伝説へのジャンプ!
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「落ち着くんだ!」
「危ないから何かにつかまって!」
「絶対にその場から動かないで!」
神童と雨宮と瑞貴が天馬より先にみんなに向かって声を上げた。
「ふぬぬ~! ダメだ! コントロールできん!」
「「「「「わああぁぁあああ!!」」」」」
ワンダバの運転も利かないので、そのままキャラバンは謎の現象が起こる中でどこかへ進んで行くのだった。
☆☆☆☆☆
「……しっかり……さん……――瑞貴さん!」
「!」
いつの間にか気を失っていた瑞貴は声が聞こえて目が覚めると、フェイが自分の顔を覗き込んでいる姿が見えた。
「フ、フェイくん?」
「はい。気がついてよかったです」
いつの間にか気を失っていたらしく、体を起こして周りを見渡すと、ここはキャラバンではなくどこかの平原だった。
「ここはいったい……――って、何この服!?」
ふと瑞貴が自分の服装を見れば、白のローブを纏っている上に魔法使いのような杖を持っており、背中にはリュックが背負っている。そしてボールを持っているフェイもキャラバンで見ていた服装と違っていた。
「ここは僕ら以外に誰もいません。架空の世界に行くということで、ワームホールが不安定だったようです」
「じゃあ、みんなもどこかに飛ばされている可能性があるね」
「はい。それに幸いタイムジャンプは成功したみたいです」
「成功?」
「ほら」
「あっ、あれって!」
フェイが指差した先には、絵本で見たことのあるアーサー王の城がある。どうやら無事にアーサー王が実在する別の世界にやって来たのだ。
「これからどうします?」
「う~ん……まずは城を目指しつつ、みんなを探しがてら情報収集しよう。ここにいてもしょうがないしね」
「はい」
――瑞貴とフェイは行動を開始すると、所々に家があるため、畑で仕事をしている人たちに話しかけると、やはりここは絵本の世界のようだ。
今年も豊作な理由はマスタードラゴンが雨を降らせてくれたり、どの種を植えればいいのか教えてくれるらしい。そして城から打ち上がる花火は円卓の騎士の入団テストの合図だと言う。
「やっぱり私たちは違う世界に来たようだね」
「それに、みんな僕のことを円卓の騎士の入団テストの受験者で、瑞貴さんのことを魔法使いって呼んでいましたね。僕たちは絵本の登場人物に組み込まれているようです」
「じゃあフェイくんが主人公の見習い騎士で、私がその従者ってことかな?」
「それはないと思います。だったら最初に出会うはずの女の子に全然会いませんし、それに瑞貴さんは魔法使いって設定のようですから」
「魔法使い……妖精なら姫がさらわれたあとに出てきたけど、魔法使いなんて出て来なかったような……。このリュックに何か手掛かりがないかな?」
瑞貴が背負っていたリュックを開けてみると、食糧や水の他に一冊の本があった。
ちょうどお腹が空いたので、岩に腰をかけてご飯を食べる中、瑞貴は本を開いてみる。見たことのない文字だが何故か読めるようになっていた。
「えーと……『光の魔法・シューティングアロー』、『守りの魔法・オーロラベール』……これって、私の必殺技と同じ名前だ!」
「試しに使ってみたらどうでしょうか?」
「うん。えーと、『シューティングアロー』!」
バシュンッ! ドッカ――ンッ!!
