集え! 円卓の騎士!!
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「かつて私は、このエクスカリバーで多くの魔物たちを打ち倒してきた。しかし祖国のため戦い続けるうちに傷つき、今は魔力を失ってしまっている」
「そんな……ホントにこの剣でマスタードラゴンを倒せるんですか?」
「案ずるには及ばぬ。妖精の森の湖で、再び魔力を与えてもらえばエクスカリバーは甦る! いざ、出発だ!」
ガチャ。
「――お待ちください、父上」
「「「「「!」」」」」
天馬の問いにもアーサー王は安心するように言うと、突如扉が開いた。全員が顔を向けると葵が部屋の中に入って来る。
「私もお供いたします」
「ちょっ、それは危険だよ、あお――……あっ、危険です。メローラ姫」
思わずいつもの調子で声をかけようとした天馬だが、今の葵の立場を思い出して言い直すと、葵は天馬にだけ聞こえるようにコッソリ言う。
「タイムジャンプ前に見た絵本には、『メローラ姫も一緒に行く』って書いてあったのよ」
「えっ……だけど……」
「メローラ姫を演じきることが、この世界で私がやるべき役目でしょ?」
「葵……」
葵は危険を承知の上でメローラ姫として共に行くと決意した。そんな彼女の行動を天馬は止めることができなかった。
「父上。彼女は私の身代わりとなって連れ去られたのです。私もお供させてください!」
「メローラ……――ウム、よかろう。付いて参れ」
「はい!」
アーサー王もまた葵の覚悟を受け取って頷くと、許可が出て葵は嬉しそうに笑った。
――城の外に出ると、すでに馬車が用意されているのを錦とワンダバは真っ先に発見する。
「おおっ! もう来ちょるぜよ! おーい、御者さーん! そろそろ出発の――」
「ああ~ん?」
「って、おまんかや!?」
馬車の御者の役はなんと水鳥だった。思わぬところで再会して錦が驚くと、水鳥はジト目で錦を見やる。
「フ~ン……」
「な、なんぜよ……?」
「なんであんたが騎士で、あたしが御者なんだよ!」
「わ、わしに聞かれても困るぜよ……」
「チッ!」
「わかるぞ、その気持ち……」
「って、いつの間に……」
錦が騎士という立場に対し、自分は御者ということに水鳥は不満を持って怒鳴った。しかしいつの間にか水鳥の隣に座ったワンダバが両腕を組んで同情している。
「あんたはなんの役?」
「天馬の従者だ」
「「ハァ~……」」
この世界の役に納得していない同士ということで、二人はそろって溜息を吐いた。
「で、なんの用だ?」
「出発じゃきに、メローラ姫がそろそろ……――おっ、来よったぜよ!」
「ん?」
錦が気づいた方向に水鳥は顔を向けると、天馬にエスコートされている葵と、そのうしろで護衛をしている瑞貴を見て目を見開いた。
「姫って葵かよ!?」
「あっ……どうも……」
「なんで葵は姫君で、あたしは御者なんだ!?」
「さ、さあ……?」
「しかも瑞貴さん、その格好って魔法使いだろ! 騎士や姫と同じくらい重要な役そうじゃねぇか!」
「そ、そんなことないよ……?」
ビシッと指差しながら物凄い剣幕で文句を言う水鳥に、葵と瑞貴はそろって顔を逸らしながら曖昧に返した。
「どーにも納得いかねぇ!」
「受け入れるしかなかろう……」
勝手に決められた配役に納得がいかない水鳥だが、ワンダバは叫んでも文句を言ってもどうしようもないと言う。自分たちには与えられた役を演じきるしかないのだから。
「皆の者、出発だ!」
「「「「「オウッ!!」」」」」
「そんな……ホントにこの剣でマスタードラゴンを倒せるんですか?」
「案ずるには及ばぬ。妖精の森の湖で、再び魔力を与えてもらえばエクスカリバーは甦る! いざ、出発だ!」
ガチャ。
「――お待ちください、父上」
「「「「「!」」」」」
天馬の問いにもアーサー王は安心するように言うと、突如扉が開いた。全員が顔を向けると葵が部屋の中に入って来る。
「私もお供いたします」
「ちょっ、それは危険だよ、あお――……あっ、危険です。メローラ姫」
思わずいつもの調子で声をかけようとした天馬だが、今の葵の立場を思い出して言い直すと、葵は天馬にだけ聞こえるようにコッソリ言う。
「タイムジャンプ前に見た絵本には、『メローラ姫も一緒に行く』って書いてあったのよ」
「えっ……だけど……」
「メローラ姫を演じきることが、この世界で私がやるべき役目でしょ?」
「葵……」
葵は危険を承知の上でメローラ姫として共に行くと決意した。そんな彼女の行動を天馬は止めることができなかった。
「父上。彼女は私の身代わりとなって連れ去られたのです。私もお供させてください!」
「メローラ……――ウム、よかろう。付いて参れ」
「はい!」
アーサー王もまた葵の覚悟を受け取って頷くと、許可が出て葵は嬉しそうに笑った。
――城の外に出ると、すでに馬車が用意されているのを錦とワンダバは真っ先に発見する。
「おおっ! もう来ちょるぜよ! おーい、御者さーん! そろそろ出発の――」
「ああ~ん?」
「って、おまんかや!?」
馬車の御者の役はなんと水鳥だった。思わぬところで再会して錦が驚くと、水鳥はジト目で錦を見やる。
「フ~ン……」
「な、なんぜよ……?」
「なんであんたが騎士で、あたしが御者なんだよ!」
「わ、わしに聞かれても困るぜよ……」
「チッ!」
「わかるぞ、その気持ち……」
「って、いつの間に……」
錦が騎士という立場に対し、自分は御者ということに水鳥は不満を持って怒鳴った。しかしいつの間にか水鳥の隣に座ったワンダバが両腕を組んで同情している。
「あんたはなんの役?」
「天馬の従者だ」
「「ハァ~……」」
この世界の役に納得していない同士ということで、二人はそろって溜息を吐いた。
「で、なんの用だ?」
「出発じゃきに、メローラ姫がそろそろ……――おっ、来よったぜよ!」
「ん?」
錦が気づいた方向に水鳥は顔を向けると、天馬にエスコートされている葵と、そのうしろで護衛をしている瑞貴を見て目を見開いた。
「姫って葵かよ!?」
「あっ……どうも……」
「なんで葵は姫君で、あたしは御者なんだ!?」
「さ、さあ……?」
「しかも瑞貴さん、その格好って魔法使いだろ! 騎士や姫と同じくらい重要な役そうじゃねぇか!」
「そ、そんなことないよ……?」
ビシッと指差しながら物凄い剣幕で文句を言う水鳥に、葵と瑞貴はそろって顔を逸らしながら曖昧に返した。
「どーにも納得いかねぇ!」
「受け入れるしかなかろう……」
勝手に決められた配役に納得がいかない水鳥だが、ワンダバは叫んでも文句を言ってもどうしようもないと言う。自分たちには与えられた役を演じきるしかないのだから。
「皆の者、出発だ!」
「「「「「オウッ!!」」」」」