恐竜時代へGO!!
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「付いて来い」
「えー!? 恐竜を橋に!?」
「早く来い!」
最初に飛び乗ったトーブを先頭に、天馬たちもあとを付いて行く。かなりの大型なので尻尾も充分な幅があるし安定もするが、落ちたら崖の下に真っ逆さまというのは絶対避けたい。
「なんか、信じられません……」
「人間のトーブくんがこの時代にいること? それとも自分たちが恐竜を橋にしていること?」
「どっちもです……」
「だよね……」
「――わあ~!」
天馬と瑞貴が顔を見合わせて苦笑していると、前にいる信助が体を倒してアラモサウルスの体に頬ずりをしていた。
「僕今、アラモサウルスの上にいるんだ~! ――わあっ!」
「「「「「あっ!」」」」」
「わあああっ!」
バランスを崩して信助は崖の下に落ちそうになるが、アラモサウルスが尻尾を使って信助を受け止めてくれたのだ。
「た、助かった~……」
「「「「「フゥ……」」」」」
危惧していたことが目の前で実現しかけたので、肝が冷えた雷門メンバーは全員心からホッとした。
そして全員渡り終えたことを確認すると、トーブは近くで見つけた大きな果実をアラモサウルスに差し出す。
「ありがとな。また今度遊ぼ」
〈ヴアアッ〉
「スゴい! 恐竜と友達なんだ!」
「他にもいっぱいいるぞ」
それからパキケファロサウルスに頭突きして倒れしてもらった木で川を渡ったり、アンキロサウルスが尻尾で道を塞いだ大岩を砕いてくれた。トーブが友達というだけあってどの恐竜も瑞貴や天馬たちに対しても友好的である。
☆☆☆☆☆
「着いたぞ! ここがオラのうちだ!」
ついに辿り着いた場所はかなりの高さがある崖の上で、中央には円状の穴の中に大きな葉が敷き詰められた場所や、横の壁の一部は洞穴となって中は大きな葉で作られた寝床、そして果物や水が大きな木の実の殻で作られた器に入っている。
「こんな所に一人で住んでいるなんて……」
「一人? 『トーチャン』ならいるぞ」
「「「「「ええっ!?」」」」」
まさかトーブ以外にも人間がいるのかと、天馬たちは驚きの声を上げた。
「お父さんもいるの!?」
「いるぞ! トーチャーン! ただいまー!」
ビュオォォオオオ――!
「「「「「わあああっ!」」」」」
トーブが叫ぶと同時に強風が巻き起こる。あまりの衝撃に雷門メンバーは手で顔を覆ったり髪を抑えたりしていると、トーブの隣に何かが降りて来た。
「これがオラのトーチャンだ!」
〈クアアァァアアア!〉
なんとトーブが言う『トーチャン』は大きな翼を持った翼竜だ。まさか恐竜だと思わず天馬たちは唖然とする。中央にある円状の葉はトーチャンの寝床のようだ。
「トーチャンって……」
「ケツァルコアトルスだ!」
「ケ、ケツが割れとるっス?」
「ケツァルコアトルスだ……」
〈クアアアッ!〉
信助が言ったトーチャンの名を、錦は発音が悪い上に言い間違えたので神童は呆れながら訂正した。
真ん中に焚き火をしたあと、トーブは全員にご飯を用意してくれた。しかし皿代わりにした葉っぱの上にあるのは、何かの卵を茹でた茹で卵、ヤシの実のような木の実、パパイヤのような果物、骨付き肉、生のキノコ、木の実の殻を皿にしたスープだ。もちろん食べれないというわけではなさそうが、料理よりガッツくように食べるトーブの勢いが雷門メンバーを呆然とさせていたのだ。
「あぐぐぐ! 食え! うめぇぞ、トンマ!」
「天馬だよ……。あ、ありがとう……」
「食べられんのか? これ……」
「さ、さあ……?」
「ほら、どうしたゴンスケ?」
「信助! お、おいしそうだね……」
水鳥も葵も信助も微妙な顔をしている。そんな中でやはり最初は大人の自分が、と思ったのか天馬と神童の間に座る瑞貴が思い切って骨付き肉をかじるのを黄名子が目撃する。
「あむっ」
「あっ、瑞貴さんが食べたやんね!」
「モグモグ……――あっ、意外とおいしい」
「そうだろ! いい焼き加減だろ、プテラ!」
「瑞貴だよ……」
間違うにしてもどうして恐竜の名前が出てくるのだろうか。瑞貴を一度見て錦も決意したのか果物をかじってみる。
「あぐっ! なかなかイケるぜよ!」
「うんめぇだろー! 真ん中食ってみろ、オアシキ!」
「錦だ! あむっ……――んぐぐぐっ! すっぺー!」
「アハハハッ! あむっ……んんんんっ! すっぺー!」
果物の種を食べた錦とトーブは酸っぱさのあまり舌を出しながら大きく手を振りだし、挙げ句の果てには「すっぺー!」と言いながら小躍りをし始めた。その奇怪な光景に他のみんなはまた呆然としていたとか。
