さよならと吼える声
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「あの吼えには、誓いの気持ちが入ってんぞ」
「うん」
「何者にも負けない強い恐竜になるって、誓っているんじゃないかな」
「ビッグー!」
〈ピューイ!〉
天馬が目に涙を浮かべてそう言うと、同じように涙を浮かべているフェイは、ビッグへの別れと決意を胸にタイムジャンプするのだった。
☆☆☆☆☆
タイムホールの中に進むエルドラドのルートクラフトの中では、サカマキの前にカプセルの中に入って眠るように目を閉じているパーフェクト・カスケイドがいる。先に目を開けてカプセルが開いて出て来たのはレイだ。
「今回の戦いでレベルアップしました」
「それは好都合だが、現在エルドラド本部はセカンドステージ・チルドレンの攻撃を受けている。今奴らを抑え込むことができるのは、お前たちだけだ」
「はい。最善を尽くします」
☆☆☆☆☆
二百年後の未来にあるエルドラド本部は、今まさにセカンドステージ・チルドレンによる強襲が起こっている。
セカンドステージ・チルドレンが取り出した謎のカプセルを装填した銃が次々と撃たれると、まるで爆発のような衝撃を受けている。それは会議室の中にも伝わっていた。
「もう逃げられないよ、トウドウ議長」
「「「「「!」」」」」
出入り口には四人の少年少女と白いフードを深くかぶった老人がいる。ゴーグルを付けている一人の少年と老人は以前瑞貴やザナーク=アバロニクの前に現れた者たちだ。
ゴーグルを付けた少年が前に出ると、その姿に議員の一人が目を見開いて正体を言う。
「SARU……セカンドステージ・チルドレンを率いる少年です……!」
「僕のこと、覚えていてくれたんだ。光栄です、おじさん」
イタズラっ子のように笑う少年――SARUだが、トウドウは彼に向かって叫ぶ。
「バカげている! 子供だけで世界を敵に回して戦争など!」
「フフッ、でも本気で困って僕らを消そうとしてるじゃない。僕たちの才能遺伝子の発生源となったサッカーを歴史から消そうとしてるんだよね? それって卑怯じゃない、おじさん?」
「…………」
「それに僕らの母さんまでさらおうとするなんてね。――許せないな」
「っ!」
両腕を組んだSARUは瑞貴のことに関すると今までと違って低い声音で告げた。子供なのに大人以上の威圧感を感じてトウドウは歯を食いしばると、次いで組んだ腕を解いたSARUは元の声音に戻って言葉を続ける。
「子供か大人なんて関係ないんだ。始まるんだよ……弱肉強食の自然のルールにおける淘汰に!」
「「「「「!」」」」」
シュンッ!
SARUの言葉で数人の議員が震える中、トウドウたちの前にサカマキとパーフェクト・カスケイドが現れた。
「お待たせしました、議長」
「フッ」
☆☆☆☆☆
現代に戻った雷門メンバーは戦いの疲れを癒すため解散すると、サッカー棟の前の階段の踊り場へフェイは黄名子を呼び出した。
「なんの用やんね、フェイ?」
「黄名子、君は『誰』なんだ?」
「誰って?」
「僕は化身のことを誰にも話していない。何故君は知っているんだ!?」
「せっかく化身を持っているのに、使わないのはもったいない――」
「聞きたいのはそんなことじゃない!」
「えっ?」
「いや……」
真剣に聞いているのにいつもの調子な黄名子に、声を荒げたフェイが一瞬だけ落ち着くも、
「とにかく、お互いがんばっていこうね、フェイ!」
「あっ!黄名子、こっちの質問を――!」
もう話は終わりだと黄名子が階段を上って行くと、フェイの呼びかけにももう振り向くことはなかった。
(菜花黄名子……君はいったい何者なんだ?)
突然現れた上に誰にも話していない自分の化身・光速闘士ロビンの存在を知っていた黄名子。全てが謎の存在にフェイの疑問は深まるばかりだ。
☆コーチの 今日の格言☆
決意に理由なんていらない。ただ自分が決めたことに迷いがなかったらそれでいい
以上!!
