恐竜時代へGO!!
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〈そう! 例えて言うならばズバリ――恐竜だ!〉
「「「「「恐竜!?」」」」」
「恐竜って、あの恐竜ですか!? ガオーって吠える……!」
「最強イレブンって、人間じゃねぇのかよ……」
「まあ強そうだしいいんじゃね?」
「そんなんでいいんでしょうか……?」
今まで歴史上の人物だったのに、まさかの人間とはかけ離れた恐竜がやってきて天馬たちは驚いた。
しかも恐竜と合体なんてアリなのかと倉間典人は戸惑い、いつもはお気楽な浜野も若干苦笑し、速水は心配してしまう。――しかし例外が一人ここにいる。
「恐竜とミキシマックス……カッコいい~! どんな恐竜なんですか!? スピノサウルス? イグアノドン? プテラノドンもいいですよね!」
目をキラキラさせて人一倍ハイテンションな信助に葵は苦笑し、水鳥は男なら当然の反応だなと思う。
「信助、テンション上がってる……」
「男ってホント、恐竜好きだよな」
「恐竜ですよ!? 恐竜! スゴいんですよ!」
「そ、そうか?」
「わかりました! 恐竜がどれだけスゴいか、僕が説明します!」
信助の説明によると――恐竜が誕生したのは二億三千万年前、中生代の三畳紀に当たる時代だ。彼らは様々な進化を遂げて陸・海・空とあらゆる場所で暮らすようになり、一億六千万年近く地球を支配していたと言われている。だが、恐竜は白亜紀末期……六千五百年万年前に忽然と姿を消した。
「原因は隕石だったり、火山の爆発だったり、たくさんの説があるけど、まだまだ謎に包まれているんです」
「へぇ、信助詳しいんだな」
「へっへへ!」
最初はちょっと引いていた水鳥も、信助のわかりやすい説明のおかげで理解したので博識を褒めると、信助は照れくさそうに後頭部に手を置いて笑った。
「でも、恐竜のオーラならフェイがティラノサウルスを持っています」
「ティラノサウルスは確か、恐竜の王者とも呼ばれているもんね」
〈それは不十分だ! もはや敵の力はフェイを凌いでる〉
「…………」
「あっ……」
八の力は充分じゃないかと天馬と瑞貴は思うも、大介は今までの試合でフェイのミキシトランスが通用しなくなったことを悟っている。それはフェイ自身がよくわかっているので顔をうつむけると、黄名子が心配そうに見つめていた。
〈ティラノサウルスよりもさらに強暴で、パワーのあるオーラが欲しい!〉
「そんな恐竜がいるんですか?」
〈それは……――わからん〉
「「「「「だあああっ!」」」」」
まさかのノープラン宣言をした大介に、先ほどまで緊張が走っていた分、雷門メンバーはズッコケたり椅子に落ちたり机に顔を伏せたりしていた。
「えー!? そんな適当な……」
〈適当ではない! 恐竜についてはまだまだ解明されていないことだらけなのだ! ティラノサウルスを超える恐竜は必ずいる!〉
「いなかったらどうするんですか?」
〈いるったらいる! いるのだ!〉
「「ハァ……」」
とことんノープランな大介に、速水と瑞貴は同時に呆れたように溜息を吐いた。
「じゃ、今度こそはウチがミキシマックスするやんね!」
「でも、恐竜とだよ?」
「牙とか生えちゃうかも」
「うーん……」
葵や山菜茜の説得で黄名子は自分に角が生えて牙のような歯を持ち、体も恐竜のように変わって「ガオー」と吠える自分を想像してみる。どちらかといえば『恐竜』というより『怪獣』のような気もするが。
「まあ、それもいいやんね!」
「そ、そうなんだ……」
