恐竜時代へGO!!
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キャラバンは地上に降りると、どこかワクワクしている大介はすぐにでも行こうとする。
〈それじゃあさっそく、ミキシマックスができそうな恐竜を探しに行くぞ!〉
「大介さん、ストップ!」
〈ん?〉
「僕たち、このままで外に出るんですか?」
「そうですよー! これじゃ恐竜に会った途端食べられちゃいます!」
出て行こうとする大介を瑞貴が止めた。なんの対策もしていないのはマズいのではと思った雨宮が言うと、速水も同意して声を上げる。
「フッ。ならば私に任せろ! ワンダバスイッチ・オン!」
が……鎧を身に纏っているわけでもなく、武器を持っているわけでもなく、何かの動物の皮のみたいな生地で、まるで原始人のような格好である。想像していたのとはだいぶ違うと水鳥と雨宮は思った。
「これかよ……」
「なんの解決にもなってないような気がする……」
「そうですよ! 別に身を守れそうでもないし、カッコ悪いですよ……」
「私、好き!」
「あ~……」
尚も抗議をする速水に対し、茜は気に入ったようなので葵は苦笑した。
「やはり彼らの時代に行ったら、その時代に馴染む格好をせんとな!」
「そもそも、この時代に人間はいないはずじゃあ?」
「あっ……」
「まあいいやんね! 雰囲気雰囲気!」
神童に正論を上げられてワンダバは言葉を失うが、黄名子はTPOも大事だというように言った。
――キャラバンから出た雷門メンバーは単独や別行動は取らないようにし、固まって進むことになった。あちこちから上がる音や恐竜の鳴き声が聞こえる。
「あー! あれは! この時代にしかいない恐竜のトロオドンだ!」
「とろろうどん?」
「トロオドン! 知らないんですか? スッゴく頭のいい恐竜って言われてるんですよ!」
言い間違いをする錦龍馬に信助が注意すると、次いで木々より高い首を持つ恐竜を見つける。
「あー! あっちにはアラモサウルス! 本当に恐竜時代に来たんだ……感激だよ!」
こうして自分の目で確認できたことに信助のテンションは上がる一方だ。
途中の川で、自分たちの身長じゃ足りないほどの大きさを持つ魚影を狩屋マサキが見つける。
「ヒャー! デッカい魚!」
「魚じゃないよ。あれも恐竜だよ」
「スッゲー……」
「スゴい迫力だな……」
狩屋に続いて剣城も興味を持っているようなので、もしかしてと思い天馬は問いかける。
「剣城も恐竜好きなの?」
「好きというか、昔兄さんと博物館に化石を見に行ったことがあるだけだ。まさか本物を目にすることになるとは思わなかったがな」
「ホントだね!」
「お前たち! 何をボーッとしている! 注意深く進め! ちょっとの油断が命取りになるんだ――……あっ! ああああ……あー!」
「ワンダバ!」
周りは確認しているが足元はおろそかになってしまい、石に躓いたワンダバが坂道の下へと前転しながら転がって行く。
「ワンダバー!」
「ワンダバ、大丈夫――……ええっ!?」
途中で何かにぶつかってフェイたちと真正面になる形で止まったワンダバ。追いかけたフェイや天馬たちだが、ワンダバのうしろを見ると顔を引きつらせて動きを止めた。
しかしワンダバは何も気づいていないので、天馬はその向こうを指差す。
「ワン…ダバ……!」
「なんだ天馬、ハッキリ言え!」
「う、うしろ!」
「うしろがなんだって?」
〈グルルルル……〉
「えっ? おっ?」
天馬の声をよく聞くために軽く自身の耳を引っ張るワンダバだが、その上から差し込んで来た陰に顔を上げると……鋭い牙を持つ目付きの悪いティラノサウルスがこちらを見下ろしていたことに、ワンダバはやっと気づいたのだ。
「恐竜!? しかも強暴そうな奴! うおおっ! ぎゃあぁぁあああ!!」
「「「「「うわあぁぁあああ!!」」」」」
追いかけてくるティラノサウルスから逃れるために天馬や瑞貴たちは必死に逃げる。しかし途中で信助が転んでしまった。
「わっ!」
「信助!」
「大丈夫!?」
倒れた信助の元へ天馬と瑞貴が駆け寄って支えようとするが、ティラノサウルスは三人を狙って口を大きく開けてくるので葵は声を上げる。
〈グアアァァアアア!!〉
「信助! 天馬! 瑞貴さん!」
「「うわあぁぁあああ!」」
「っ!」
