伝説へのジャンプ!
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「ちゅーか、ホントに行けるんですか?」
〈不可能を可能にしてこその、時空最強イレブンだ!〉
「ムチャクチャだな……」
「――いやいや、そうとも限らんぞ!」
浜野海士の問いに大介は理論も何もない答えを返した。それにまた狩屋が呆れると否定の声を上げたのは、またもやいつの間にか現れたクロスワード=アルノだ。
「「「「「アルノ博士!」」」」」
「さすがはマスターD! 考えることが実に先進的じゃ! パラレルワールドとは可能性の世界、何が起きても不思議ではない世界なのじゃ!」
「何を言ってるぜよ……?」
「本来の歴史に存在しなかった道でも、その道を作り出せるアーティファクトがあれば、新たなるパラレルワールドが生まれるかもしれない!」
「架空のお伽話だったとしても、その歴史の流れを生み出すことのできる何かがあれば、その世界にタイムジャンプできるということですよね」
「さすが神童くん! 呑み込みが早い!」
専門者な故に理論を説明されて錦は理解ができないでいると、神童がわかりやすく解説したのでアルノは褒めた。そしてさらに空野葵が簡潔にまとめる。
「つまり、物語の世界がパラレルワールドとして生み出される……」
「アルノ博士、それって即ち『異世界』ってことですか?」
「ウム、わしらのいる世界とは違う上にパラレルワールドでもない全く別の世界じゃからな。そう呼んでもいいじゃろう」
「そう、ですか……」
「「「「「?」」」」」
「〈……………〉」
アルノから聞いた瑞貴は一瞬目を伏せると、その様子に天馬たちは不思議そうな顔をしたが、事情を知る春奈と大介は瑞貴を心配するように見詰めていた。
「だが、アーサー王が本当に存在したかどうかはわからない。そんな人物のアーティファクトなんてあるのか?」
「確かに」
「そんなモンあるわけないド」
「ですよね~……」
問題のアーティファクトが存在しないと剣城京介が言うと、三国も天城大地も輝も同意した。
「――あるやんね!」
「「「「「えっ!?」」」」」
しかしそこでアーティファクトがあると言ったのは、なんと黄名子だった。
「ウチの親戚にスゴい金持ちがいるやんね。骨董品を集めるのが趣味で、確かアーサー王の王冠、持ってるって言ってたやんね!」
「「「「「ええっ!?」」」」」
「借りて来るから、ちょっと待ってて~!」
「…………」
ミーティングルームから出て行った黄名子の背を、フェイは何かを思うように見つめていた。
――それから黄名子がロッカールームに戻って来たとき手に持っていたのは古い作りの王冠だ。それをテーブルに置くと天馬たちは注目する。
「これが、アーサー王の王冠?」
「そうやんね!」
「本当に本物なんですか?」
「偽物でしょ」
「ちゅーか、証明のしようがないよな」
「だから本物だって! 代々アーサー王の子孫に受け継がれていたモノやんね!」
疑う速水鶴正と狩屋と浜野に、黄名子は力いっぱい否定した。しかし他に手掛かりがない以上やるしかないとワンダバは言う。
「ム~……ゴチャゴチャ言うだけでは前に進めない。黄名子の親戚を信じよう!」
「この王冠でタイムジャンプするってことですか……?」
「そういうことなんじゃね?」
速水と浜野はただでさえパラレルワールドへタイムジャンプするという未知の領域な上、本物かどうかも怪しいアーティファクトで向かうということに不安しか覚えなかった。
〈では、メンバーを発表する。天馬、フェイ、剣城、倉間、神童、錦、太陽、霧野、狩屋、影山、トーブ、菜花、信助! 以上だ!〉
「十三人、ですか?」
歴史への影響を最小限に抑えるため、タイムジャンプはいつも瑞貴とマネージャー以外は十一人でしていたので、今回は十三人もいることに神童は目を見開いた。
「敵もパワーアップしてきている。控えのメンバーが必要と大介さんと私で判断したの」
「でも……」
「――心配するな。タイムキャラバンは改良しておいた!」
