集え! 円卓の騎士!!
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九の力・マスタードラゴンと十の力・アーサー王の力を手に入れるため、菜花黄名子が持って来たアーサー王の王冠をアーティファクトにしてタイムジャンプする雷門メンバー。しかし目的地が絵本の世界であるためにワームホール内で異常が発生する。
そして松風天馬が絵本の主人公である見習い騎士、フェイ=ルーンが主人公と友達の見習い騎士、クラーク=ワンダバットが天馬の従者という、物語の登場人物に組み込まれるようになったが、円堂瑞貴だけは登場しないはずの魔法使いになっていた。
物語を進ませるため城に行くと、そこに現れたのは絵本と同じ姿をしているアーサー王がいた。さらに見習い騎士の立場となった天馬やフェイだけでなく、魔法使いの瑞貴まで入団テストを受けることになった。そして彼が誇る円卓の騎士はなんと雷門イレブンである。しかし物語通りの入団テストでは本当に合格できるのか瑞貴たちが不安に思いつつ跪く中、アーサー王が発表する。
「では、入団テストを始める。今回の種目は――サッカーだ!」
「えっ、ええっ!? サッカー!?」
「そう来たか……」
「絵本のようなテストじゃなくて良かったけど……」
アーサー王が出した入団テストの内容がサッカーだったので天馬たちは驚く。まさかこうなると思わなかったワンダバと瑞貴が声を上げると、またもや天馬は絵本と違う展開を迎えて困惑する。
「これって……?」
「たぶんパラレルワールドが作られるときに、僕らが持ち込んだサッカーという概念が、この世界に組み込まれたんだ」
「ならばフェイ、デュプリだ」
「オーケー」
フェイが指を鳴らすと、テンマーズのユニフォームを着た八人のデュプリが現れた。その光景にアーサー王は感心するように言う。
「ホォ、なかなかの魔法を使うな」
(サッカーで、みんなと戦うのか……!)
ミニゲームや練習試合は何度かやったことがあるが、こうして本気の戦いとなるのは初めてなので、天馬は緊張が走った。
――城にある別室に通された天馬とフェイと瑞貴とワンダバ。三人がテンマーズのユニフォーム着替えて時間が来るのを待っていると扉が開いた。現れたのは円卓の騎士のリーダーである雷門のユニフォームを着た神童拓人だ。
「お前たち、待っていたぞ」
「えっ、待っていた?」
「あの~……神童先輩…ですよね?」
どういうことかとフェイが尋ねると、天馬はまず神童が物語の世界の人物ではなく、自分たちの知る神童なのか確認する。
「心配するな。俺もチームのみんなも、自分の記憶はある」
「よかった~……」
神童はちゃんと自分たちのことを覚えてくれたので、天馬は心底ホッとしたようで胸に手を当てて安堵の息を吐いた。ただでさえ、一度は天馬の存在すら知らなかったときがあるので尚更かもしれない。
「俺、目が覚めたらあの絵本に描いてあったのとそっくりな部屋にいたんです」
「私もだ!」
「私とフェイくんは別の場所で目が覚めたんだけど、途中で天馬と合流したの」
「大介さんの推測した通りだ」
「「「えっ?」」」
天馬とワンダバと瑞貴は、自分たちがここに来るまでのことを離すと、頷いた神童はそう言った。大介はどうやら神童たちと一緒にいるらしい。
「新たなパラレルワールドが出来上がる前にタイムジャンプしてしまったせいで、俺たちはアーサー王の物語に組み込まれてしまったと大介さんは言っていた」
「やはりそうか!」
「ここでは俺たち一人一人が、物語の登場人物……」
「はい! それぞれに役割があるんですよね」
「ああ。今は自分に与えられたその役割を演じて、この世界の流れを壊さないようにするしかない」
「世界の流れ……つまり、アーサー王の物語ですね」
「それを壊してしまったら、パラレルワールドの辻褄が合わなくなって、この世界全体が壊れてしまうかもしれない……」
「ウム……しかし、物語にいない登場人物も現れている」
「…………」
両腕を組んだワンダバが瑞貴を見やると、続いて他の三人も瑞貴に顔を向ける。
瑞貴に与えられた役割は『主人公の友達となる見習い騎士と行動する魔法使い』だ。本人もその自覚があるので眉を下げて顔をうつむける。次にワンダバは神童に顔を向けて尋ねた。
「神童、この世界に魔法使いはいるか?」
「確かに魔法使いというのはこの世界には何人もいる。役割を演じつつ調べてみたが、魔法学校というのも存在しているらしい。その中で白いローブの魔法使いは伝説に匹敵するほどの証とも呼ばれている。今、この世にはたった一人しかいないらしい」
「つまり瑞貴さんの役は、その伝説の魔法使い……」
「瑞貴さんがどうしてその役割を与えられたのか、俺にはわかりません。すみません……」
「いいよ。教えてくれてありがとう、拓人くん。アーサー王に指名されたら拒否するわけにはいかないからね」
空気が若干重くなる中、天馬は話題を変えるように拳を作るともう片方の手の平にポンッと叩く。
「あっ、そうだ! タイムジャンプをやり直せばいいじゃないですか!」
「それはムリだな」
「えっ?」
「何せ、TMキャラバンがどこにあるのかもわからないんだぞ」
「えっ!? そうなの!?」
「この世界から抜け出す方法は一つだ。アーサー王とマスタードラゴンの力を手に入れ、この物語の役割を演じきるんだ!」