そんな姿になっても黄名子は全然構わないらしい。むしろ面白そうに笑うポジティブさを持つ彼女に葵は苦笑した。
〈では瑞貴、頼んでいた奴をここへ!〉
「はい」
大介の頼みで神崎シンにお願いして持って来てくれたモノを、瑞貴が大事そうに机の上に置いて包みをほどくと、中には恐竜の化石が入っていた。これが今回のアーティファクトである。
〈それではメンバーを発表する! 神童、霧野、信助、太陽、錦、剣城、天馬、菜花、フェイ、狩屋、速水、以上だ!〉
「えー! 信助くんは外れるんじゃないんですか!? 前に三国志のファンだって言ったら、『ミーハー気分ではダメだ』って言って、俺メンバーから外されたのに……」
〈信助の恐竜の知識が役に立つかもしれんからいいんだ!〉
「え~……」
速水は憧れの三国時代に行けなかったことをどうやら相当根に持っているらしい。一応瑞貴に頼んで劉玄徳のサインがもらえたのはいいが、それとこれとは別なのだろう。
――先発メンバーと瑞貴とマネージャー組を率いてキャラバンに乗り込み、ワンダバは恐竜の化石をセットする。
「アーティファクトセット完了! よーし、恐竜時代へ出発だ! タイムジャンプ5秒前! 4…3…2…1! タイムジャ――ンプッ!!」
キャラバンはワームホールの中に入り、恐竜時代へタイムジャンプするのだった。
☆☆☆☆☆
しばらくワームホールの中を進んで行き、目的の時代にキャラバンは飛び出した。
「着いたぞ、諸君! ここが約六千八百五万年前――白亜紀と呼ばれる時代だ!」
「「「「「わ~!」」」」」
「スッゴい! 恐竜がいっぱい!」
「あれはトリケラトプス! あー! あっちにアンキロサウルスも!」
「まさに大恐竜時代だね!」
窓の外の地上で過ごしている恐竜たちは、博物館にあるような化石でもなく映画やCGでもなく、ちゃんと生きている。本物の恐竜を見ることができて、天馬も信助も雨宮太陽も興奮してきた。
「「「「「恐竜!?」」」」」
「恐竜って、あの恐竜ですか!? ガオーって吠える……!」
「最強イレブンって、人間じゃねぇのかよ……」
「まあ強そうだしいいんじゃね?」
「そんなんでいいんでしょうか……?」
今まで歴史上の人物だったのに、まさかの人間とはかけ離れた恐竜がやってきて天馬たちは驚いた。
しかも恐竜と合体なんてアリなのかと倉間典人は戸惑い、いつもはお気楽な浜野も若干苦笑し、速水は心配してしまう。――しかし例外が一人ここにいる。
「恐竜とミキシマックス……カッコいい~! どんな恐竜なんですか!? スピノサウルス? イグアノドン? プテラノドンもいいですよね!」
目をキラキラさせて人一倍ハイテンションな信助に葵は苦笑し、水鳥は男なら当然の反応だなと思う。
「信助、テンション上がってる……」
「男ってホント、恐竜好きだよな」
「恐竜ですよ!? 恐竜! スゴいんですよ!」
「そ、そうか?」
「わかりました! 恐竜がどれだけスゴいか、僕が説明します!」
信助の説明によると――恐竜が誕生したのは二億三千万年前、中生代の三畳紀に当たる時代だ。彼らは様々な進化を遂げて陸・海・空とあらゆる場所で暮らすようになり、一億六千万年近く地球を支配していたと言われている。だが、恐竜は白亜紀末期……六千五百年万年前に忽然と姿を消した。
「原因は隕石だったり、火山の爆発だったり、たくさんの説があるけど、まだまだ謎に包まれているんです」
「へぇ、信助詳しいんだな」
「へっへへ!」
最初はちょっと引いていた水鳥も、信助のわかりやすい説明のおかげで理解したので博識を褒めると、信助は照れくさそうに後頭部に手を置いて笑った。
