恐怖のハイパーダイブモード
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《ゴォ――ルッ!! パーフェクト・カスケイド、3点目を決めた――っ!! これが両チームの実力の差なのか!?》
「流れを変えなきゃ……!」
「僕がなんとかしてみる」
「えっ」
「今度こそ決める!」
「…………!」
このままにしてはいけないと言う天馬に、フェイが自ら得点を決めると名乗り出る。それに感化されたのか黄名子も気合いを入れて構えていた。
円卓の騎士団ボールで試合再開。剣城からボールを受け取ったフェイがドリブルで上がると、エミとケイとブルが駆け込む。
「「「排除する」」」
素早く前に立つ三人に、フェイはボールを奪わせないようにするのが精一杯で突破できない。
「フェイ! こっちやんね!」
「「黄名子!?」」
DFの黄名子が勝手に前に出たので、フェイと共に驚いた天馬はすぐに戻るように声を上げる。
「持ち場に戻るんだ!」
「早く!」
「っ!」
しかしこの状況を打破するには仕方ないと、フェイは黄名子にパスを回し、そのまま黄名子は前線へと上がって行く。
「ウチが決める!」
「ムチャだ!」
レイとドネルとパドが立ち塞がり、必殺技を放つ。
「「「ディフェンスコマンド14」」」
【無影乱舞】
「ああっ!」
「黄名子!」
「黄名子ちゃん!」
容赦のないパーフェクト・カスケイドの攻撃に地に伏せた黄名子に、天馬と葵は悲痛の声を上げる。
黄名子の顔と体には所々擦り傷ができたが体を起こし、弾かれたボールを見るとコロコロと転がって湖の中に落ちた。すると――。
ポチャン……パアアァァアアア――!
「?」
バシャ――ンッ!!
「「「「「!?」」」」」
突如上がった巨大な水柱に円卓の騎士団が驚いていると、そこから現れたのはレイ――黒騎士に操られたときと違い白き毛並みを持つ神々しい姿をしたマスタードラゴンだった。
〈オオォォオオオ!!〉
「聖剣エクスカリバーで倒されたはずなのに、甦っただと!?」
「聖剣……そっか、エクスカリバーは聖なる光を持つ剣。だからこそマスタードラゴンを操っていた魔法から解き放ったんだ。――ううん、それだけじゃない」
驚くワンダバに瑞貴は、エクスカリバーの光だけがマスタードラゴンを救ったわけではないと思った。次いで顔を向けた先には最後までマスタードラゴンを心配していた黄名子だ。
「マスタードラゴン……!」
〈…………〉
黄名子もまた目を見開いていると、マスタードラゴンは慈愛と優しさを持つ瞳を向ける。それこそ黄名子がマスタードラゴンが操られている間も何度か見た瞳なのだ。
「その目がホントのマスタードラゴンやんね」
「っ、黄名子」
「あっ……」
「大丈夫大丈夫」
そのままマスタードラゴンの元へ行く黄名子を天馬とフェイが止めたが、黄名子は平気と促してマスタードラゴンに近づく。そして黄名子はマスタードラゴンの放つ淡い光に包まれると目を閉じる。
〈感謝します。菜花黄名子〉
優しい声に黄名子が目を開けると、今までいた場所とは違う不思議な空間に自分とマスタードラゴンがいた。
〈あなたとアーサー王が、私を救ってくれた〉
「えっ?」
〈あなたの想いとエクスカリバーの光が、私の心を覆っていた闇を祓ってくれたのです〉
「そうだったんだ……!」
〈あなたには守りたいモノがある……そうですね?〉
「!」
〈そして、そのために戦っている。それはとてつもなく深く、隠された愛情〉
「あっ……!」
黄名子の脳裏にフェイとの思い出が甦る。
