集え! 円卓の騎士!!
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
その間にもマスタードラゴンはアーサー王の前に現れた。いつもと違う様子にアーサー王も驚いている。
「マスタードラゴン! どうしたというのだ!?」
〈グルルルル……!〉
マスタードラゴンの目は赤色だが、ときどき光っている。その様子にアーサー王は何か気づいたようだ。
「あれは……! メローラ、城の中へ!」
「は、はい!」
ブンッ! ガシャンッ!!
「きゃあ!」
アーサー王が葵に避難するように言うが、その前にマスタードラゴンが尻尾を振ってアーサー王と葵のいるテラスの一部を崩した。
すると神童たちが円卓の騎士としてアーサー王の前に立ち、瑞貴も魔法使いとして杖を握った。
「我ら円卓の騎士、王をお守り致します! てぇやっ!」
神童がシュートすると、マスタードラゴンはなんてことのないように手の平で受け止めてボールを跳ね返す。
「まだだ!」
跳ね返ったボールを雨宮が撃ち返すが、それもマスタードラゴンは手の平で受けて跳ね返した。
「クッ!」
「『シューティングアロー』!」
〈アオオオンッ!〉
瑞貴が出した光の光線を、マスタードラゴンは炎を履いて打ち消した。
するとマスタードラゴンの頭上にいる黒騎士が手の平から紫色の不気味な光の弾を出す。
「天馬!」
「なんだ? あれ……!?」
フェイと天馬たちが警戒する中、黒騎士はそれを放った。そして狙いが葵だとわかった黄名子は走り出す。
「メローラ姫! 危ない!」
「あっ! 黄名子ちゃん!」
背を押された葵は無事だったものの、攻撃を受けた黄名子は光の玉に包まれてマスタードラゴンの元へ浮かんでいく。
「天馬、いくよ!」
「ああ!」
「「エクストリームラビット!」」
二人の必殺シュートがマスタードラゴンに当たったとき、マスタードラゴンの体が白なったり黒になったりと交互に変わっていく。
〈グルルル……〉
「あれ……?」
〈アオオォォオオン!!〉
一瞬だけマスタードラゴンの顔が柔らかくなったのを黄名子が確認したが、すぐに黒になって雄叫びを上げると、黄名子を包む光の玉をつかんだ。
「「「「「黄名子/ちゃん!」」」」」
「何?」
「イレギュラーだが、仕方ない。この娘を助けたければ、『嘆きの洞窟』へ来い」
そう言い残した黒騎士と共に、黄名子を連れ去ったマスタードラゴンは空の彼方へと消えてしまった。
☆☆☆☆☆
トラブルはあったがテストに合格したため、天馬とフェイにも円卓の騎士の鎧が与えられる。瑞貴は元の白いローブをまとう魔法使いの姿だが、その二の腕には国の紋章が刻まれたバングルがあった。
スタードラゴンの異変、謎の黒騎士、そしてさらわれた黄名子を取り戻すため、城の内部にある円状のテーブルで会議が執り行われることになった。
「これより円卓会議を行う。マスタードラゴンは賢者の知恵を持つ我々の守護聖獣だ。人間を襲って来るとは解せぬ」
「いったい、何が起こっているのでしょう?」
「わからぬ。もしかすると、この世界に災いが訪れる前触れなのかもしれぬ」
「災い……」
「ウム。白の魔法使い・瑞貴よ。お前ならマスタードラゴンを正気に戻すことはできるか?」
「そうですね……」
神童の問いに答えたアーサー王は、次いで瑞貴に質問した。魔法使いというのは名ばかりだが、感じた魔力は強力なので解けるかわからない。たとえもし使えたとしても、それは物語を崩すことになると瑞貴は思う。
「黒騎士は私とは違い、呪いの魔法を使っていました。恐らくマスタードラゴンは強い魔力で操られているのだと思います。マスタードラゴン本来の力も融合しているため、私では力不足かと……」
「そうか……。なら、それを知るためにもマスタードラゴンが住む、嘆きの洞窟に向かう。さらわれた円卓の騎士・黄名子を救いだすのだ。やむをえぬときには……――エクスカリバーでマスタードラゴンを退治する!」
「エクスカリバー……!」
「絵本に描いてあった剣だ……!」
物語の中では妖精の力を借りてマスタードラゴンの呪いを解いたと言われる剣の名前に、輝と狩屋は目を見開く。
この部屋の奥にある、水晶の中に突き刺さっている剣をアーサー王は手に取った。
「あらゆるモノを斬り裂くことができる聖なる剣。皆の者、これがエクスカリバーだ」
「「「「「おぉ~~っ! ……あっ」」」」」
本物を見れて感嘆の声を上げる天馬たちだが、アーサー王が鞘から抜くと一気に声のトーンが落ちた。何故なら……。
「錆びだらけだ……」
「おまけにボロボロだぞ」
「これが聖なる剣なのですか?」
思ったのと違う上にさすがに聖なる力を持つ剣とは信助もトーブも神童も思わなかった。しかしアーサー王は肯定の意を持って頷いた。
「マスタードラゴン! どうしたというのだ!?」
〈グルルルル……!〉
マスタードラゴンの目は赤色だが、ときどき光っている。その様子にアーサー王は何か気づいたようだ。
「あれは……! メローラ、城の中へ!」
「は、はい!」
ブンッ! ガシャンッ!!
