伝説へのジャンプ!
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「――おい! そこの騎士! おめぇもアーサー王の城に用があるのか?」
「「!」」
「今、『騎士』って……!」
「行ってみましょう!」
野太い声が聞こえたので二人はその方向に向かって行くと、森を抜けた先の道で、先端の丸がトゲトゲの金棒を持つ男の前に天馬とワンダバがいた。
「天馬! ワンダバ!」
「僕に任せてください! ――えいっ!」
フェイは持っていたボールを一度放ってシュートを撃つと、ボールは男の頬に当たり、そのまま気絶した。その際手から離れた金棒のトゲがワンダバに当たりそうになったが。
「危ないとこだったね」
「二人共、大丈夫?」
「フェイ! 瑞貴さん!」
森から道へ降りるには少し崖になっていたが、そんなに高くないので二人はジャンプして降りると、天馬とワンダバが駆け寄ってきた。
「お前がボールを蹴ったのか!」
「ありがとう!」
「なるほど。天馬が主人公の見習い騎士か」
「アハハ……」
「ウム。フェイには理解できているようだな。我々が絵本の世界に組み込まれているということ」
「私たちもここに来るまで情報収集していたからね」
「うん。どうやら僕が主人公と友達になる見習い騎士らしいね」
「違う違う! もう一人の騎士は私だぞ!」
「それは違うと思うけど……」
「ワンダバ、うしろうしろ」
「ん?」
苦笑するフェイと瑞貴に示されたワンダバが背を見ると、ミキシマックスガンのリュックではなく、絵本で見たデザインのリュックとなっていた。
「さては私は……見習い騎士の従者なのかー!?」
自分の立場が理解できたワンダバは、ショックのあまり岩壁に手を付いて涙を流すのだった。
「なんだか楽しいね!」
「そ、そうかな?」
「だって僕たち、アーサー王の物語の登場人物になってるんだよ!」
「ワンダバと同じようなこと言ってるけど……。じゃあ、瑞貴さんはなんの役なんですか?」
「私は魔法使いみたい。魔法も一応使えるしね」
「魔法?」
「こんな感じ。『フラワーイリュージョン』!」
瑞貴が杖を振ると、風と共に花びらが舞い始めた。今度は加減したため軽い花吹雪のようである。
「わあっ! 綺麗ですね!」
「なんで瑞貴殿が魔法使いなんておいしい設定で、私は従者なんてショボい役なのだー!」
「私に聞かれても……」
「でも、アーサー王の物語に魔法使いなんていましたっけ?」
「うん。それは僕らも疑問に思っていたことなんだ」
「……たぶん、私が異端の存在だからだと思う」
「「「えっ?」」」
瑞貴が少し悲しそうに呟いたが、天馬とフェイとワンダバが聞き返す前に気を取り直して瑞貴は笑う。
「とにかくアーサー王の城に急ごう。まずは物語を進ませるのがいいと思う」
「そうですね。きっとみんなにも会えるよ」
「みんな、物語の登場人物になってるのかな?」
「たぶんね」
「でも、どうして俺が……?」
「物語の主人公には、必ず何か目的がある。天馬にもこの世界でしなくちゃならないことがあるのかもしれないね」
(俺が、しなくちゃならないこと……?)
ピュ~……ドーン! ドーン!
自分がこの世界でやるべきことは何かと考えていると、城から花火が打ち上がった。
「入団テストが始まる! 急ごう!」
「うん!」
「走るよ!」
「「!」」
「今、『騎士』って……!」
「行ってみましょう!」
野太い声が聞こえたので二人はその方向に向かって行くと、森を抜けた先の道で、先端の丸がトゲトゲの金棒を持つ男の前に天馬とワンダバがいた。
「天馬! ワンダバ!」
「僕に任せてください! ――えいっ!」
フェイは持っていたボールを一度放ってシュートを撃つと、ボールは男の頬に当たり、そのまま気絶した。その際手から離れた金棒のトゲがワンダバに当たりそうになったが。
「危ないとこだったね」
「二人共、大丈夫?」
「フェイ! 瑞貴さん!」
森から道へ降りるには少し崖になっていたが、そんなに高くないので二人はジャンプして降りると、天馬とワンダバが駆け寄ってきた。
「お前がボールを蹴ったのか!」
「ありがとう!」
「なるほど。天馬が主人公の見習い騎士か」
「アハハ……」
「ウム。フェイには理解できているようだな。我々が絵本の世界に組み込まれているということ」
「私たちもここに来るまで情報収集していたからね」
「うん。どうやら僕が主人公と友達になる見習い騎士らしいね」
「違う違う! もう一人の騎士は私だぞ!」
「それは違うと思うけど……」
「ワンダバ、うしろうしろ」
「ん?」
苦笑するフェイと瑞貴に示されたワンダバが背を見ると、ミキシマックスガンのリュックではなく、絵本で見たデザインのリュックとなっていた。
「さては私は……見習い騎士の従者なのかー!?」
自分の立場が理解できたワンダバは、ショックのあまり岩壁に手を付いて涙を流すのだった。
「なんだか楽しいね!」
「そ、そうかな?」
「だって僕たち、アーサー王の物語の登場人物になってるんだよ!」
「ワンダバと同じようなこと言ってるけど……。じゃあ、瑞貴さんはなんの役なんですか?」
「私は魔法使いみたい。魔法も一応使えるしね」
「魔法?」
「こんな感じ。『フラワーイリュージョン』!」
瑞貴が杖を振ると、風と共に花びらが舞い始めた。今度は加減したため軽い花吹雪のようである。
「わあっ! 綺麗ですね!」
「なんで瑞貴殿が魔法使いなんておいしい設定で、私は従者なんてショボい役なのだー!」
「私に聞かれても……」
「でも、アーサー王の物語に魔法使いなんていましたっけ?」
「うん。それは僕らも疑問に思っていたことなんだ」
「……たぶん、私が異端の存在だからだと思う」
「「「えっ?」」」
瑞貴が少し悲しそうに呟いたが、天馬とフェイとワンダバが聞き返す前に気を取り直して瑞貴は笑う。
「とにかくアーサー王の城に急ごう。まずは物語を進ませるのがいいと思う」
「そうですね。きっとみんなにも会えるよ」
「みんな、物語の登場人物になってるのかな?」
「たぶんね」
「でも、どうして俺が……?」
「物語の主人公には、必ず何か目的がある。天馬にもこの世界でしなくちゃならないことがあるのかもしれないね」
(俺が、しなくちゃならないこと……?)
ピュ~……ドーン! ドーン!
自分がこの世界でやるべきことは何かと考えていると、城から花火が打ち上がった。
「入団テストが始まる! 急ごう!」
「うん!」
「走るよ!」