結束! 雷門とエルドラド!!
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いつの間に編み出したのか、三国の必殺技を見て錦とフェイは目を見開いて驚いた。そして水鳥もまた驚いていたが、拳を握って嬉しそうに声を上げる。
「真ゴッドハンドX!?」
「スゴい……! あのシュートを止めるなんて……!」
「新必殺技かぁ! いつの間にあんな技を!」
「なーに驚いてんだよ! お前らが時空最強チーム作りで飛び回ってる間、俺たちが何もしてないとでも思ってたのか?」
「…………」
練習を見てきた車田は自分史のことのように得意気に言うと、三国はこれまでのことを思い出す
――とある日の夕方、誰もいなくなった屋内グラウンドで大介と瑞貴に残るよう言われていた。それはこの必殺技を教えるためである。
〈いいか、三国。この戦い、必ずお前の力が必要になるときが来る! そのときのためにこれから教える必殺技を、どんなことがあってもマスターするんだ!〉
『っ、はい!』
『この必殺技は基礎もかなり大事になる。相手も強くなる分、厳しめにいくからね』
『はい!』
――それからずっと、三国は天馬たちが時空の旅を出ている間も練習を重ねていた。時には戻っている間を使い二人に経過を見てもらい調整もしてくれていたが、その努力がこうして実を結んだ。
「やりましたよ、大介さん……! 瑞貴さん……!」
その様子を、天井近くでセカンドステージ・チルドレンの能力を使ったSARUがまるで精神体のように見ていると、その場から消えた。
☆☆☆☆☆
一方、この時代のとある場所のとある部屋。中心には長いテーブルといくつかの椅子があり、天井にはシャンデリア、奥には本棚がある。そしてこの部屋には三種類のユニフォームに似た服を着る少年少女がいる。
そう、ここはセカンドステージ・チルドレン――フェーダのアジトなのだ。
「いくぞ!」
「「「「「オウッ!」」」」」
「――どこへ行くの?」
アンプルを銃に差し込んだガロが、銃を構えて同じユニフォームを着たメンバーにそう言うと、別のユニフォームを着たメイアが声をかける。
「フンッ! 決まってんだろ、こいつでひと暴れしてくんのよ」
「ダメよ、ガロ。あの下等な人間たちとはラグナロクで決着をつけることになったはず」
「だからなんだってんだ?」
「私たちの目的は破壊じゃない。私たちがいかに優れているかを奴らに知らしめて、『お母様』をこの場へ招待することよ」
「フンッ! 何が『知らしめる』だ。甘っちょろいことを抜かしやがって。まさかあいつらが俺たちにした仕打ち、忘れたわけじゃあるまいな? 奴らにはそれ相応の恐怖を味合わせてやるんだよ! それに同じ下等な人間の『母さん』なんざ俺たちに必要ねぇだろ」
「……どうしても行くの? それとお母様を侮辱すると許さないわよ?」
「貴様の指図は受けねぇ!」
「ふんっ!」
メイアが目を光らせると同時にガロは弾き飛ばされた。手をかざすメイアの力に抑え込まれているようだが、ガロも動けないわけではない。
「クッ……やりやがったな……!」
「言ってわからないなら、こうするしかないわ」
まさに一触即発な雰囲気に、周りにいる他のメンバーの一部も固唾を飲んだり顔をしかめたり緊張が走る者もいれば、冷静に見ている者もいる。
「貴様……ナメんじゃねぇ!」
「ふんっ! ふんっ! ふんっ!」
「ほらほらどうした優等生! それでも狙っているつもりかぁ!?」
メイアはエネルギーの塊を飛ばすが、ガロはなんなくよけていく。ついに目の前まで来るとお互い手に込めた力を至近距離でぶつけ合った。
ほとんど互角だったのか、どちらかが倒れることはなく二人は再び距離を取った。
「今度はそうはいかねぇぜ……その済ましたツラ、ぶっ飛ばしてやる!」
「嫌だねぇガロって。頭の中、暴力しかないんだから」
「…………」
再び始まったケンカにデッキは頭を掻きながら呆れている。その部屋の隅でガロと同じユニフォームを着ている、かつてエルドラドのザナークドメインのキャプテンだった、ザナーク=アバロニクもまた呆れていると――。
「――なんだい? また揉め事?」
「「!」」
まるで日常茶飯事のように呆れるように声をかけたのは、部屋に入ってきたSARUだ。それにガロは先ほどにまでなかった焦りを見せる。
「ガロ、メイア」
「違うんだ、SARU! これには訳が――」
「…………」
「ウッ!」