「きゃあ!」
アーサー王が葵に避難するように言うが、その前にマスタードラゴンが尻尾を振ってアーサー王と葵のいるテラスの一部を崩した。
すると神童たちが円卓の騎士としてアーサー王の前に立ち、瑞貴も魔法使いとして杖を握った。
「我ら円卓の騎士、王をお守り致します! てぇやっ!」
神童がシュートすると、マスタードラゴンはなんてことのないように手の平で受け止めてボールを跳ね返す。
「まだだ!」
跳ね返ったボールを雨宮が撃ち返すが、それもマスタードラゴンは手の平で受けて跳ね返した。
「クッ!」
「『シューティングアロー』!」
〈アオオオンッ!〉
瑞貴が出した光の光線を、マスタードラゴンは炎を履いて打ち消した。
するとマスタードラゴンの頭上にいる黒騎士が手の平から紫色の不気味な光の弾を出す。
「天馬!」
「なんだ? あれ……!?」
フェイと天馬たちが警戒する中、黒騎士はそれを放った。そして狙いが葵だとわかった黄名子は走り出す。
「メローラ姫! 危ない!」
「あっ! 黄名子ちゃん!」
背を押された葵は無事だったものの、攻撃を受けた黄名子は光の玉に包まれてマスタードラゴンの元へ浮かんでいく。
「天馬、いくよ!」
「ああ!」
「「エクストリームラビット!」」
二人の必殺シュートがマスタードラゴンに当たったとき、マスタードラゴンの体が白なったり黒になったりと交互に変わっていく。
〈グルルル……〉
「あれ……?」
〈アオオォォオオン!!〉
一瞬だけマスタードラゴンの顔が柔らかくなったのを黄名子が確認したが、すぐに黒になって雄叫びを上げると、黄名子を包む光の玉をつかんだ。
「「「「「黄名子/ちゃん!」」」」」
「何?」
「イレギュラーだが、仕方ない。この娘を助けたければ、『嘆きの洞窟』へ来い」
そう言い残した黒騎士と共に、黄名子を連れ去ったマスタードラゴンは空の彼方へと消えてしまった。
☆☆☆☆☆
トラブルはあったがテストに合格したため、天馬とフェイにも円卓の騎士の鎧が与えられる。瑞貴は元の白いローブをまとう魔法使いの姿だが、その二の腕には国の紋章が刻まれたバングルがあった。
スタードラゴンの異変、謎の黒騎士、そしてさらわれた黄名子を取り戻すため、城の内部にある円状のテーブルで会議が執り行われることになった。
「これより円卓会議を行う。マスタードラゴンは賢者の知恵を持つ我々の守護聖獣だ。人間を襲って来るとは解せぬ」
「いったい、何が起こっているのでしょう?」
「わからぬ。もしかすると、この世界に災いが訪れる前触れなのかもしれぬ」
「災い……」
「ウム。白の魔法使い・瑞貴よ。お前ならマスタードラゴンを正気に戻すことはできるか?」
「そうですね……」
神童の問いに答えたアーサー王は、次いで瑞貴に質問した。魔法使いというのは名ばかりだが、感じた魔力は強力なので解けるかわからない。たとえもし使えたとしても、それは物語を崩すことになると瑞貴は思う。
「黒騎士は私とは違い、呪いの魔法を使っていました。恐らくマスタードラゴンは強い魔力で操られているのだと思います。マスタードラゴン本来の力も融合しているため、私では力不足かと……」
「そうか……。なら、それを知るためにもマスタードラゴンが住む、嘆きの洞窟に向かう。さらわれた円卓の騎士・黄名子を救いだすのだ。やむをえぬときには……――エクスカリバーでマスタードラゴンを退治する!」
「エクスカリバー……!」
「絵本に描いてあった剣だ……!」
物語の中では妖精の力を借りてマスタードラゴンの呪いを解いたと言われる剣の名前に、輝と狩屋は目を見開く。
この部屋の奥にある、水晶の中に突き刺さっている剣をアーサー王は手に取った。
「あらゆるモノを斬り裂くことができる聖なる剣。皆の者、これがエクスカリバーだ」
「「「「「おぉ~~っ! ……あっ」」」」」
本物を見れて感嘆の声を上げる天馬たちだが、アーサー王が鞘から抜くと一気に声のトーンが落ちた。何故なら……。
「錆びだらけだ……」
「おまけにボロボロだぞ」
「これが聖なる剣なのですか?」
思ったのと違う上にさすがに聖なる力を持つ剣とは信助もトーブも神童も思わなかった。しかしアーサー王は肯定の意を持って頷いた。