壮絶開幕! 最終決戦ラグナノク!!
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エルドラドによって未来に連れられた雷門中サッカー部の一行。エルドラドの議長・トウドウ=ヘイキチは一連のサッカー消去作戦はこの世界を救うためだと告げる。
サッカーによって生まれた遺伝子持つセカンドステージ・チルドレンが、フェーダという組織を立ち上げて戦争を起こしたと言う。セカンドステージ・チルドレンは特別な能力を持つ代わりに寿命が短く、短期で決着を付けるためにラグナロクという名目でサッカーの試合を申し出た。それに対抗するためエルドラドは雷門とプロトコル・オメガの混成チームを作り、戦いを挑むことになる。
松風天馬たち雷門中サッカー部は、フェーダの元にいる円堂守を救うため、戦争を道具に使わせないサッカーを守るため、エルドラドと協力してセカンドステージ・チルドレンを倒すことを決意する。しかし三チームに分かれてそれぞれ練習するが元は敵同士で噛み合わず、初日はどのチームもままならなかった。しかし試合の二日前、なんとセカンドステージ・チルドレンがエルドラド本部の前に現れた。
「エルドラドを破壊するというのか!」
トウドウたちが見ているモニター越しの映像には、セカンドステージ・チルドレンが自分たちの力を込めたアンプルを銃に仕込み、手を軽く上げたリーダーのサリュー=エヴァンの合図を待つ。
「撃て」
ギュンッ!! ギュンッ!! ドッカ――ンッ!!
そう告げると同時に手を曲げたSARUの合図と同時に次々と銃が撃たれていく。セカンドステージ・チルドレンの能力なのか、エルドラドの技術によるものなのか、中にいたエルドラドの職員と雷門中サッカー部たちは外へ脱出された。
――セカンドステージ・チルドレンの攻撃がやんだのは夕方だったが、もはやエルドラド本部はかつての形がわからないほどの瓦礫となった。それを子供たちだけでやったのだと恐ろしく感じたのか、サカマキ=トグロウはと呟く。
「悪魔共め……!」
「っ!」
ビュウ~……。
フェイ=ルーンがふと気付くと、砂塵の奥に現れたのは数人の少年少女たち。その姿を見た円堂瑞貴や天馬たちも目を見開く。
「「「「「!」」」」」
「セカンドステージ・チルドレン……!」
夕日を背に瓦礫の上に並ぶのは、SARUを中心としたセカンドステージ・チルドレンがそこにいた。
「やあ」
「……あっ!」
中心にいるSARUを見て、天馬は幻想世界で出会った少年だと思い出した。
「君はあのときの! SARU、君はセカンドステージ・チルドレンだったのか!」
「そうだよ。僕はセカンドステージ・チルドレンを束ねる、フェーダの皇帝さ」
「皇帝って、それってフェーダのリーダーってこと?」
「そう。この僕がフェーダのリーダー。そしてもうすぐ世界のリーダーになるんだ。覚えておいて、天馬」
(なんだろう、この感じ……!?)
天馬たちのうしろにいるフェイは、SARUの姿を見て何かを感じると、額に手を当てて頭を押さえる。それを見た瑞貴は小声で声をかける。
「フェイくん、具合悪い?」
「いえ、大丈夫です……」
「「「「「…………」」」」」
フェイと瑞貴がうしろにいることと、目の前にセカンドステージ・チルドレンがいることで、雷門中サッカー部のメンバーは二人の様子に気づかない。
山となった瓦礫の上にいるので多少周りが見渡せる位置にいるセカンドステージ・チルドレン。その一部はフェイを心配する瑞貴に気づき、ある者は目を見開き、ある者は口の端を上げ、ある者は慈愛の目を向けていた。
「お母様…やっと会えたわ……!」
「あの方が僕らのお母様…!」
「そうだよ。僕らセカンドステージ・チルドレンのマリアであり、母さんさ」
「えっ?」
「「「「「ええっ!?」」」」」
特にメイアとギリスがウットリとした目で瑞貴を見ながらそう言うと、SARUは肯定する。当然ながら当の本人である瑞貴はもちろん、雷門中サッカー部も驚きを隠せず声を上げた。
「ちゅ、ちゅーか瑞貴さん、子供いたの!?」
「あんなに大勢産んだんですか!?」
「ないないないない! てか、どう見たって私の実年齢と彼らの歳が合ってないでしょ!」
驚きのあまり身を引く浜野海士や、詰め寄る霧野蘭丸に、瑞貴は力いっぱい否定した。セカンドステージ・チルドレンは天馬たちと同い年ぐらいだし、たとえ瑞貴が産んだとしても年齢的に辻褄が合わない。
(マリア……?)
