーも同じである。レイザとメダムとレイの心境はわからないが……。
――続くのはエルドラドチーム02のミーティングルーム。監督のサカマキ=トグロウは横に控えていると、神童がモニターの前に立つ。まず報告するのはもちろん豪炎寺と同じことだ。
「セカンドステージ・チルドレンのサッカーに関する実力は、ほとんどわからない」
「フワァ~」
「!」
「眠くなっちゃいました~」
わざとらしく欠伸をしながら椅子から立ち上がるベータを、倉間が鋭い瞳で睨みつける。
「おい、まだ途中だぞ」
「敵の情報がわからないんじゃ、ミーティングの意味ってあります?」
「何……!?」
「――おやおや、怖くなって逃げるのかい? ベータ」
ベータに挑発した態度でそう言ったのは、同じく椅子から立ち上がったガンマだ。しかしベータは声を荒げることもなく返す。
「ムゲン牢獄でレベルアップした私を、前と同じだと思っちゃったりしてます?」
「レベルアップしたのが君だけだと思うかい?」
「なっ!」
「ケッ。今度は仲間割れかよ」
「…………」
ベータとガンマが言い争いを始めた様子に、また始まったと思い倉間は吐き捨てるように言った。自由過ぎるのも問題だが同じエルドラドに所属しているメンバーまでも対峙すると、神童はキャプテンとしてまとめ上げることができるのかさらに不安になる。
するとまた誰かが椅子から立ち上がったのでガンマとベータも見ると……――それはアルファだった。
「なんだい、アルファ?」
「これ以上ここに留まる意味がない。道を開けてくれるか」
「悪いね、アルファ。僕が優先だ」
「ノー」
「ん?」
「反抗的~! 気に入らな~い!」
「やれやれ。アルファにまでナメられるようじゃ、世も末だね」
「ウッフフフ。今あなたたちと決着付けても構わないですけど?」
「クッ!」
三人の様子にヘタをすると乱闘になりかねないと思い、狩屋は隣にいる天城大地のジャージの腕を引っ張る。
「天城先輩、止めてくださいよ!」
「お、俺じゃなく監督に言うド!」
天城はさすがにこの場を止める勇気はないのかサカマキに押しつけようとすると、その代わりに神童が声を上げる。
「やめろ! 俺たちはチーム、一緒に戦う仲間だ!」
「仲間? アハハハッ! 笑っちゃいます!」
「同じエルドラドに所属していても、彼らとは競い合う敵――ライバル」
「まあ、誰が一番かは明らかだけど」
「「っ!」」
様子からしてアルファとエイナム、ベータとオルガ、ガンマとガリングという三つ巴となっているようだ。
「空気悪~い」
「どこ行く!? 戻るんだ、みんな!」
神童が止めるのも甲斐なく、プロトコル・オメガのメンバーはワープパネルに乗って去って行ってしまった。
(これじゃ、チームとして成り立たない……!)
「フンッ」
「!」
「さあどうする? チームのキャプテンは君だ」
「っ……」
そうサカマキが試すように言うと、神童も今はこの場で何も言えず歯を食いしばうだけだった。
――エルドラドチーム01は、フェイの様子がもう大丈夫ということでミーティングを進めていた。前に立つ鬼道有人はもうすでに戦略を立てており、それを発表している。
「相手のデータがない以上、この戦術で我々は勝利を目指す」
「「「「「はい!」」」」」
「では明日に備えて休んでくれ」
エルドラドの三人以外が返事をしたあと、解散を宣言した鬼道に伴うように次々と席を立つ。しかし剣城京介だけは行動しなかった。
(何故鬼道監督が、このチームに俺をキャプテンに選んだのか……)
「…………」
剣城が未だに不安な顔をしているのを鬼道は見たが、その場で何も言うことはなかった。