神童たちが振り向くと、先ほどまで外に出ていたアルノが戻ってきた。
〈不可能を可能にしてこその、時空最強イレブンだ!〉
「ムチャクチャだな……」
「――いやいや、そうとも限らんぞ!」
浜野海士の問いに大介は理論も何もない答えを返した。それにまた狩屋が呆れると否定の声を上げたのは、またもやいつの間にか現れたクロスワード=アルノだ。
「「「「「アルノ博士!」」」」」
「さすがはマスターD! 考えることが実に先進的じゃ! パラレルワールドとは可能性の世界、何が起きても不思議ではない世界なのじゃ!」
「何を言ってるぜよ……?」
「本来の歴史に存在しなかった道でも、その道を作り出せるアーティファクトがあれば、新たなるパラレルワールドが生まれるかもしれない!」
「架空のお伽話だったとしても、その歴史の流れを生み出すことのできる何かがあれば、その世界にタイムジャンプできるということですよね」
「さすが神童くん! 呑み込みが早い!」
専門者な故に理論を説明されて錦は理解ができないでいると、神童がわかりやすく解説したのでアルノは褒めた。そしてさらに空野葵が簡潔にまとめる。
「つまり、物語の世界がパラレルワールドとして生み出される……」
「アルノ博士、それって即ち『異世界』ってことですか?」
「ウム、わしらのいる世界とは違う上にパラレルワールドでもない全く別の世界じゃからな。そう呼んでもいいじゃろう」
「そう、ですか……」
「「「「「?」」」」」
「〈……………〉」
アルノから聞いた瑞貴は一瞬目を伏せると、その様子に天馬たちは不思議そうな顔をしたが、事情を知る春奈と大介は瑞貴を心配するように見詰めていた。
「だが、アーサー王が本当に存在したかどうかはわからない。そんな人物のアーティファクトなんてあるのか?」
「確かに」
「そんなモンあるわけないド」
「ですよね~……」
問題のアーティファクトが存在しないと剣城京介が言うと、三国も天城大地も輝も同意した。
「――あるやんね!」
「「「「「えっ!?」」」」」
しかしそこでアーティファクトがあると言ったのは、なんと黄名子だった。
「ウチの親戚にスゴい金持ちがいるやんね。骨董品を集めるのが趣味で、確かアーサー王の王冠、持ってるって言ってたやんね!」
「「「「「ええっ!?」」」」」
「借りて来るから、ちょっと待ってて~!」
「…………」
ミーティングルームから出て行った黄名子の背を、フェイは何かを思うように見つめていた。
――それから黄名子がロッカールームに戻って来たとき手に持っていたのは古い作りの王冠だ。それをテーブルに置くと天馬たちは注目する。
「これが、アーサー王の王冠?」
「そうやんね!」
「本当に本物なんですか?」
「偽物でしょ」
「ちゅーか、証明のしようがないよな」
「だから本物だって! 代々アーサー王の子孫に受け継がれていたモノやんね!」
疑う速水鶴正と狩屋と浜野に、黄名子は力いっぱい否定した。しかし他に手掛かりがない以上やるしかないとワンダバは言う。
「ム~……ゴチャゴチャ言うだけでは前に進めない。黄名子の親戚を信じよう!」
「この王冠でタイムジャンプするってことですか……?」
「そういうことなんじゃね?」
速水と浜野はただでさえパラレルワールドへタイムジャンプするという未知の領域な上、本物かどうかも怪しいアーティファクトで向かうということに不安しか覚えなかった。
〈では、メンバーを発表する。天馬、フェイ、剣城、倉間、神童、錦、太陽、霧野、狩屋、影山、トーブ、菜花、信助! 以上だ!〉
「十三人、ですか?」
歴史への影響を最小限に抑えるため、タイムジャンプはいつも瑞貴とマネージャー以外は十一人でしていたので、今回は十三人もいることに神童は目を見開いた。
「敵もパワーアップしてきている。控えのメンバーが必要と大介さんと私で判断したの」
「でも……」
「――心配するな。タイムキャラバンは改良しておいた!」
神童たちが振り向くと、先ほどまで外に出ていたアルノが戻ってきた。