伝説へのジャンプ!
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恐竜時代で新たな仲間・トーブを加えた雷門イレブン。彼は育ての親であるケツァルコアトルス・トーチャンとミキシマックスして七人目の時空最強イレブンとなり、フェイ=ルーンは仲良くなった獣の谷の未来のボス・ビッグとミキシマックスして八人目の時空最強イレブンとなった。
フェイはデュプリとは違う本当の化身・光速闘士ロビンの存在を今まで誰にも言うことはなかったが、何故か菜花黄名子はその存在を知っている上にフェイが化身アームドを身に付けていることまで知っていた。フェイにとって黄名子への謎は深まるばかりである。
そして雷門イレブンとの試合を中断して未来へ戻ったパーフェクト・カスケイドは、エルドラド本部を襲ったセカンドステージ・チルドレンと対峙する。
「戦闘を開始する」
「いや、やめとくよ。今日は忠告に来たんだ」
「忠告だと?」
レイ=ルクが戦おうとしたが、SARUは戦わずに忠告しに来たというので、トウドウ=ヘイキチは顔をしかめながら警戒する。
「過去のタイムルートを補正して、僕らの存在を消そうとしてるみたいだけど……――ムダだよ」
「何故かね?」
「君たちには松風天馬やその仲間たちは倒せない」
「その認識には誤りがある。我々の勝利は確実。歴史の修正が終わるのは時間の問題だ」
「それはどうかな? 彼らはなかなか手強いと思うけどなぁ」
先ほどまで雷門と戦ったレイが否定するが、SARUは松風天馬たちが勝つと予測していた。
「そんなことを言うためにここに来たのではあるまい。どうするつもりだ? この場で我々を滅ぼすのか?」
「違うよ、勘違いしないでほしいなぁ。僕らはおじさんたちとの共存を望んでるんだから。今日はね、おじさんたちに提案があって来たんだ」
「……提案だと?」
「断れないことはわかるよね?」
SARUの言葉は静かに、しかし言葉通り拒否権はないというように口角を上げて言った。
☆☆☆☆☆
恐竜時代に戻ってきた翌日、円堂瑞貴と円堂大介はトーブが食べた皿の量に唖然としていた。
「ふー! 食った食ったー!」
「朝からスゴい量を食べたね……」
〈ワッハッハッハッ! よく食べるのは健康の証拠じゃ!〉
トーブの現代の宿泊については、天馬のいる木枯らし荘はフェイとクラーク=ワンダバットがいるし、トーチャンとの約束もあるので瑞貴が預かることになった。
「今日から雷門中で練習があるけど、こんなに食べて大丈夫なの?」
「平気さ! オラ、いっぱい食べれば元気になるし、早く天馬たちとサッカーがしたくてウホウホくっぞ!」
「フフッ、急激な運動をしてお腹壊さないように注意してね。歯を磨いて準備しておいで」
「オー!」
リビングから出て行ったトーブを見届けた瑞貴は、彼が食べたあとの食器を洗い始める。円堂守がいた頃は彼も人並みより食べていたし、天馬や雷門中サッカー部がご飯を食べに来たときも会ったので、こうして自分以外の誰かに料理を振る舞うのは久しぶりだ。
瑞貴は食器を洗い終えて手を拭いたあと、首からチェーンを繋いだ結婚指輪を取り出す。
(守……もう少しだよ、みんなと一緒に助けにいくから)
時空最強イレブンは八人になり、エルドラドも最強にして最後の刺客を送り出してきた。パーフェクト・カスケイドを倒せば円堂もサッカーも取り戻せるので、瑞貴は祈るようにギュッと指輪を握った。
――雷門中のサッカー棟では、現代に残った他の雷門中サッカー部のメンバーと交えて練習を始めている。天馬たちがタイムジャンプをしていた間もしっかり練習をしていたようだ。
「いくぞ、車田!」
「オウッ!」
「うっぎー!」
三国太一が走る車田剛一に向けてゴールキックをすると、影山輝と倉間典人がボールを奪いにやって来る。車田は二人と接触する寸前にボールを左へ大きく蹴った。
「ああっ!」
「やられたな……」
「よーし!」
してやられて輝と倉間は悔しそうにしていると、サイドにいた何かに気づいた黄名子は走り出した。
反対側のエリアでジャンプした雨宮太陽にボールが渡ると、そこへ天馬と神童拓人が走り込んで来ることに気づいた。
「渡しませんよ。ふっ!」
雨宮は着地するとサイドにいた錦龍馬へパスを出す。素早い対応に神童は少し悔しそうに苦笑する。
