集え! 円卓の騎士!!
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――外のサッカーコートに移動すると、他のメンバーも集まっていたので天馬たちはお互いの状況を説明する。錦龍馬やトーブたちも神童同様に記憶があるので、天馬たちに無事に会えたことにホッとしていた。
「話は神童先輩から聞きました」
「しっかし、厄介なことになっとるぜよ」
「オラ、『キシ』とかいうのになってんだー! ビビッときてっぞー!」
「でも、みんなが円卓の騎士だなんてびっくりです!」
「って、キャプテンなのに見習い騎士ってどーよ? まだ瑞貴姉さんの白の魔法使いのほうがカッケェじゃん」
「えっ……あっ……」
「…………」
狩屋マサキはいつもの軽口で言ったのだが、天馬は言い返すことなく言葉に詰まり、瑞貴に至っては苦笑した。思った反応と違ったので狩屋は少しびっくりする。
「ん? どうしたの?」
「ううん! なんでもないよ!」
「気にしないで。それに私はマサキくんのような騎士のほうがカッコいいと思うけど」
「そ、そうですか?」
何もないという天馬に続いて瑞貴がそう言うと、狩屋は照れるように後頭部に手を置いて笑った。
パパパパ~パラッパパー!
ラッパの音が鳴ってアーサー王が現れると、そのうしろにやってきた姫にワンダバや天馬たちは驚く
「「「「あっ!」」」」
「あれは!」
「あお――ムグッ!?」
天馬が名前を呼ぼうとしたら、うしろから黄名子が口を手で塞いで小声で話す。
「ダーメやんね。今は『メローラ姫』って呼ばないと。葵ちゃんがお姫様やんね」
「じゃあ、水鳥さんも茜さんも、何かの役割を……」
「――天馬」
「ん?」
姿が見えない瀬戸水鳥と山菜茜も何かの役になっていると推測すると、剣城京介が声をかけてきた。
「この試合、真剣勝負でいくぞ」
「剣城……」
「本気で戦わなければ、アーサー王ほどの人物ならばすぐに見破ってしまうだろう」
「わかりました!」
続く神童の言葉は確かにその通りだろう。王と呼ばれているだけあってかなりのオーラが伝わっているので、本気で戦わないと入団を認めてもらえないと思った天馬は頷いた。
「全力でいくよ!」
「思い切ってやろう、天馬!」
「ああ!」
「まさか瑞貴さんとこうして戦えるなんて思ってもみなかったな」
「俺たちにとっても、貴重な試合だな」
「そんなに大げさに言わなくても……」
影山輝や雨宮太陽の意気込みに天馬も応え、倉間典人と霧野蘭丸の期待に瑞貴は苦笑する。真剣勝負とはいえ、エルドラドとの使命を持った試合とは違い、楽しい試合になりそうだ。
「天馬、がんばろう!」
「久しぶりの試合、私もがんばるよ!」
「はい!」
同じチームであるフェイと瑞貴に声をかけられた天馬は頷いた。テンマーズのユニフォームをまとい、デュプリと共に戦うこの光景は、まるで初めてプロトコル・オメガと試合したような感覚である。
「この試合の監督は……他に誰もいない! よ――しっ!! 今こそ! 大監督・クラーク=ワンダバット様の采配を見せるときだ――っ!!」
両チームがポジションに着く中、ワンダバは自分以外に監督を名乗り出る人物がいないのを確認すると、エキサイティングゲージがMAXになって体がピンク色になった。久しぶりの監督という立場もあって興奮しているらしい。しかし……。
パパパパ~パラッパパー!
