アーサー王とマスタードラゴン
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(ん?)
ふと瑞貴は違和感を覚え、集まったパーフェクト・カスケイドを右から左へ順に見てみる。
(監督が……サカマキ=トグロウがいない? 前の試合も急に帰って行ったし、それと何か関係が?)
――そして白髪の少年もまた、面白そうに岩に腰をかけて見学をしていた。
「なるほどね。物語のクライマックスはダークドラゴンナイトとの戦いということか……。母さんの活躍が見れないのは少し残念だけどね」
ついに監督としての出番が来たと、ワンダバはエキサイティングゲージがMAXになって体がピンク色になる。
「今度こそ! 監督は! このクラーク=ワンダバット様が――」
「監督は、このアーサーが務める」
「ダバー!?」
この世界に来てまでも監督を務めることができなくて、あまりのショックに一度は飛んだワンダバが、次いで両手を地に付けて涙を流す。
「オウオウ……」
「落ち込んでる場合じゃねぇぞ、ワンダバ!」
「?」
「アーサー王とミキシマックスするチャンスだろ!」
「確かに!」
水鳥がミキシマックスをする役目を言い渡すと、ワンダバは即座に立ち上がって気を持ち直した。しかし問題があると葵は呟く。
「でも、マスタードラゴンは……」
「っ、湖の底だぜ……」
九の力であるマスタードラゴンは、先ほどアーサー王との激闘により湖に沈んでしまったと水鳥は悔しそうに言う。
「なぁ――っ!! いったいどうすればいいのだ――っ!?」
「マズいな……」
「ピンチかも……」
「物語の通りとはいえ、こんなことになるなんて……!」
アタフタするワンダバを余所に、水鳥と茜が顔を見合わせる。そして瑞貴はマスタードラゴンが沈んだ湖に顔を向けて眉を下げた。
「試合の布陣を発表する」
「「「「「はい!」」」」」
アーサー王が監督としてポジションを発表する。そして黄名子もまた目の前の試合に集中するため、みんなと一緒に声を上げた。
すると先ほどまで海の家で焼き鳥を焼いていた矢嶋陽介が、タイムジャプをしてやって来た。
「ここは! ……どこだ?」
見たことのない洞窟の中で矢嶋が混乱すると、マイクが光ってマインドコントロールし矢嶋を実況者へ変える。
《さあ、嘆きの洞窟スタジアムから世紀の一戦をお届けするぞ――っ!! アーサー王と円卓の騎士団、伝説のチームに挑むのは最強と噂の高いパーフェクト・カスケイド!! この戦いの勝敗でこの世界の命運が決まる! さあ前代未聞! 物語の存続をかけた戦いが今始まろうとしている――っ!!》
パーフェクト・カスケイドのスフィアデバイスが創り出したフィールドに、両チームが対峙する。
今回雷門は円卓の騎士として出場することになり、倉間と輝をベンチに置き剣城を1TOPとしたフォーメーションとなっていた。もちろんキャプテは天馬なのだが、キャプテンマークを見ながら少し前のことを思い出す。
☆☆☆☆☆
――それは茜が物語と展開が違うため、瑞貴にお願いしてリュックから出した絵本を開いたとき、ラストのシーンに異変が起きていた。
『大変!』
『どうしたの、茜ちゃん?』
『絵本……!』
『最後のページが……!』
『どういうことだ……!?』
茜が開いた最後のページが徐々に消えていくのを、瑞貴や葵や水鳥たちは見て驚いた。それにワンダバが理由を挙げる。
『パラレルワールドの時空が不完全になっているのだ』
『この戦い、どうなるかわからないってことですか!?』
今まで一度もパーフェクト・カスケイドに勝つことができず、それどころか引き分けに持ち込んだこともない。故に物語の結末が同時にわからなくなったのと輝が推測すると、葵が最悪の事態に気づく。
『もし、円卓の騎士団が負けたら……!?』
『この世界、消えてしまうかも……私たちも一緒に……!』
『元の世界に帰ることができない……!』
茜は世界の消滅と同時に自分たちも消えると言った。それに輝たちはショックを受ける。
ただでさえTMキャラバンがどこにあるのかもわからないので、脱出することも不可能だ。もとよりこの世界を見捨てるなど天馬たちにできない。対してパーフェクト・カスケイドはスフィアデバイスのワープで脱出ができる。
『この試合、絶対に負けられない!』
『そういうことだ!』
『絶対に負けられない試合……』
雨宮が勝たなければいけない試合だと言うとワンダバも同意する。そして少し顔をうつむいた天馬はパーフェクト・カスケイドを見る。
ただでさえキャプテンとして自信がなくなっている上に、相手は強敵で負けるのが許されない試合なので、天馬にとってさらにプレッシャーとなる。
ふと瑞貴は違和感を覚え、集まったパーフェクト・カスケイドを右から左へ順に見てみる。
(監督が……サカマキ=トグロウがいない? 前の試合も急に帰って行ったし、それと何か関係が?)
