結束! 雷門とエルドラド!!
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「奴らの手には、円堂守が閉じ込められたクロノストーンがある」
「円堂監督が、セカンドステージ・チルドレンに!?」
「あの男は、セカンドステージ・チルドレンの仲間だったの!?」
「彼を救うためにも、奴らは倒さねばならないのだ」
一度は取り戻せると思った円堂守のクロノストーン、それを奪った白いローブの老人がセカンドステージ・チルドレンの手の者だと知り、天馬と瑞貴は目を見開いた。
「だからって、おまんらなんかに手を貸すわけにはいかんぜよ!」
「円堂監督は俺たちの手で助け出してみせる! お前たちのような悪と戦うつもりはない」
それでも尚、錦や霧野たちはエルドラドの協力を否定する。自分たちの大事なサッカーを歴史ごと消そうとしたトウドウたちは、自分たちにとっては紛れもない『悪』だ。しかし――。
「何故我々を『悪』と言い切れるのだ?」
「何っ!?」
「我々がサッカーを消そうとした理由を知っているかね?」
「それは……サッカーを消すことで、サッカーから生まれた存在であるセカンドステージ・チルドレンを消すため」
「その通りだ。それは即ち――世界を救うためなのだ」
フェイ=ルーンが述べた答えは雷門メンバーはもともと聞いている。しかしそれが世界平和に繋がる理由がわからないと葵が言う。
「どういうこと!?」
「それを理解するためには、今この時代で起こっていることを知ってもらわねばならない」
――セカンドステージ・チルドレンは進化した遺伝子……SSC遺伝子を持つ子供たちで、その頭脳と身体能力は恐るべきレベルに達している。中にはテレパシーや念動力など普通の人間には持ち得ない力を持つ者さえいる。彼らはもともとはこの世界で人目につかぬよう、ひっそりと暮らしていた。だが一年前、『フェーダ』という組織の名の元にエルドラドに宣戦布告してきたのだ。
彼らは自らの内にある破壊のオーラを特殊なアンプルに込めて発射する武器を使い、エルドラドを含む普通の人間たちに襲いかかってきた。その威力は軍の戦術兵器にも匹敵する。もちろんこちらも対抗措置を投じたが彼らの自己防衛能力は極めて高く、警察や治安部隊の制止もモノともせず、あらゆる施設の破壊を繰り返した。……まさに子供の皮を被った恐怖の軍隊なのだ。
「このままでは、世界は彼らに支配される。いや……人類は滅ぼされてしまう。だからこそ、我々は決断した! その遺伝子を生む要因となった『サッカー』を消して、彼らが生まれるタイムルートを消去すること。それしか手はないと判断した」
「「「「「…………!」」」」」
「これでわかったかな? 『世界を救う』と言った意味が」
トウドウの口から放ったこの時代の状況に、身近に戦争がない雷門メンバーには少し遠い世界に思えた。しかし子供とはいえ目的があるからこそエルドラドに宣戦布告したのは間違いないと、神童や天馬がさらなる理由を訊く。
「しかし、何故宣戦布告など? 目的はなんなんだ!?」
「彼らは、世界を支配しようとしている。自分たちの世界を作るためにな」
「自分たちの世界……?」
「彼らの存在を恐れ、受け入れなかった者たちへの復讐だよ。だが数日前、彼らは我々に『ラグナロク』を提案して来たのだ」
「ラグナロク……?」
「ラグナロクとは、世界最高意思決定機関の実権を賭けたサッカーの試合。彼らはサッカーの試合を戦争に見立てているのだ」
「「「「「!?」」」」」
「サッカーで戦争!?」
「もしその試合に負けるようなことになれば、世界は支配されてしまう」
世界最高意思決定機関の実権を賭けるなどただでさえ規模が大きいのに、さらにフェーダが自分たちの愛するサッカーを戦争の見立てていることを聞いて天馬たちは驚いた。
「……けど、わからないな。なんで今になって損な提案をして来たんだ?」
「えっ?」
「そんな力があるのなら今まで通りに戦っても、いずれは世界を自分たちのモノにできるんじゃないのか?」
「言われてみればそうですね……」
「自分たちの存在を認めさせたいのだ」
三国の言う推理はもっともだと天馬も信助も納得していると、サカマキが発言した。
「それに、彼らには時間がない。セカンドステージ・チルドレンは確かに人間離れした能力を持っている。しかしその一方、寿命は極めて短くなってしまうようなのだ。つまり彼らは大人になれない」
「大半は二十歳(ハタチ)になる前に寿命を迎えるということだ」
「そんな……!」
平均男性や女性の寿命よりあまりに短い命にフェイは目を見開いた。そしてそれがセカンドステージ・チルドレンがラグナロクを提案してきたことだとも。
「それ故に急いでいるのだ。自分たちの命がある内に、世界をその手に治めようとな。ならば我々も持てる力の全てを結集して彼らを倒す!」
「倒すって……!」
「殺すのではない。彼らに力を示しているのだ」
葵が最悪の事態を予想すると、トウドウはそれを否定した。
「彼らは自分たちの遺伝子こそが生き残る者で、我々は滅ぶべきだと主張している。彼らばかりが優れているわけではないと知ら閉めれば、彼らの考えを変えさせることができる。そのために……――君たちには、エルドラドのメンバーとしてラグナロクで戦ってもらう!」
「「「「「!」」」」
「どうする、神童?」
「…………」
