集え! 円卓の騎士!!
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城を出てしばらく進んで行くと、とある森の中にやってきたアーサー王たち。その奥には聖なる力が宿る妖精の湖があった。
アーサー王はエクスカリバーを手にし、湖にいるという妖精に向かって声をかける。
「湖の聖霊よ、エクスカリバーに今再び力を! はあっ!」
ボチャンッ!
アーサー王はエクスカリバーを湖の中に放り込んだ。物語はここで妖精がエクスカリバーに力を与えるので、思わず天馬や瑞貴たちにも緊張が走る。
「どんな妖精がいるってんだ?」
「さあ……――って、なんで御者と従者がここまで付いて来てるんですか!?」
「馬車に残ってたってつまんねぇだろ!」
「その通り!」
「全く……この世界での役割ってのをわかってんのかな」
「「なんか言ったか?」」
「いいえ、何も……」
この世界の役割に不満を持つ水鳥とワンダバが目を光らせて低い声で尋ねると、狩屋は口をつむぐ他なかった。
「何も起きないけど……」
「――アハッ」
「うわっ!」
「「「「「ああっ!」」」」」
なんの変化もないので天馬が湖の中を覗き込むと、突如目の前に現れたのは『アーサー王と見習い騎士』の本を両手で抱え、妖精の姿をした茜だった。というか、現れたというより土手の下に隠れていたらしい。
「あかっ……――あっ、いや……」
「そなたは?」
「私は妖精ビビアン! ウフッ」
「ったく、葵は姫君で瑞貴さんは魔法使いで茜は妖精、そんであたしだけ御者かよ……!」
他の女子三人は女の子にとって憧れの役なのに、自分だけショボい役に頭を抱える水鳥。このとき黄名子が騎士と知っていたらどうなっていたことやら。
「では、エクスカリバーを甦らせてくれ!」
「はい。――……飛べない」
「「「「「…………」」」」」
アーサー王から頼まれた茜は湖の中にあるエクスカリバーの元へ行こうと羽根を動かしたが、動くだけで飛べなかった。
「ホントにエクスカリバーを復活させる魔力があんのか?」
「それが私の役目……! 魔法の呪文……『ナオーレ・エクスカリカリバー』!」
「なんだそのヘンテコな呪文は……」
ブクブク……バシャーンッ!
両手を伸ばして言う茜の変わった呪文に水鳥が呆れていると、湖の中からエクスカリバーが現れてその場に浮かぶ。
「「「「「おおっ!」」」」」
「来てます……来てます! 『ナオーレ』!『ナオーレ』!」
さらに茜が呪文を唱えると、光に包まれたエクスカリバーは最初のボロボロの剣とは見違えるほど綺麗になった上に輝きに充ち溢れた。
そして光が治まるとエクスカリバーは持ち主の元へ帰るように、アーサー王の元に戻ってきた。その神々しさに葵も剣城も目を見開く。
「これが……!」
「復活したエクスカリバー……!」
「礼を言う、ビビアン。これでマスタードラゴンと戦える!」
「よかった……!」
「ウム、では先を急ぐ故、これにて」
グイッ。
「む?」
「面白そう。私も行く」
エクスカリバーを鞘に納めて去ろうとしたアーサー王だが、マントをつかんだ茜はちゃっかりと同行をお願いするのだった。
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嘆きの洞窟の奥で黄名子は魔法の折に閉じ込められ、マスタードラゴンは見張りも兼ねてそばで横になって眠っていた。
その様子を二百年後の未来のエルドラドは、セカンドステージ・チルドレンが去った会議室でトウドウ=ヘイキチたちが監視している。
「菜花黄名子……これだけ調べても未だに正体がつかめんとは」
「誰かが彼女に関するタイムルートをブロックして、正体を隠ぺいしているとしか思えません」
「誰かがだと? なんのために?」
「わかりません……」
議員がわかったことは黄名子が外部から調べられないよう、何者かが仕組んでいるということだけだった。
「だが、彼女が雷門の行動に大きく影響を与えていることは確かだ。正体は、雷門に深くかかわる人物か、それとも……」
エルドラドだけでなく、雷門にとっても、黄名子はとても謎に包まれた存在だった。
☆コーチの 今日の格言☆
試合の行く末はフィールドの中でしかわからない
以上!!