――そして白髪の少年もまた、面白そうに岩に腰をかけて見学をしていた。
「なるほどね。物語のクライマックスはダークドラゴンナイトとの戦いということか……。母さんの活躍が見れないのは少し残念だけどね」
ついに監督としての出番が来たと、ワンダバはエキサイティングゲージがMAXになって体がピンク色になる。
「今度こそ! 監督は! このクラーク=ワンダバット様が――」
「監督は、このアーサーが務める」
「ダバー!?」
この世界に来てまでも監督を務めることができなくて、あまりのショックに一度は飛んだワンダバが、次いで両手を地に付けて涙を流す。
「オウオウ……」
「落ち込んでる場合じゃねぇぞ、ワンダバ!」
「?」
「アーサー王とミキシマックスするチャンスだろ!」
「確かに!」
水鳥がミキシマックスをする役目を言い渡すと、ワンダバは即座に立ち上がって気を持ち直した。しかし問題があると葵は呟く。
「でも、マスタードラゴンは……」
「っ、湖の底だぜ……」
九の力であるマスタードラゴンは、先ほどアーサー王との激闘により湖に沈んでしまったと水鳥は悔しそうに言う。
「なぁ――っ!! いったいどうすればいいのだ――っ!?」
「マズいな……」
「ピンチかも……」
「物語の通りとはいえ、こんなことになるなんて……!」
アタフタするワンダバを余所に、水鳥と茜が顔を見合わせる。そして瑞貴はマスタードラゴンが沈んだ湖に顔を向けて眉を下げた。
「試合の布陣を発表する」
「「「「「はい!」」」」」
アーサー王が監督としてポジションを発表する。そして黄名子もまた目の前の試合に集中するため、みんなと一緒に声を上げた。
すると先ほどまで海の家で焼き鳥を焼いていた矢嶋陽介が、タイムジャプをしてやって来た。
「ここは! ……どこだ?」
見たことのない洞窟の中で矢嶋が混乱すると、マイクが光ってマインドコントロールし矢嶋を実況者へ変える。
《さあ、嘆きの洞窟スタジアムから世紀の一戦をお届けするぞ――っ!! アーサー王と円卓の騎士団、伝説のチームに挑むのは最強と噂の高いパーフェクト・カスケイド!! この戦いの勝敗でこの世界の命運が決まる! さあ前代未聞! 物語の存続をかけた戦いが今始まろうとしている――っ!!》
パーフェクト・カスケイドのスフィアデバイスが創り出したフィールドに、両チームが対峙する。
今回雷門は円卓の騎士として出場することになり、倉間と輝をベンチに置き剣城を1TOPとしたフォーメーションとなっていた。もちろんキャプテは天馬なのだが、キャプテンマークを見ながら少し前のことを思い出す。
☆☆☆☆☆
――それは茜が物語と展開が違うため、瑞貴にお願いしてリュックから出した絵本を開いたとき、ラストのシーンに異変が起きていた。
『大変!』
『どうしたの、茜ちゃん?』
『絵本……!』
『最後のページが……!』
『どういうことだ……!?』
茜が開いた最後のページが徐々に消えていくのを、瑞貴や葵や水鳥たちは見て驚いた。それにワンダバが理由を挙げる。
『パラレルワールドの時空が不完全になっているのだ』
『この戦い、どうなるかわからないってことですか!?』
今まで一度もパーフェクト・カスケイドに勝つことができず、それどころか引き分けに持ち込んだこともない。故に物語の結末が同時にわからなくなったのと輝が推測すると、葵が最悪の事態に気づく。
『もし、円卓の騎士団が負けたら……!?』
『この世界、消えてしまうかも……私たちも一緒に……!』
『元の世界に帰ることができない……!』
茜は世界の消滅と同時に自分たちも消えると言った。それに輝たちはショックを受ける。
ただでさえTMキャラバンがどこにあるのかもわからないので、脱出することも不可能だ。もとよりこの世界を見捨てるなど天馬たちにできない。対してパーフェクト・カスケイドはスフィアデバイスのワープで脱出ができる。
『この試合、絶対に負けられない!』
『そういうことだ!』
『絶対に負けられない試合……』
雨宮が勝たなければいけない試合だと言うとワンダバも同意する。そして少し顔をうつむいた天馬はパーフェクト・カスケイドを見る。
ただでさえキャプテンとして自信がなくなっている上に、相手は強敵で負けるのが許されない試合なので、天馬にとってさらにプレッシャーとなる。