共に過ごしていた記憶はとても楽しいことばかりだが、彼が家族のことについて塞ぎこんでいた姿を見たとき、なんとかしたいと生まれた感情は何かと思ったが、それはマスタードラゴンの言う『愛情』なのだと胸に手を当てて気づいた。
「流れを変えなきゃ……!」
「僕がなんとかしてみる」
「えっ」
「今度こそ決める!」
「…………!」
このままにしてはいけないと言う天馬に、フェイが自ら得点を決めると名乗り出る。それに感化されたのか黄名子も気合いを入れて構えていた。
円卓の騎士団ボールで試合再開。剣城からボールを受け取ったフェイがドリブルで上がると、エミとケイとブルが駆け込む。
「「「排除する」」」
素早く前に立つ三人に、フェイはボールを奪わせないようにするのが精一杯で突破できない。
「フェイ! こっちやんね!」
「「黄名子!?」」
DFの黄名子が勝手に前に出たので、フェイと共に驚いた天馬はすぐに戻るように声を上げる。
「持ち場に戻るんだ!」
「早く!」
「っ!」
しかしこの状況を打破するには仕方ないと、フェイは黄名子にパスを回し、そのまま黄名子は前線へと上がって行く。
「ウチが決める!」
「ムチャだ!」
レイとドネルとパドが立ち塞がり、必殺技を放つ。
「「「ディフェンスコマンド14」」」
【無影乱舞】
「ああっ!」
「黄名子!」
「黄名子ちゃん!」
容赦のないパーフェクト・カスケイドの攻撃に地に伏せた黄名子に、天馬と葵は悲痛の声を上げる。
黄名子の顔と体には所々擦り傷ができたが体を起こし、弾かれたボールを見るとコロコロと転がって湖の中に落ちた。すると――。
ポチャン……パアアァァアアア――!
「?」
バシャ――ンッ!!
「「「「「!?」」」」」
突如上がった巨大な水柱に円卓の騎士団が驚いていると、そこから現れたのはレイ――黒騎士に操られたときと違い白き毛並みを持つ神々しい姿をしたマスタードラゴンだった。
〈オオォォオオオ!!〉
「聖剣エクスカリバーで倒されたはずなのに、甦っただと!?」
「聖剣……そっか、エクスカリバーは聖なる光を持つ剣。だからこそマスタードラゴンを操っていた魔法から解き放ったんだ。――ううん、それだけじゃない」
驚くワンダバに瑞貴は、エクスカリバーの光だけがマスタードラゴンを救ったわけではないと思った。次いで顔を向けた先には最後までマスタードラゴンを心配していた黄名子だ。
「マスタードラゴン……!」
〈…………〉
黄名子もまた目を見開いていると、マスタードラゴンは慈愛と優しさを持つ瞳を向ける。それこそ黄名子がマスタードラゴンが操られている間も何度か見た瞳なのだ。
「その目がホントのマスタードラゴンやんね」
「っ、黄名子」
「あっ……」
「大丈夫大丈夫」
そのままマスタードラゴンの元へ行く黄名子を天馬とフェイが止めたが、黄名子は平気と促してマスタードラゴンに近づく。そして黄名子はマスタードラゴンの放つ淡い光に包まれると目を閉じる。
〈感謝します。菜花黄名子〉
優しい声に黄名子が目を開けると、今までいた場所とは違う不思議な空間に自分とマスタードラゴンがいた。
〈あなたとアーサー王が、私を救ってくれた〉
「えっ?」
〈あなたの想いとエクスカリバーの光が、私の心を覆っていた闇を祓ってくれたのです〉
「そうだったんだ……!」
〈あなたには守りたいモノがある……そうですね?〉
「!」
〈そして、そのために戦っている。それはとてつもなく深く、隠された愛情〉
「あっ……!」
黄名子の脳裏にフェイとの思い出が甦る。
共に過ごしていた記憶はとても楽しいことばかりだが、彼が家族のことについて塞ぎこんでいた姿を見たとき、なんとかしたいと生まれた感情は何かと思ったが、それはマスタードラゴンの言う『愛情』なのだと胸に手を当てて気づいた。