「はい!」
アーサー王にも会えたし、このままだとマスタードラゴンに会うことだってできる。そのためにまずは物語を進めることが先決だ。
そして松風天馬が絵本の主人公である見習い騎士、フェイ=ルーンが主人公と友達の見習い騎士、クラーク=ワンダバットが天馬の従者という、物語の登場人物に組み込まれるようになったが、円堂瑞貴だけは登場しないはずの魔法使いになっていた。
物語を進ませるため城に行くと、そこに現れたのは絵本と同じ姿をしているアーサー王がいた。さらに見習い騎士の立場となった天馬やフェイだけでなく、魔法使いの瑞貴まで入団テストを受けることになった。そして彼が誇る円卓の騎士はなんと雷門イレブンである。しかし物語通りの入団テストでは本当に合格できるのか瑞貴たちが不安に思いつつ跪く中、アーサー王が発表する。
「では、入団テストを始める。今回の種目は――サッカーだ!」
「えっ、ええっ!? サッカー!?」
「そう来たか……」
「絵本のようなテストじゃなくて良かったけど……」
アーサー王が出した入団テストの内容がサッカーだったので天馬たちは驚く。まさかこうなると思わなかったワンダバと瑞貴が声を上げると、またもや天馬は絵本と違う展開を迎えて困惑する。
「これって……?」
「たぶんパラレルワールドが作られるときに、僕らが持ち込んだサッカーという概念が、この世界に組み込まれたんだ」
「ならばフェイ、デュプリだ」
「オーケー」
フェイが指を鳴らすと、テンマーズのユニフォームを着た八人のデュプリが現れた。その光景にアーサー王は感心するように言う。
「ホォ、なかなかの魔法を使うな」
(サッカーで、みんなと戦うのか……!)
ミニゲームや練習試合は何度かやったことがあるが、こうして本気の戦いとなるのは初めてなので、天馬は緊張が走った。
――城にある別室に通された天馬とフェイと瑞貴とワンダバ。三人がテンマーズのユニフォーム着替えて時間が来るのを待っていると扉が開いた。現れたのは円卓の騎士のリーダーである雷門のユニフォームを着た神童拓人だ。
「お前たち、待っていたぞ」
「えっ、待っていた?」
「あの~……神童先輩…ですよね?」
どういうことかとフェイが尋ねると、天馬はまず神童が物語の世界の人物ではなく、自分たちの知る神童なのか確認する。
「心配するな。俺もチームのみんなも、自分の記憶はある」
「よかった~……」
神童はちゃんと自分たちのことを覚えてくれたので、天馬は心底ホッとしたようで胸に手を当てて安堵の息を吐いた。ただでさえ、一度は天馬の存在すら知らなかったときがあるので尚更かもしれない。
「俺、目が覚めたらあの絵本に描いてあったのとそっくりな部屋にいたんです」
「私もだ!」
「私とフェイくんは別の場所で目が覚めたんだけど、途中で天馬と合流したの」
「大介さんの推測した通りだ」
「「「えっ?」」」
天馬とワンダバと瑞貴は、自分たちがここに来るまでのことを離すと、頷いた神童はそう言った。大介はどうやら神童たちと一緒にいるらしい。
「新たなパラレルワールドが出来上がる前にタイムジャンプしてしまったせいで、俺たちはアーサー王の物語に組み込まれてしまったと大介さんは言っていた」
「やはりそうか!」
「ここでは俺たち一人一人が、物語の登場人物……」
「はい! それぞれに役割があるんですよね」
「ああ。今は自分に与えられたその役割を演じて、この世界の流れを壊さないようにするしかない」
「世界の流れ……つまり、アーサー王の物語ですね」
「それを壊してしまったら、パラレルワールドの辻褄が合わなくなって、この世界全体が壊れてしまうかもしれない……」
「ウム……しかし、物語にいない登場人物も現れている」
「…………」
両腕を組んだワンダバが瑞貴を見やると、続いて他の三人も瑞貴に顔を向ける。
瑞貴に与えられた役割は『主人公の友達となる見習い騎士と行動する魔法使い』だ。本人もその自覚があるので眉を下げて顔をうつむける。次にワンダバは神童に顔を向けて尋ねた。
「神童、この世界に魔法使いはいるか?」
「確かに魔法使いというのはこの世界には何人もいる。役割を演じつつ調べてみたが、魔法学校というのも存在しているらしい。その中で白いローブの魔法使いは伝説に匹敵するほどの証とも呼ばれている。今、この世にはたった一人しかいないらしい」
「つまり瑞貴さんの役は、その伝説の魔法使い……」
「瑞貴さんがどうしてその役割を与えられたのか、俺にはわかりません。すみません……」
「いいよ。教えてくれてありがとう、拓人くん。アーサー王に指名されたら拒否するわけにはいかないからね」
空気が若干重くなる中、天馬は話題を変えるように拳を作るともう片方の手の平にポンッと叩く。
「あっ、そうだ! タイムジャンプをやり直せばいいじゃないですか!」
「それはムリだな」
「えっ?」
「何せ、TMキャラバンがどこにあるのかもわからないんだぞ」
「えっ!? そうなの!?」
「この世界から抜け出す方法は一つだ。アーサー王とマスタードラゴンの力を手に入れ、この物語の役割を演じきるんだ!」
「はい!」
アーサー王にも会えたし、このままだとマスタードラゴンに会うことだってできる。そのためにまずは物語を進めることが先決だ。