「「…………」」
杖を振って呪文を唱えると、瑞貴が放った光の矢は一本の木に当たったのだが、衝撃と強さは跡形もなくなった場が物語っていたので、二人は開いた口が塞がらなかった。
「つ、使いようには気をつけないと危ないね……」
「そ、そうですね……」
あとから本を読んでみると、威力は瑞貴が魔法を使うと同時に望む威力を出せば手加減できるようだ。考えずに撃ってしまえば先ほどのような恐ろしい威力になるらしい。そして魔法は杖を使わないと発動しないので、サッカーの必殺技とは別物である。
腹ごしらえと魔法についても確認できたので、瑞貴とフェイは次の情報収集のため歩いていると――。
「危ないから何かにつかまって!」
「絶対にその場から動かないで!」
神童と雨宮と瑞貴が天馬より先にみんなに向かって声を上げた。
「ふぬぬ~! ダメだ! コントロールできん!」
「「「「「わああぁぁあああ!!」」」」」
ワンダバの運転も利かないので、そのままキャラバンは謎の現象が起こる中でどこかへ進んで行くのだった。
☆☆☆☆☆
「……しっかり……さん……――瑞貴さん!」
「!」
いつの間にか気を失っていた瑞貴は声が聞こえて目が覚めると、フェイが自分の顔を覗き込んでいる姿が見えた。
「フ、フェイくん?」
「はい。気がついてよかったです」
いつの間にか気を失っていたらしく、体を起こして周りを見渡すと、ここはキャラバンではなくどこかの平原だった。
「ここはいったい……――って、何この服!?」
ふと瑞貴が自分の服装を見れば、白のローブを纏っている上に魔法使いのような杖を持っており、背中にはリュックが背負っている。そしてボールを持っているフェイもキャラバンで見ていた服装と違っていた。
「ここは僕ら以外に誰もいません。架空の世界に行くということで、ワームホールが不安定だったようです」
「じゃあ、みんなもどこかに飛ばされている可能性があるね」
「はい。それに幸いタイムジャンプは成功したみたいです」
「成功?」
「ほら」
「あっ、あれって!」
フェイが指差した先には、絵本で見たことのあるアーサー王の城がある。どうやら無事にアーサー王が実在する別の世界にやって来たのだ。
「これからどうします?」
「う~ん……まずは城を目指しつつ、みんなを探しがてら情報収集しよう。ここにいてもしょうがないしね」
「はい」
――瑞貴とフェイは行動を開始すると、所々に家があるため、畑で仕事をしている人たちに話しかけると、やはりここは絵本の世界のようだ。
今年も豊作な理由はマスタードラゴンが雨を降らせてくれたり、どの種を植えればいいのか教えてくれるらしい。そして城から打ち上がる花火は円卓の騎士の入団テストの合図だと言う。
「やっぱり私たちは違う世界に来たようだね」
「それに、みんな僕のことを円卓の騎士の入団テストの受験者で、瑞貴さんのことを魔法使いって呼んでいましたね。僕たちは絵本の登場人物に組み込まれているようです」
「じゃあフェイくんが主人公の見習い騎士で、私がその従者ってことかな?」
「それはないと思います。だったら最初に出会うはずの女の子に全然会いませんし、それに瑞貴さんは魔法使いって設定のようですから」
「魔法使い……妖精なら姫がさらわれたあとに出てきたけど、魔法使いなんて出て来なかったような……。このリュックに何か手掛かりがないかな?」
瑞貴が背負っていたリュックを開けてみると、食糧や水の他に一冊の本があった。
ちょうどお腹が空いたので、岩に腰をかけてご飯を食べる中、瑞貴は本を開いてみる。見たことのない文字だが何故か読めるようになっていた。
「えーと……『光の魔法・シューティングアロー』、『守りの魔法・オーロラベール』……これって、私の必殺技と同じ名前だ!」
「試しに使ってみたらどうでしょうか?」
「うん。えーと、『シューティングアロー』!」
バシュンッ! ドッカ――ンッ!!
「「…………」」
杖を振って呪文を唱えると、瑞貴が放った光の矢は一本の木に当たったのだが、衝撃と強さは跡形もなくなった場が物語っていたので、二人は開いた口が塞がらなかった。
「つ、使いようには気をつけないと危ないね……」
「そ、そうですね……」
あとから本を読んでみると、威力は瑞貴が魔法を使うと同時に望む威力を出せば手加減できるようだ。考えずに撃ってしまえば先ほどのような恐ろしい威力になるらしい。そして魔法は杖を使わないと発動しないので、サッカーの必殺技とは別物である。
腹ごしらえと魔法についても確認できたので、瑞貴とフェイは次の情報収集のため歩いていると――。