「でも、恐竜のオーラならフェイがティラノサウルスを持っています」
「ティラノサウルスは確か、恐竜の王者とも呼ばれているもんね」
〈それは不十分だ! もはや敵の力はフェイを凌いでる〉
「…………」
「あっ……」
八の力は充分じゃないかと天馬と瑞貴は思うも、大介は今までの試合でフェイのミキシトランスが通用しなくなったことを悟っている。それはフェイ自身がよくわかっているので顔をうつむけると、黄名子が心配そうに見つめていた。
〈ティラノサウルスよりもさらに強暴で、パワーのあるオーラが欲しい!〉
「そんな恐竜がいるんですか?」
〈それは……――わからん〉
「「「「「だあああっ!」」」」」
まさかのノープラン宣言をした大介に、先ほどまで緊張が走っていた分、雷門メンバーはズッコケたり椅子に落ちたり机に顔を伏せたりしていた。
「えー!? そんな適当な……」
〈適当ではない! 恐竜についてはまだまだ解明されていないことだらけなのだ! ティラノサウルスを超える恐竜は必ずいる!〉
「いなかったらどうするんですか?」
〈いるったらいる! いるのだ!〉
「「ハァ……」」
とことんノープランな大介に、速水と瑞貴は同時に呆れたように溜息を吐いた。
「じゃ、今度こそはウチがミキシマックスするやんね!」
「でも、恐竜とだよ?」
「牙とか生えちゃうかも」
「うーん……」
葵や山菜茜の説得で黄名子は自分に角が生えて牙のような歯を持ち、体も恐竜のように変わって「ガオー」と吠える自分を想像してみる。どちらかといえば『恐竜』というより『怪獣』のような気もするが。
「まあ、それもいいやんね!」
「そ、そうなんだ……」
そんな姿になっても黄名子は全然構わないらしい。むしろ面白そうに笑うポジティブさを持つ彼女に葵は苦笑した。
〈では瑞貴、頼んでいた奴をここへ!〉
「はい」
大介の頼みで神崎シンにお願いして持って来てくれたモノを、瑞貴が大事そうに机の上に置いて包みをほどくと、中には恐竜の化石が入っていた。これが今回のアーティファクトである。
〈それではメンバーを発表する! 神童、霧野、信助、太陽、錦、剣城、天馬、菜花、フェイ、狩屋、速水、以上だ!〉
「えー! 信助くんは外れるんじゃないんですか!? 前に三国志のファンだって言ったら、『ミーハー気分ではダメだ』って言って、俺メンバーから外されたのに……」
〈信助の恐竜の知識が役に立つかもしれんからいいんだ!〉
「え~……」
速水は憧れの三国時代に行けなかったことをどうやら相当根に持っているらしい。一応瑞貴に頼んで劉玄徳のサインがもらえたのはいいが、それとこれとは別なのだろう。
――先発メンバーと瑞貴とマネージャー組を率いてキャラバンに乗り込み、ワンダバは恐竜の化石をセットする。
「アーティファクトセット完了! よーし、恐竜時代へ出発だ! タイムジャンプ5秒前! 4…3…2…1! タイムジャ――ンプッ!!」
キャラバンはワームホールの中に入り、恐竜時代へタイムジャンプするのだった。
☆☆☆☆☆
しばらくワームホールの中を進んで行き、目的の時代にキャラバンは飛び出した。
「着いたぞ、諸君! ここが約六千八百五万年前――白亜紀と呼ばれる時代だ!」
「「「「「わ~!」」」」」
「スッゴい! 恐竜がいっぱい!」
「あれはトリケラトプス! あー! あっちにアンキロサウルスも!」
「まさに大恐竜時代だね!」
窓の外の地上で過ごしている恐竜たちは、博物館にあるような化石でもなく映画やCGでもなく、ちゃんと生きている。本物の恐竜を見ることができて、天馬も信助も雨宮太陽も興奮してきた。