壮絶開幕! 最終決戦ラグナノク!!
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瑞貴の心境を知ってから知らずか、SARUは言葉を続ける。
「それより、ラグナロクの開会式セレモニーは楽しんでいただけたかな?」
「っ、サッカーで勝負するんじゃなかったのか!?」
瑞貴のことで一瞬反応が遅れたが、神童拓人が声を荒げてそう言うと、SARUはフッと笑う。
「もちろんこれからサッカーをやるよ。世界を変える最終戦争を……――ラグナロクをね」
「「「「「!」」」」」
「じゃあ準備に移ろう」
SARUが右手の親指と人差し指を立てて腕ごと上げると、それに伴うよう他のセカンドステージ・チルドレンも同じ動作をした。
すると彼らの全身にオーラが放たれると、瓦礫が次々と浮かんだ。
(この感じ……)
瑞貴が何かに気づいてハッとする中、SARUたちはその瓦礫を材料にしてあっという間に巨大なスタジアムが完成させた。それを見て天馬たちは目を見開く。
「これは……!」
「さあできたよ。決戦の舞台・ラグナロクスタジアム。ここが新しい世界の始まりの場所になる!」
「これが、セカンドステージ・チルドレンの力……!」
「こんな化けモンみたいな奴らと戦うのかよ!?」
「か、勝てっこないですよ!」
話には聞いていても、実際初めて目の当たりにしたセカンドステージ・チルドレンの力。人間の域を越えている力を相手にするなど、狩屋マサキも速水鶴正も勝算があると思えない。
「このスタジアム内に、君たちの居場所も作っておいた」
「居場所?」
「君たちが好きなように使える生活スペースや、練習施設のことさ。ラグナロクの間、君たちエルドラドのミーティングルームとして使ってよ」
「もともとエルドラドのビルを壊して作ったんだから、お前らのモンじゃねぇのに偉そうにさ」
「…………」
「ヒッ!」
倉間典人の問いにSARUが答えると、狩屋は両腕を組んで不貞腐れながらそう言った。そんなに大声を出していないのにSARUに聞こえたようで鋭い視線を向けると、尤もなことを言ったはずの狩屋はビクッと肩を震わせた。
「では第一試合は明日……しっかり準備しておいてね。まあムダだろうけど」
「そんなのやってみなきゃわからない!」
確かに相手は人を越えた力を持っても西園信助は完全にあきらめていないようで、SARUに反発する。
「ハッ! 明日なんてタルいこと言ってねぇで、今ここであいつらぶっ倒して母さんを奪っちまおうぜ」
「「「「「!」」」」」
「フハハハハッ! ――っ!」
またも好戦的なガロが親指を下に向けてそう宣言すると、雷門メンバーは緊張が走る。しかしそれを制したのは雷門メンバーでも瑞貴でもない。――SARUだ。
「SARU……!」
「ガロ」
「っ、わかった!」
やはりSARUには逆らえないのか、ガロはすぐに前言撤回をした。
「約束する。ラグナロクで僕たちはこの力を使うことはない。この力を使わずとも、僕たちセカンドステージ・チルドレンが君たち優秀だと証明してみせる」
「SARU……」
「それと言っておくけど、この戦いは世界だけじゃないもう一つ賭けるモノがある」
「賭けるモノ?」
「わかっているだろう、天馬? ――母さんだよ」
「「「「「!」」」」」
それを聞いて天馬や神童たちは即座に瑞貴の前に守るように立ちはだかる。そんなに意外と思われたのが心外だったのか、SARUは肩をすくめた。
「何を驚いているんだい? 子供が親を取り返したいって思うのは当然のことじゃないか。今は母さんもそっち側だけど、いずれ僕たちの元に取り戻す」
片手を前に突き出して次いで拳を握るSARUに同意するよう、他のセカンドステージ・チルドレンも力強く頷いた。
「僕らが力を使わない代わりに、そっちも母さんに危害を加えないことを約束してほしい。破ったら……――どうなるかわかるよね?」
「「っ!」」
SARUが最後の言葉だけ睨みつけるように言うと、トウドウとサカマキは歯を食いしばる。それは万が一のことがあれば瑞貴を排除すればいいと企んでいたことがバレていると理解したからだ。
「明日が楽しみだよ。母さんもまた明日ね」
「!」
そう天馬と瑞貴たちに言って背を向けたSARUだが、顔を半分だけうしろを向いてフェイを見る。
「フッ」
「!」
キンッ――!
