結束! 雷門とエルドラド!!
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「で、どんな試合なんだ? そのラグナロクというのは」
「各勢力から三チームの代表を出し、三試合を行う」
「オオッ! 三試合もか!」
「そして勝利数の多いほうが勝ちだ」
「それだけかよ!?」
サカマキの説明でたくさんの試合の監督ができると拳を握るワンダバに対し、もっと大規模だったり何か特別なルールがあると思ったのか、狩屋マサキは思わず突っ込みを入れた。
「実にシンプルな戦いだ。しかしこの戦いには世界の運命がかかっている」
「「「!」」」
「君たちの仲間を紹介する。――すでに、顔見知りだったかな?」
戦い方はシンプルでも、トウドウの言う通りやはり世界の命運ということは変わりない。天馬や神童や剣城たちに緊張が走ると、トウドウとサカマキは少し左右に寄り、うしろのワープパネルから現れたのは――。
「あいつらはプロトコル・オメガの!」
「俺たちとエルドラドのプレーヤーで、混成チームを作ろうといわけか!」
錦や神童が驚くのも無理はない。現れたのはアルファ、ベータ、ガンマ、レイ=ルク……今までエルドラドの使者として雷門と戦ったチームのキャプテンだ。
「そんなの必要ないぜよ! こっちは時空最強の一歩手前まで来てるぜよ! わしらだけで充分ぜよ!」
〈いや、ダメだ!〉
「おわあっ!」
今まで戦って勝ったのでエルドラドの選手など必要性を感じないと錦は言うが、円堂大介がそれを否定した。
〈何度も言っとるだろ! 十一人がそろわねば本来の力の半分も出ん! サッカーは十一人によるハーモニーだと!〉
「だとしてもぜよ……」
〈今の我々と、エルドラドのチーム力はほぼ互角! 手を組むのは得策と言えなくもない!〉
「……確かに。思想が違う者同士が組んだことで意外な化学反応を起こすこともある。悪くはない案ですね」
「おいおい、瑞貴さんまで何を言っちゅうが……」
「――大介さんと瑞貴の言う通りだ」
「「「「「!」」」」」
「――ここは、エルドラドの提案を飲むほうがいいだろう」
「有人! 修也!」
「ええっ!? どうしてここに!?」
部屋の隅にいつの間にかいたのは、鬼道有人と豪炎寺修也だ。まさか二人まで来ていたのかと瑞貴や天馬たちは驚く。
「私が呼んだのだ。二人とサカマキには各チームの監督をしてもらう」
「ぬっ!? それじゃあ……私は……?」
トウドウが監督はすでに決まっていると宣言され、石化して崩れたようにショックを受けたワンダバは、涙を流し離れた場所で横になって嘆いている。さすがに影山輝も狩屋も言葉をかけることはできなかった。
「円堂瑞貴、お前には全てのチームのコーチをしてもらう」
「っ、私が?」
「雷門の実力を引き出すその指導力を、この場でも使ってほしい。虫のいい話なのは重々承知だ」
「……わかった」
先ほどキレたときの言葉もあったせいか、どこか申し訳なさそうな表情をするトウドウ。まさか全てのチームを任せるとは思わなかったが、協力すると言ったし自分の能力を生かせるならと頷いた。
「我々はどうあっても勝利せねばならんのだ! 人類の命運を賭けた最終戦争――ラグナロクに!」
「っ……!」
サッカーを守るためいにろんな時代に来たが、世界の命運を賭けた戦いにまで発展しているので、決断したものの天馬はやはり緊張した。
☆☆☆☆☆
その後、選手はユニフォームで葵と茜はジャージに着替えた。そしてエルドラドの中にあるグラウンドに移動すると、鬼道と豪炎寺とサカマキの前に雷門と、レイとプロトコル・オメガの一部のルートエージェントが並ぶ。
「それではチーム分けを発表する」
「まずは俺のチームだ」
鬼道に続き豪炎寺がそう言って空中に映像が浮かぶと、十一人の選手が映し出された。
「天馬、西園、霧野、太陽、影山、浜野、速水、トーブ、レイ=ルク、レイザ、メダム。キャプテン――松風天馬」
「はい!」
一歩前に出てしっかり力強く返事をした天馬に、豪炎寺は頷いた。
「次は私のチームだ。アルファ、ベータ、ガンマ、エイナム、ルジク、オルカ、ガンリク、神童、倉間、狩屋、天城。キャプテン――神童拓人」
「「「!」」」
「っ、はい……」
「あの人がキャプテン?」
てっきりプロトコル・オメガを率いた自分たちが選ばれると思ったのか、アルファとベータとガンマは驚いた。しかしそれ以上に任された神童も驚いている。それにアルファは何も言わず神童を見て、ベータは頬に膨らませて口にし、ガンマは顔をしかめた。
「最後は俺のチームだ。剣城、フェイ、菜花、錦、三国、青山、一乃、車田、ダーナ、ウォード、ガウラ。キャプテン――剣城京介」
「何っ……!? 俺が、キャプテン?」
キャプテン経験もない自分が選ばれて驚く剣城だが、鬼道は一度彼を見ただけで何も言わず今後の予定を話す。
「試合は三日後、それにはこの三チームに分かれて調整する」
「「「「「はい!!」」」」」」
