恐竜時代へGO!!
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――踊ったりもしていたのでトーブが食べ終わったときには日もすっかり傾いて夕方になっていた。雷門メンバーのほとんどはやはり抵抗があるのかあまり食べなかったが。
「ハァ~……食った食った!」
トーブも満足そうに膨れた腹をポンポンと軽く叩いていると、神童は一番気になっていたこと――トーブが人間が存在しない恐竜時代にいることを訊いてみる。
「トーブ。君はどうしてここにいるんだ?」
「どうして? どうしてってどうしてだ?」
「君は人間だろ。本来ならこの時代にいるべき存在じゃない」
「うーん……オメーの言ってることよくわかんねぇぞ! オラはずーっとここで育ってきたぞ。オラはトーチャンの子だ。トーチャンの卵から生まれたんだ!」
「卵? ンなアホな……」
「嘘じゃない! その卵を見せてやるぞ! ――あっ。って言いてぇとこだけど、ちょっと前にトーチャンが踏んで壊しちまったんだな~……」
〈クアアアッ〉
「「アハハハ……」」
人間は哺乳類なので卵から生まれるなどあり得ないと言う水鳥たちに、トーブは立ち上がって証拠を見せようとしたが、それをトーチャンが壊したと頭に手を当てながら苦笑したので、天馬と信助はガクッと肩を落とした。
「で、オメーらはどっから来たんだ? 向こうの山か?」
「私たちは恐竜を探しに来たの」
「そう! ティラノサウルスより強い恐竜……トーブは知らない?」
「ティラノ?」
瑞貴に続いて天馬もこの時代に来た目的を話すと、天馬が上げた恐竜の名にトーブはキョトンとした顔をする。この時代に育ったトーブが知らないのもムリはないと信助は天馬に話しかける。
「『ティラノサウルス』って名前は、遠い未来――僕たちの時代の人が付けたんだ。だからトーブは知らないよ」
「あっ、そっか」
「知ってっぞ。――ティラノサウルス」
「「ええっ!?」」
「ホント!?」
まさかトーブがティラノサウルスの名前を知っていたなど予想外なので、天馬と信助は驚きの声を上げた。しかしトーブは両腕を組んで複雑そうな顔をする。
「でも、ティラノサウルスってそんなに強くはねぇけどな……」
「えっ、そうなの?」
「そんなはずないよ! ティラノサウルスだよ?」
「ホントだ! オラ、嘘は言わねぇ」
天馬や信助たちが住む現代ではティラノサウルスは一番強いと言われるメジャーな恐竜なのだが、トーブはそれを否定して腰をかける。
「でも強い奴なら知ってる!」
「ホント!?」
「オウッ! 『ロックスター』ってんだ!」
「ロックスター……?」
「獣の谷の洞窟に住んでる、ここら辺の奴らのボスなんだ! 他の奴よりもずーっとデッケェんだぞ!」
〈それだ!〉
「おー! しゃべる石かー!」
トーブの説明に反応した大介が飛び出すが、トーブは驚くどころか面白そうに笑っていた。大介は特に気にすることなく瑞貴と天馬と信助の前に浮かんで言う。
〈ボスの力なら、ミキシマックスにふさわしい! そのロックスターとやらのオーラをいただこう!〉
「「「はい!」」」
「トーブ、案内してくれる?」
ミキシマックスの対象も見つけたと言うことで、天馬はさっそくロックスターの居場所を知っているトーブに頼んでみるが――。
「いいぞ~。ふわぁ~……腹いっぱいで眠たくな――……グー」
「おい!」
「寝るの、早っ!?」
「スー……」
いつの間にか横になって眠ったトーブにワンダバはツッコミを入れて水鳥も声を上げるが、隣で茜も眠いのかコックリコックリと船を漕いでいた。
「いいんじゃない? 今行ったって夜になるし、明るい内に行動したほうがベストだよ」
「そうですね。仕方ない、ロックスターに会うのは明日にしようか」
「うん。野宿をする場所を探さないとね」
〈クアアアッ〉
「「「「「ん?」」」」」
瑞貴とフェイと天馬が捜索は明日にすると決めて寝床はどうしようかと話していると、寝床から離れたトーチャンがクチバシで自分の寝床を示していた。
「ここで寝ろって言ってるのかな?」
〈クアアッ〉
「そうみたいだな」
トーチャンはトーブと暮らしているせいかずいぶん賢いようで、天馬や神童たちの言葉が伝わっているし返事もしてくれる。
「まあ僕たちだけで野宿するより安全かな」
「ウム!」
「エヘッ! 恐竜と一緒に眠れるなんて感激~!」
フェイもワンダバも危険な白亜紀でも安心して眠れる場所があればいいと思って決定すると、信助が一番最初に寝床へ飛び込んだので、水鳥は溜息を吐く。