SARUと目があったフェイは頭に刺激が起きたので、両手で頭を押さえながら痛みで顔をしかめる。
「こ、これは……! ッ、ウウッ! ウウウッ!」
ドサッ……。
「「「「「フェイ!」」」」」
「フェイ、しっかりするやんね!」
「どうしたの、フェイ!?」
「フェイ! フェイー!」
痛みのあまり気を失ったフェイに、菜花黄名子や天馬たちは駆け寄る。そして黄名子の悲痛な声を背にセカンドステージ・チルドレンは去って行った。
「それより、ラグナロクの開会式セレモニーは楽しんでいただけたかな?」
「っ、サッカーで勝負するんじゃなかったのか!?」
瑞貴のことで一瞬反応が遅れたが、神童拓人が声を荒げてそう言うと、SARUはフッと笑う。
「もちろんこれからサッカーをやるよ。世界を変える最終戦争を……――ラグナロクをね」
「「「「「!」」」」」
「じゃあ準備に移ろう」
SARUが右手の親指と人差し指を立てて腕ごと上げると、それに伴うよう他のセカンドステージ・チルドレンも同じ動作をした。
すると彼らの全身にオーラが放たれると、瓦礫が次々と浮かんだ。
(この感じ……)
瑞貴が何かに気づいてハッとする中、SARUたちはその瓦礫を材料にしてあっという間に巨大なスタジアムが完成させた。それを見て天馬たちは目を見開く。
「これは……!」
「さあできたよ。決戦の舞台・ラグナロクスタジアム。ここが新しい世界の始まりの場所になる!」
「これが、セカンドステージ・チルドレンの力……!」
「こんな化けモンみたいな奴らと戦うのかよ!?」
「か、勝てっこないですよ!」
話には聞いていても、実際初めて目の当たりにしたセカンドステージ・チルドレンの力。人間の域を越えている力を相手にするなど、狩屋マサキも速水鶴正も勝算があると思えない。
「このスタジアム内に、君たちの居場所も作っておいた」
「居場所?」
「君たちが好きなように使える生活スペースや、練習施設のことさ。ラグナロクの間、君たちエルドラドのミーティングルームとして使ってよ」
「もともとエルドラドのビルを壊して作ったんだから、お前らのモンじゃねぇのに偉そうにさ」
「…………」
「ヒッ!」
倉間典人の問いにSARUが答えると、狩屋は両腕を組んで不貞腐れながらそう言った。そんなに大声を出していないのにSARUに聞こえたようで鋭い視線を向けると、尤もなことを言ったはずの狩屋はビクッと肩を震わせた。
「では第一試合は明日……しっかり準備しておいてね。まあムダだろうけど」
「そんなのやってみなきゃわからない!」
確かに相手は人を越えた力を持っても西園信助は完全にあきらめていないようで、SARUに反発する。
「ハッ! 明日なんてタルいこと言ってねぇで、今ここであいつらぶっ倒して母さんを奪っちまおうぜ」
「「「「「!」」」」」
「フハハハハッ! ――っ!」
またも好戦的なガロが親指を下に向けてそう宣言すると、雷門メンバーは緊張が走る。しかしそれを制したのは雷門メンバーでも瑞貴でもない。――SARUだ。
「SARU……!」
「ガロ」
「っ、わかった!」
やはりSARUには逆らえないのか、ガロはすぐに前言撤回をした。
「約束する。ラグナロクで僕たちはこの力を使うことはない。この力を使わずとも、僕たちセカンドステージ・チルドレンが君たち優秀だと証明してみせる」
「SARU……」
「それと言っておくけど、この戦いは世界だけじゃないもう一つ賭けるモノがある」
「賭けるモノ?」
「わかっているだろう、天馬? ――母さんだよ」
「「「「「!」」」」」
それを聞いて天馬や神童たちは即座に瑞貴の前に守るように立ちはだかる。そんなに意外と思われたのが心外だったのか、SARUは肩をすくめた。
「何を驚いているんだい? 子供が親を取り返したいって思うのは当然のことじゃないか。今は母さんもそっち側だけど、いずれ僕たちの元に取り戻す」
片手を前に突き出して次いで拳を握るSARUに同意するよう、他のセカンドステージ・チルドレンも力強く頷いた。
「僕らが力を使わない代わりに、そっちも母さんに危害を加えないことを約束してほしい。破ったら……――どうなるかわかるよね?」
「「っ!」」
SARUが最後の言葉だけ睨みつけるように言うと、トウドウとサカマキは歯を食いしばる。それは万が一のことがあれば瑞貴を排除すればいいと企んでいたことがバレていると理解したからだ。
「明日が楽しみだよ。母さんもまた明日ね」
「!」
そう天馬と瑞貴たちに言って背を向けたSARUだが、顔を半分だけうしろを向いてフェイを見る。
「フッ」
「!」
キンッ――!
SARUと目があったフェイは頭に刺激が起きたので、両手で頭を押さえながら痛みで顔をしかめる。
「こ、これは……! ッ、ウウッ! ウウウッ!」
ドサッ……。
「「「「「フェイ!」」」」」
「フェイ、しっかりするやんね!」
「どうしたの、フェイ!?」
「フェイ! フェイー!」
痛みのあまり気を失ったフェイに、菜花黄名子や天馬たちは駆け寄る。そして黄名子の悲痛な声を背にセカンドステージ・チルドレンは去って行った。