「やるな、太陽」
「はい!」
「…………」
珍しく何も言わない天馬は、神童と雨宮を見て何かを思うように眉を下げる。その様子に気づいたフェイだが、すぐに神童の声がかかる。
フェイはデュプリとは違う本当の化身・光速闘士ロビンの存在を今まで誰にも言うことはなかったが、何故か菜花黄名子はその存在を知っている上にフェイが化身アームドを身に付けていることまで知っていた。フェイにとって黄名子への謎は深まるばかりである。
そして雷門イレブンとの試合を中断して未来へ戻ったパーフェクト・カスケイドは、エルドラド本部を襲ったセカンドステージ・チルドレンと対峙する。
「戦闘を開始する」
「いや、やめとくよ。今日は忠告に来たんだ」
「忠告だと?」
レイ=ルクが戦おうとしたが、SARUは戦わずに忠告しに来たというので、トウドウ=ヘイキチは顔をしかめながら警戒する。
「過去のタイムルートを補正して、僕らの存在を消そうとしてるみたいだけど……――ムダだよ」
「何故かね?」
「君たちには松風天馬やその仲間たちは倒せない」
「その認識には誤りがある。我々の勝利は確実。歴史の修正が終わるのは時間の問題だ」
「それはどうかな? 彼らはなかなか手強いと思うけどなぁ」
先ほどまで雷門と戦ったレイが否定するが、SARUは松風天馬たちが勝つと予測していた。
「そんなことを言うためにここに来たのではあるまい。どうするつもりだ? この場で我々を滅ぼすのか?」
「違うよ、勘違いしないでほしいなぁ。僕らはおじさんたちとの共存を望んでるんだから。今日はね、おじさんたちに提案があって来たんだ」
「……提案だと?」
「断れないことはわかるよね?」
SARUの言葉は静かに、しかし言葉通り拒否権はないというように口角を上げて言った。
☆☆☆☆☆
恐竜時代に戻ってきた翌日、円堂瑞貴と円堂大介はトーブが食べた皿の量に唖然としていた。
「ふー! 食った食ったー!」
「朝からスゴい量を食べたね……」
〈ワッハッハッハッ! よく食べるのは健康の証拠じゃ!〉
トーブの現代の宿泊については、天馬のいる木枯らし荘はフェイとクラーク=ワンダバットがいるし、トーチャンとの約束もあるので瑞貴が預かることになった。
「今日から雷門中で練習があるけど、こんなに食べて大丈夫なの?」
「平気さ! オラ、いっぱい食べれば元気になるし、早く天馬たちとサッカーがしたくてウホウホくっぞ!」
「フフッ、急激な運動をしてお腹壊さないように注意してね。歯を磨いて準備しておいで」
「オー!」
リビングから出て行ったトーブを見届けた瑞貴は、彼が食べたあとの食器を洗い始める。円堂守がいた頃は彼も人並みより食べていたし、天馬や雷門中サッカー部がご飯を食べに来たときも会ったので、こうして自分以外の誰かに料理を振る舞うのは久しぶりだ。
瑞貴は食器を洗い終えて手を拭いたあと、首からチェーンを繋いだ結婚指輪を取り出す。
(守……もう少しだよ、みんなと一緒に助けにいくから)
時空最強イレブンは八人になり、エルドラドも最強にして最後の刺客を送り出してきた。パーフェクト・カスケイドを倒せば円堂もサッカーも取り戻せるので、瑞貴は祈るようにギュッと指輪を握った。
――雷門中のサッカー棟では、現代に残った他の雷門中サッカー部のメンバーと交えて練習を始めている。天馬たちがタイムジャンプをしていた間もしっかり練習をしていたようだ。
「いくぞ、車田!」
「オウッ!」
「うっぎー!」
三国太一が走る車田剛一に向けてゴールキックをすると、影山輝と倉間典人がボールを奪いにやって来る。車田は二人と接触する寸前にボールを左へ大きく蹴った。
「ああっ!」
「やられたな……」
「よーし!」
してやられて輝と倉間は悔しそうにしていると、サイドにいた何かに気づいた黄名子は走り出した。
反対側のエリアでジャンプした雨宮太陽にボールが渡ると、そこへ天馬と神童拓人が走り込んで来ることに気づいた。
「渡しませんよ。ふっ!」
雨宮は着地するとサイドにいた錦龍馬へパスを出す。素早い対応に神童は少し悔しそうに苦笑する。
「やるな、太陽」
「はい!」
「…………」
珍しく何も言わない天馬は、神童と雨宮を見て何かを思うように眉を下げる。その様子に気づいたフェイだが、すぐに神童の声がかかる。