さよならと吼える声
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「フェイとビッグがミキシマックス……!」
「このビリビリ伝わるオーラ……フェイくんが七人目の時空最強イレブン……!」
「ありがとう、ビッグ。君の力を借りるよ」
意外なミキシマックスが起こって天馬と瑞貴は目を見開いた。親がいない孤独、そしてその孤独から乗り越えた強さを持ったビッグとフェイ。そんな二人だからこそミキシマックスが成功したのだろう。
「パワーアップか。だがその程度の力で我々に通用するはずがない」
「これだけじゃないよ」
ミキシマックスしたぐらいでは勝てないと言うレイに向かってフェイはそう言うと、次いで光速闘士ロビンを見上げる。
「僕は君のこと嫌いだけど、力を貸してもらうよ。僕の仲間たちのために! ――アームド!」
化身アームドしたフェイは、光速闘士ロビンのようなウサギ耳の冠や身軽な鎧を身に付け、スカーフをたなびかせていた。
「ミキシマックスと化身アームドの同時使用だと!? 消耗が激しいはずなのに大丈夫なのか!?」
「きっと大丈夫」
「なっ!? 根拠はあるのか!?」
「決意に理由なんていらない。ただ自分が決めたことに迷いがなかったらそれでいい」
ミキシマックスも化身アームドも、それぞれ使うだけで体力の消耗が激しいので危惧するワンダバだが、フェイの姿を見て自然と言葉が出た瑞貴は、胸の前に組んでいた両手をギュッと祈るように握りしめた。
「ふっ!」
「「「「「!」」」」
フェイはパーフェクト・カスケイドの誰一人にも追いつかないほどのスピードでドリブルし、一気にゴール前に着くとシュート体勢に入る。
「王者の牙!」
「キーパーコマンド16」
【弧月十字掌】
古代の牙よりも数段上の威力を持つ、恐竜の王者の貫録を見せる力強いシュートが、ラウ=セムの必殺技を破ってゴールに突き刺さった。
《ゴォ――ルッ!! 雷門、フェイ=ルーンの必殺シュートで1点を返した――っ!!》
ついにパーフェクト・カスケイドから1点をもぎ取ることができて喜ぶ雷門イレブン。フェイが化身アームドを解くと、前半終了のホイッスルが鳴り響く。
「スゲー! なんかウホウホくっぞー!」
「フェイ……!」
「別に隠してたわけじゃないんだ。化身を使いたくない理由があって……」
「そっか。でもスゴいよ、フェイ!」
「ありがとう、天馬」
フェイの元へ集まったトーブや天馬たちは、誰もフェイが今まで化身を使わなかったことについて責めず追及もしなかった。フェイにも事情があると察したのだろう。
(俺も負けてられない……。よし! 俺もキャプテンとして、このピンチをなんとかしなきゃ!)
おかげで1点を返すことができたが点差は8点もある。だからこそ天馬は『キャプテン』としてこの状況をなんとかせねばと意気込んだ。
フェイがふとみんなから少し離れた所で笑っている黄名子を見つける。彼女の説得のおかげで『仲間のため』と理由を付けど化身を出す躊躇いをなくせたのでフェイは笑みを返した。
(うん、それでいい! これからもウチが支えてあげるやんね!)
今回のように迷ったら背中を押して崩れそうになったら支えると、フェイを見て黄名子はそう思った。……まるで自分はそのためにいると言うように。
――ハーフタイム終了後、フェイはみんなに向かって指示を出す。
「みんな! チャンスはハーフ後で体力が回復している今しかない! 一気に攻めるよ!」
「わかった! いくぞー!」
「よし、化身アームドで一気に攻め上がる!」
「「オウッ!」」
了解した天馬が声を上げると、神童を始め剣城と錦はミキシマックスを解除した。
「アームド!」
「「「「アームド!」」」」
天馬と剣城と神童と錦が化身アームドし、フェイは前半と同様にミキシマックスをしたまま化身アームドをする。
〈ミキシマックスと化身アームドを状況によって使い分けるか……〉
「フェイくん以外は、ミキシマックスをしたまま化身アームドしたことがありません。今この場で最適な行動をあの子たちは瞬時に判断したんです」
〈奴らめ、成長しておるの〉
飛び出た円堂大介と瑞貴は、雷門イレブンの行動に感心の声を上げる。
ミキシマックスと化身アームドを同時に使うのは体力が消耗する。フェイは前半の状況を見る限り慣れているだろうが、神童たちは残り少ない体力でできる方法を取ったのだ。
「スゲー! ウホウホくっぞー!」
〈クアアァァアアア!〉
「あっ、トーチャン! トーチャンも戦い見てウホウホ来てんのか?」
「!」