恐怖のあまりお互い抱き合う天馬と信助を守ろうと、瑞貴は二人の前に出て両手を広げる。絶体絶命のピンチ――……だと思ったが。
〈それじゃあさっそく、ミキシマックスができそうな恐竜を探しに行くぞ!〉
「大介さん、ストップ!」
〈ん?〉
「僕たち、このままで外に出るんですか?」
「そうですよー! これじゃ恐竜に会った途端食べられちゃいます!」
出て行こうとする大介を瑞貴が止めた。なんの対策もしていないのはマズいのではと思った雨宮が言うと、速水も同意して声を上げる。
「フッ。ならば私に任せろ! ワンダバスイッチ・オン!」
が……鎧を身に纏っているわけでもなく、武器を持っているわけでもなく、何かの動物の皮のみたいな生地で、まるで原始人のような格好である。想像していたのとはだいぶ違うと水鳥と雨宮は思った。
「これかよ……」
「なんの解決にもなってないような気がする……」
「そうですよ! 別に身を守れそうでもないし、カッコ悪いですよ……」
「私、好き!」
「あ~……」
尚も抗議をする速水に対し、茜は気に入ったようなので葵は苦笑した。
「やはり彼らの時代に行ったら、その時代に馴染む格好をせんとな!」
「そもそも、この時代に人間はいないはずじゃあ?」
「あっ……」
「まあいいやんね! 雰囲気雰囲気!」
神童に正論を上げられてワンダバは言葉を失うが、黄名子はTPOも大事だというように言った。
――キャラバンから出た雷門メンバーは単独や別行動は取らないようにし、固まって進むことになった。あちこちから上がる音や恐竜の鳴き声が聞こえる。
「あー! あれは! この時代にしかいない恐竜のトロオドンだ!」
「とろろうどん?」
「トロオドン! 知らないんですか? スッゴく頭のいい恐竜って言われてるんですよ!」
言い間違いをする錦龍馬に信助が注意すると、次いで木々より高い首を持つ恐竜を見つける。
「あー! あっちにはアラモサウルス! 本当に恐竜時代に来たんだ……感激だよ!」
こうして自分の目で確認できたことに信助のテンションは上がる一方だ。
途中の川で、自分たちの身長じゃ足りないほどの大きさを持つ魚影を狩屋マサキが見つける。
「ヒャー! デッカい魚!」
「魚じゃないよ。あれも恐竜だよ」
「スッゲー……」
「スゴい迫力だな……」
狩屋に続いて剣城も興味を持っているようなので、もしかしてと思い天馬は問いかける。
「剣城も恐竜好きなの?」
「好きというか、昔兄さんと博物館に化石を見に行ったことがあるだけだ。まさか本物を目にすることになるとは思わなかったがな」
「ホントだね!」
「お前たち! 何をボーッとしている! 注意深く進め! ちょっとの油断が命取りになるんだ――……あっ! ああああ……あー!」
「ワンダバ!」
周りは確認しているが足元はおろそかになってしまい、石に躓いたワンダバが坂道の下へと前転しながら転がって行く。
「ワンダバー!」
「ワンダバ、大丈夫――……ええっ!?」
途中で何かにぶつかってフェイたちと真正面になる形で止まったワンダバ。追いかけたフェイや天馬たちだが、ワンダバのうしろを見ると顔を引きつらせて動きを止めた。
しかしワンダバは何も気づいていないので、天馬はその向こうを指差す。
「ワン…ダバ……!」
「なんだ天馬、ハッキリ言え!」
「う、うしろ!」
「うしろがなんだって?」
〈グルルルル……〉
「えっ? おっ?」
天馬の声をよく聞くために軽く自身の耳を引っ張るワンダバだが、その上から差し込んで来た陰に顔を上げると……鋭い牙を持つ目付きの悪いティラノサウルスがこちらを見下ろしていたことに、ワンダバはやっと気づいたのだ。
「恐竜!? しかも強暴そうな奴! うおおっ! ぎゃあぁぁあああ!!」
「「「「「うわあぁぁあああ!!」」」」」
追いかけてくるティラノサウルスから逃れるために天馬や瑞貴たちは必死に逃げる。しかし途中で信助が転んでしまった。
「わっ!」
「信助!」
「大丈夫!?」
倒れた信助の元へ天馬と瑞貴が駆け寄って支えようとするが、ティラノサウルスは三人を狙って口を大きく開けてくるので葵は声を上げる。
〈グアアァァアアア!!〉
「信助! 天馬! 瑞貴さん!」
「「うわあぁぁあああ!」」
「っ!」
恐怖のあまりお互い抱き合う天馬と信助を守ろうと、瑞貴は二人の前に出て両手を広げる。絶体絶命のピンチ――……だと思ったが。