今まで敵対していた雷門とエルドラドのルートエージェントのチームが決まった。この混成チームがどんなハーモニーを生み出すことになるだろうか。
「各勢力から三チームの代表を出し、三試合を行う」
「オオッ! 三試合もか!」
「そして勝利数の多いほうが勝ちだ」
「それだけかよ!?」
サカマキの説明でたくさんの試合の監督ができると拳を握るワンダバに対し、もっと大規模だったり何か特別なルールがあると思ったのか、狩屋マサキは思わず突っ込みを入れた。
「実にシンプルな戦いだ。しかしこの戦いには世界の運命がかかっている」
「「「!」」」
「君たちの仲間を紹介する。――すでに、顔見知りだったかな?」
戦い方はシンプルでも、トウドウの言う通りやはり世界の命運ということは変わりない。天馬や神童や剣城たちに緊張が走ると、トウドウとサカマキは少し左右に寄り、うしろのワープパネルから現れたのは――。
「あいつらはプロトコル・オメガの!」
「俺たちとエルドラドのプレーヤーで、混成チームを作ろうといわけか!」
錦や神童が驚くのも無理はない。現れたのはアルファ、ベータ、ガンマ、レイ=ルク……今までエルドラドの使者として雷門と戦ったチームのキャプテンだ。
「そんなの必要ないぜよ! こっちは時空最強の一歩手前まで来てるぜよ! わしらだけで充分ぜよ!」
〈いや、ダメだ!〉
「おわあっ!」
今まで戦って勝ったのでエルドラドの選手など必要性を感じないと錦は言うが、円堂大介がそれを否定した。
〈何度も言っとるだろ! 十一人がそろわねば本来の力の半分も出ん! サッカーは十一人によるハーモニーだと!〉
「だとしてもぜよ……」
〈今の我々と、エルドラドのチーム力はほぼ互角! 手を組むのは得策と言えなくもない!〉
「……確かに。思想が違う者同士が組んだことで意外な化学反応を起こすこともある。悪くはない案ですね」
「おいおい、瑞貴さんまで何を言っちゅうが……」
「――大介さんと瑞貴の言う通りだ」
「「「「「!」」」」」
「――ここは、エルドラドの提案を飲むほうがいいだろう」
「有人! 修也!」
「ええっ!? どうしてここに!?」
部屋の隅にいつの間にかいたのは、鬼道有人と豪炎寺修也だ。まさか二人まで来ていたのかと瑞貴や天馬たちは驚く。
「私が呼んだのだ。二人とサカマキには各チームの監督をしてもらう」
「ぬっ!? それじゃあ……私は……?」
トウドウが監督はすでに決まっていると宣言され、石化して崩れたようにショックを受けたワンダバは、涙を流し離れた場所で横になって嘆いている。さすがに影山輝も狩屋も言葉をかけることはできなかった。
「円堂瑞貴、お前には全てのチームのコーチをしてもらう」
「っ、私が?」
「雷門の実力を引き出すその指導力を、この場でも使ってほしい。虫のいい話なのは重々承知だ」
「……わかった」
先ほどキレたときの言葉もあったせいか、どこか申し訳なさそうな表情をするトウドウ。まさか全てのチームを任せるとは思わなかったが、協力すると言ったし自分の能力を生かせるならと頷いた。
「我々はどうあっても勝利せねばならんのだ! 人類の命運を賭けた最終戦争――ラグナロクに!」
「っ……!」
サッカーを守るためいにろんな時代に来たが、世界の命運を賭けた戦いにまで発展しているので、決断したものの天馬はやはり緊張した。
☆☆☆☆☆
その後、選手はユニフォームで葵と茜はジャージに着替えた。そしてエルドラドの中にあるグラウンドに移動すると、鬼道と豪炎寺とサカマキの前に雷門と、レイとプロトコル・オメガの一部のルートエージェントが並ぶ。
「それではチーム分けを発表する」
「まずは俺のチームだ」
鬼道に続き豪炎寺がそう言って空中に映像が浮かぶと、十一人の選手が映し出された。
「天馬、西園、霧野、太陽、影山、浜野、速水、トーブ、レイ=ルク、レイザ、メダム。キャプテン――松風天馬」
「はい!」
一歩前に出てしっかり力強く返事をした天馬に、豪炎寺は頷いた。
「次は私のチームだ。アルファ、ベータ、ガンマ、エイナム、ルジク、オルカ、ガンリク、神童、倉間、狩屋、天城。キャプテン――神童拓人」
「「「!」」」
「っ、はい……」
「あの人がキャプテン?」
てっきりプロトコル・オメガを率いた自分たちが選ばれると思ったのか、アルファとベータとガンマは驚いた。しかしそれ以上に任された神童も驚いている。それにアルファは何も言わず神童を見て、ベータは頬に膨らませて口にし、ガンマは顔をしかめた。
「最後は俺のチームだ。剣城、フェイ、菜花、錦、三国、青山、一乃、車田、ダーナ、ウォード、ガウラ。キャプテン――剣城京介」
「何っ……!? 俺が、キャプテン?」
キャプテン経験もない自分が選ばれて驚く剣城だが、鬼道は一度彼を見ただけで何も言わず今後の予定を話す。
「試合は三日後、それにはこの三チームに分かれて調整する」
「「「「「はい!!」」」」」」
今まで敵対していた雷門とエルドラドのルートエージェントのチームが決まった。この混成チームがどんなハーモニーを生み出すことになるだろうか。