興奮したトーブが踊り出すと、トーチャンもベンチから飛び出てトーブの頭上の上空を飛び回り始める。その光景を見た瑞貴は以前見たトーブの一人前の修業を思い出す。
「このビリビリ伝わるオーラ……フェイくんが七人目の時空最強イレブン……!」
「ありがとう、ビッグ。君の力を借りるよ」
意外なミキシマックスが起こって天馬と瑞貴は目を見開いた。親がいない孤独、そしてその孤独から乗り越えた強さを持ったビッグとフェイ。そんな二人だからこそミキシマックスが成功したのだろう。
「パワーアップか。だがその程度の力で我々に通用するはずがない」
「これだけじゃないよ」
ミキシマックスしたぐらいでは勝てないと言うレイに向かってフェイはそう言うと、次いで光速闘士ロビンを見上げる。
「僕は君のこと嫌いだけど、力を貸してもらうよ。僕の仲間たちのために! ――アームド!」
化身アームドしたフェイは、光速闘士ロビンのようなウサギ耳の冠や身軽な鎧を身に付け、スカーフをたなびかせていた。
「ミキシマックスと化身アームドの同時使用だと!? 消耗が激しいはずなのに大丈夫なのか!?」
「きっと大丈夫」
「なっ!? 根拠はあるのか!?」
「決意に理由なんていらない。ただ自分が決めたことに迷いがなかったらそれでいい」
ミキシマックスも化身アームドも、それぞれ使うだけで体力の消耗が激しいので危惧するワンダバだが、フェイの姿を見て自然と言葉が出た瑞貴は、胸の前に組んでいた両手をギュッと祈るように握りしめた。
「ふっ!」
「「「「「!」」」」
フェイはパーフェクト・カスケイドの誰一人にも追いつかないほどのスピードでドリブルし、一気にゴール前に着くとシュート体勢に入る。
「王者の牙!」
「キーパーコマンド16」
【弧月十字掌】
古代の牙よりも数段上の威力を持つ、恐竜の王者の貫録を見せる力強いシュートが、ラウ=セムの必殺技を破ってゴールに突き刺さった。
《ゴォ――ルッ!! 雷門、フェイ=ルーンの必殺シュートで1点を返した――っ!!》
ついにパーフェクト・カスケイドから1点をもぎ取ることができて喜ぶ雷門イレブン。フェイが化身アームドを解くと、前半終了のホイッスルが鳴り響く。
「スゲー! なんかウホウホくっぞー!」
「フェイ……!」
「別に隠してたわけじゃないんだ。化身を使いたくない理由があって……」
「そっか。でもスゴいよ、フェイ!」
「ありがとう、天馬」
フェイの元へ集まったトーブや天馬たちは、誰もフェイが今まで化身を使わなかったことについて責めず追及もしなかった。フェイにも事情があると察したのだろう。
(俺も負けてられない……。よし! 俺もキャプテンとして、このピンチをなんとかしなきゃ!)
おかげで1点を返すことができたが点差は8点もある。だからこそ天馬は『キャプテン』としてこの状況をなんとかせねばと意気込んだ。
フェイがふとみんなから少し離れた所で笑っている黄名子を見つける。彼女の説得のおかげで『仲間のため』と理由を付けど化身を出す躊躇いをなくせたのでフェイは笑みを返した。
(うん、それでいい! これからもウチが支えてあげるやんね!)
今回のように迷ったら背中を押して崩れそうになったら支えると、フェイを見て黄名子はそう思った。……まるで自分はそのためにいると言うように。
――ハーフタイム終了後、フェイはみんなに向かって指示を出す。
「みんな! チャンスはハーフ後で体力が回復している今しかない! 一気に攻めるよ!」
「わかった! いくぞー!」
「よし、化身アームドで一気に攻め上がる!」
「「オウッ!」」
了解した天馬が声を上げると、神童を始め剣城と錦はミキシマックスを解除した。
「アームド!」
「「「「アームド!」」」」
天馬と剣城と神童と錦が化身アームドし、フェイは前半と同様にミキシマックスをしたまま化身アームドをする。
〈ミキシマックスと化身アームドを状況によって使い分けるか……〉
「フェイくん以外は、ミキシマックスをしたまま化身アームドしたことがありません。今この場で最適な行動をあの子たちは瞬時に判断したんです」
〈奴らめ、成長しておるの〉
飛び出た円堂大介と瑞貴は、雷門イレブンの行動に感心の声を上げる。
ミキシマックスと化身アームドを同時に使うのは体力が消耗する。フェイは前半の状況を見る限り慣れているだろうが、神童たちは残り少ない体力でできる方法を取ったのだ。
「スゲー! ウホウホくっぞー!」
〈クアアァァアアア!〉
「あっ、トーチャン! トーチャンも戦い見てウホウホ来てんのか?」
「!」
興奮したトーブが踊り出すと、トーチャンもベンチから飛び出てトーブの頭上の上空を飛び回り始める。その光景を見た瑞貴は以前見たトーブの一人前の修業を思い出す。