言い訳しようとするガロにSARUはさっきとは打って変わって目をひそめると、ガロは逆らえないのか自分に非があるのは明白なのもあるのか、素直に謝った。
「真ゴッドハンドX!?」
「スゴい……! あのシュートを止めるなんて……!」
「新必殺技かぁ! いつの間にあんな技を!」
「なーに驚いてんだよ! お前らが時空最強チーム作りで飛び回ってる間、俺たちが何もしてないとでも思ってたのか?」
「…………」
練習を見てきた車田は自分史のことのように得意気に言うと、三国はこれまでのことを思い出す
――とある日の夕方、誰もいなくなった屋内グラウンドで大介と瑞貴に残るよう言われていた。それはこの必殺技を教えるためである。
〈いいか、三国。この戦い、必ずお前の力が必要になるときが来る! そのときのためにこれから教える必殺技を、どんなことがあってもマスターするんだ!〉
『っ、はい!』
『この必殺技は基礎もかなり大事になる。相手も強くなる分、厳しめにいくからね』
『はい!』
――それからずっと、三国は天馬たちが時空の旅を出ている間も練習を重ねていた。時には戻っている間を使い二人に経過を見てもらい調整もしてくれていたが、その努力がこうして実を結んだ。
「やりましたよ、大介さん……! 瑞貴さん……!」
その様子を、天井近くでセカンドステージ・チルドレンの能力を使ったSARUがまるで精神体のように見ていると、その場から消えた。
☆☆☆☆☆
一方、この時代のとある場所のとある部屋。中心には長いテーブルといくつかの椅子があり、天井にはシャンデリア、奥には本棚がある。そしてこの部屋には三種類のユニフォームに似た服を着る少年少女がいる。
そう、ここはセカンドステージ・チルドレン――フェーダのアジトなのだ。
「いくぞ!」
「「「「「オウッ!」」」」」
「――どこへ行くの?」
アンプルを銃に差し込んだガロが、銃を構えて同じユニフォームを着たメンバーにそう言うと、別のユニフォームを着たメイアが声をかける。
「フンッ! 決まってんだろ、こいつでひと暴れしてくんのよ」
「ダメよ、ガロ。あの下等な人間たちとはラグナロクで決着をつけることになったはず」
「だからなんだってんだ?」
「私たちの目的は破壊じゃない。私たちがいかに優れているかを奴らに知らしめて、『お母様』をこの場へ招待することよ」
「フンッ! 何が『知らしめる』だ。甘っちょろいことを抜かしやがって。まさかあいつらが俺たちにした仕打ち、忘れたわけじゃあるまいな? 奴らにはそれ相応の恐怖を味合わせてやるんだよ! それに同じ下等な人間の『母さん』なんざ俺たちに必要ねぇだろ」
「……どうしても行くの? それとお母様を侮辱すると許さないわよ?」
「貴様の指図は受けねぇ!」
「ふんっ!」
メイアが目を光らせると同時にガロは弾き飛ばされた。手をかざすメイアの力に抑え込まれているようだが、ガロも動けないわけではない。
「クッ……やりやがったな……!」
「言ってわからないなら、こうするしかないわ」
まさに一触即発な雰囲気に、周りにいる他のメンバーの一部も固唾を飲んだり顔をしかめたり緊張が走る者もいれば、冷静に見ている者もいる。
「貴様……ナメんじゃねぇ!」
「ふんっ! ふんっ! ふんっ!」
「ほらほらどうした優等生! それでも狙っているつもりかぁ!?」
メイアはエネルギーの塊を飛ばすが、ガロはなんなくよけていく。ついに目の前まで来るとお互い手に込めた力を至近距離でぶつけ合った。
ほとんど互角だったのか、どちらかが倒れることはなく二人は再び距離を取った。
「今度はそうはいかねぇぜ……その済ましたツラ、ぶっ飛ばしてやる!」
「嫌だねぇガロって。頭の中、暴力しかないんだから」
「…………」
再び始まったケンカにデッキは頭を掻きながら呆れている。その部屋の隅でガロと同じユニフォームを着ている、かつてエルドラドのザナークドメインのキャプテンだった、ザナーク=アバロニクもまた呆れていると――。
「――なんだい? また揉め事?」
「「!」」
まるで日常茶飯事のように呆れるように声をかけたのは、部屋に入ってきたSARUだ。それにガロは先ほどにまでなかった焦りを見せる。
「ガロ、メイア」
「違うんだ、SARU! これには訳が――」
「…………」
「ウッ!」
言い訳しようとするガロにSARUはさっきとは打って変わって目をひそめると、ガロは逆らえないのか自分に非があるのは明白なのもあるのか、素直に謝った。