しかしフェイはその単語に聞き覚えがある気がしてならなかった。そしてセカンドステージ・チルドレンが瑞貴へ向ける視線もどこか見たことがあると思った。
瑞貴とフェイのその様子を見てSARUはフッと笑うと、次いで全員に向けて宣言する。
「教えてあげるよ。――僕らセカンドステージ・チルドレンの一部には母さんの血筋もいる」
「「「「「!」」」」」
「その血とサッカーの共鳴力はとても強い。セカンドステージ・チルドレンの遺伝子を持っても能力が目覚めない子だって、身近に母さんの血筋であり同じセカンドステージ・チルドレンの遺伝子を持つ子が現れれば開花することが多い。だから円堂瑞貴さんは僕らセカンドステージ・チルドレンの源……――僕ら『マリア』であり『母』ってわけさ」
「私の血が……」
セカンドステージ・チルドレンの発端が自分にあるとは思わなかった瑞貴はショックを受けた。それは即ちこの現状を起こしたのが――他ならぬ自分のせいだからだ。
サッカーによって生まれた遺伝子持つセカンドステージ・チルドレンが、フェーダという組織を立ち上げて戦争を起こしたと言う。セカンドステージ・チルドレンは特別な能力を持つ代わりに寿命が短く、短期で決着を付けるためにラグナロクという名目でサッカーの試合を申し出た。それに対抗するためエルドラドは雷門とプロトコル・オメガの混成チームを作り、戦いを挑むことになる。
松風天馬たち雷門中サッカー部は、フェーダの元にいる円堂守を救うため、戦争を道具に使わせないサッカーを守るため、エルドラドと協力してセカンドステージ・チルドレンを倒すことを決意する。しかし三チームに分かれてそれぞれ練習するが元は敵同士で噛み合わず、初日はどのチームもままならなかった。しかし試合の二日前、なんとセカンドステージ・チルドレンがエルドラド本部の前に現れた。
「エルドラドを破壊するというのか!」
トウドウたちが見ているモニター越しの映像には、セカンドステージ・チルドレンが自分たちの力を込めたアンプルを銃に仕込み、手を軽く上げたリーダーのサリュー=エヴァンの合図を待つ。
「撃て」
ギュンッ!! ギュンッ!! ドッカ――ンッ!!
そう告げると同時に手を曲げたSARUの合図と同時に次々と銃が撃たれていく。セカンドステージ・チルドレンの能力なのか、エルドラドの技術によるものなのか、中にいたエルドラドの職員と雷門中サッカー部たちは外へ脱出された。
――セカンドステージ・チルドレンの攻撃がやんだのは夕方だったが、もはやエルドラド本部はかつての形がわからないほどの瓦礫となった。それを子供たちだけでやったのだと恐ろしく感じたのか、サカマキ=トグロウはと呟く。
「悪魔共め……!」
「っ!」
ビュウ~……。
フェイ=ルーンがふと気付くと、砂塵の奥に現れたのは数人の少年少女たち。その姿を見た円堂瑞貴や天馬たちも目を見開く。
「「「「「!」」」」」
「セカンドステージ・チルドレン……!」
夕日を背に瓦礫の上に並ぶのは、SARUを中心としたセカンドステージ・チルドレンがそこにいた。
「やあ」
「……あっ!」
中心にいるSARUを見て、天馬は幻想世界で出会った少年だと思い出した。
「君はあのときの! SARU、君はセカンドステージ・チルドレンだったのか!」
「そうだよ。僕はセカンドステージ・チルドレンを束ねる、フェーダの皇帝さ」
「皇帝って、それってフェーダのリーダーってこと?」
「そう。この僕がフェーダのリーダー。そしてもうすぐ世界のリーダーになるんだ。覚えておいて、天馬」
(なんだろう、この感じ……!?)
天馬たちのうしろにいるフェイは、SARUの姿を見て何かを感じると、額に手を当てて頭を押さえる。それを見た瑞貴は小声で声をかける。
「フェイくん、具合悪い?」
「いえ、大丈夫です……」
「「「「「…………」」」」」
フェイと瑞貴がうしろにいることと、目の前にセカンドステージ・チルドレンがいることで、雷門中サッカー部のメンバーは二人の様子に気づかない。
山となった瓦礫の上にいるので多少周りが見渡せる位置にいるセカンドステージ・チルドレン。その一部はフェイを心配する瑞貴に気づき、ある者は目を見開き、ある者は口の端を上げ、ある者は慈愛の目を向けていた。
「お母様…やっと会えたわ……!」
「あの方が僕らのお母様…!」
「そうだよ。僕らセカンドステージ・チルドレンのマリアであり、母さんさ」
「えっ?」
「「「「「ええっ!?」」」」」
特にメイアとギリスがウットリとした目で瑞貴を見ながらそう言うと、SARUは肯定する。当然ながら当の本人である瑞貴はもちろん、雷門中サッカー部も驚きを隠せず声を上げた。
「ちゅ、ちゅーか瑞貴さん、子供いたの!?」
「あんなに大勢産んだんですか!?」
「ないないないない! てか、どう見たって私の実年齢と彼らの歳が合ってないでしょ!」
驚きのあまり身を引く浜野海士や、詰め寄る霧野蘭丸に、瑞貴は力いっぱい否定した。セカンドステージ・チルドレンは天馬たちと同い年ぐらいだし、たとえ瑞貴が産んだとしても年齢的に辻褄が合わない。
(マリア……?)
しかしフェイはその単語に聞き覚えがある気がしてならなかった。そしてセカンドステージ・チルドレンが瑞貴へ向ける視線もどこか見たことがあると思った。
瑞貴とフェイのその様子を見てSARUはフッと笑うと、次いで全員に向けて宣言する。
「教えてあげるよ。――僕らセカンドステージ・チルドレンの一部には母さんの血筋もいる」
「「「「「!」」」」」
「その血とサッカーの共鳴力はとても強い。セカンドステージ・チルドレンの遺伝子を持っても能力が目覚めない子だって、身近に母さんの血筋であり同じセカンドステージ・チルドレンの遺伝子を持つ子が現れれば開花することが多い。だから円堂瑞貴さんは僕らセカンドステージ・チルドレンの源……――僕ら『マリア』であり『母』ってわけさ」
「私の血が……」
セカンドステージ・チルドレンの発端が自分にあるとは思わなかった瑞貴はショックを受けた。それは即ちこの現状を起こしたのが――他ならぬ自分のせいだからだ。