獣の谷の大決戦!
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「よーし、オラだって! ジャガウォック! はあっ!」
「トーブ!」
「やるな」
「ス、スッゲェ!」
ドリブルするトロオドンの前に出たトーブは、太古の戦士ジャガウォックを出して見事ボールを取った。そのプレーに天馬も剣城も声を上げ、狩屋もびっくりしている。
「ウホー! やったぞー!」
〈ピューイ! ピューイ!〉
〈クアアアアッ!〉
〈ジャアアッ〉
喜びのあまりハシャぐトーブにつられ、ビッグも小躍りする。だが、息子のプレーにトーチャンは喜ぶのではなく、何故か顔をしかめて鳴いた。それが何かの指示だったのか、トロオドンは一匹がドリブルしてもう一匹がその横に並んで走り出す。
「今度は二匹か! やってやるぞー! ――うわああっ!」
「さすがに二匹同時はキツいか……」
化身を出しているにも関わらず、トーブは二匹のトロオドンを相手に吹っ飛ばされた上に化身が消えてしまった。霧野はいくらトーブでも二匹はまだ相手にできないと思う。
「いや、まだまだぁ!」
地面に体を叩きつけることなく着地したトーブは何度も立ち向かうが、二匹のトロオドン相手に吹っ飛ばされてばかりだ。
「トーブ!」
〈ピューイ……〉
「ハァ……。オラは…負けねぇ……」
しかし蓄積されたダメージに限界が来たのか、トーブはついに倒れてしまった。
〈クアアアッ!〉
「続けさせる気かよ……」
「これ以上はムリだ! 少し休ませないと!」
〈クアアアッ〉
言葉がわからなくてもだいぶ雰囲気でわかったのか、水鳥がトーチャンの言いたいことを察した。フェイがトーブを休憩させるように言うもトーチャンは首を振るだけだ。
〈ピー! ピー!〉
「あっ……」
一度目を閉じたトーブだが、鳴き声に気づいて弱々しくも目を開ける。その視界に映ったのは自分に向かって呼びかけるビッグの姿だ。
「ビッグには…情けねぇとこ……見せらんねぇぞ……! あいつには…早く元気になってほしいんだ……! そのためにオラ…なんだって…なんだって……――うおおぉぉおお! いっくぞー!」
〈ピューイ!〉
〈クアッ〉
立ち上がって雄たけびを上げたトーブの姿に、ビッグやマネージャーたちは喜び、トーチャンは口の端を上げて頷いた。種族は違えど確かにある親としての姿に、黄名子は何かを感じ取る。
〈クアアアッ!〉
〈ジュアアッ〉
「でやああっ!」
「がんばれ! トーブ!」
再開だとトーチャンが声を上げると、トロオドンたちがトーブに向かって行く。天馬が応援する中、トーブは先ほどと打って変わって吹っ飛ばされることはなく、完全に突破はできなくてもボールにくらいつくぐらい成長していた。
それを見たフェイは拳を握りしめ、自身もこのままではいかないと思う。
「僕も、負けてられない!」
「――今度こそいくよ!」
「「「「「!」」」」」
決意をした黄名子の声に全員顔を向けると、なんと黄名子がドリブルする別のトロオドンに向かって走って行った。
「はああぁぁあああ! 暁ノ巫女アマテラス!」
「「「「「!」」」」」
黄名子から放たれたオーラが形となり、跳ねた赤い耳と左手に金色の弓を持つ、優しくも輝くお日様のような化身が現れる。そしてついにトロオドンからボールを奪うことができた。
「やった! 成功やんね!」
「スゴいよ、黄名子!」
「見事な化身だ!」
「オッホー! 黄名子ー! ウホウホくっぞー!」
「…………」
天馬や神童やトーブたちは黄名子の成長に喜んでいるのに、フェイだけは何も言わずどこか悲しそうな表情をしていた。
「トーブ!」
「やるな」
「ス、スッゲェ!」
ドリブルするトロオドンの前に出たトーブは、太古の戦士ジャガウォックを出して見事ボールを取った。そのプレーに天馬も剣城も声を上げ、狩屋もびっくりしている。
「ウホー! やったぞー!」
〈ピューイ! ピューイ!〉
〈クアアアアッ!〉
〈ジャアアッ〉
喜びのあまりハシャぐトーブにつられ、ビッグも小躍りする。だが、息子のプレーにトーチャンは喜ぶのではなく、何故か顔をしかめて鳴いた。それが何かの指示だったのか、トロオドンは一匹がドリブルしてもう一匹がその横に並んで走り出す。
「今度は二匹か! やってやるぞー! ――うわああっ!」
「さすがに二匹同時はキツいか……」
化身を出しているにも関わらず、トーブは二匹のトロオドンを相手に吹っ飛ばされた上に化身が消えてしまった。霧野はいくらトーブでも二匹はまだ相手にできないと思う。
「いや、まだまだぁ!」
地面に体を叩きつけることなく着地したトーブは何度も立ち向かうが、二匹のトロオドン相手に吹っ飛ばされてばかりだ。
「トーブ!」
〈ピューイ……〉
「ハァ……。オラは…負けねぇ……」
しかし蓄積されたダメージに限界が来たのか、トーブはついに倒れてしまった。
〈クアアアッ!〉
「続けさせる気かよ……」
「これ以上はムリだ! 少し休ませないと!」
〈クアアアッ〉
言葉がわからなくてもだいぶ雰囲気でわかったのか、水鳥がトーチャンの言いたいことを察した。フェイがトーブを休憩させるように言うもトーチャンは首を振るだけだ。
〈ピー! ピー!〉
「あっ……」
一度目を閉じたトーブだが、鳴き声に気づいて弱々しくも目を開ける。その視界に映ったのは自分に向かって呼びかけるビッグの姿だ。
「ビッグには…情けねぇとこ……見せらんねぇぞ……! あいつには…早く元気になってほしいんだ……! そのためにオラ…なんだって…なんだって……――うおおぉぉおお! いっくぞー!」
〈ピューイ!〉
〈クアッ〉
立ち上がって雄たけびを上げたトーブの姿に、ビッグやマネージャーたちは喜び、トーチャンは口の端を上げて頷いた。種族は違えど確かにある親としての姿に、黄名子は何かを感じ取る。
〈クアアアッ!〉
〈ジュアアッ〉
「でやああっ!」
「がんばれ! トーブ!」
再開だとトーチャンが声を上げると、トロオドンたちがトーブに向かって行く。天馬が応援する中、トーブは先ほどと打って変わって吹っ飛ばされることはなく、完全に突破はできなくてもボールにくらいつくぐらい成長していた。
それを見たフェイは拳を握りしめ、自身もこのままではいかないと思う。
「僕も、負けてられない!」
「――今度こそいくよ!」
「「「「「!」」」」」
決意をした黄名子の声に全員顔を向けると、なんと黄名子がドリブルする別のトロオドンに向かって走って行った。
「はああぁぁあああ! 暁ノ巫女アマテラス!」
「「「「「!」」」」」
黄名子から放たれたオーラが形となり、跳ねた赤い耳と左手に金色の弓を持つ、優しくも輝くお日様のような化身が現れる。そしてついにトロオドンからボールを奪うことができた。
「やった! 成功やんね!」
「スゴいよ、黄名子!」
「見事な化身だ!」
「オッホー! 黄名子ー! ウホウホくっぞー!」
「…………」
天馬や神童やトーブたちは黄名子の成長に喜んでいるのに、フェイだけは何も言わずどこか悲しそうな表情をしていた。