この時代の事情を聞いた上でどうするかと霧野が問い神童が考える。それを見た天馬が口を開こうとすると……。
「円堂監督が、セカンドステージ・チルドレンに!?」
「あの男は、セカンドステージ・チルドレンの仲間だったの!?」
「彼を救うためにも、奴らは倒さねばならないのだ」
一度は取り戻せると思った円堂守のクロノストーン、それを奪った白いローブの老人がセカンドステージ・チルドレンの手の者だと知り、天馬と瑞貴は目を見開いた。
「だからって、おまんらなんかに手を貸すわけにはいかんぜよ!」
「円堂監督は俺たちの手で助け出してみせる! お前たちのような悪と戦うつもりはない」
それでも尚、錦や霧野たちはエルドラドの協力を否定する。自分たちの大事なサッカーを歴史ごと消そうとしたトウドウたちは、自分たちにとっては紛れもない『悪』だ。しかし――。
「何故我々を『悪』と言い切れるのだ?」
「何っ!?」
「我々がサッカーを消そうとした理由を知っているかね?」
「それは……サッカーを消すことで、サッカーから生まれた存在であるセカンドステージ・チルドレンを消すため」
「その通りだ。それは即ち――世界を救うためなのだ」
フェイ=ルーンが述べた答えは雷門メンバーはもともと聞いている。しかしそれが世界平和に繋がる理由がわからないと葵が言う。
「どういうこと!?」
「それを理解するためには、今この時代で起こっていることを知ってもらわねばならない」
――セカンドステージ・チルドレンは進化した遺伝子……SSC遺伝子を持つ子供たちで、その頭脳と身体能力は恐るべきレベルに達している。中にはテレパシーや念動力など普通の人間には持ち得ない力を持つ者さえいる。彼らはもともとはこの世界で人目につかぬよう、ひっそりと暮らしていた。だが一年前、『フェーダ』という組織の名の元にエルドラドに宣戦布告してきたのだ。
彼らは自らの内にある破壊のオーラを特殊なアンプルに込めて発射する武器を使い、エルドラドを含む普通の人間たちに襲いかかってきた。その威力は軍の戦術兵器にも匹敵する。もちろんこちらも対抗措置を投じたが彼らの自己防衛能力は極めて高く、警察や治安部隊の制止もモノともせず、あらゆる施設の破壊を繰り返した。……まさに子供の皮を被った恐怖の軍隊なのだ。
「このままでは、世界は彼らに支配される。いや……人類は滅ぼされてしまう。だからこそ、我々は決断した! その遺伝子を生む要因となった『サッカー』を消して、彼らが生まれるタイムルートを消去すること。それしか手はないと判断した」
「「「「「…………!」」」」」
「これでわかったかな? 『世界を救う』と言った意味が」
トウドウの口から放ったこの時代の状況に、身近に戦争がない雷門メンバーには少し遠い世界に思えた。しかし子供とはいえ目的があるからこそエルドラドに宣戦布告したのは間違いないと、神童や天馬がさらなる理由を訊く。
「しかし、何故宣戦布告など? 目的はなんなんだ!?」
「彼らは、世界を支配しようとしている。自分たちの世界を作るためにな」
「自分たちの世界……?」
「彼らの存在を恐れ、受け入れなかった者たちへの復讐だよ。だが数日前、彼らは我々に『ラグナロク』を提案して来たのだ」
「ラグナロク……?」
「ラグナロクとは、世界最高意思決定機関の実権を賭けたサッカーの試合。彼らはサッカーの試合を戦争に見立てているのだ」
「「「「「!?」」」」」
「サッカーで戦争!?」
「もしその試合に負けるようなことになれば、世界は支配されてしまう」
世界最高意思決定機関の実権を賭けるなどただでさえ規模が大きいのに、さらにフェーダが自分たちの愛するサッカーを戦争の見立てていることを聞いて天馬たちは驚いた。
「……けど、わからないな。なんで今になって損な提案をして来たんだ?」
「えっ?」
「そんな力があるのなら今まで通りに戦っても、いずれは世界を自分たちのモノにできるんじゃないのか?」
「言われてみればそうですね……」
「自分たちの存在を認めさせたいのだ」
三国の言う推理はもっともだと天馬も信助も納得していると、サカマキが発言した。
「それに、彼らには時間がない。セカンドステージ・チルドレンは確かに人間離れした能力を持っている。しかしその一方、寿命は極めて短くなってしまうようなのだ。つまり彼らは大人になれない」
「大半は二十歳(ハタチ)になる前に寿命を迎えるということだ」
「そんな……!」
平均男性や女性の寿命よりあまりに短い命にフェイは目を見開いた。そしてそれがセカンドステージ・チルドレンがラグナロクを提案してきたことだとも。
「それ故に急いでいるのだ。自分たちの命がある内に、世界をその手に治めようとな。ならば我々も持てる力の全てを結集して彼らを倒す!」
「倒すって……!」
「殺すのではない。彼らに力を示しているのだ」
葵が最悪の事態を予想すると、トウドウはそれを否定した。
「彼らは自分たちの遺伝子こそが生き残る者で、我々は滅ぶべきだと主張している。彼らばかりが優れているわけではないと知ら閉めれば、彼らの考えを変えさせることができる。そのために……――君たちには、エルドラドのメンバーとしてラグナロクで戦ってもらう!」
「「「「「!」」」」
「どうする、神童?」
「…………」
この時代の事情を聞いた上でどうするかと霧野が問い神童が考える。それを見た天馬が口を開こうとすると……。