伝説へのジャンプ!
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「改良?」
「タイムジャンプ推進装置に増設ユニットを取り付けて、定員を増やしたのじゃ!」
それから先発メンバーは荷物をまとめてサッカー棟を出てキャラバンへと向かう。黄名子も同じように出ると……。
「黄名子」
「ん?」
「あっ……」
「何?」
フェイが呼び止めたのに顔をうつむけて口をつぐんでいるので、黄名子はどうしたのかと思うと、フェイは口を開く。
「君にお金持ちの親戚がいるっていうのは、嘘だよね?」
「あっ! バレてたか……」
「どうしてそんな嘘を?」
「ナイショナイショ! でももうすぐウチのことがわかるやんね。それまでは秘密」
親戚の話は嘘だと言ったが、黄名子の正体まではやはり話してくれない。しかし本人はいずれわかることだとフェイに告げるのだった。
一方キャラバンのほうでは、先に到着したメンバーが乗り込んでいるとワンダバはアーティファクトをセットして運転席に座る。
「これで準備よし!」
「待ってください。フェイと黄名子ちゃんがまだ来てません」
「何?」
「ごめんごめん! お待たせやんね~!」
「…………」
葵が止めたので発進されることはなかったが、あとから乗り込んで来た黄名子に続いたフェイの様子がおかしかったので、天馬は問いかける。
「どうかしたの?」
「いや、なんでもないよ」
「そう」
「さあ、出発しゅっぱーつ!」
フェイが笑ってそう言ったので天馬も追及することはなかった。そして意気揚々と黄名子が拳を上げると、全員着席を確認したワンダバはキャラバンを発進させる。
「タイムジャンプ5秒前! 4…3…2…1! タイムジャ――ンプッ!!」
キャラバンはアーサー王の王冠を使い、ワームホールの中へ飛び立った。
☆☆☆☆☆
キャラバンがワームホールを進む中、葵と水鳥は山菜茜の持つ『アーサー王と見習い騎士』の本を見ながら、これから行く世界へ想いを馳せる。
「アーサー王物語の世界かぁ……」
「ホントに行けるなんて、まだ信じられねぇよ」
「ドキドキする……!」
「ハハッ……お前はノンキでいいなぁ……」
「結末はわかってるわけでしょ?」
「心配することないんじゃないですか?」
狩屋と輝は真相が定かではない歴史と違い、絵本の世界なのでハッキリと結果がわかるから危険はないというと、茜は最後のページを開いて結末を読み上げる。
「『マスタードラゴンの呪いは解かれ、王国に平和が戻る』……!」
「主人公たちは、円卓の騎士として伝説になるのか」
「実際はどんな人たちなのか、会えるのか楽しみだね」
「はい!」
霧野がそれを聞いて円卓の騎士を目指す主人公たちが無事に夢を叶えたと知ると、瑞貴は隣にいる葵と笑い合った。
ドオオォォオオンッ!!
「「「「「わああぁぁあああ!!」」」」」
ピピピピッ!! ピピピピッ!!
突如大きな音を立てて揺れたキャラバン。室内が赤いライトが照らされる中、運転席の窓には『ALERT』と表示されている。
「何があったぜよ!?」
「わからない! 航行装置に何か起きてるのかも!」
「やっぱり、得体のしれないアーティファクトでタイムジャンプなんて無謀過ぎたんじゃ!?」
「もう! 王冠は本物やんね!」
「物語の世界に行くなんてムチャだったんじゃないんですか!?」
「やっぱ定員オーバーなんじゃないのか!?」
「うあわわっ!」
「みんな――」
今までにない出来事に錦やフェイや狩屋や黄名子や輝や倉間やトーブが混乱する中、一番前にいた天馬が立ち上がってどうにかしようとすると――。
「タイムジャンプ推進装置に増設ユニットを取り付けて、定員を増やしたのじゃ!」
それから先発メンバーは荷物をまとめてサッカー棟を出てキャラバンへと向かう。黄名子も同じように出ると……。
「黄名子」
「ん?」
「あっ……」
「何?」
フェイが呼び止めたのに顔をうつむけて口をつぐんでいるので、黄名子はどうしたのかと思うと、フェイは口を開く。
「君にお金持ちの親戚がいるっていうのは、嘘だよね?」
「あっ! バレてたか……」
「どうしてそんな嘘を?」
「ナイショナイショ! でももうすぐウチのことがわかるやんね。それまでは秘密」
親戚の話は嘘だと言ったが、黄名子の正体まではやはり話してくれない。しかし本人はいずれわかることだとフェイに告げるのだった。
一方キャラバンのほうでは、先に到着したメンバーが乗り込んでいるとワンダバはアーティファクトをセットして運転席に座る。
「これで準備よし!」
「待ってください。フェイと黄名子ちゃんがまだ来てません」
「何?」
「ごめんごめん! お待たせやんね~!」
「…………」
葵が止めたので発進されることはなかったが、あとから乗り込んで来た黄名子に続いたフェイの様子がおかしかったので、天馬は問いかける。
「どうかしたの?」
「いや、なんでもないよ」
「そう」
「さあ、出発しゅっぱーつ!」
フェイが笑ってそう言ったので天馬も追及することはなかった。そして意気揚々と黄名子が拳を上げると、全員着席を確認したワンダバはキャラバンを発進させる。
「タイムジャンプ5秒前! 4…3…2…1! タイムジャ――ンプッ!!」
キャラバンはアーサー王の王冠を使い、ワームホールの中へ飛び立った。
☆☆☆☆☆
キャラバンがワームホールを進む中、葵と水鳥は山菜茜の持つ『アーサー王と見習い騎士』の本を見ながら、これから行く世界へ想いを馳せる。
「アーサー王物語の世界かぁ……」
「ホントに行けるなんて、まだ信じられねぇよ」
「ドキドキする……!」
「ハハッ……お前はノンキでいいなぁ……」
「結末はわかってるわけでしょ?」
「心配することないんじゃないですか?」
狩屋と輝は真相が定かではない歴史と違い、絵本の世界なのでハッキリと結果がわかるから危険はないというと、茜は最後のページを開いて結末を読み上げる。
「『マスタードラゴンの呪いは解かれ、王国に平和が戻る』……!」
「主人公たちは、円卓の騎士として伝説になるのか」
「実際はどんな人たちなのか、会えるのか楽しみだね」
「はい!」
霧野がそれを聞いて円卓の騎士を目指す主人公たちが無事に夢を叶えたと知ると、瑞貴は隣にいる葵と笑い合った。
ドオオォォオオンッ!!
「「「「「わああぁぁあああ!!」」」」」
ピピピピッ!! ピピピピッ!!
突如大きな音を立てて揺れたキャラバン。室内が赤いライトが照らされる中、運転席の窓には『ALERT』と表示されている。
「何があったぜよ!?」
「わからない! 航行装置に何か起きてるのかも!」
「やっぱり、得体のしれないアーティファクトでタイムジャンプなんて無謀過ぎたんじゃ!?」
「もう! 王冠は本物やんね!」
「物語の世界に行くなんてムチャだったんじゃないんですか!?」
「やっぱ定員オーバーなんじゃないのか!?」
「うあわわっ!」
「みんな――」
今までにない出来事に錦やフェイや狩屋や黄名子や輝や倉間やトーブが混乱する中、一番前にいた天馬が立ち上がってどうにかしようとすると――。