「えー!? 恐竜を橋に!?」
「早く来い!」
最初に飛び乗ったトーブを先頭に、天馬たちもあとを付いて行く。かなりの大型なので尻尾も充分な幅があるし安定もするが、落ちたら崖の下に真っ逆さまというのは絶対避けたい。
「なんか、信じられません……」
「人間のトーブくんがこの時代にいること? それとも自分たちが恐竜を橋にしていること?」
「どっちもです……」
「だよね……」
「――わあ~!」
天馬と瑞貴が顔を見合わせて苦笑していると、前にいる信助が体を倒してアラモサウルスの体に頬ずりをしていた。
「僕今、アラモサウルスの上にいるんだ~! ――わあっ!」
「「「「「あっ!」」」」」
「わあああっ!」
バランスを崩して信助は崖の下に落ちそうになるが、アラモサウルスが尻尾を使って信助を受け止めてくれたのだ。
「た、助かった~……」
「「「「「フゥ……」」」」」
危惧していたことが目の前で実現しかけたので、肝が冷えた雷門メンバーは全員心からホッとした。
そして全員渡り終えたことを確認すると、トーブは近くで見つけた大きな果実をアラモサウルスに差し出す。
「ありがとな。また今度遊ぼ」
〈ヴアアッ〉
「スゴい! 恐竜と友達なんだ!」
「他にもいっぱいいるぞ」
それからパキケファロサウルスに頭突きして倒れしてもらった木で川を渡ったり、アンキロサウルスが尻尾で道を塞いだ大岩を砕いてくれた。トーブが友達というだけあってどの恐竜も瑞貴や天馬たちに対しても友好的である。
☆☆☆☆☆
「着いたぞ! ここがオラのうちだ!」
ついに辿り着いた場所はかなりの高さがある崖の上で、中央には円状の穴の中に大きな葉が敷き詰められた場所や、横の壁の一部は洞穴となって中は大きな葉で作られた寝床、そして果物や水が大きな木の実の殻で作られた器に入っている。
「こんな所に一人で住んでいるなんて……」
「一人? 『トーチャン』ならいるぞ」
「「「「「ええっ!?」」」」」
まさかトーブ以外にも人間がいるのかと、天馬たちは驚きの声を上げた。
「お父さんもいるの!?」
「いるぞ! トーチャーン! ただいまー!」
ビュオォォオオオ――!
「「「「「わあああっ!」」」」」
トーブが叫ぶと同時に強風が巻き起こる。あまりの衝撃に雷門メンバーは手で顔を覆ったり髪を抑えたりしていると、トーブの隣に何かが降りて来た。
「これがオラのトーチャンだ!」
〈クアアァァアアア!〉
なんとトーブが言う『トーチャン』は大きな翼を持った翼竜だ。まさか恐竜だと思わず天馬たちは唖然とする。中央にある円状の葉はトーチャンの寝床のようだ。
「トーチャンって……」
「ケツァルコアトルスだ!」
「ケ、ケツが割れとるっス?」
「ケツァルコアトルスだ……」
〈クアアアッ!〉
信助が言ったトーチャンの名を、錦は発音が悪い上に言い間違えたので神童は呆れながら訂正した。
真ん中に焚き火をしたあと、トーブは全員にご飯を用意してくれた。しかし皿代わりにした葉っぱの上にあるのは、何かの卵を茹でた茹で卵、ヤシの実のような木の実、パパイヤのような果物、骨付き肉、生のキノコ、木の実の殻を皿にしたスープだ。もちろん食べれないというわけではなさそうが、料理よりガッツくように食べるトーブの勢いが雷門メンバーを呆然とさせていたのだ。
「あぐぐぐ! 食え! うめぇぞ、トンマ!」
「天馬だよ……。あ、ありがとう……」
「食べられんのか? これ……」
「さ、さあ……?」
「ほら、どうしたゴンスケ?」
「信助! お、おいしそうだね……」
水鳥も葵も信助も微妙な顔をしている。そんな中でやはり最初は大人の自分が、と思ったのか天馬と神童の間に座る瑞貴が思い切って骨付き肉をかじるのを黄名子が目撃する。
「あむっ」
「あっ、瑞貴さんが食べたやんね!」
「モグモグ……――あっ、意外とおいしい」
「そうだろ! いい焼き加減だろ、プテラ!」
「瑞貴だよ……」
間違うにしてもどうして恐竜の名前が出てくるのだろうか。瑞貴を一度見て錦も決意したのか果物をかじってみる。
「あぐっ! なかなかイケるぜよ!」
「うんめぇだろー! 真ん中食ってみろ、オアシキ!」
「錦だ! あむっ……――んぐぐぐっ! すっぺー!」
「アハハハッ! あむっ……んんんんっ! すっぺー!」
果物の種を食べた錦とトーブは酸っぱさのあまり舌を出しながら大きく手を振りだし、挙げ句の果てには「すっぺー!」と言いながら小躍りをし始めた。その奇怪な光景に他のみんなはまた呆然としていたとか。