「うん」
「何者にも負けない強い恐竜になるって、誓っているんじゃないかな」
「ビッグー!」
〈ピューイ!〉
天馬が目に涙を浮かべてそう言うと、同じように涙を浮かべているフェイは、ビッグへの別れと決意を胸にタイムジャンプするのだった。
☆☆☆☆☆
タイムホールの中に進むエルドラドのルートクラフトの中では、サカマキの前にカプセルの中に入って眠るように目を閉じているパーフェクト・カスケイドがいる。先に目を開けてカプセルが開いて出て来たのはレイだ。
「今回の戦いでレベルアップしました」
「それは好都合だが、現在エルドラド本部はセカンドステージ・チルドレンの攻撃を受けている。今奴らを抑え込むことができるのは、お前たちだけだ」
「はい。最善を尽くします」
☆☆☆☆☆
二百年後の未来にあるエルドラド本部は、今まさにセカンドステージ・チルドレンによる強襲が起こっている。
セカンドステージ・チルドレンが取り出した謎のカプセルを装填した銃が次々と撃たれると、まるで爆発のような衝撃を受けている。それは会議室の中にも伝わっていた。
「もう逃げられないよ、トウドウ議長」
「「「「「!」」」」」
出入り口には四人の少年少女と白いフードを深くかぶった老人がいる。ゴーグルを付けている一人の少年と老人は以前瑞貴やザナーク=アバロニクの前に現れた者たちだ。
ゴーグルを付けた少年が前に出ると、その姿に議員の一人が目を見開いて正体を言う。
「SARU……セカンドステージ・チルドレンを率いる少年です……!」
「僕のこと、覚えていてくれたんだ。光栄です、おじさん」
イタズラっ子のように笑う少年――SARUだが、トウドウは彼に向かって叫ぶ。
「バカげている! 子供だけで世界を敵に回して戦争など!」
「フフッ、でも本気で困って僕らを消そうとしてるじゃない。僕たちの才能遺伝子の発生源となったサッカーを歴史から消そうとしてるんだよね? それって卑怯じゃない、おじさん?」
「…………」
「それに僕らの母さんまでさらおうとするなんてね。――許せないな」
「っ!」
両腕を組んだSARUは瑞貴のことに関すると今までと違って低い声音で告げた。子供なのに大人以上の威圧感を感じてトウドウは歯を食いしばると、次いで組んだ腕を解いたSARUは元の声音に戻って言葉を続ける。
「子供か大人なんて関係ないんだ。始まるんだよ……弱肉強食の自然のルールにおける淘汰に!」
「「「「「!」」」」」
シュンッ!
SARUの言葉で数人の議員が震える中、トウドウたちの前にサカマキとパーフェクト・カスケイドが現れた。
「お待たせしました、議長」
「フッ」
☆☆☆☆☆
現代に戻った雷門メンバーは戦いの疲れを癒すため解散すると、サッカー棟の前の階段の踊り場へフェイは黄名子を呼び出した。
「なんの用やんね、フェイ?」
「黄名子、君は『誰』なんだ?」
「誰って?」
「僕は化身のことを誰にも話していない。何故君は知っているんだ!?」
「せっかく化身を持っているのに、使わないのはもったいない――」
「聞きたいのはそんなことじゃない!」
「えっ?」
「いや……」
真剣に聞いているのにいつもの調子な黄名子に、声を荒げたフェイが一瞬だけ落ち着くも、
「とにかく、お互いがんばっていこうね、フェイ!」
「あっ!黄名子、こっちの質問を――!」
もう話は終わりだと黄名子が階段を上って行くと、フェイの呼びかけにももう振り向くことはなかった。
(菜花黄名子……君はいったい何者なんだ?)
突然現れた上に誰にも話していない自分の化身・光速闘士ロビンの存在を知っていた黄名子。全てが謎の存在にフェイの疑問は深まるばかりだ。
☆コーチの 今日の格言☆
決意に理由なんていらない。ただ自分が決めたことに迷いがなかったらそれでいい
以上!!