結束! 雷門とエルドラド!!
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「すまない……俺が悪かった……」
「わかればいいんだ」
「で、エルドラドの様子は?」
「雷門と手を組んだ」
「何?」
力を使って偵察をしていたと知っているので、メイアが尋ねるとSARUは現状を報告する。特に雷門と直接関わりがあるザナークが反応したのでSARUは一度見やると、もう一度メイアに顔を向ける。
「ラグナロクに向けて、エルドラドと雷門の混成チームを作っている。そんなことをしても、僕たちには勝てっこないのにね」
(フンッ、雷門か……。奴らとケリをつけることができそうだぜ!)
エルドラドとの混成チームとはいえ、雷門と戦えることにザナークは楽しみなのかニヤリと笑みを浮かべた。
「ちょっと待って。エルドラドと手を組んだということは、お母様は無事なの!? エルドラドが人質にとって雷門に自分たちと手を組むよう強引な手段を取ったんじゃ……!?」
「それに関しては問題ない。ただ、母さんは向こうのチームのコーチをすることになったよ」
「そんな……」
「フンッ」
先ほどまでのケンカの一件の一つでもある彼らの『母』まで敵に回ったことに、メイアはショックを受ける。それにほらみろというガロの笑い声が聞こえたメイアは睨みつける。だが――。
「でもね」
「「?」」
「母さんはやっぱり僕らのことをわかってくれた。エルドラドのトップ2に怒鳴っていたよ。雷門をこの時代の事情に巻き込んだこともそうだけど、彼らが僕らへした仕打ちについてもね。最初に世界を否定したのは僕らじゃない――世界が僕らを否定したって」
「「「「「!」」」」」
SARUの言葉を聞いてセカンドステージ・チルドレン――フェーダのメンバーは全員目を見開いた。さっきまで瑞貴を否定したガロまでもだ。次いでメイアの嬉しそうな声が上がる。
「やっぱりお母様は私たちの味方なのね!」
「向こうには雷門がいるからね。大切な教え子たちを放っておけないし、あの人は教え子の意思を尊重する人だ。このラグナロクで僕たちが勝って、母さんを僕らの元へ取り戻そう!」
「「「「「オウッ!」」」」」」
先ほどまでケンカしたり呆れていた雰囲気はどこにいったのやら、ザナーク以外のメンバーは一丸となって頷いた。
SARUはその様子を見渡したあと、自分がいる一とは反対方向の壁である本棚の宝箱に顔を向ける。
(ここには円堂守もいる、僕らがいる。母さんが寂しがる理由はない)
その宝箱の中には、円堂が眠るクロノストーンが入っていた。
☆☆☆☆☆
場所は戻ってエルドラド本部。三チームのコーチということで、瑞貴は今までの三倍にもなる仕事に追われていた。
グラウンド内にはカメラで撮影してあるので全てのプレーはあとで見れるし、時間ごとに回って直接様子を見ているのだが、ワープパネルを使えば楽なので移動は苦じゃないが、やはり頭はいつもよりさらに使う。
「あとは、今日の練習をデータにまとめて――」
「円堂瑞貴」
「!」
別のグラウンドからワープしてきた瑞貴が次のグラウンドへ向かおうとすると声をかけられた。声がした方向に振り向くとそこにはトウドウがいる。一応周りに他のエルドラドの者がいないか見渡すが、この場には自分とトウドウだけだ。
「真面目にやってくれているようだな」
「……教え子の前で返事をしたし、自分でも言ったことだからちゃんとするよ。で、用は何?」
「君に見せたいモノがある。一緒に来てもらおう」
「…………」
協力はすると言ったし、やるからには手を抜くつもりはないものの、やはり瑞貴にはエルドラドに対する怒りが抜けないようで、顔をしかめながらトウドウについて行った。
――とあるワープパネルを使って移動した場所は、天井は高いが比べて幅は狭い円状の部屋である。その中心で白衣を着た男たちが何かを調べていると、トウドウと瑞貴が来たことに気づいて一人の研究員が椅子から立ち上がる。
「議長!」
「順調に進んでいるかね?」
「はい。すでに最終段階に入っています」
「時間がない。完成を急いでくれたまえ。そのために彼女を連れて来た」
トウドウは研究員たちに瑞貴の存在を示すと、当の本人である瑞貴はキョロキョロと周りを見渡してトウドウに問いかける。
「ここは?」
「エルドラドの研究施設だ。今はここであるモノを作っている」
「あるモノ? なんで私をここに?」
「それをラグナロクまで完成させるために……――君の血が必要なのだ」
「!」
「わかればいいんだ」
「で、エルドラドの様子は?」
「雷門と手を組んだ」
「何?」
力を使って偵察をしていたと知っているので、メイアが尋ねるとSARUは現状を報告する。特に雷門と直接関わりがあるザナークが反応したのでSARUは一度見やると、もう一度メイアに顔を向ける。
「ラグナロクに向けて、エルドラドと雷門の混成チームを作っている。そんなことをしても、僕たちには勝てっこないのにね」
(フンッ、雷門か……。奴らとケリをつけることができそうだぜ!)