「ハァ~……信助は呑気でいいよな~」
「あっ、こっちでも寝られそうやんね!」
「じゃ、おやすみなさーい」
「ハァ~……食った食った!」
トーブも満足そうに膨れた腹をポンポンと軽く叩いていると、神童は一番気になっていたこと――トーブが人間が存在しない恐竜時代にいることを訊いてみる。
「トーブ。君はどうしてここにいるんだ?」
「どうして? どうしてってどうしてだ?」
「君は人間だろ。本来ならこの時代にいるべき存在じゃない」
「うーん……オメーの言ってることよくわかんねぇぞ! オラはずーっとここで育ってきたぞ。オラはトーチャンの子だ。トーチャンの卵から生まれたんだ!」
「卵? ンなアホな……」
「嘘じゃない! その卵を見せてやるぞ! ――あっ。って言いてぇとこだけど、ちょっと前にトーチャンが踏んで壊しちまったんだな~……」
〈クアアアッ〉
「「アハハハ……」」
人間は哺乳類なので卵から生まれるなどあり得ないと言う水鳥たちに、トーブは立ち上がって証拠を見せようとしたが、それをトーチャンが壊したと頭に手を当てながら苦笑したので、天馬と信助はガクッと肩を落とした。
「で、オメーらはどっから来たんだ? 向こうの山か?」
「私たちは恐竜を探しに来たの」
「そう! ティラノサウルスより強い恐竜……トーブは知らない?」
「ティラノ?」
瑞貴に続いて天馬もこの時代に来た目的を話すと、天馬が上げた恐竜の名にトーブはキョトンとした顔をする。この時代に育ったトーブが知らないのもムリはないと信助は天馬に話しかける。
「『ティラノサウルス』って名前は、遠い未来――僕たちの時代の人が付けたんだ。だからトーブは知らないよ」
「あっ、そっか」
「知ってっぞ。――ティラノサウルス」
「「ええっ!?」」
「ホント!?」
まさかトーブがティラノサウルスの名前を知っていたなど予想外なので、天馬と信助は驚きの声を上げた。しかしトーブは両腕を組んで複雑そうな顔をする。
「でも、ティラノサウルスってそんなに強くはねぇけどな……」
「えっ、そうなの?」
「そんなはずないよ! ティラノサウルスだよ?」
「ホントだ! オラ、嘘は言わねぇ」
天馬や信助たちが住む現代ではティラノサウルスは一番強いと言われるメジャーな恐竜なのだが、トーブはそれを否定して腰をかける。
「でも強い奴なら知ってる!」
「ホント!?」
「オウッ! 『ロックスター』ってんだ!」
「ロックスター……?」
「獣の谷の洞窟に住んでる、ここら辺の奴らのボスなんだ! 他の奴よりもずーっとデッケェんだぞ!」
〈それだ!〉
「おー! しゃべる石かー!」
トーブの説明に反応した大介が飛び出すが、トーブは驚くどころか面白そうに笑っていた。大介は特に気にすることなく瑞貴と天馬と信助の前に浮かんで言う。
〈ボスの力なら、ミキシマックスにふさわしい! そのロックスターとやらのオーラをいただこう!〉
「「「はい!」」」
「トーブ、案内してくれる?」
ミキシマックスの対象も見つけたと言うことで、天馬はさっそくロックスターの居場所を知っているトーブに頼んでみるが――。
「いいぞ~。ふわぁ~……腹いっぱいで眠たくな――……グー」
「おい!」
「寝るの、早っ!?」
「スー……」
いつの間にか横になって眠ったトーブにワンダバはツッコミを入れて水鳥も声を上げるが、隣で茜も眠いのかコックリコックリと船を漕いでいた。
「いいんじゃない? 今行ったって夜になるし、明るい内に行動したほうがベストだよ」
「そうですね。仕方ない、ロックスターに会うのは明日にしようか」
「うん。野宿をする場所を探さないとね」
〈クアアアッ〉
「「「「「ん?」」」」」
瑞貴とフェイと天馬が捜索は明日にすると決めて寝床はどうしようかと話していると、寝床から離れたトーチャンがクチバシで自分の寝床を示していた。
「ここで寝ろって言ってるのかな?」
〈クアアッ〉
「そうみたいだな」
トーチャンはトーブと暮らしているせいかずいぶん賢いようで、天馬や神童たちの言葉が伝わっているし返事もしてくれる。
「まあ僕たちだけで野宿するより安全かな」
「ウム!」
「エヘッ! 恐竜と一緒に眠れるなんて感激~!」
フェイもワンダバも危険な白亜紀でも安心して眠れる場所があればいいと思って決定すると、信助が一番最初に寝床へ飛び込んだので、水鳥は溜息を吐く。
「ハァ~……信助は呑気でいいよな~」
「あっ、こっちでも寝られそうやんね!」
「じゃ、おやすみなさーい」