「この試合は候補者自身の能力を見極めることが重要である! 従って監督の采配は無用とする!」
「チ~ン……」
入団テストには監督不在とアーサー王に言われたので、ショックを受けたワンダバは元の青色を通り越して灰色になって倒れた。
試合開始のホイッスルが鳴ってまずはテンマーズの攻撃だ。フェイがキモロにボールを渡し、バックパスで受け取った天馬は走り出す。
「よーし! いくぞー!」
「よっしゃー! 来い、天馬!」
「アグレッシブビート改!」
錦を天馬が必殺技で突破するのを確認すると、霧野は黄名子とトーブに指示を出す。
「話は神童先輩から聞きました」
「しっかし、厄介なことになっとるぜよ」
「オラ、『キシ』とかいうのになってんだー! ビビッときてっぞー!」
「でも、みんなが円卓の騎士だなんてびっくりです!」
「って、キャプテンなのに見習い騎士ってどーよ? まだ瑞貴姉さんの白の魔法使いのほうがカッケェじゃん」
「えっ……あっ……」
「…………」
狩屋マサキはいつもの軽口で言ったのだが、天馬は言い返すことなく言葉に詰まり、瑞貴に至っては苦笑した。思った反応と違ったので狩屋は少しびっくりする。
「ん? どうしたの?」
「ううん! なんでもないよ!」
「気にしないで。それに私はマサキくんのような騎士のほうがカッコいいと思うけど」
「そ、そうですか?」
何もないという天馬に続いて瑞貴がそう言うと、狩屋は照れるように後頭部に手を置いて笑った。
パパパパ~パラッパパー!
ラッパの音が鳴ってアーサー王が現れると、そのうしろにやってきた姫にワンダバや天馬たちは驚く
「「「「あっ!」」」」
「あれは!」
「あお――ムグッ!?」
天馬が名前を呼ぼうとしたら、うしろから黄名子が口を手で塞いで小声で話す。
「ダーメやんね。今は『メローラ姫』って呼ばないと。葵ちゃんがお姫様やんね」
「じゃあ、水鳥さんも茜さんも、何かの役割を……」
「――天馬」
「ん?」
姿が見えない瀬戸水鳥と山菜茜も何かの役になっていると推測すると、剣城京介が声をかけてきた。
「この試合、真剣勝負でいくぞ」
「剣城……」
「本気で戦わなければ、アーサー王ほどの人物ならばすぐに見破ってしまうだろう」
「わかりました!」
続く神童の言葉は確かにその通りだろう。王と呼ばれているだけあってかなりのオーラが伝わっているので、本気で戦わないと入団を認めてもらえないと思った天馬は頷いた。
「全力でいくよ!」
「思い切ってやろう、天馬!」
「ああ!」
「まさか瑞貴さんとこうして戦えるなんて思ってもみなかったな」
「俺たちにとっても、貴重な試合だな」
「そんなに大げさに言わなくても……」
影山輝や雨宮太陽の意気込みに天馬も応え、倉間典人と霧野蘭丸の期待に瑞貴は苦笑する。真剣勝負とはいえ、エルドラドとの使命を持った試合とは違い、楽しい試合になりそうだ。
「天馬、がんばろう!」
「久しぶりの試合、私もがんばるよ!」
「はい!」
同じチームであるフェイと瑞貴に声をかけられた天馬は頷いた。テンマーズのユニフォームをまとい、デュプリと共に戦うこの光景は、まるで初めてプロトコル・オメガと試合したような感覚である。
「この試合の監督は……他に誰もいない! よ――しっ!! 今こそ! 大監督・クラーク=ワンダバット様の采配を見せるときだ――っ!!」
両チームがポジションに着く中、ワンダバは自分以外に監督を名乗り出る人物がいないのを確認すると、エキサイティングゲージがMAXになって体がピンク色になった。久しぶりの監督という立場もあって興奮しているらしい。しかし……。
パパパパ~パラッパパー!
「この試合は候補者自身の能力を見極めることが重要である! 従って監督の采配は無用とする!」
「チ~ン……」
入団テストには監督不在とアーサー王に言われたので、ショックを受けたワンダバは元の青色を通り越して灰色になって倒れた。
試合開始のホイッスルが鳴ってまずはテンマーズの攻撃だ。フェイがキモロにボールを渡し、バックパスで受け取った天馬は走り出す。
「よーし! いくぞー!」
「よっしゃー! 来い、天馬!」
「アグレッシブビート改!」
錦を天馬が必殺技で突破するのを確認すると、霧野は黄名子とトーブに指示を出す。