エルドラドとの混成チームとはいえ、雷門と戦えることにザナークは楽しみなのかニヤリと笑みを浮かべた。
「ちょっと待って。エルドラドと手を組んだということは、お母様は無事なの!? エルドラドが人質にとって雷門に自分たちと手を組むよう強引な手段を取ったんじゃ……!?」
「それに関しては問題ない。ただ、母さんは向こうのチームのコーチをすることになったよ」
「そんな……」
「フンッ」
先ほどまでのケンカの一件の一つでもある彼らの『母』まで敵に回ったことに、メイアはショックを受ける。それにほらみろというガロの笑い声が聞こえたメイアは睨みつける。だが――。
「でもね」
「「?」」
「母さんはやっぱり僕らのことをわかってくれた。エルドラドのトップ2に怒鳴っていたよ。雷門をこの時代の事情に巻き込んだこともそうだけど、彼らが僕らへした仕打ちについてもね。最初に世界を否定したのは僕らじゃない――世界が僕らを否定したって」
「「「「「!」」」」」
SARUの言葉を聞いてセカンドステージ・チルドレン――フェーダのメンバーは全員目を見開いた。さっきまで瑞貴を否定したガロまでもだ。次いでメイアの嬉しそうな声が上がる。
「やっぱりお母様は私たちの味方なのね!」
「向こうには雷門がいるからね。大切な教え子たちを放っておけないし、あの人は教え子の意思を尊重する人だ。このラグナロクで僕たちが勝って、母さんを僕らの元へ取り戻そう!」
「「「「「オウッ!」」」」」」
先ほどまでケンカしたり呆れていた雰囲気はどこにいったのやら、ザナーク以外のメンバーは一丸となって頷いた。
SARUはその様子を見渡したあと、自分がいる一とは反対方向の壁である本棚の宝箱に顔を向ける。
(ここには円堂守もいる、僕らがいる。母さんが寂しがる理由はない)
その宝箱の中には、円堂が眠るクロノストーンが入っていた。
☆☆☆☆☆
場所は戻ってエルドラド本部。三チームのコーチということで、瑞貴は今までの三倍にもなる仕事に追われていた。
グラウンド内にはカメラで撮影してあるので全てのプレーはあとで見れるし、時間ごとに回って直接様子を見ているのだが、ワープパネルを使えば楽なので移動は苦じゃないが、やはり頭はいつもよりさらに使う。
「あとは、今日の練習をデータにまとめて――」
「円堂瑞貴」
「!」
別のグラウンドからワープしてきた瑞貴が次のグラウンドへ向かおうとすると声をかけられた。声がした方向に振り向くとそこにはトウドウがいる。一応周りに他のエルドラドの者がいないか見渡すが、この場には自分とトウドウだけだ。
「真面目にやってくれているようだな」
「……教え子の前で返事をしたし、自分でも言ったことだからちゃんとするよ。で、用は何?」
「君に見せたいモノがある。一緒に来てもらおう」
「…………」
協力はすると言ったし、やるからには手を抜くつもりはないものの、やはり瑞貴にはエルドラドに対する怒りが抜けないようで、顔をしかめながらトウドウについて行った。
――とあるワープパネルを使って移動した場所は、天井は高いが比べて幅は狭い円状の部屋である。その中心で白衣を着た男たちが何かを調べていると、トウドウと瑞貴が来たことに気づいて一人の研究員が椅子から立ち上がる。
「議長!」
「順調に進んでいるかね?」
「はい。すでに最終段階に入っています」
「時間がない。完成を急いでくれたまえ。そのために彼女を連れて来た」
トウドウは研究員たちに瑞貴の存在を示すと、当の本人である瑞貴はキョロキョロと周りを見渡してトウドウに問いかける。
「ここは?」
「エルドラドの研究施設だ。今はここであるモノを作っている」
「あるモノ? なんで私をここに?」
「それをラグナロクまで完成させるために……――君の血が必要なのだ」
「!」